レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は「パレスチナは勝利する:メディアでの言説、対決の」と銘打った全国報道大会の開会に合わせてテレビ演説を行い、抵抗枢軸がパレスチナ問題を忘れさせようとする試みを頓挫させたと主張、抵抗枢軸がパレスチナ解放について語るとき、それは夢や幻想について語っているのではないと強調した。
シリアに関連して、ナスルッラー書記長は以下のように述べた。
イスラエルの占領との対決は、この地域の富を奪い、諸人民の進歩を阻止しようとする米国の覇権主義と対決することでなければならない。米国の覇権主義は、それに先だって、地域におけるすべての可能性をシオニスト政体の利益に転じようとしてきた。シオニスト政体の存在と存続は米国の覇権主義と結びついている。抵抗枢軸はイラク、シリアのジャズィーラ地方(ユーフラテス川東岸)でこうした覇権主義と対決している。
イスラエルの攻撃によるあらゆる虐殺は米国による虐殺に他ならない。こうした攻撃に対峙することは、米国に対峙することに他ならない…。米国の政策こそが、レバノン人、シリア人、イエメン人を封鎖や危機に苦しませる主因だ。なぜなら、抵抗枢軸諸国・諸人民への経済制裁の狙いは、パレスチナの居場所をなくすことにあるからだ。
AFP, July 5, 2021、ANHA, July 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 5, 2021、Reuters, July 5, 2021、SANA, July 5, 2021、SOHR, July 5, 2021などをもとに作成。
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