ハサカ市で大学の教員や学生がデモを行い、米国とシリア民主軍による大学施設破壊に抗議(2022年2月9日)

ハサカ県では、SANA(2月9日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市中心街の大統領広場(政府支配下)で、ユーフラテス大学ハサカ分校の教員や学生、シリア学生国民連合、バアス党関係者や支持者らが、米軍による土木工学部、経済学部、技術監督者工学技術研究所に対する爆撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による農業工学部での略奪や教育禁止措置に抗議するデモを行った。

米軍は1月20日にハサカ市のグワイラーン刑務所でダーイシュ(イスラーム国)による襲撃・脱獄事件が発生した際、これを制圧するとして、ダーイシュのメンバーらが立て籠もったユーフラテス大学ハサカ分校の施設などに対して爆撃を行い、これを破壊していた。


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また、ハサカ県シリア部族長名士評議会は声明を出し、米軍とその支援を受けるシリア民主軍がダーイシュによるグワイラーン刑務所襲撃・脱獄事件を鎮圧する際に、ユーフラテス大学ハサカ分校(経済学部、土木工学部、技術監督者工学テクノロジー研究所)の施設を爆撃などで破壊し、備品を強奪、農学部が学期末試験の中止を余儀なくされたことを非難した。

SANA(2月9日付)が伝えた。

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一方、ANHA(2月9日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市のグワイラーン地区にある墓地で、ダーイシのメンバー1人が内務治安部隊(アサーイシュ)の追跡の末に包囲され、自爆した。

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このほか、ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市でシリア民主軍が、米主導の有志連合ヘリコプターの支援を受けて、シリア政府支配地への密輸に利用されている水上通行所で働いている男性を拘束しようとしたが、この男性の父親が身柄引き渡しを拒否、戦闘となり、男性の弟の1人が巻き添えとなって死亡した。

AFP, February 9, 2022、ANHA, February 9, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2022、Reuters, February 9, 2022、SANA, February 9, 2022、SOHR, February 9, 2022などをもとに作成。

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