トルコ軍が占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域とシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」の境界に位置するダイル・バッルート村とガザーウィーヤ村に新たな基地の建設を開始(2022年10月28日)

アレッポ県では、ANHA(10月28日付)によると、トルコ軍が、占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域とシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」の境界に位置するダイル・バッルート村とガザーウィーヤ村の2ヵ所に新たな基地の建設を開始した。

ダイル・バッルート村とガザーウィーヤ村には「オリーブの枝」地域と「解放区」を結ぶ通行所が設置されているが、いずれも最近になってシャーム解放機構によって制圧されている。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市で、シャーム解放機構による軍事、治安、自治の掌握を拒否するデモが行われ、住民や国内避難民(IDPs)数十人が参加した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア難民120人あまりがバーブ・サラーマ国境通行所を経由してシリア領内に強制退去させられた。

AFP, October 28, 2022、ANHA, October 28, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 28, 2022、Reuters, October 28, 2022、SANA, October 28, 2022、SOHR, October 28, 2022などをもとに作成。

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