トルコは抗議デモに対処するため「オリーブの枝」地域とトルコを繋ぐアレッポ県ハマーム村の国境通行所(オリーブの枝通行所)を閉鎖(2024年7月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、イナブ・バラディー(7月2日付)などによると、トルコ当局は、前日に「ユーフラテスの盾」地域とトルコを繋ぐバーブ・サラーマ国境通行所、ラーイー村の通行所、ジャラーブルス国境通行所を閉鎖したのに続いて、「オリーブの枝」地域とトルコを繋ぐハマーム村の国境通行所(オリーブの枝通行所)を閉鎖した。

トルコ占領下のシリア北部やシャーム解放機構の支配地の各所で1日に、トルコのカイセリ県でのトルコ人レイシストによる商店などへの襲撃(シリア人男性が7歳の幼女を強姦したことが発端)、トルコ当局によるシリア難民への強制出国、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地域を結ぶアレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所の再開など、トルコとシリア政府の接近に抗議するデモが発生したことを受けたもの。

AFP, July 2, 2024、ANHA, July 2, 2024、‘Inab Baladi, July 2, 2024、Reuters, July 2, 2024、SANA, July 2, 2024、SOHR, July 2, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配地とトルコを結ぶバーブ・ハワー国境通行所は、各所でのトルコに対する抗議デモを受けて2日から無期限で閉鎖すると発表(2024年7月2日)

イドリブ県では、シャーム解放機構の支配地とトルコを結ぶバーブ・ハワー国境通行所は声明を出し、トルコとの国境に位置する同通行所を2日から無期限で閉鎖し、旅行者、病人、商品、人道支援物資の往来を停止する、と発表した。

閉鎖決定は、トルコ占領下のシリア北部やシャーム解放機構の支配地の各所で1日に、トルコのカイセリ県でのトルコ人レイシストによる商店などへの襲撃(シリア人男性が7歳の幼女を強姦したことが発端)、トルコ当局によるシリア難民への強制出国、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地域を結ぶアレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所の再開など、トルコとシリア政府の接近に抗議するデモが発生したことを受けたもの。

AFP, July 2, 2024、ANHA, July 2, 2024、‘Inab Baladi, July 2, 2024、Reuters, July 2, 2024、SANA, July 2, 2024、SOHR, July 2, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配地でトルコに対する抗議デモ続く:トルコは占領地でデモに参加した元反体制武装集団メンバーら多数を殺傷(2024年7月2日)

シリア人権監視団は、トルコ占領下のシリア北部やシャーム解放機構の支配地の各所で1日に、トルコのカイセリ県でのトルコ人レイシストによる商店などへの襲撃(シリア人男性が7歳の幼女を強姦したことが発端)、トルコ当局によるシリア難民への強制出国、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地域を結ぶアレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所の再開など、トルコとシリア政府の接近に抗議するデモが発生したことを受け、シャーム解放機構が「オリーブの枝」地域(アレッポ県アフリーン郡一帯)に部隊を派遣し、デモを鎮圧しようとしているとの情報を得たと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるアターリブ市で、前日に続いてトルコに対する抗議デモが行われた。

また、デモの激化を受けて、タカード村に展開するトルコ軍が拠点を撤去し、撤退した。

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シリア人権監視団によると、アフリーン市でのトルコ軍による発砲で、ダマスカス郊外県東グータ地方から同地に逃れた元反体制武装集団のメンバー5人やジャンディールス町出身の武装集団メンバー1人を含む7人が死亡、20人以上が重軽傷を負った(4日に重傷を負っていた1人が新たに死亡)。

一方、マヤーディーン・チャンネル(7月2日付)によると、トルコ軍はアアザーズ市、アフリーン市、バーブ市で武装したデモ参加者ら25人を殺害した。

AFP, July 2, 2024、ANHA, July 2, 2024、‘Inab Baladi, July 2, 2024、Qanat al-Mayadin, July 2, 2024、Reuters, July 2, 2024、SANA, July 2, 2024、SOHR, July 2, 2024、July 4, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年7月2日)

