トルコ軍がハサカ県、ラッカ県、アレッポ県各所を砲撃し、子供1人と女性1人を含む3人が死亡、シリア軍兵士3人を含む8人が負傷(2021年12月30日)

ハサカ県では、ANHA(12月30日付)、SANA(12月30日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・シャンナーン村、ダルダーラ村、ウンム・カイフ村、タッル・ジュムア村、タッル・カラービート村、バジャーリーヤ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町、同町近郊のアサディーヤ村、ハディール村を砲撃し、子供1人と女性1人を含む3人が死亡、5人が負傷した。



SANA(12月31日付)がハサカ県の社会問題労働局長のイブラーヒーム・ハルフ氏の話として伝えたところによると、この砲撃により、150世帯が一時避難センターに避難した。

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ラッカ県では、ANHA(12月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のファーティサ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(12月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスーガーニカ村、クナイトラ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、この砲撃でシリア軍兵士3人が負傷した。

一方、SANA(12月30日付)、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアアザーズ市でトルコの支援を受ける「テロ組織」(シリア国民軍)の武装した四輪駆動車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、戦闘員多数が負傷した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市近郊のタフリーア村でシリア国民軍に所属するハムザ師団のメンバーどうしが密輸品の分配をめぐって撃ち合いとなり、司令官1人を含む2人が死亡、8人が負傷した。

AFP, December 30, 2021、ANHA, December 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 30, 2021、Reuters, December 30, 2021、SANA, December 30, 2021、December 31, 2021、SOHR, December 30, 2021などをもとに作成。

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