イスラエルのアラブ系市民とクウェートなどの慈善団体の支援を受けて、トルコのNGOが占領下のアレッポ県北西部に入植地「バスマ村」(笑顔の村)を開設(2021年10月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域(アフリーン郡)のシーラーワー町近郊のダイラ村近くに建設された入植地「バスマ村」(笑顔の村)の開村式が行われた。

「バスマ村」は、2018年1月から3月にかけてのトルコ軍の侵攻(「オリーブの枝」作戦)によって避難を余儀なくされた住民の土地に違法に建設されたもの。

トルコのNGO団体バヤズ・エレル(アヤーディー・バイダー、白い手)が、イスラエルのアラブ系市民(48年パレスチナ人)のNGO団体尊厳ある暮らし協会とともに建設に携わった。

建設資金は、クウェートのシャイフ・アブドゥッラー・ヌーリー協会、宗教関係省、ザカートの家社会改革協会世界イスラーム慈善機構ナジャート慈善協会、「我々のシャームに蓄えと支援を」キャンペーン、バハレーンの慈善活動委員会、サウジアラビアのイスラーム青年世界総会、カタールのラフマー・バイナフムが資金を供与した。

 

「バスマ村」は、45平方メートルのアパート96室からなる8つのブロックから構成されており、モスク、学校、医療センター、自治センターなども完備しており、シリア各地からの国内避難民(IDPs)が居住している。
AFP, October 6, 2021、ANHA, October 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 6, 2021、Reuters, October 6, 2021、SANA, October 6, 2021、SOHR, October 6, 2021などをもとに作成。

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