ハマースのミシュアル政治局長はヒズブッラーのシリア、イエメンへの干渉に異議を唱え、フーシー派によるサウジ攻撃を拒否(2021年7月5日)

パレスチナのハマースのハーリド・ミシュアル政治局長はサウジアラビアの衛星テレビ局アラビーヤ・チャンネル(7月5日付)のインタビューに応じ、そのなかで、レバノンのヒズブッラーがシリア内戦に干渉してきたことに異議を唱えるとともに、イランやヒズブッラーの仲介でシリア政府との関係修復が試みられていることを否定した。

ミシュアル政治局長は、イエメンのアンサール・アッラー(通称・蔑称:フーシー派)のサウジアラビアへの攻撃、ヒズブッラーのイエメン、シリアへの干渉について以下のように述べた。

我々にはこの地域で起きていることに対する立場がある。だが、ハマースが取り組んでいる問題はパレスチナ問題だ…。だから、我々はサウジアラビア、イラク、シリア、そしてあらゆる国に対する攻撃に干渉しないし、受け入れることもない。

また、イランやヒズブッラーの仲介でシリア政府との関係修復が試みられているとの情報について次のように述べた。

ハマースとダマスカスの間の関係に新たな進展はない。シリアは今危機の中に身を置いている。

AFP, July 5, 2021、Alarabia, July 5, 2021、ANHA, July 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2021、Reuters, July 5, 2021、SANA, July 5, 2021、SOHR, July 5, 2021などをもとに作成。

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