アサド大統領のいとこでビジネスマンのマフルーフ氏は新たなビデオ映像を配信、イラン主導による第3の携帯電話会社設立の動きを非難(2021年6月30日)

アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/)を通じてビデオを公開し、支持者らに対して「戦争成金」が衰退していると伝える一方、シリア経済に対するイランのヘゲモニーに警戒するよう呼びかけた。

コーランにおける預言者ムーサーとフィルアウンの物語を引用した上で、マフルーフ氏は、支持者らが見たこともないことが起こり、彼らを救い、「戦争成金」は沈没するだろう、と述べた。

マフルーフ氏はまた、一部の「戦争成金」が今年上半期にシリアテル社が420億シリア・ポンドの収益を上げたと主張していることに関して、増収は「人民のポケット」から支払われたものだと批判した。

さらに、政府が、イランへの債務支払いを口実に、イランの主導のもとに第3の携帯電話会社を設立しようとしていると非難、「戦争成金」がこの新規事業を通じてシリアテル社の資産を掌握しようとしていると断じた。

AFP, June 30, 2021、ANHA, June 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 30, 2021、Reuters, June 30, 2021、SANA, June 30, 2021、SOHR, June 30, 2021などをもとに作成。

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