ダマスカス郊外県東グータ地方、アレッポ市南部郊外でシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘続く(2016年6月19日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方のジスリーン町一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦し、シリア軍が同地を激しく砲撃した。

シリア軍はまたザマルカー町とダマスカス県ジャウバル区を結ぶ地下トンネルを攻撃・破壊した。

このほか、シリア軍はマルジュ・スルターン村一帯、ダーライヤー市を「樽爆弾」で空爆した。

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アレッポ県では、ARA News(6月19日付)などによると、ファトフ軍と連携する第13師団(自由シリア軍)がアレッポ市南部のハルサ村にあるヒズブッラーの拠点を襲撃し、戦闘員12人を殺害した。

また、クッルナー・シュラカー(6月19日付)によると、アレッポ市西部郊外のアブザムー町をロシア軍が空爆し、子供5人が死亡した。

一方、ARA News(6月20日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(6月19日付)によると、イッザ軍がズラーキーヤート村一帯のシリア軍拠点を襲撃、シリア軍がこれを迎撃した。

また、ザカート村近郊で反体制武装集団が給水車を砲撃、1人が死亡、1人が負傷した。

一方、SANA(6月19日付)は、シリア軍戦闘機がハマー航空基地を離陸直後に「技術的理由」で墜落した、と伝えた。

クッルナー・シュラカー(6月19日付)によると、墜落したのはMiG21戦闘機で、操縦していたパイロットは死亡したという。

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ダルアー県では、SANA(6月19日付)によると、シリア軍がヌアイマ村、ダルアー市アルバイーン地区でシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

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ヒムス県では、SANA(6月19日付)によると、タッルカラフ市、ラスタン市、カルアト・ヒスン市、タルビーサ市出身の指名手配者(兵役忌避者など)105人が地元和解プロセスの一環で当局に出頭、その後放免となった。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月18日に3件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県郊外県、アレッポ県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は689件。

AFP, June 19, 2016、AP, June 19, 2016、ARA News, June 19, 2016、June 20, 2016、Champress, June 19, 2016、al-Hayat, June 20, 2016、Iraqi News, June 19, 2016、Kull-na Shuraka’, June 19, 2016、al-Mada Press, June 19, 2016、Naharnet, June 19, 2016、NNA, June 19, 2016、Reuters, June 19, 2016、SANA, June 19, 2016、UPI, June 19, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア軍戦闘機がダーイシュの主要拠点の一つラッカ県タブカ市を激しく爆撃するなか、地上部隊は同市10キロ地点に到達(2016年6月19日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、砂漠の鷹旅団などの人民防衛諸集団がロシア軍の航空支援を受け、タブカ市・ラサーファ村・イスリヤー村分岐点一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍広報局によると、サウラ油田および同油田団地を制圧、タブカ市約10キロの地点まで到達した。

また戦闘機(所属明示せず)が、タブカ市新市街および旧市街を空爆し、女性2人を含む住民10人とダーイシュ戦闘員8人が死亡した。

空爆は新市街の第1地区、第2地区、第3地区、旧市街、スワイディーヤ村(タブカ市北方)に対して18回以上にわたって行われ、多くの住民が避難を開始したという。

なお、クッルナー・シュラカー(6月19日付)によると、タブカ市空爆はロシア軍戦闘機によって行われ、10人が死亡、35人以上が負傷したという。

ARA News(6月19日付)によると、これに対しダーイシュは、ラッカ市・イスリヤー村街道のシリア軍検問所に対して爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行い、兵士複数が死傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米軍主導の有志連合の航空支援を受け、包囲下のマンビジュ市に向けて進軍を続け、同市2キロの地点まで到達した。

シリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会によると、シリア民主軍はマンビジュ市近郊のヤースティー村、アイン・ナヒール村を制圧したという。

一方、ARA News(6月19日付)によると、ハムザ旅団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、ドゥーディヤーン村、ヤーン・ヤバーン村を奪還した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米軍主導の有志連合と思われる戦闘機がマヤーディーン市内のユーフラテス川にかかる橋に設置された検問所を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員2人が死亡した。

その後、ダーイシュは同市内外に配置していた検問所を撤収、また市内の交通警察も撤退した。

一方、SANA(6月19日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南西部パノラマ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(6月19日付)によると、シリア軍がラジャム・ダウラ村、アスファル丘一帯、マシュバク・ワドヤーン地区のダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

AFP, June 19, 2016、AP, June 19, 2016、ARA News, June 19, 2016、Champress, June 19, 2016、al-Hayat, June 20, 2016、Iraqi News, June 19, 2016、Kull-na Shuraka’, June 19, 2016、al-Mada Press, June 19, 2016、Naharnet, June 19, 2016、NNA, June 19, 2016、Reuters, June 19, 2016、SANA, June 19, 2016、UPI, June 19, 2016などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市のシリア正教会近くで自爆テロ発生(2016年6月19日)

ハサカ県では、SANA(6月19日付)によると、カーミシュリー市ウスターニー地区で、自爆ベルトを着用した男性が自爆し、3人が死亡、5人が負傷した。

クッルナー・シュラカー(6月19日付)によると、爆発はアッシリア教徒の民兵組織「ストロ」(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属)の検問所近いで発生、隊員3人が死亡した。

爆発は同地区にあるシリア正教会前で発生、教会では、シリア正教アンティオキア全東方総主教区のイグナティウス・アフレム2世カリーム総主教をはじめとする主教らの訪問を祝う祝典が行われ、多くの信者が参加していた。

AFP, June 19, 2016、AP, June 19, 2016、ARA News, June 19, 2016、Champress, June 19, 2016、al-Hayat, June 20, 2016、Iraqi News, June 19, 2016、Kull-na Shuraka’, June 19, 2016、al-Mada Press, June 19, 2016、Naharnet, June 19, 2016、NNA, June 19, 2016、Reuters, June 19, 2016、SANA, June 19, 2016、UPI, June 19, 2016などをもとに作成。