スワイダー県では、スワイダー24(7月2日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サナマイン市で正体不明の武装集団が住民に向けて発砲、親子2人を殺害した。

AFP, July 2, 2024、ANHA, July 2, 2024、‘Inab Baladi, July 2, 2024、Reuters, July 2, 2024、SANA, July 2, 2024、SOHR, July 2, 2024、、Suwayda 24, July 2, 2024などをもとに作成。

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ルーナー・シブル大統領府特別顧問(政治報道局長)が首都ダマスカスに至る街道で交通事故に遭い、集中治療室に入院(2024年7月2日)

大統領府政治報道局は、ルーナー・シブル特別顧問が2日午後、首都ダマスカスに至る街道で交通事故に遭ったと発表した。

政治報道局の発表によると、シブル特別顧問が乗っていた車は車線を逸脱し、ガードレールなどに数回衝突、シブル特別顧問は重傷を負い、首都ダマスカスの病院に搬送された。

シブル特別顧問は、頭部に出血が確認され、集中治療室に入院、専門医の治療を受けているという。

SANA(7月2日付)が伝えた。

AFP, July 2, 2024、ANHA, July 2, 2024、‘Inab Baladi, July 2, 2024、Reuters, July 2, 2024、SANA, July 2, 2024、SOHR, July 2, 2024などをもとに作成。

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シリア国民軍諸派、シャーム解放機構はトルコに対する抗議デモを非難(2024年7月1日)

シリア国民軍のハサン・ダギーム規律指導局長は、同局のテレグラムのアカウント(https://t.me/tugehaskre)を通じて音声メッセージを発表、トルコでのシリア難民に対する暴行や差別を非難する一方、平和的な抗議行動が混乱、破壊に陥ることがもっとも危険だと指摘、道徳に基づき、規律をもって要求を表明するよう、呼びかけた。

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シリア国民軍に所属するシャーム戦線は声明を出し、抗議デモがトルコ国内でのシリア難民への差別への怒りに基づていると理解を示しつつ、破壊行為を厳しく非難、市民の平和に専心し、デモ参加者が平和的に要求を行い、聞き入れられるよう全力を尽くすと表明した。

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シャーム解放機構のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者は声明を出し、シリア革命における要求の表明と、その目的に反するものの拒否は、知恵と意志をもって行わねばならない、としたうえで、革命のために知性と配慮の言葉を戦略的に優先させ、支配地において数ヵ月間にわたって続く不審な活動(反ジャウラーニー・デモ)に引き込まれないるよう呼びかけた。

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シャーム自由人イスラーム運動の総司令部は声明を出し、シリア革命の目的が体制打倒にあることを改めて確認するとともに、トルコ国旗の焼却や襲撃といった行き過ぎた抗議を、革命の敵に資すると非難した。

AFP, July 4, 2024、ANHA, July 4, 2024、‘Inab Baladi, July 4, 2024、Reuters, July 4, 2024、SANA, July 4, 2024、SOHR, July 4, 2024などをもとに作成。

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トルコは「ユーフラテスの盾」地域とトルコを繋ぐバーブ・サラーマ国境通行所、ラーイー村の通行所、ジャラーブルス国境通行所を閉鎖(2024年7月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、イナブ・バラディー(7月2日付)などによると、トルコ当局は、「ユーフラテスの盾」地域とトルコを繋ぐバーブ・サラーマ国境通行所、ラーイー村の通行所、ジャラーブルス国境通行所を閉鎖した。

トルコ占領下のシリア北部やシャーム解放機構の支配地の各所で、トルコのカイセリ県でのトルコ人レイシストによる商店などへの襲撃(シリア人男性が7歳の幼女を強姦したことが発端)、トルコ当局によるシリア難民への強制出国、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地域を結ぶアレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所の再開など、トルコとシリア政府の接近に抗議するデモが発生したことを受けたもの。

