イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が激しく交戦し、双方に多数の死傷者(2020年8月25日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから172日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバイニーン村一帯に進攻し、シャーム解放機構と激しく交戦、また「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

この戦闘で、シリア軍兵士3人が死亡、8人が負傷、「決戦」作戦司令室の戦闘員2人が死亡、6人が負傷した。

また、「決戦」作戦司令室がジャウバース村一帯に展開するシリア軍を砲撃し、兵士1人を殺害した。

一方、バーリーシャー村にあるサラーム国内避難民(IDPs)キャンプの所長が武装集団の襲撃を受けて、死亡した。

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ダルアー県では、SANA(8月25日付)によると、ダーイル町で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、子供1人が死亡、住民4人が負傷した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは子供2人。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

AFP, August 25, 2020、ANHA, August 25, 2020、AP, August 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 25, 2020、Reuters, August 25, 2020、SANA, August 25, 2020、SOHR, August 25, 2020、UPI, August 25, 2020などをもとに作成。

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