レバノンで、シリア・レバノン・ヨルダン・イラクの四カ国農業大臣会議が開催され、政府の支援のもとで、農業カレンダーに従って農産物を販売する民間合弁会社、あるいは農業関連団体からなる合弁販売組織を設置する可能性についての文書を交わし、四カ国間での通商関係を強化することを合意した。
シリアのムハンマド・ハッサーン・カトナー農業・農業改革大臣、レバノンのアッバース・ハーッジ・ハサン農業大臣、イラクのムハンマド・カリーム・ハッファージー農業大臣、ヨルダンのハーリド・フナイファート農業大臣は、レバノンの首都ベイルートで2日間にわたって行われた会合の閉幕声明で、国際基準に基づいた植物検疫証明や獣医学証明の統一モデルを4ヵ国で開発する必要を確認した。
4ヵ国の閣僚は、シリアが提出した覚書草案を原案文書として採択し、各国のヴィジョンに沿って検討を加え、署名をめざすことで合意した。
また、他のアラブ諸国に対して、諸国間の調整、協力、貿易交流の地平を拡大するために、会合した4ヵ国の議論と対話に参加するよう呼びかけた。
4ヵ国の閣僚は、農産物の取引価格の削減や取引量の拡大に向けてトランジットと輸送に関する問題についての議論を関係当局に付託する一方、農業災害や伝染病についての情報交換、これらを阻止するための共同メカニズムの構築、肥料やバイオ医薬品の登録手続きの統一の可能性などについても協議した。
そのうえで、4ヵ国の合同技術委員会を設置し、合意事項についてのさらなる提案を行うための仕組みを億地区することを合意した。
SANA(7月28日付)が伝えた。
AFP, July 29, 2022、ANHA, July 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 29, 2022、Reuters, July 29, 2022、SANA, July 29, 2022、SOHR, July 29, 2022などをもとに作成。
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