ジュネーブ3会議:シリア政府、リヤド最高交渉委員会とデミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表との個別会談続く(2016年3月23日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は午前中、ジュネーブでシリア政府代表団と会談した。

会談後、シリア政府代表団の団長を務めるバッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、デミストゥラ特別代表から文書(29からなる質問状)を受け取ったことを明らかにし、同文書をシリアに持ち帰り、4月以降開催予定のジュネーブ3会議第3ラウンドまでに内容を検討すると述べた。

SANA(3月23日付)が伝えた。

**

デミストゥラ特別代表はまた、同日午後、リヤド最高交渉委員会、「カイロ宣言グループ」の代表団らと個別に会談した。

リヤド最高交渉委員会のムハンマド・ムスタファー・アッルーシュ交渉責任者(イスラーム軍)は『ハヤート』(3月24日付)に対し、「真の政権以降を実現するため、全権を有する移行期統治機関を樹立する」ことを求めた文書を(22日)にデミストゥラ特別代表に提出したことを明らかにした。

AFP, March 23, 2016、AP, March 23, 2016、ARA News, March 23, 2016、Champress, March 23, 2016、al-Hayat, March 24, 2016、Iraqi News, March 23, 2016、Kull-na Shuraka’, March 23, 2016、al-Mada Press, March 23, 2016、Naharnet, March 23, 2016、NNA, March 23, 2016、Reuters, March 23, 2016、SANA, March 23, 2016、UPI, March 23, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍主導の有志連合はシリア領内で8回の爆撃を実施(2016年3月22日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月22日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して25回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回で、マンビジュ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(6回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言を受け、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局がカーミシュリー市(ハサカ県)で一触即発か?(2016年3月22日)

反体制派系サイトのクッルナー・シュラカー(3月22日付)と親政権系サイトのダマス・ポスト(3月22日付)などは、西クルディスタン移行期民政局や人民防衛隊を主導する民主統一党のイニシアチブのもとで「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言が発表されたことを受け、ハサカ県、とりわけカーミシュリー市でシリア政府と西クルディスタン移行期民政局の間の緊張状態がにわかに高まっていると伝えた。

クッルナー・シュラカーによると、「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言発表を受け、カーミシュリー市ではタイイ地区で、国防隊とアサーイシュの間の緊張状態が高まり、また人民防衛隊が市内各所に検問所を設置するなどして展開地域を拡大しているという。

また、ダマス・ポストによると、人民防衛隊は、カーミシュリー市内の主要道路に展開し、シリア軍・治安部隊の治安厳戒地区、ズーリー交差点(バースィル交差点)一帯の制圧を企図し、カーミシュリー空港にまで勢力を拡大しようとする動きを見せているという。

また、西クルディスタン移行期民政局側は、シリア政府関連の各機関に対して、72時間以内に退去し、すべての施設を明け渡すよう迫っているという。

これに対して、シリア政府側は、シリア軍増援部隊を派遣し、同部隊はカーミシュリー空港に到着、またダイル・ザウル航空基地からも別の増援部隊が派遣されたという。

また、事態に対処するため、ダルアー県シャイフ・マスキーン市での戦闘を指揮した士官を派遣したという。

AFP, March 22, 2016、AP, March 22, 2016、ARA News, March 22, 2016、Champress, March 22, 2016、DamasPost, March 22, 2016、al-Hayat, March 23, 2016、Iraqi News, March 22, 2016、Kull-na Shuraka’, March 22, 2016、al-Mada Press, March 22, 2016、Naharnet, March 22, 2016、NNA, March 22, 2016、Reuters, March 22, 2016、SANA, March 22, 2016、UPI, March 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線と第13師団は和解文書を交わすも、第13師団は不服申し立て(2016年3月22日)

アル=カーイダ系のシャームの民のヌスラ戦線と「穏健な反体制派」の第13師団は、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市での対立を解消するため、双方の本部やメンバーへの攻撃を行わないこと、SNSでの非難や嫌がらせの応酬やデモを停止することをなどを骨子とする和解文書を交わした。

文書はヌスラ戦線、第13師団が対立解消のために設置合意していた独立司法委員会(裁判所)が発表したもので、双方の代表者、証人2人が署名している。

Kull-na Shuraka', March 22, 2016
Kull-na Shuraka’, March 22, 2016

しかし、この合意文書に関して、第13師団は声明を出し、師団の代表者として署名したシャイフのアフマド・アルワーン氏が師団メンバーではなく、マアッラト・ヌウマーン市の代表者として、個人の責任において合意したものだと主張した。

