シリア軍と「決戦」作戦司令室がアレッポ県、ハマー県などで交戦、シリア軍兵士2人、国民解放戦線戦闘員4人死亡(2021年11月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県西部の第46中隊基地近くでシリア軍兵士2人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のカーヒラ村近郊にある国民解放戦線の拠点を3OF39クラスノポール誘導砲弾で攻撃し、戦闘員4人を殺害した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフルナブル市を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(イドリブ県1件、ラタキア県2件、アレッポ県7件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 18, 2021、ANHA, November 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 18, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 18, 2021、Reuters, November 18, 2021、SANA, November 18, 2021、SOHR, November 18, 2021などをもとに作成。

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