ダイル・ザウル県、ラッカ県でシリア民主軍と住民を狙った襲撃事件が相次ぎ、兵士ら多数死亡(2021年2月8日)

ダイル・ザウル県では、SANA(2月8日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャハーバート村、ムハイミーダ村、シュハイル村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士が発砲を受け、兵士多数が死傷した。

また、シリア人権監視団によると、アブリーハ村でシリア民主軍の兵士がオートバイに乗った2人組の発砲を受けて、死亡した。

一方、ANHA(2月8日付)によると、シュハイル村で住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、シリア人権監視団によると、ハワーイジュ村でもダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーだった住民がオートバイに乗った2人組の発砲を受けて死亡した。

この元メンバーと一緒にいた別の住民も撃たれて負傷したという。

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ラッカ県では、SANA(2月8日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるカブシュ村近くで、シリア民主軍の拠点を何者かが機関銃で攻撃し、兵士複数が死傷した。

シリア人権監視団によると、攻撃はダーイシュ(イスラーム国)のセルによるもので、内部治安部隊(アサーイシュ)の隊員4人が死亡、3人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約45輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県の各所に設置されている基地に向かった。

AFP, February 8, 2021、ANHA, February 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2021、Reuters, February 8, 2021、SANA, February 8, 2021、SOHR, February 8, 2021などをもとに作成。

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