AFP, July 2, 2024、ANHA, July 2, 2024、‘Inab Baladi, July 2, 2024、Reuters, July 2, 2024、SANA, July 2, 2024、SOHR, July 2, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を7回攻撃する一方、戦闘員1人が死亡したと発表(2024年7月1日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、7月1日の戦果について以下の通り発表した。

東部地区

午後4時10分、占領下カフルシューバー丘陵地帯のサンマーカ陣地を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)フーラー村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するラモット・ナフタリ入植地の建物1棟を攻撃し、直接の損害を与える。

午後5時40分、マヤン・バルーク(キブツ)を砲撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ラッブ・サラースィーン村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するメトゥラ町の建物1棟を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)ブライダー村に対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するクファル・ギラディ(キブツ)の建物複数棟を攻撃し、直接の損害を与える。

西部地区

(時刻明示せず)カフルカラー村に対する攻撃への報復として、イスラエル軍が使用するドビブ入植地の建物1棟を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)バイヤーダ村に対する攻撃への報復としてイスラエル軍が使用するゴルノト・ハガリル村の建物1棟を攻撃し、直接の損害を与える。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員1人が死亡したと発表した。

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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前8時9分、カフルカラー村、フーラー村、バイヤーダ村、ラッブ・サラースィーン村地域にあるヒズブッラーの軍事施設、テロ・インフラなどを夜間に攻撃。ザーヒラ村地域の脅威を排除するために砲撃を実施。

午後1時2分、ブライダー村地域にあるヒズブッラーの軍事施設で本日早く、テロリストの活動を確認し、これを攻撃。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Qanat al-Manar, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合所属のMQ-9リーパー無人攻撃機1機がシリア上空でロシア軍戦闘機1機に危険な接近をしたと発表(2024年7月1日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、米主導の有志連合所属のMQ-9リーパー無人攻撃機1機がシリア上空でロシア軍戦闘機1機に危険な接近をしたと発表した。

ポポフ副センター長によると、モスクワ時間(シリア事件)の6月30日午前9時23分から9時30分にかけて、有志連合所属のMQ-9リーパー無人攻撃機が、高度6,000~7,000メートルでヒムス県上空を飛行していたロシア軍のAn-30偵察機に危険な接近をし、ロシア軍パイロットはプロ意識を発揮し、衝突を防ぐための適切な措置を講じた。

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ポポフ副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機4機、ラファール戦闘機2機、タイフーン戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機2機による領空侵犯を10件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(7月1日付)、タス通信(7月1日付)が伝えた。

RIA Novosti, July 1, 2024、TASS, July 1, 2024をもとに作成。

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米中央軍(CENTCOM)は紅海でフーシー派の無人水上艦艇(USV)3隻を破壊したと発表(2024年7月1日)

米中央軍(CENTCOM)は現地時間の午前2時15分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/CENTCOM)を通じて声明を出し、過去24時間おいて、紅海でフーシー派の無人水上艦艇(USV)3隻を破壊したと発表した。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024などをもとに作成。

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イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)はアラビア海、紅海、インド洋、地中海で4回の軍事作戦を実施したと発表(2024年7月1日)

イエメンのアンサール・アッラー(フーシー派)のヤフヤー・サリーア報道官は午後9時52分、X(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/army21ye)を通じて声明を出し、以下4回の軍事作戦を実施、アラビア海で貨物船MSCユニフィーを、紅海で石油タンカーのデロニクスを、インド洋で貨物船アンヴィル・ポイントを、地中海で貨物船ラッキー・セイラーを攻撃したと発表した。


AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024などをもとに作成。

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イラク・イスラーム抵抗はイスラエルのエイラート市の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表(2024年7月1日)

イラク・イスラーム抵抗は午前1時32分、テレグラムのアカウント(https://t.me/ElamAlmoqawama)を通じて声明を出し、イスラエルのエイラート市の重要標的1ヵ所を無人航空機で攻撃したと発表した。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024などをもとに作成。

