アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミーズナーズ村近郊でシリア軍を狙撃、士官(中尉)1人を殺害した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
**
イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市で、正体不明の武装集団が住民に向けて発砲、1人が死亡、1人が重傷を負った。
**
ダルアー県では、シリア人権監視団によると、治安部隊がヒルバト・ガザーラ町近郊に設営されているテント群に対して強制捜査を行い、男性1人を殺害、その兄弟1人を拘束した。
**
ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県0件、ラタキア県1件、アレッポ県5件、ハマー県0件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は0件。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を確認しなかったと発表した。
AFP, November 21, 2021、ANHA, November 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 21, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 21, 2021、Reuters, November 21, 2021、SANA, November 21, 2021、SOHR, November 21, 2021などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.