イラク・クルディスタン自治政府がPYDに近い革命青年運動の襲撃を受けたとして北・東シリア自治局支配地とをつなぐ国境通行所を一方的に閉鎖(2021年12月16日)

ANHA(12月16日付)によると、「イラク・クルディスタン民主党」(イラク・クルディスタン自治政府)が、ハサカ県のティグリス川河畔に北・東シリア自治局が違法に設置しているスィーマルカー国境通行所に対面するイラク(イラク・クルディスタン地域)のフィーシュ・ハーブール国境通行所を事前の通告なしに突如閉鎖した。

クルディスタン民主党はこれまでにも数度にわたって、通行所を閉鎖している。

シリア人権監視団によると、スィーマルカー国境通行所からティグリス川を渡河して、イラク領に入った民主統一党(PYD)に近い革命青年運動が、フィーシュ・ハーブール通行所を襲撃したのが閉鎖の理由だという。

この襲撃により、イラク・クルディスタン自治政府側の治安要員、国境警備隊隊員複数が負傷、車輌複数台が被害を受けたという。

同地では15日、イラク・クルディスタン自治政府の治安部隊が、フィーシュ・ハーブール国境通行所前で発生した抗議デモを強制排除していた。

襲撃を受けたのは、デモの強制排除のために動員されていた治安部隊。

AFP, December 16, 2021、ANHA, December 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 16, 2021、Reuters, December 16, 2021、SANA, December 16, 2021、SOHR, December 16, 2021などをもとに作成。

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