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シリア民主軍がシリア政府の支配下のダイル・ザウル県を砲撃し、女児1人が死亡、子供3人を含む4人が負傷(2024年7月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア政府の支配下にあるクーリーヤ市を砲撃、砲弾の破片で子供3人が負傷した。

シリア民主軍はまた、シリア政府の支配下にあるブガイリーヤ村で農作業をしていた住民を狙撃、7歳の女児を殺害、母親に重傷を負わせた。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024などをもとに作成。

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米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた住民ら30人あまりがキャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、シリア政府の支配地に脱出(2024年7月1日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、米国が違法に駐留するタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)内にあるルクバーン・キャンプで暮らしていた女性・子供を含む20人が、キャンプ内の劣悪な生活環境を理由に、シリア政府の支配地に脱出した。

また、ヨルダンから強制送還されルクバーン・キャンプに身を寄せていた3世帯12人も、シリア政府支配地に入り、社会復帰に必要な手続きを行った。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年7月1日)

スワイダー県では、スワイダー24(7月1日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍兵士がカナワート市で住民に対して手りゅう弾を投げ込み、住民3人が負傷した。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024、Suwayda 24, July 1, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配地各所でトルコ人レイシストによる商店などへの襲撃、トルコのシリア難民の強制出国、トルコとシリア政府の接近に抗議するデモが発生、トルコ軍とデモ参加者が衝突(2024年7月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、イナブ・バラディー(7月1日付)、ANHA(7月1日付)などによると、シャーム解放機構の支配地各所で、トルコのカイセリ県でのトルコ人レイシストによる商店などへの襲撃(シリア人男性が7歳の幼女を強姦したことが発端)、トルコ当局によるシリア難民への強制出国、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地域を結ぶアレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所の再開など、トルコとシリア政府の接近に抗議するデモが発生した。

デモが発生したのは、サルマダー市近郊の村々、ヒルバト・ジャウズ村、バーブ・ハワー国境通行所、アビーン・サムアーン村、タワーマ村、アブザムー村、イドリブ市、ダイル・ハッサーン村、ラターミナ国内避難民(IDPs)キャンプ、アティマ村IDPsキャンプなど。


また、アレッポ県内のシャーム解放機構の支配地でも、ガザーウィヤ村の通行所一帯、アターリブ市、アブザムー村、サッハーラ村で、同様のデモが発生した。

このうち、アターリブ市やアブザムー村では、トルコ軍の拠点が襲撃を受け、トルコ軍が応戦、デモ参加者との間で衝突になった。

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一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍の装甲車がシャーム解放機構の支配下にあるマジュダリヤー村近くの街道でオートバイと衝突、オートバイに乗っていた男性が死亡、この男性の妻も負傷した。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024、July 2, 2024などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるシリア北部各所でトルコ人レイシストによる商店などへの襲撃、トルコのシリア難民の強制出国、トルコとシリア政府の接近に抗議するデモが発生、トルコ軍とデモ参加者が衝突(2024年7月1日)

トルコの占領下にあるアレッポ県「ユーフラテスの盾」地域、「オリーブの枝」地域、ハサカ県とラッカ県に跨る「平和の泉」地域各所で、トルコのカイセリ県でのトルコ人レイシストによる商店などへの襲撃(シリア人男性が7歳の幼女を強姦したことが発端)、トルコ当局によるシリア難民への強制出国、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域とシリア政府の支配地域を結ぶアレッポ県アブー・ザンディーン村の通行所の再開など、トルコとシリア政府の接近に抗議するデモが発生した。

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「ユーフラテスの盾」地域では、バーブ・サラーマ国境通行所で、デモが発生、デモ参加者がトルコから入国した貨物車輛などを襲撃、これに対してトルコ軍憲兵隊が発砲するなどして対応、これによって、子供1人が負傷した。



