ロシア軍戦闘機がイドリブ市近郊のシャーム解放機構の軍事教練キャンプなどを爆撃(2020年11月13日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから253日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地から、イドリブ市西の森林地帯にあるシャーム解放機構の教練キャンプに向けて地対地ミサイルが発射され、イドリブ中央刑務所近くに着弾した。

また、その数分後、ロシア軍戦闘機4機が、同キャンプ一帯を爆撃した。

被害状況は不明だが、シャーム解放機構は現場に救急チームが入るのを阻止したという。

ロシア軍戦闘機はまた、これに先だって「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、イフスィム町を爆撃した。

シリア軍も、ザーウィヤ山地方のサルジャ村、バイニーン村、ダイル・サンバル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県18件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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