国連総会に出席するために米ニューヨークに滞在しているファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と会談し、両国共通の関心事について意見を交わした。
SANA(9月23日付)によると、会談では、国際法や国連憲章に基づき、西側諸国のハゲモニーや一方的制裁とは無縁の多元的な世界秩序の構築について意見が交わされ、ミクダード外務在外居住者大臣は、ウクライナでのロシアの特別軍事作戦に改めて支持を表明した。
会談ではまた、シリア情勢への対応についても意見が交わされ、ラヴロフ外務大臣は、シリアの主権、独立、領土の一体性の維持、テロの撲滅、一方的制裁への対抗に向けて支援を継続すると述べた。
両外務大臣は、アスタナ会議の重要性、同会議の議題となっている諸問題についての調整の必要性を指摘するとともに、国連安保理決議大2642号が定めるシリアでの早期復興プロジェクトの実施への西側諸国の妨害を阻止する必要があることを強調した。
AFP, September 23, 2022、ANHA, September 23, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2022、Reuters, September 23, 2022、SANA, September 23, 2022、SOHR, September 23, 2022などをもとに作成。
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