同じく「ユーフラテスの盾」地域内の拠点都市の一つジャラーブルス市の国境通行所でも、デモ参加者らが施設を襲撃し、トルコ軍の憲兵隊が発砲した。

ラーイー村では、住民数十人が集まり、トルコ領内からバーブ・サラーマ国境通行所を経由して「ユーフラテスの盾」地域に入ったトルコの貨物車輛の進行を阻止、またトルコが設置している郵便局(PTT)が若者らによって閉鎖され、従業員が放逐された。

また、トルコ国旗が破られ、引きずり下された。

アアザーズ市でも、PTTが襲撃を受け、閉鎖される一方、トルコ国旗が破られ、引きずり下された。

バーブ市では、活動家らがトルコの車輛の進入を阻止した。

このほか、ガンドゥーラ町、マーリア市でも抗議デモが発生した。

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「オリーブの枝」地域では、中心都市アフリーン市では、トルコ人執政官(ワーリー)が滞在する「サラーヤー」(宮殿)前で、活動家らが抗議デモを行い、「サラーヤー」を襲撃、デモを強制排除しようとして発砲したトルコ軍憲兵隊と撃ち合いとなった。

この戦闘で、デモ参加者1人が死亡、7人が負傷した。

また、アフリーン市近郊のガザーウィヤ村に設置されている通行所やカフル・ジャンナ村では、トルコ国旗が破られたり、引きずり下ろされた。

ジャンディールス町でも抗議デモが発生した。

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「平和の泉」地域では、ラアス・アイン市で同様のデモが発生した。



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シリア北部各所でのデモ発生を受けて、インターネット通信が遮断された。

なお、デモは少なくとも15カ所で発生、アフリーン市とジャラーブルス市で4人が死亡した。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町近郊のタッル・タウィール村を砲撃(2024年7月1日)

ハサカ県では、ANHA(7月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・タウィール村を砲撃した。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024などをもとに作成。

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アサド大統領は2024年法律第25号を施行、通信技術省を解体し、通信情報技術省を新設(2024年7月1日)

アサド大統領は、2024年法律第25号を施行し、2013年法令第69号によって設立された通信技術省を解体し、通信、情報テクノロジー分野の世界的な発展に対応するために、通信情報技術省を新設した。

SANA(7月1日付)が伝えた。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024などをもとに作成。

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イラク抵抗調整はイスラエルがレバノンに対して全面戦争を仕掛けるとの脅迫を行えば「イラクおよび地域における犯罪国家米国の権益は抵抗運動の男たちにとって正当な標的となるだろう」と表明(2024年6月30日)

イラク抵抗調整を名乗る組織が午後10時21分、テレグラムのアカウント(https://t.me/IIraqiresistance)を通じて声明を出し、シオニストがレバノンに対して全面戦争を仕掛けるとの脅迫を行えば、「彼らに対する攻撃の頻度と質は増す」としたうえで、「イラクおよび地域における犯罪国家米国の権益は抵抗運動の男たちにとって正当な標的となるだろう」と表明した。

AFP, July 1, 2024、ANHA, July 1, 2024、‘Inab Baladi, July 1, 2024、Reuters, July 1, 2024、SANA, July 1, 2024、SOHR, July 1, 2024などをもとに作成。

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ヒズブッラーが主導するレバノン・イスラーム抵抗はイスラエル北部(イスラエル占領下のレバノン南部)を3回攻撃する一方、戦闘員3人が死亡したと発表(2024年6月30日)

レバノン・イスラーム抵抗はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/mmirleb)で、6月30日の戦果について以下の通り発表した。

西部地区

(時刻明示せず)カフルカラー村などに対する攻撃への報復として、イスラエル軍が私用するイールオン(キブツ)の建物1旨を攻撃し、直接の損害を与える。

(時刻明示せず)フーラー村などに対する砲撃への報復として、ビラニット軍事キャンプの第91師団司令部をブルカーン重ロケット砲1発で攻撃し、一部に損害を与える。

午後5時30分、ヒルバト・マーイル基地の砲台複数ヵ所をロケット弾複数発で攻撃。

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レバノン・イスラーム抵抗はまた、戦闘員3人が死亡したと発表した。


