マヤーディーン・チャンネル(1月12日付)は、シリアの複数の高官筋の話として、ロシアの仲介で準備が進められているファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣の会談の日程について、「シリア政府が開催に同意していない」ため、画定していないと伝えた。
同高官筋によると、「ダマスカスは、シリア領内全域からのトルコ軍の撤退をはじめとする諸目的が想定されない段階で会合を準備することを拒否した」一方、「トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン政権には、選挙目当てでシリア政府と接近しようとしているが、ダマスカスはこうしたカードを切ることに関心はない」という。
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トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣も、訪問先のルワンダ訪問で記者団に対して、来週にロシア、シリア、トルコの三ヵ国外相会談を開催することが提案されたが、この日程は我々の予定に合っていない。それゆえ、会合の正確な日程はまだ確定していない」、「おそらく2月初旬になるだろう。ロシア側からいくつかの提案があり、我々はそれに取り組んでいる」と述べた。
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ロイター通信(1月11日付)などは、トルコ高官の話として、三ヵ国外相会談を「来週」開催するため日程調整が行われていると伝えていた。
AFP, January 12, 2023、ANHA, January 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2023、Qanat al-Mayadin, January 12, 2023、Reuters, January 11, 2023、SANA, January 12, 2023、SOHR, January 12, 2023などをもとに作成。
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