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ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、第13師団などからなるファトフ軍は、アレッポ市南部郊外のシリア軍、ヒズブッラー、イラン革命防衛隊の拠点3カ村を制圧、ロシア軍の爆撃支援がないことが敗北の主因(2016年6月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外のハルサ村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」の第13師団(自由シリア軍)からなるなどからなるファトフ軍がシリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン人民兵などと交戦、クッルナー・シュラカー(6月18日付)によると、ファトフ軍は戦闘の末、ハルサ村、ズィーターン村、バルナ村を完全制圧した。

過去2日間での戦闘で、シリア軍側は、ヒズブッラー戦闘員25人を含む86人が死亡したという。

同地でのシリア軍側の劣勢は、ロシア軍の空爆による航空支援が行われていないことが主因だという。

一方、SANA(6月18日付)によると、アレッポ市シャイフ・マクスード地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、6人が死亡した(ARA News(6月18日付)によると、住民9人が死亡、25人以上が負傷)。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーライヤー市を地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃、また戦闘機(所属明示せず)が、マイダアーニー農場、バハーリーヤ村一帯を空爆した。

一方、SANA(6月18日付)によると、シリア軍部隊がクタイファ市郊外のダマスカス・ヒムス街道上で、ダマスカス県方面に潜入しようとした「テロ細胞」を摘発した。

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ヒムス県では、ARA News(6月18日付)によると、シリア軍戦闘機がラスタン市を空爆し、子供3人が死亡した。

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ダルアー県では、SANA(6月18日付)によると、シリア軍がダルアー市カラク地区、旧税関地区南部などでシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃した。

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イドリブ県では、ARA News(6月19日付)によると、ファトフ軍が本部として使用しているイドリブ市内のホテルの前で深夜、爆弾が仕掛けられた車が爆発した。

AFP, June 18, 2016、AP, June 18, 2016、ARA News, June 18, 2016、Champress, June 18, 2016、al-Hayat, June 19, 2016、Iraqi News, June 18, 2016、Kull-na Shuraka’, June 18, 2016、al-Mada Press, June 18, 2016、Naharnet, June 18, 2016、NNA, June 18, 2016、Reuters, June 18, 2016、SANA, June 18, 2016、UPI, June 18, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はマンビジュ市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年6月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

シリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会によると、有志連合のマンビジュ市一帯への空爆でダーイシュのアミールの一人アブー・ハムザ・アンサーリーが死亡したという。

一方、ARA News(6月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がジャルハート村にあるスルターン・ムラード旅団とシャーム軍団の拠点を攻撃し、同地一帯を制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市・スフナ市間、アーラーク油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(6月18日付)によると、シリア軍がアーラーク村など県東部のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を実施した。

他方、ダーイシュの広報部門アアマーク通信がカルヤタイン市東部でシリア軍兵士15人を殺害したと発表した。

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ハマー県では、SANA(6月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマフカル村一帯に展開するシリア軍拠点を襲撃、シリア軍がこれを撃退した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月18日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地南部および西部一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を実施した。

AFP, June 18, 2016、AP, June 18, 2016、ARA News, June 18, 2016、Champress, June 18, 2016、al-Hayat, June 19, 2016、Iraqi News, June 18, 2016、Kull-na Shuraka’, June 18, 2016、al-Mada Press, June 18, 2016、Naharnet, June 18, 2016、NNA, June 18, 2016、Reuters, June 18, 2016、SANA, June 18, 2016、UPI, June 18, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市南部郊外のハルサ村一帯でヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、第13師団などからなるファトフ軍がシリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン革命防衛隊などに対して攻勢を激化(2016年6月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン人・アフガン人などの外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、第13師団などからなるファトフ軍とアレッポ市南部郊外のハルサ村回廊一帯で交戦した。

なお同地での戦闘により、ヒズブッラー戦闘員が過去72時間で14人死亡、20人以上が負傷しているという(これに関して、ファトフ軍は、ハルサ村一帯での戦闘でシリア軍兵士ら30人以上を殺害し、多数を捕捉たと発表した)。

また、シャームの民のヌスラ戦線によると、ファトフ軍がハルサ村近郊のイラン・イスラーム革命防衛隊所属部隊の重要拠点を制圧した。

一方、SANA(6月16日付)によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区を反体制武装集団が砲撃し、7人が負傷した。

また、ARA News(6月17日付)によると、シリア軍ヘリコプターがアレッポ市カーティルジー地区を「樽爆弾」で空爆し、10人以上が死亡した。

このほか、クッルナー・シュラカー(6月17日付)によると、マンナグ村で活動する反体制武装集団が統合し、統一軍事評議会を結成した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(6月17日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がナシャービーヤ町、バハーリーヤ村などを空爆し、4人が死亡した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(6月17日付)によると、ロシア軍と思われる戦闘機がアトシャーン村近郊の避難民キャンプを空爆し、女性と子供を含む5人が死亡、18人が負傷した。

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ヒムス県では、国連人道問題調整事務所(OCHA)の報道官によると、シリア軍が包囲を続けるヒムス市ワアル地区にとどまる住民3万7,500人に対する緊急人道支援物資の搬入作業が行われた。

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ダルアー県では、SANA(6月16日付)によると、シリア軍がヌアイマ村一帯のシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃した。

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イドリブ県では、SANA(6月16日付)によると、反体制武装集団がフーア市を砲撃し、子供1人が死亡した。

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ラタキア県では、ARA News(6月17日付)などによると、反体制武装集団がトルクメン山のシャフルーラ村、ブルジュ・ハヤート村を奪還した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月16日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県ジャウバル区、ダマスカス郊外県ザマルカー町などで発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

