米軍がダイル・ザウル県での空挺作戦で住民多数拘束、フール・キャンプではイラン難民の遺体発見、北・東シリア自治局はスイスにダーイシュ・メンバーの子供2人を引き渡す(2021年12月7日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月7日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村で、米軍ヘリコプター複数機が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けて空挺作戦を実施し、民家複数棟に突入、中にいた住民多数を拘束し、連行した。

シリア人権監視団によると、拘束されたのは、マヤーディーン市からの国内避難民(IDPs)で、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの疑いがあるという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区でイラン難民1人の遺体が発見された。

ダーイシュ(イスラーム国)メンバーによる犯行と見られる。

一方、北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)は、ハサカ県カーミシュリー市の本舎で、スイス国籍のダーイシュ(イスラーム国)メンバーの子供(女児)2人の身柄をスイス外務省の使節団に引き渡した。

AFP, December 7, 2021、ANHA, December 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2021、Reuters, December 7, 2021、SANA, December 7, 2021、SOHR, December 7, 2021などをもとに作成。

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