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イスラエル軍はテレグラムの公式アカウント(https://t.me/idfofficial)を通じて以下の通り発表した。

午前8時39分、タイバ村、ラッブ・サラースィーン村地域にあるヒズブッラーの作戦インフラと軍事施設を夜間に攻撃。

午前11時41分、ジェット戦闘機複数機が本日早く、フーラー村地域で活動するヒズブッラーのテロリストを攻撃。また、カフルカラー村地域でも軍事施設で活動するヒズブッラーのテロリストを攻撃。

午後5時20分、午後4時8分にレバノンからメロム・ゴラン入植地地域に多数の不審な航空標的が飛来したことを受けて警報が発連、自爆型UAV1機の墜落を確認。ベイト・ヒレル入植地で4時25分に警報が発令、空地に砲弾1発が着弾。

午後9時25分、ゴラン高原で本日早く、自爆型UAV1機の攻撃があり、イスラエル軍兵士1人が重傷を、17人が軽傷を負った。イスラエル軍はマルカバ村、アイター・シャアブ村にあるヒズブッラーの監視ポストやミサイル発射基を攻撃。

AFP, June 30, 2024、ANHA, June 30, 2024、‘Inab Baladi, June 30, 2024、Qanat al-Manar, June 30, 2024、Reuters, June 30, 2024、SANA, June 30, 2024、SOHR, June 30, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による55キロ地帯への侵犯を15件確認したと発表(2024年6月30日)

ロシア当事者和解調整センターのユーリ・ポポフ副センター長は、米国が違法に占領するヒムス県ヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)で、F-15戦闘機2機、ラファール戦闘機2機、A-10サンダーボルト攻撃機6機、MS-12W偵察機1機による領空侵犯を15件確認したと発表した。

これとは別に、ロシア軍憲兵隊は、アレッポ県、ラッカ県、ハサカ県でパトロールを実施、イドリブ県の緊張緩和地帯ではシリア軍に対するテロリストの砲撃を2回確認、シリア軍兵士2人が負傷したと付言した。

RIAノーヴォスチ通信(6月30日付)、タス通信(6月30日付)が伝えた。

RIA Novosti, June 30, 2024、TASS, June 30, 2024をもとに作成。

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ラタキア県で国民解放戦線(シリア国民軍)に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動がアブー・アスアド丘一帯でシリア軍兵士を殺害(2024年6月30日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構とともに「決戦」作戦司令室を主導する国民解放戦線(シリア国民軍)に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動がアブー・アスアド丘一帯でシリア軍兵士を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, June 30, 2024、ANHA, June 30, 2024、‘Inab Baladi, June 30, 2024、Reuters, June 30, 2024、SANA, June 30, 2024、SOHR, June 30, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県アフリーン市でアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動とスルターン・ムラード師団が交戦(2024年6月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にある「オリーブの枝」地域内の中心都市アフリーン市のアシュラフィーヤ地区で、シリア国民軍に所属し、シャーム解放機構と連携するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動が、同じくシリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団と交戦し、民間人1人を含む5人が負傷した。

戦闘は、工業地区の商店の営業権をめぐる意見の対立が発端。

スルターン・ムラード師団側には、スライマーン・シャー師団、ハムザ師団が加勢し、戦闘は激化した。

AFP, June 30, 2024、ANHA, June 30, 2024、‘Inab Baladi, June 30, 2024、Reuters, June 30, 2024、SANA, June 30, 2024、SOHR, June 30, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市で住民数十人が「通行所開放は反逆」と銘打って、アブー・ザンディーン村の通行所再開に抗議するデモ(2024年6月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市で、住民数十人がアレッポ交差点に集まり、「通行所開放は反逆」と銘打って、アブー・ザンディーン村の通行所再開に抗議するデモを行った。

