「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるイドリブ県カフル・ムーサー村一帯を砲撃し、シリア軍兵士3人が死亡、2人が負傷(2021年12月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカフル・ムーサー村一帯を砲撃し、シリア軍兵士3人が死亡、2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室はまた、カフルバッティーフ村一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バイニーン村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアターリブ市を砲撃し、男性1人が死亡した。

シリア軍はまた、カフルタアール村に対して激しい砲撃を行った。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県6件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を確認しなかった。

AFP, December 12, 2021、ANHA, December 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 12, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 12, 2021、Reuters, December 12, 2021、SANA, December 12, 2021、SOHR, December 12, 2021などをもとに作成。

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