AFP, June 17, 2016、AP, June 17, 2016、ARA News, June 17, 2016、Champress, June 17, 2016、al-Hayat, June 18, 2016、Iraqi News, June 17, 2016、Kull-na Shuraka’, June 17, 2016、al-Mada Press, June 17, 2016、Naharnet, June 17, 2016、NNA, June 17, 2016、Reuters, June 17, 2016、SANA, June 17, 2016、UPI, June 17, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍・シリア軍がラッカ県のダーイシュの拠点都市タブカ市を爆撃し、住民17人が死亡(2016年6月17日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(6月18日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つタブカ市を空爆し、住民17人が死亡、数十人が負傷した。

ARA News(6月17日付)によると、空爆を行ったのはシリア軍。

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アレッポ県では、ARA News(6月17日付)によると、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室が県北西部マーリア市に近いタラーリーン村内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を攻撃した。

一方、ダーイシュは、スルターン・ムラード旅団、シャーム軍団との戦闘の末、タッル・バッタール村を奪還した。

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スワイダー県では、SANA(6月16日付)によると、シリア軍がマシュバク・ワドヤーン地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

AFP, June 17, 2016、AP, June 17, 2016、ARA News, June 17, 2016、Champress, June 17, 2016、al-Hayat, June 18, 2016、Iraqi News, June 17, 2016、Kull-na Shuraka’, June 17, 2016、June 18, 2016、al-Mada Press, June 17, 2016、Naharnet, June 17, 2016、NNA, June 17, 2016、Reuters, June 17, 2016、SANA, June 17, 2016、UPI, June 17, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機は対イラク国境のタンフ国境通行所近郊で、米国など欧米諸国が教練・武器兵站支援する「新シリア軍」の拠点を爆撃(2016年6月17日)

『ハヤート』(6月18日付)などは、米国防総省高官が16日、ロシア軍戦闘機がヒムス県東部とイラクの国境地帯のタンフ国境通行所近郊で、米国をはじめとする欧米諸国が教練・武器兵站支援を行っている「反体制派」に対して複数回にわたって空爆を実施し、犠牲者が出たことを明らかにしたと伝えた。

この高官は、ロシア軍が標的とした「反体制派」の組織名、「犠牲者」(死傷者)の数については言及しなかった。

これに関して、ロシア大統領府報道官は、シリア国内で「穏健な反体制派」とイスラーム過激派がしばしば共闘しているなかで、両者を区別することは難しいと述べた。

また、シリア人権監視団によると、16日、所属不明の戦闘機がタンフ国境通行所近くの「新シリア軍」の基地を2度にわたって空爆したという。

空爆が実施された時、「新シリア軍」の基地内では、「新シリア軍」の戦闘員と、有志連合の支援を受けるイラク人部族民兵が会合を開いており、シリア人1人とイラク人1人が死亡、4人が負傷したという。

AFP, June 17, 2016、AP, June 17, 2016、ARA News, June 17, 2016、Champress, June 17, 2016、al-Hayat, June 18, 2016、Iraqi News, June 17, 2016、Kull-na Shuraka’, June 17, 2016、al-Mada Press, June 17, 2016、Naharnet, June 17, 2016、NNA, June 17, 2016、Reuters, June 17, 2016、SANA, June 17, 2016、UPI, June 17, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は16日にシリア領内で12回の爆撃を実施(2016年6月17日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月16日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

発表によると、有志連合はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、マンビジュ市近郊(10回)、マーリア市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, June 17, 2016などをもとに作成。

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イドリブ県でシャーム自由人イスラーム運動の車輌が爆発に巻き込まれ、司令官ら2人が死亡(2016年6月16日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月16日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動の車列がマアッラト・ハルマ村とハズィーラーン村を結ぶ街道を走行中に、道路に仕掛けられた爆弾が爆発し、司令官の一人ユースフ・マクスース氏を含む2人が死亡、7人が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(6月16日付)によると、シリア軍がトルコ国境に近いシール・ニムル丘、ニムル村、ブルジュ・ハヤート村、アイン・イーサー村、シャフルーラ村、ナウワーラ丘、マスタフ丘、アブー・アリー山でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦、同地を一帯を完全制圧した。

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ダマスカス郊外県では、ラフマーン軍団によると、東グータ地方のジスリーン町一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団とともに、シリア軍と交戦、シリア軍兵士30人以上を殲滅した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は、東グータ地方のマルジュ・スルターン村一帯、ダーライヤー市一帯で反体制武装集団と交戦、アルバイン市、ダイル・ハビーヤ村、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯などを空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカブターン・ジャバル村、フライターン市、アターリブ市、登塔者聖シメオン教会(スィムアーン修道院)跡一帯、ダイル・スィムアーン村、アンジャーラ村、ズィルバ村、ハルサ村一帯を空爆する一方、マアッラータ村一帯ではシリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン人などの外国人戦闘員が、ファトフ軍と交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(6月16日付)によると、アレッポ市南部郊外のマアッラータ村でシリア軍、イラン人などの外国人部隊がファトフ軍と交戦、ARA
News(6月16日付)によると、反体制武装集団がハンダラート・キャンプ一帯のシリア軍、パレスチナ人のクドス旅団の拠点を襲撃したが、シリア軍側はこれを撃退した。

このほか、クッルナー・シュラカー(6月16日付)によると、カフル・ナーヤー村、カフルナースィフ村一帯で活動する反体制武装集団がタッル・アブヤド市統一軍事政治評議会に加入した。

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ダルアー県では、SANA(6月16日付)によると、シリア軍がタッル・フドル一帯、ダルアー市マンシヤ地区南部でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月15日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は677件。

 

