アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ県カーミシュリー市でロシア軍憲兵隊と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が停戦を合意した直後、シリア軍が、北・東シリア自治局の勢力下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区と政府支配地を隔てるジャズィーラ検問所を閉鎖、検問を強化するとともに、アシュラフィーヤ地区でパトロールを強化した。
また、これと前後して、シリア軍は、アレッポ市とシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市を結ぶ街道を封鎖、タッル・リフアト市一帯地域を封鎖する構えを見せた。
ANHA(4月24日付)も、アフリーン人権機構の話として、カーミシュリー市で国防隊が完全に浄化されたのを受けるかたちで、シリア軍第4師団と総合情報部がジャズィーラ検問所を封鎖し、アシュラフィーヤ地区とシャイフ・マクスード地区の住民への締め付けを強化していると伝えた。
AFP, April 23, 2021、ANHA, April 23, 2021、April 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 23, 2021、Reuters, April 23, 2021、SANA, April 23, 2021、SOHR, April 23, 2021などをもとに作成。
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