サウジアラビア外相が自国が現時点でアサド政権との「協働」を行う意思がないことを明言(2021年11月2日)

汎アラブ紙「クドス・アラビー」や親シリア政権派ウェブサイト「スナック・シリアン」によると、サウジアラビアのビン・ファルハーン外相は、現状において自国がアサド政権との「協働」を行う意向をもっていないことを明らかにした。

同外相は米国のCNBCチャンネルによるインタビューのなかで以上のように述べ、「ある国家が他国との協働を行うにあたって、異なる方法論的政策を持つことは論理的である」として自国の政策を正当化した。

同外相はまた「しかしサウジアラビア政府は、国連による監督下でシリア政権・反体制勢力の間で進行しているジュネーブ・プロセスを支持している。我々は同様に安全を維持したいと考えており、シリアの人々の利益につながるものをサポートしている」と付言した。

サウジアラビア政府は2011年に在ダマスカス大使を引き上げて以来、アサド政権との関係を凍結していたが、約5か月前、ムハンマド・ラーミー・マルティーニー観光大臣が世界観光機関(UNWTO)中東本部が主催した会議の折にサウジアラビアを訪問することにより、両国間の開放が進んでいた。

Snack Syrian.com, November 2, 2021、al-Quds al-‘Arabi, November 2, 2021などをもとに作成。

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