ウクライナのルハンシク、ドネツク、ヘルソン、ザポリージャでの国民投票の国際監視団に参加したシリア人メンバーは投票を高く評価(2022年9月27日)

ウクライナ東部および南部のルハンシク州(ルガンスク人民共和国)、ドネツク(ドネツク人民共和国)、ヘルソン州、ザポリージャ州で、ロシアへの編入の是非を問うための国民投票を監視するために現地入りしている国際監視団のシリア人メンバー、イリヤース・シャーヒーン元人民議会副議長は、RIAノーヴォスチ通信(9月27日付)の取材に応じ、以下のように述べた。

私が到着する前、西側のメディアの多くが、ロシア軍が地元住民に銃を突きつけ、投票を強要したと書いていた。だが、実際には、キエフ体制の砲弾が、一部の都市の投票所の近くで爆​​発していた。攻撃は市民を威嚇するために行われたものだが、多くの人に国民投票について尋ねたところ、ほとんどの人が誠実かつ自発的に投票したと答えた。

ウクライナの行為はダーイシュ(イスラーム国)やヌスラ戦線(シャーム解放機構)の手によってシリアで行われたテロに似ている。彼らは、自分たちに同意しない人を殺害した。私は、キエフ体制とシリアのテロリストが同じイデオロギーを持っていると見ている。

一方、RT(9月27日付)は、国際監視団が28日正午から国民投票の結果に関する記者会見を行うとしたうえで、メンバーのなかに、シリアの制憲委員会(憲法制定委員会)の市民社会代表の1人、マイス・クライディー女史が含まれている、と伝えた。

RIAノーヴォスチ通信によると、クライディー氏はこれに先立ち、記者会見で以下の通り述べた。

私たちの政府は国民投票の結果を…支持すると信じています。なぜなら、私たちの政府はここで起こっていることについて真実を知っているからです。私は、ここで見たことをできるだけ多くの人に伝えるために最善を尽くします。

シリアでは、私たちを守ってくれたすべてのロシア兵に感謝しています。

AFP, September 27, 2022、ANHA, September 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2022、Reuters, September 27, 2022、RIA Novosti, September 27, 2022、RT, September 27, 2022、SANA, September 27, 2022、SOHR, September 27, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.