シリア人権監視団:シリアに駐留するロシア軍が、ロシアからのシリア軍第25師団などの代表団の帰国を受けるかたちで、イドリブ県南部、ヒムス県東部、ハマー県内で同師団に空挺作戦などの特殊教練を実施(2022年3月30日)

シリア人権監視団は、シリアに駐留するロシア軍が、イドリブ県南部、ヒムス県東部、ハマー県内で、「トラ」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将が司令官を務めるシリア軍第25師団に対して、空挺作戦などの特殊教練を実施したとの情報を得たと発表した。

同監視団によると、ロシア軍ヘリコプター複数機がラタキア県のフマイミーム航空基地を離陸、またロシア軍将兵約700人が教練に参加したという。

教練は、第25師団、パレスチナ人民兵組織のクドス旅団、バアス大隊、シリア軍第5軍団の代表団がロシア訪問からの帰国を受けたものだと思われる。

AFP, March 30, 2022、ANHA, March 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 30, 2022、Reuters, March 30, 2022、SANA, March 30, 2022、SOHR, March 30, 2022などをもとに作成。

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