AFP, June 16, 2016、AP, June 16, 2016、ARA News, June 16, 2016、Champress, June 16, 2016、al-Hayat, June 17, 2016、Iraqi News, June 16, 2016、Kull-na Shuraka’, June 16, 2016、al-Mada Press, June 16, 2016、Naharnet, June 16, 2016、NNA, June 16, 2016、Reuters, June 16, 2016、SANA, June 16, 2016、UPI, June 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、シリア民主軍はラッカ県、アレッポ県マンビジュ市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年6月16日)

アレッポ県では、ARA News(6月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属する革命家軍が、県北西部のタッル・カッラーフ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、砂漠の鷹旅団がタブカ市・ラサーファ村分岐点一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(6月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにラサーファ村一帯の三角地帯、ハクル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市東方でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市クスール地区、ジャウラ地区などを砲撃した。

AFP, June 16, 2016、AP, June 16, 2016、ARA News, June 16, 2016、Champress, June 16, 2016、al-Hayat, June 17, 2016、Iraqi News, June 16, 2016、Kull-na Shuraka’, June 16, 2016、al-Mada Press, June 16, 2016、Naharnet, June 16, 2016、NNA, June 16, 2016、Reuters, June 16, 2016、SANA, June 16, 2016、UPI, June 16, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北西部でトルコが越境砲撃を行うなか、ダーイシュと反体制武装集団の攻防続く(2016年6月16日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(6月16日付)によると、トルコ国境に近いアフマディーヤ村、タッル・バッタール村で反体制武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、両村を制圧した。

ARA News(6月16日付)によると、両村を制圧したのは、シャーム軍団と第51連隊で、トルコ軍が越境砲撃によりこれを支援したという。

しかし、ARA News(6月16日付)によると、ダーイシュはドゥーディヤーン村、ガザル村、ヤーン・ヤバーン村を奪取することに成功した。

AFP, June 16, 2016、AP, June 16, 2016、ARA News, June 16, 2016、Champress, June 16, 2016、al-Hayat, June 17, 2016、Iraqi News, June 16, 2016、Kull-na Shuraka’, June 16, 2016、al-Mada Press, June 16, 2016、Naharnet, June 16, 2016、NNA, June 16, 2016、Reuters, June 16, 2016、SANA, June 16, 2016、UPI, June 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍戦闘機が、ファトフ軍支配下で活動する「ホワイト・ヘルメット」拠点(イドリブ県カフル・タハーリーム市)を爆撃(2016年6月15日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(6月15日付)によると、シリア軍戦闘機がカフルタハーリーム村にある「ホワイト・ヘルメット」の拠点を空爆し、子供1人が死亡した。

Kull-na Shuraka', June 15, 2016
Kull-na Shuraka’, June 15, 2016

一方、ARA News(6月15日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線の幹部で「アブー・アリー・ムハージリーン」を名乗るチュニジア人が、ファトフ軍治安委員会の会合で訪問していたイドリブ市内で、自身の車に仕掛けられた爆弾の爆発に巻き込まれ死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外のハルサ村入口一帯で、シリア軍、シリア人・外国人民兵がファトフ軍と交戦した。

シリア軍は同地一帯を激しく空爆・砲撃したが、ファトフ軍側はハルサ村の東部、ズィーターン村を制圧した(しかし、ARA News(6月15日付)によると、シリア軍がファトフ軍との戦闘の末、ズィーターン村を奪還した)

戦闘では双方合わせて70人以上が死亡したという。

一方、アレッポ市北部のカースティールー街道一帯、アレッポ市東部一帯では、シリア軍による夜間空爆が続いた。

他方、SANA(6月15日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市マイダーン地区、フルカーン地区を砲撃し、2人が死亡、10人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カルアト・マディーク町でナスル軍のメンバーが買い物をしていた店で爆弾が爆弾が爆発し、1人が死亡、3人が負傷した。

カフルズィーター市郊外の街道でイッザ軍の司令官が乗った車が爆弾の爆発に巻き込まれた。

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ダマスカス郊外県では、SNN(6月15日付)によると、ラフマーン軍団とシャームの民のヌスラ戦線が東グータ地方のシリア軍拠点複数カ所を奇襲した。

反体制武装集団はまた、ムライハ市一帯に進軍し、同市郊外の農場地帯を制圧した。

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クナイトラ県では、SANA(6月15日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がバアス市を砲撃し、1人が負傷した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月14日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県郊外県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は673件。

AFP, June 15, 2016、AP, June 15, 2016、ARA News, June 15, 2016、Champress, June 15, 2016、al-Hayat, June 16, 2016、Iraqi News, June 15, 2016、Kull-na Shuraka’, June 15, 2016、al-Mada Press, June 15, 2016、Naharnet, June 15, 2016、NNA, June 15, 2016、Reuters, June 15, 2016、SANA, June 15, 2016、SNN, June 15, 2016、UPI, June 15, 2016などをもとに作成。

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シリア軍、シリア民主軍、ハワール・キリス作戦司令室が各地でダーイシュとの戦闘を続ける(2016年6月15日)

アレッポ県では、ARA News(6月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員がマンビジュ市南部のウンム・アダサ村で爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行い、子供を含む複数の住民が死傷した。

一方、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマンビジュ軍事評議会は「マンビジュ解放作戦」の戦果として、これまでにマンビジュ市近郊の1,000平方キロの地域をダーイシュ(イスラーム国)から解放したと発表した。

他方、ARA News(6月15日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室が県北西部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、アッザーティーヤ村、タッル・バッタール村を制圧した。

