新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で83人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で29人、政府はレバノン人の入国規制を大幅緩和(2021年12月12日)

保健省は政府支配地域で新たに83人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者97人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、12月12日現在の支配地内での感染者数は計49,272人、うち死亡したのは2,814人、回復したのは30,473人となった。

また、内務省は、12月13日からレバノン人の入国規制を大幅に緩和すると告知した。

告知によると、内務省が定めた新型コロナウイルス感染症にかかる感染予防対策、ないしは96時間以内のPCR検査を受け、結果が陰性だったことが入国の条件となる。
SANA(12月12日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月12日に新たに29人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、146人が完治し、0人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡7人、ハーリム郡13人、アリーハー郡2人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡0人、アフリーン郡6人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計92,658人、うち死亡したのは2,272人、回復したのは65,226人となった。

AFP, December 12, 2021、ACU, December 12, 2021、ANHA, December 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2021、Reuters, December 12, 2021、SANA, December 12, 2021、SOHR, December 12, 2021などをもとに作成。

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