シリア民主軍はグワイラーン刑務所制圧の遅れは「カリフ刻の幼獣」を人間の盾にしているためと発表(2022年1月24日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱の収拾が難航していることに関して、ダーイシュが児童戦闘員を人間の盾にしているためだと主張した。

声明の内容は以下の通り。

過去3日にわたるダーイシュによるグワイラーン刑務所/工業高校制圧と収監中のテロリスト脱獄を目的とした組織だった攻撃において、シリア民主軍の進軍を妨げる大きな障害はテロリストが、ダーイシュとつながりのある「カリフ国の幼獣」の子供たち700人を人間の盾として利用していることだ。彼らは、過激思想から更生させるために、拘置所内の特別分離房に収容されていた。

シリア民主軍は、刑務所内のこれらの子供たちに被害を及ぶことの責任のダーイシュのテロリストどもに負わせる。

シリア民主軍は、国連、赤十字国際委員会に、子供たちを無力化し、ダーイシュが軍事作戦で彼らを利用せず、その身柄を治安部隊に引き渡し、身の安全を確保するために介入するよう求める。

ANHA(1月24日付)が伝えた。

AFP, January 24, 2022、ANHA, January 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2022、Reuters, January 24, 2022、SANA, January 24, 2022、SOHR, January 24, 2022などをもとに作成。

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