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ラッカ県では、SANA(6月15日付)によると、シリア軍戦闘機が、ザキーヤ分岐点北部、タブカ市南部でダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(6月15日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、アーラーク油田西部一帯に進軍した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月15日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハマー県では、SANA(6月15日付)によると、シリア軍がマブウージャ村・アカーリブ村分岐点でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, June 15, 2016、AP, June 15, 2016、ARA News, June 15, 2016、Champress, June 15, 2016、al-Hayat, June 16, 2016、Iraqi News, June 15, 2016、Kull-na Shuraka’, June 15, 2016、al-Mada Press, June 15, 2016、Naharnet, June 15, 2016、NNA, June 15, 2016、Reuters, June 15, 2016、SANA, June 15, 2016、UPI, June 15, 2016などをもとに作成。

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イドリブ県でファトフ軍所属組織メンバーらへの暗殺(未遂)事件相次ぐ(2016年6月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マルティーン村でシャーム軍団の司令官の一人で狙撃手のムハンマド・ファーウール氏が礼拝を終えてモスクから出てきたところを何者かに襲撃され、死亡した。

またこの襲撃によってファーウール氏の息子も死亡した。

なお、イドリブ県では、ファトフ軍所属組織などメンバーを狙った暗殺(未遂)事件が相次いでいる。

14日にはビンニシュ市の路上でシャーム自由人イスラーム運動所属のフサイン旅団司令官アブー・ジャービル・ビンニシュ氏の車が仕掛け爆弾の爆発に巻き込まれた(ビンニシュ氏は無事だった)。

13日にはカフルタハーリーム村とイドリブ市を結ぶ街道でシャーム軍団のメンバーが乗った車が爆発に巻き込まれる事件が発生している(乗っていた3人は無事だった)。

AFP, June 15, 2016、AP, June 15, 2016、ARA News, June 15, 2016、Champress, June 15, 2016、al-Hayat, June 16, 2016、Iraqi News, June 15, 2016、Kull-na Shuraka’, June 15, 2016、al-Mada Press, June 15, 2016、Naharnet, June 15, 2016、NNA, June 15, 2016、Reuters, June 15, 2016、SANA, June 15, 2016、UPI, June 15, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュの中心拠点ラッカ市に投降を呼びかけるビラを散布する一方、ヒムス県東部のアーラーク油田一帯を制圧(2016年6月14日)

ラッカ県では、ARA News(6月14日付)によると、シリア軍航空機が、ダーイシュ(イスラーム国)の中心都市のラッカ市および同市周辺一帯にビラを散布、投降を呼びかけた。

散布されたビラは、「軍武装部隊総司令部」の名で「最後の15分…武装している者よ、真実の時が来た…世界は急速に変化している…軍がやって来る…よく考えろ…延命するための猶予を与える…躊躇するな…自分の命と未来を守るために武器を速やかに放棄せよ」などと書かれている。

ARA News, June 14, 2016
ARA News, June 14, 2016
ARA News, June 14, 2016
ARA News, June 14, 2016

一方、シリア人権監視団によると、無人戦闘機(所属明示せず)がラッカ市南部入口の政治治安部施設一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の外国人司令官が乗った車を攻撃し、この司令官は死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、SANA(6月14日付)によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市南西部のパノラマ交差点一帯で交戦した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(6月14日付)、ARA News(6月14日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、アーラーク油田一帯、タドムル市東部郊外の第3石油輸送ステーション(T3)を制圧し、スフナ市に向け進軍を続けた。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍がジュッブ・ジャッラーフ村一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を砲撃、またマスアダ村とマクサル・ヒサーン村を結ぶ回廊一帯でダーイシュと交戦した。

AFP, June 14, 2016、AP, June 14, 2016、ARA News, June 14, 2016、Champress, June 14, 2016、al-Hayat, June 15, 2016、Iraqi News, June 14, 2016、Kull-na Shuraka’, June 14, 2016、al-Mada Press, June 14, 2016、Naharnet, June 14, 2016、NNA, June 14, 2016、Reuters, June 14, 2016、SANA, June 14, 2016、UPI, June 14, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がラタキア県北部カッバーナ村回廊を制圧する一方、イドリブ県、アレッポ県で激しい爆撃を続ける(2016年6月14日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に近いクルド山のカッバーナ村回廊一帯にシリア軍、国防隊が進軍し、ジハード主義武装集団と交戦し、同地周年の丘陵地帯を制圧した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がイドリブ市西部のアラビー村を空爆し、子供1人が死亡した。

戦闘機はまたイドリブ市、アリーハー市などを空爆し、女児1人が死亡した。

また、ARA News(6月14日付)によると、シリア軍はバーラ村、スィンジャール町を空爆し、10人が死亡した。

これに対して、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍はフーア市、カファルヤー町を砲撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(6月14日付)によると、ビンニシュ市の路上でシャーム自由人イスラーム運動所属のフサイン旅団司令官アブー・ジャービル・ビンニシュ氏の車が仕掛け爆弾の爆発に巻き込まれた。

アブー・ジャービル氏は無事だった。

なお、13日にはカフルタハーリーム村とイドリブ市を結ぶ街道でシャーム軍団のメンバーが乗った車が爆発に巻き込まれる事件が発生している(乗っていた3人は無事だった)。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがアレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区一帯を「樽爆弾」で攻撃、戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市北部のカースティールー地区、カフルハムラ村、ダーラト・イッザ市、マアーッラト・アルティーク村、バービース村、アウラム・クブラー町、カフルハラブ村、アレッポ市サラーフッディーン地区、フィルドゥース地区を空爆し、少なくとも3人が死亡した。

これに対して、クッルナー・シュラカー(6月14日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、シリア軍、イラン人・アフガン人・イラク人戦闘員らとの交戦の末、アレッポ市南部郊外のズィーターン村を制圧した。

このほか、クッルナー・シュラカー(6月14日付)などによると、シリア軍がアレッポ市ジスル・ハッジ交戦一帯を「樽爆弾」で空爆し、8人が死亡、また反体制メディア活動家のハーディー・アブドゥッラー氏が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、東グータ地方のバハーリーヤ村一帯で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

