シリア人権監視団:アゼルバイジャン入りしたシリア人傭兵は4,000人ではなく320人(2020年9月29日)

シリア人権監視団は、トルコがアルメニアとの戦闘状態に入ったアゼルバイジャンにシリア人傭兵4,000人を派遣したとする一部報道を否定し、現地入りしたシリア人傭兵の数は現時点で320人に過ぎないと発表した。

同監視団によると、320人はSADAT国際防衛コンサルタントなどのトルコの民間軍事会社によって、トルコ占領下のアレッポ県北部からアンカラを経由して、空路でアゼルバイジャンに移送されたという。

傭兵のほとんどは、トルコ系(トルコマン人)で、「民族主義的な大義」を口実として、アゼルバイジャンへの派遣に応じ、アラブ系の戦闘員のほとんどはアゼルバイジャン行きには応じなかったという。

AFP, September 29, 2020、ANHA, September 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2020、Reuters, September 29, 2020、SANA, September 29, 2020、SOHR, September 29, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.