ハサカ県では、SANA(1月24日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱を受けて、同市南部各所からシリア政府の支配下にあるいわゆる「治安厳戒地区」に避難した住民の数は3,500世帯に達した。
住民は、シリア軍が設置した安全回廊を通って、治安厳戒地区に避難し、仮設避難センターに収容され、社会問題労働局が、シリア赤新月社、NGO、住民ボランティアなどとともに食糧や医薬品を提供、支援を行っている。
北・東シリア自治局の支配下にある刑務所一帯の地区(グワイラーン地区、ズフール地区)では、住民が避難を続け、シリア軍、シリア赤新月社などが支援にあたった。
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一方、ANHA(1月24日付)によると、北・東シリア自治局の関係機関は、避難してきた住民数十世帯を保護した。
民主統一党(PYD)のハサカ市評議会の共同議長を務めるサーミヤ・アフマド氏によると、保護した住民は65世帯約350人。
AFP, January 24, 2022、ANHA, January 24, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2022、Reuters, January 24, 2022、SANA, January 24, 2022、SOHR, January 24, 2022などをもとに作成。
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