またシリア軍はザバダーニー市、ダーライヤー市各所を「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(6月14日付)によると、東グータ地方のシャイフーニーヤ村でイスラーム軍所属第三旅団司令官のカースィム・アブー・ムハンマド氏の車が道路に敷設されていた地雷に触れて爆発、乗っていた兄弟一人が負傷した。

このほか、SANA(6月14日付)によると、バラダー渓谷地方の住民(指名手配者)100人が地元和解プロセスの一環で当局に投降し、その後放免となった。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーッラ市を「樽爆弾」で空爆し、少なくとも3人が死亡した。

一方、SANA(6月14日付)によると、ダルアー市マンシヤ地区、スィーバ地区でシリア軍がシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月13日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は668件。 

AFP, June 14, 2016、AP, June 14, 2016、ARA News, June 14, 2016、Champress, June 14, 2016、al-Hayat, June 15, 2016、Iraqi News, June 14, 2016、Kull-na Shuraka’, June 14, 2016、al-Mada Press, June 14, 2016、Naharnet, June 14, 2016、NNA, June 14, 2016、Reuters, June 14, 2016、SANA, June 14, 2016、UPI, June 14, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュが籠城するマンビジュ市一帯への軍備増強(2016年6月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)が籠城するマンビジュ市一帯の軍備を増強した。

これに対して、ダーイシュはマンビジュ市南部郊外のヒルバト・ルース村を砲撃し、子供3人を含む19人が死亡、またウンム・サファー村ではダーイシュが敷設した地雷が爆発し、男性2人が死亡した。

さらにマンビジュ市北部ではダーイシュの狙撃で女性1人と子供2人が死亡した。

一方、ARA News(6月14日付)によると、ダーイシュがマンビジュ市西部にある拠点都市バーブ市の郊外に位置するシャフバー地区を攻撃した。

同地区には、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に協力的なクルド人が多く住んでいるという。

このほか、ARA News(6月14日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同市の宗教警察(ヒスバ)の「アブー・ハイジャー」長官を殺害した。

AFP, June 14, 2016、AP, June 14, 2016、ARA News, June 14, 2016、Champress, June 14, 2016、al-Hayat, June 15, 2016、Iraqi News, June 14, 2016、Kull-na Shuraka’, June 14, 2016、al-Mada Press, June 14, 2016、Naharnet, June 14, 2016、NNA, June 14, 2016、Reuters, June 14, 2016、SANA, June 14, 2016、UPI, June 14, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はシリア北西部の反体制派の中心拠点アアザーズ市を砲撃(2016年6月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県北西部のトルコ国境に近いシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人、「穏健な反体制派」の中心拠点アアザーズ市に対して、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が砲撃を加えた。

これに対して、反体制武装集団は西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃し、女性1人が死亡した。

AFP, June 14, 2016、AP, June 14, 2016、ARA News, June 14, 2016、Champress, June 14, 2016、al-Hayat, June 15, 2016、Iraqi News, June 14, 2016、Kull-na Shuraka’, June 14, 2016、al-Mada Press, June 14, 2016、Naharnet, June 14, 2016、NNA, June 14, 2016、Reuters, June 14, 2016、SANA, June 14, 2016、UPI, June 14, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北西部で反体制武装集団がダーイシュから1カ村を奪還(2016年6月14日)

アレッポ県では、ARA News(6月14日付)によると、トルコ国境に近い北部バラーギーダ村一帯で、反体制武装集団(シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団、ハムザ旅団)がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。

AFP, June 14, 2016、AP, June 14, 2016、ARA News, June 14, 2016、Champress, June 14, 2016、al-Hayat, June 15, 2016、Iraqi News, June 14, 2016、Kull-na Shuraka’, June 14, 2016、al-Mada Press, June 14, 2016、Naharnet, June 14, 2016、NNA, June 14, 2016、Reuters, June 14, 2016、SANA, June 14, 2016、UPI, June 14, 2016などをもとに作成。

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ダルアー県でヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などがダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍と交戦(2016年6月14日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(6月14日付)によると、県西部のヤルムーク川流域一帯で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍と交戦した。

AFP, June 14, 2016、AP, June 14, 2016、ARA News, June 14, 2016、Champress, June 14, 2016、al-Hayat, June 15, 2016、Iraqi News, June 14, 2016、Kull-na Shuraka’, June 14, 2016、al-Mada Press, June 14, 2016、Naharnet, June 14, 2016、NNA, June 14, 2016、Reuters, June 14, 2016、SANA, June 14, 2016、UPI, June 14, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区攻略を試みる一方、ダマスカス郊外県各所を激しく攻撃(2016年6月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団、ARA News(6月14日付)などによると、シリア軍および国防隊がアレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区とその近郊の農場地帯に対して攻撃を行い、拠点複数カ所を一時制圧したが、ジハード主義武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)の反撃を受け、兵士数十人が死亡した。

ジハード主義武装集団側も、司令官1人を含む戦闘員7人が死亡した。

一方、戦闘機(所属明示せず)は、アレッポ市アフマディーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、カラーム・トゥッラーブ地区、アナダーン市を空爆した。

またアレッポ市南部郊外一帯では、シリア軍ヘリコプターがハーン・トゥーマーン村およびその一帯などを空爆、また同地ではシリア軍、外国人民兵がファトフ軍と交戦した。

他方、反体制武装集団が西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ県シャイフ・マクスード地区を砲撃した。

このほか、クッルナー・シュラカー(6月14日付)によると、タッル・リフアト市一帯で活動するすべての反体制武装集団がタッル・アブヤド政軍委員会の名で統合した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラーム軍、ラフマーン軍団などからなるジハード主義武装集団が東グータ地方各所でシリア軍を攻撃した。

