ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍所属と思われる戦闘機複数機が飛来、その直後に「決戦」作戦司令室の支配下にあるザイズーン村の発電所近くで爆発が複数回発生した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
複数の地元筋によるとヒルバト・ナークース村にある「決戦」作戦司令室の軍事拠点が狙われたと思われるという。
爆撃は4月7日以来。
このほか、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるジャドラーヤー村一帯を砲撃した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配地域と「決戦」作戦司令室の支配地が接するザーウィヤ山地方で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が撃ち合いとなり、シリア軍の大尉1人が死亡した。
また、「決戦」作戦司令室の支配下にあるアブリーター村でカザフスタン人戦闘員が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。
このほか、トルコ軍憲兵隊が「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市北の国境地帯で、農作業をしていたファウズ・ズーフ村出身の老人を射殺した。
これを受け、ファウズ・ズーフ村の住民が抗議デモを行った。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市内で、軍事情報局の士官1人が、正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。
また、ナワー市でもシリア軍兵士2人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。
一方、ヤードゥーダ村では、元反体制武装集団戦闘員1人が何者かによって銃で撃たれて死亡した。
さらに、タッル・シハーブ町でシリア政府との和解に応じた男性5人が乗る車が、正体不明の武装集団の襲撃を受け、2人が死亡、3人が負傷した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県22件、ラタキア県10件、アレッポ県0件、ハマー県6件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は35件。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を20件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, April 29, 2021、ANHA, April 29, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 29, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 29, 2021、Reuters, April 29, 2021、SANA, April 29, 2021、SOHR, April 29, 2021などをもとに作成。
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