ムドゥン:米国はイランのシリア南部への勢力伸長を阻止するため反体制派に軍事教練を行うことを新たに合意(2022年7月19日)

レバノンのニュース・サイトのムドゥン(7月19日付)は、米国の高官らが最近になって、クナイトラ県やダルアー県の反体制武装集団の元司令官、スワイダー県で活動する反体制組織のシリア旅団党テロ撲滅部隊の代表と会合を開き、シリア南部へのイランの勢力伸長に対抗するため、反体制派に対する軍事教練を始めることなどについて協議したと伝えた。

会合に出席した反体制武装集団の司令官の1人によると、会合は某アラブ国で開かれ、イランの勢力伸長阻止のほか、シリア南部でのダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルへの対応なおについても意見が交わされ、ヒムス県のタンフ国境通行所に米軍が違法に設置している基地に教練センターを設置し、反体制武装集団やテロ撲滅部隊を教練することで合意した。

なお、この司令官によると、バラク・オバマ米政権時代にCIAが主導し、ヨルダン、サウジアラビアが参与するかたちで運営されていた支援プログラム「軍事作戦司令部」(Military Operations Command、通称MOC、الموك)をを再生しようとするようなこうした動きに関して、ヨルダンは拒否の姿勢を示しているという。

AFP, July 21, 2022、ANHA, July 21, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 21, 2022、al-Mudun, July 19, 2022、Reuters, July 21, 2022、SANA, July 21, 2022、SOHR, July 21, 2022などをもとに作成。

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