これに対して、シリア軍は、ダーライヤー市、バイト・ジン村、マガル・ミール村、ザバダーニー市、ハズラマー村、ナシャービーヤ町、フーシュ・ナスリー村、バハーリーヤ村、カースィミーヤ町、マイダアー町、ドゥーマー市などを砲撃・空爆した。

一方、ダーヒヤト・クドスィーヤー市では、シリア軍とジハード主義武装集団の「捕虜交換」が行われ、同市出身のシリア軍兵士2人が釈放、この見返りとしてシリアの当局は、車5台分の野菜、車5台分の食糧物資、プロパンガス缶3,500本、パン3万5,000袋、食糧品2,000パックを配給した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山のカッバーナ村回廊一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルヌブータ町、ジャナービラ村がシリア軍の砲撃を受けた。

またヒルブナフサ村、カンタラ村でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サイダー町とキヒール村を結ぶ街道で爆発が起こった。

爆発は、シャームの民のヌスラ戦線のハウラーン地方の「総司令官」を狙ったものだったが、「総司令官」は無事だった。

また、アイン・ズィクル村とカウカブ・ダムを結ぶ回廊地帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を使うハーリド・ブン・ワリード軍と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(6月13日付)によると、シリア軍がハドル村南部のハミーリーヤ丘でシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区で、シリア軍とジハード主義武装集団が捕虜交換を行い、シリア軍が同区出身の女性逮捕者5人を釈放、ジハード主義武装集団側もシリア軍兵士複数人を解放した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、タッルミンス村一帯で、ファトフ軍を主導するシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動が交戦し、男性1人が負傷した。

一方、クッルナー・シュラカー(6月14日付)によると、カフルタハーリーム村とイドリブ市を結ぶ街道でシャーム軍団のメンバーが乗った車が爆発に巻き込まれた。
乗っていた3人は無事だった。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月12日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県郊外県、アレッポ県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は663件。

AFP, June 13, 2016、AP, June 13, 2016、ARA News, June 13, 2016、Champress, June 13, 2016、al-Hayat, June 14, 2016、Iraqi News, June 13, 2016、Kull-na Shuraka’, June 13, 2016、June 14, 2016、al-Mada Press, June 13, 2016、Naharnet, June 13, 2016、NNA, June 13, 2016、Reuters, June 13, 2016、SANA, June 13, 2016、UPI, June 13, 2016などをもとに作成。

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ラッカ県イスラヤー村・タブカ市回廊のザキーヤ分岐点一帯でシリア軍とダーイシュの戦闘続く(2016年6月13日)

ラッカ県では、SANA(6月13日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、イスリヤー村・タブカ市回廊のザキーヤ分岐点に設置された軍事拠点一帯に進攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員16人を殲滅した。

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ハマー県では、SANA(6月13日付)によると、シリア軍がウカイリバート町一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(6月13日付)は、シリア軍戦闘機がウカイリバート町を空爆し、一家8人が死亡したと伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がスフナ市とタドムル市を結ぶ街道一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月13日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、フワイジャト・サクル、サルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, June 13, 2016、AP, June 13, 2016、ARA News, June 13, 2016、Champress, June 13, 2016、al-Hayat, June 14, 2016、Iraqi News, June 13, 2016、Kull-na Shuraka’, June 13, 2016、al-Mada Press, June 13, 2016、Naharnet, June 13, 2016、NNA, June 13, 2016、Reuters, June 13, 2016、SANA, June 13, 2016、UPI, June 13, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北西部マーリア市一帯でダーイシュと反体制武装集団の戦闘続く(2016年6月13日)

アレッポ県では、ARA News(6月14日付)によると、県北西部のダービク村、トゥルクマーン・バーリフ村に展開するダーイシュ(イスラーム国)が反体制武装集団(ムウタスィム・ビッラー旅団)の拠点都市マーリア市を砲撃した。

またダーイシュはタッル・アフマル村・ジャーリズ村回廊一帯でスルターン・ムラード旅団と交戦、シャーム軍団とスルターン・ムラード旅団などからなる武装集団はガザル村、ヤフムール村を制圧した。

AFP, June 13, 2016、AP, June 13, 2016、ARA News, June 13, 2016、Champress, June 13, 2016、al-Hayat, June 14, 2016、Iraqi News, June 13, 2016、Kull-na Shuraka’, June 13, 2016、al-Mada Press, June 13, 2016、Naharnet, June 13, 2016、NNA, June 13, 2016、Reuters, June 13, 2016、SANA, June 13, 2016、UPI, June 13, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が包囲するマンビジュ市近郊の中学校を有志連合が爆撃し、拘置者8人を含む18人が死亡(2016年6月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が包囲するマンビジュ市東部の中学校を有志連合が空爆し、ダーイシュが拘束していた8人とダーイシュ・メンバー10人が死亡した。

またこの空爆と合わせて、シリア民主軍はマンビジュ市一帯でダーイシュと交戦した。

一方、マンビジュ市からの住民の避難は続き、900人以上が市外に脱出、シリア民主軍の支配地域に入ることに成功したという。

他方、ARA News(6月14日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、マンビジュ市東部のスファイラ村、サアディーヤ村、ウンム・サトフ村を制圧した。

AFP, June 13, 2016、AP, June 13, 2016、ARA News, June 13, 2016、Champress, June 13, 2016、al-Hayat, June 14, 2016、Iraqi News, June 13, 2016、Kull-na Shuraka’, June 13, 2016、al-Mada Press, June 13, 2016、Naharnet, June 13, 2016、NNA, June 13, 2016、Reuters, June 13, 2016、SANA, June 13, 2016、UPI, June 13, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がダーライヤー市(ダマスカス郊外県)などへの爆撃を続ける(2016年6月12日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがダーライヤー市に対して「樽爆弾」32発を投下した。

