トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアレッポ県北部、ハサカ県北部を砲撃(2022年5月20日)

アレッポ県では、ANHA(5月20日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のスムーカ村、タッル・マディーク村、シャフバー・ダム、マドユーナ村を砲撃し、民家複数棟に被害が出た。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市北のフーシャリーヤ村を砲撃し、シリア国民軍に所属するスィルヤーニー軍事評議会の兵士1人が負傷した。

これに対して、シリア軍はアイン・アラブ(コバネ)市近郊のシュユーフ・ファウカーニー町、シュユーフ・タフターニー町上空でトルコ軍の小型無人航空機(ドローン)を撃墜した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるターディフ市から、同市北部のトルコ占領地に避難した住民が、シリア政府支配地とトルコ占領地の間に堀と土塁を建設しようとしているトルコの計画に反対して、抗議デモを行った。

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ハサカ県では、ANHA(5月20日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルバースィーヤ市近郊のジャトラ村で農作業に従事していた住民らに向けて発砲した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともにタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃した。

AFP, May 20, 2022、ANHA, May 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2022、Reuters, May 20, 2022、SANA, May 20, 2022、SOHR, May 20, 2022などをもとに作成。

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