イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市の入口に面する「決戦」作戦司令室支配地内に設置されている国民解放戦線の複数の拠点を攻撃し、これらを掌握した。
シャーム解放機構が掌握した拠点から数十メートルの場所にはトルコ軍の拠点が設置されているが、同機構はこれにより、サラーキブ市入口に至る街道の両側を400メートルにわたって掌握することに成功した。
事態を受けて、トルコ軍はバーブ・ハワー国境通行所から戦車、装甲車などを積んだ車列をサラーキブ市方面に派遣した。
シャーム解放機構による街道掌握は、シリア政府支配地とを結ぶ通行所を新たに開設するのが目的。
AFP, September 29, 2022、ANHA, September 29, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2022、Reuters, September 29, 2022、SANA, September 29, 2022、SOHR, September 29, 2022などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.