またムウダミーヤト・シャーム市郊外の山岳地帯にある第四師団の武器庫で爆発が起きた。

弾薬庫はシリア軍がダーライヤー市やムウダミーヤト・シャーム市の砲撃拠点として使用していたという。

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ハマー県では、SANA(6月12日付)によると、シリア軍がムーリク市でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、戦闘員12人を殲滅した。

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アレッポ県では、SANA(6月12日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がアレッポ市サイフ・ダウラ地区を砲撃し、1人が死亡した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月11日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県郊外県のイスラーム軍による砲撃だったという。 

AFP, June 12, 2016、AP, June 12, 2016、ARA News, June 12, 2016、Champress, June 12, 2016、al-Hayat, June 13, 2016、Iraqi News, June 12, 2016、Kull-na Shuraka’, June 12, 2016、al-Mada Press, June 12, 2016、Naharnet, June 12, 2016、NNA, June 12, 2016、Reuters, June 12, 2016、SANA, June 12, 2016、UPI, June 12, 2016などをもとに作成。

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アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が主導するファトフ軍による停戦継続発表を無視して、戦闘機がイドリブ市、マアッラト・ヌウマーン市を爆撃し、40人が死亡(2016年6月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がイドリブ市各所を空爆し、子供5人を含む34人が死亡した。

またマアッラト・ヌウマーン市でも戦闘機が空爆を実施、子供4人、女性1人を含む6人が死亡した。

イドリブ市、マアッラト・ヌウマーン市はいずれもシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍所属組織の支配地。

一方、SANA(6月12日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍がカファルヤー町、フーア市を砲撃し、3人が死亡した。

Kull-na Shuraka', June 12, 2016
Kull-na Shuraka’, June 12, 2016

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この空爆を受け、ファトフ軍の事実上の統括者のサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏はインターネットを通じて音声メッセージを出し、前日のファトフ軍シューラー評議会の決定から一転、カファルヤー町、フーア市を砲撃するよう呼びかけた。

2月27日に発効した米・ロシアによる敵対行為停止合意において、ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線は適用対象外とされている。

AFP, June 12, 2016、AP, June 12, 2016、ARA News, June 12, 2016、Champress, June 12, 2016、al-Hayat, June 13, 2016、Iraqi News, June 12, 2016、Kull-na Shuraka’, June 12, 2016、al-Mada Press, June 12, 2016、Naharnet, June 12, 2016、NNA, June 12, 2016、Reuters, June 12, 2016、SANA, June 12, 2016、UPI, June 12, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍が包囲するダーイシュの拠点都市マンビジュ市(アレッポ県)一帯への有志連合爆撃で民間人6人が死亡するなか、住民600人以上が市外に脱出(2016年6月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が10日に完全包囲に成功したダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市マンビジュ市から住民600人以上が市外に脱出し、シリア民主軍支配地域に避難した。

同監視団によると、過去24時間の戦闘で、ダーイシュ戦闘員30人、シリア民主軍隊員5人が死亡、また有志連合によるマンビジュ市一帯での空爆で民間人6人が死亡した。

戦闘はマンビジュ市西部および北部で激しく行われたという。

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ラッカ県では、SANA(6月12日付)によると、シリア軍がラサーファ市一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃、破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(6月12日付)によると、シリア軍が県東部砂漠地帯のウライニバ丘南東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, June 12, 2016、AP, June 12, 2016、ARA News, June 12, 2016、Champress, June 12, 2016、al-Hayat, June 13, 2016、Iraqi News, June 12, 2016、Kull-na Shuraka’, June 12, 2016、al-Mada Press, June 12, 2016、Naharnet, June 12, 2016、NNA, June 12, 2016、Reuters, June 12, 2016、SANA, June 12, 2016、UPI, June 12, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北西部で「穏健な反体制派」が米国製TOW対戦車ミサイルで、米国が支援するYPG主体のシリア民主軍を攻撃(2016年6月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県北西部マーリア市近郊で活動する反体制武装集団が、マーリア市とシャイフ・イーサー村の間に位置する一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を、米国製のTOW対戦車ミサイルで攻撃した。

またジハード主義武装集団が、シリア民主軍に参加している革命家軍のタッル・リフアト市内の拠点を砲撃した。

AFP, June 12, 2016、AP, June 12, 2016、ARA News, June 12, 2016、Champress, June 12, 2016、al-Hayat, June 13, 2016、Iraqi News, June 12, 2016、Kull-na Shuraka’, June 12, 2016、al-Mada Press, June 12, 2016、Naharnet, June 12, 2016、NNA, June 12, 2016、Reuters, June 12, 2016、SANA, June 12, 2016、UPI, June 12, 2016などをもとに作成。

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有志連合は、アレッポ県北西部マーリア市一帯で「穏健な反体制派」を誤爆、戦闘員4人が死亡したことを認める(2016年6月12日)

米国が主導する米中央軍(CENTCOM)のパトリック・レイダー報道官(大佐)は、5月末に有志連合がアレッポ県北西部(マーリア市一帯)に対して行った空爆で、「穏健な反体制派」を誤爆し、戦闘員4人が死亡していた、と発表した。

誤爆は5月28日にマーリア市近郊で発生、この「反体制派」は同地でダーイシュと戦っていたという。

『ハヤート』(6月13日付)などが伝えた。

AFP, June 12, 2016、AP, June 12, 2016、ARA News, June 12, 2016、Champress, June 12, 2016、al-Hayat, June 13, 2016、Iraqi News, June 12, 2016、Kull-na Shuraka’, June 12, 2016、al-Mada Press, June 12, 2016、Naharnet, June 12, 2016、NNA, June 12, 2016、Reuters, June 12, 2016、SANA, June 12, 2016、UPI, June 12, 2016などをもとに作成。

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