デモ参加者らは、シリア革命反体制勢力国民連立傘下のシリア暫定内閣の旗や同内閣のアブドゥッラフマーン・ムスタファー首班の写真を燃やすなどして抗議の意志を示した。

AFP, June 30, 2024、ANHA, June 30, 2024、‘Inab Baladi, June 30, 2024、Reuters, June 30, 2024、SANA, June 30, 2024、SOHR, June 30, 2024などをもとに作成。

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シリア軍と地元民兵がスワイダー県イラー村の民家1棟を強襲し、ダーイシュのメンバーと疑われる男性1人を逮捕(2024年6月30日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と地元民兵が、イラー村の民家1棟を強襲し、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと疑われる男性1人を逮捕、連行、武器を押収した。

AFP, June 30, 2024、ANHA, June 30, 2024、‘Inab Baladi, June 30, 2024、Reuters, June 30, 2024、SANA, June 30, 2024、SOHR, June 30, 2024などをもとに作成。

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シリア軍第4師団が政府支配地と北・東シリア地域民主自治局の支配地を隔てるアレッポ県のターイハト・トゥワイマート村・アブー・カフフ村間の通行所を閉鎖:人民議会選挙に備えた動き(2024年6月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4(機甲)師団がシリア政府支配地と北・東シリア地域民主自治局の支配地を隔てるターイハト・トゥワイマート村・アブー・カフフ村間の通行所を閉鎖した。

通行所の閉鎖は、人民議会選挙に備えたものと見られる。

一方、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)も対抗措置として、ラッカ県のタブカ市近郊の通行所(アブー・アースィー通行所)、ラッカ市南のウカイラシー村の通行所、タブカ市とマンビジュ市を結ぶ街道に設置されている通行所を封鎖した。

封鎖は安全上の必要に対応することを目的とし、3日間にわたって行われる予定だという。

AFP, June 30, 2024、ANHA, June 30, 2024、‘Inab Baladi, June 30, 2024、Reuters, June 30, 2024、SANA, June 30, 2024、SOHR, June 30, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュがヒムス県ジュッブ・ジャッラーフ村東方でシリア軍部隊を襲撃し、士官4人を殺害(2024年6月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルと見られる武装集団が、シリア政府の支配下にあるシュマイティーヤ町にある「呪術師」の自宅を襲撃、この「呪術師」を殺害した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジュッブ・ジャッラーフ村東方(タッル・シハーブ地区)でシリア軍部隊を襲撃し、シリア軍の士官(中尉ら)4人を殺害した。

AFP, June 30, 2024、ANHA, June 30, 2024、‘Inab Baladi, June 30, 2024、Reuters, June 30, 2024、SANA, June 30, 2024、SOHR, June 30, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県アティマ村で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモ(2024年6月30日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるアティマ村で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモを行った。

AFP, June 30, 2024、ANHA, June 30, 2024、‘Inab Baladi, June 30, 2024、Reuters, June 30, 2024、SANA, June 30, 2024、SOHR, June 30, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年6月30日)

スワイダー県では、スワイダー24(6月30日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、首都ダマスカスとダルアー市を結ぶ幹線道路で、4日前にヒルバト・ガザーラ町の市場で誘拐されていた人民諸委員会のメンバー1人が遺体で発見された。

また、首都ダマスカスとダルアー市を結ぶ幹線道路に設置されているシリア軍の検問所でインヒル市とジャースィム市の若者4人が10日までに拘束されたことを受け、両市で地元武装集団が道路を封鎖するなどして釈放を求め、当局は4人のうちの3人を釈放した。

AFP, June 30, 2024、ANHA, June 30, 2024、‘Inab Baladi, June 30, 2024、Reuters, June 30, 2024、SANA, June 30, 2024、SOHR, June 30, 2024、Suwayda 24, June 30, 2024などをもとに作成。

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