『ウォール・ストリート・ジャーナル』:イランがシリアに輸出する石油の価格を2倍にすることで、その供給を制限(2023年1月15日)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(1月15日付)は複数の消息筋の話として、イランがシリアに輸出する石油の価格を2倍にすることで、その供給を制限している、と伝えた。

同筋によると、イランはまた、シリア政府に輸出石油の代金を前払いするよう要求し、信頼供与を求めるシリア側の要求を拒否したという。

イランの当局者は数週間前に、シリアの当局者に対して、石油の冬の授業がピークに達していることを受け、市場価格を1バレルあたり約30米ドルから70米ドル以上に倍増させ、追加の石油供与に同レートで購入する必要がある旨伝えたという。

記事はまた、イラン自体も現在「圧力を受けており」、「シリアに低価格で売却する理由はない」とするイランの石油・ガス・石油化学製品輸出連合の代表を務めるハミード・ホセイニー氏の言葉を引用した。

シリアは現在、1日あたり約10万バレルを消費しているが、生産量は24,000バレルほど。

油田の多くは破壊されているか、米国の支援を受ける北・東シリア自治局の管理下にある。

AFP, January 15, 2023、ANHA, January 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2023、Reuters, January 15, 2023、SANA, January 15, 2023、SOHR, January 15, 2023、The Wall Street Journal, January 15, 2023などをもとに作成。

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