また、マアッラト・ヌウマーン市の住民の怒りが高まったままだとしたうえで、ヌスラ戦線によって殺害された第13師団のメンバー、捕獲された師団の武器弾薬への対処が合意には明記されていないと非難、独立司法委員会に対して、2日以内にこの点に関するヌスラ戦線と第13師団の意見の相違を解消するよう要請した。

Kull-na Shuraka', March 22, 2016
Kull-na Shuraka’, March 22, 2016

 

AFP, March 22, 2016、AP, March 22, 2016、ARA News, March 22, 2016、Champress, March 22, 2016、al-Hayat, March 23, 2016、Iraqi News, March 22, 2016、Kull-na Shuraka’, March 22, 2016、al-Mada Press, March 22, 2016、Naharnet, March 22, 2016、NNA, March 22, 2016、Reuters, March 22, 2016、SANA, March 22, 2016、UPI, March 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

リヤド最高交渉委員会は、シリア政府の「基本要素」に関する文書、デミストゥラ特別代表の29からなる質問状への回答を文書で提出(2016年3月22日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はジュネーブでリヤド最高交渉委員会の代表団と会談した。

会談でリヤド最高交渉委員会の代表団は二つの文書を新たに提出した。

二つの文書のうちの第1の文書は、シリア政府が18日に提出していた「基本要素」に関する文書に対抗するかたちで提出されたもので、『ハヤート』(3月23日付)によると、「国家機関を維持したかたちでのその改革」、「愛国的でプロフェッショナルな国民軍の創設」などが要望されているという。

第2の文書は、18日にデミストゥラ特別代表がシリア政府、リヤド最高交渉委員会の双方に対して提出した29からなる質問状への回答で、移行期統治機関の構成については現政権と反体制派からなるとしたうえで、「シリア人の血で手を染めていない者は除外されない」と強調する一方、移行プロセスを移行期統治機関の発足をもって開始するべきだとしているという。

また移行期統治機関の役割については、新憲法起草の監督、選挙の準備、国家機関の活動の保証としつつも、「ジュネーブ合意に従い、全権を享受しつつも、国家を統治せず、新政治体制を準備する」と規定しているという。

AFP, March 22, 2016、AP, March 22, 2016、ARA News, March 22, 2016、Champress, March 22, 2016、al-Hayat, March 23, 2016、Iraqi News, March 22, 2016、Kull-na Shuraka’, March 22, 2016、al-Mada Press, March 22, 2016、Naharnet, March 22, 2016、NNA, March 22, 2016、Reuters, March 22, 2016、SANA, March 22, 2016、UPI, March 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団は停戦発効以降の停戦対象地域での死者が530人に、非対象地域での死者が1,279人に達していると発表(2016年3月22日)

シリア人権監視団は、米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降、停戦対象地域で530人が、非対象地域で1,279人が死亡したと発表した。

米・ロシア両国は停戦発効にあたり、停戦対象地域を定めた地図を交わしているが、この地図は公開されておらず、シリア人権監視団がどの地域を停戦対象地域と認定し、どの地域を非対象地域としているかは不明。

AFP, March 22, 2016、AP, March 22, 2016、ARA News, March 22, 2016、Champress, March 22, 2016、al-Hayat, March 23, 2016、Iraqi News, March 22, 2016、Kull-na Shuraka’, March 22, 2016、al-Mada Press, March 22, 2016、Naharnet, March 22, 2016、NNA, March 22, 2016、Reuters, March 22, 2016、SANA, March 22, 2016、UPI, March 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

リヤド最高交渉委員会に参加するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動がハマー県でシリア軍を攻撃(2016年3月22日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(3月22日付)によると、反体制武装集団がマアーン村のシリア軍拠点を攻撃し、兵士10人を殺害した。

ARA News(3月22日付)によると、攻撃を行ったのはシャーム自由人イスラーム運動、アジュナード・シャーム・イスラーム連合。

AFP, March 22, 2016、AP, March 22, 2016、ARA News, March 22, 2016、Champress, March 22, 2016、al-Hayat, March 23, 2016、Iraqi News, March 22, 2016、Kull-na Shuraka’, March 22, 2016、al-Mada Press, March 22, 2016、Naharnet, March 22, 2016、NNA, March 22, 2016、Reuters, March 22, 2016、SANA, March 22, 2016、UPI, March 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「穏健な反体制派」はトルコ軍の越境支援砲撃を受け、ダーイシュと交戦(2016年3月22日)

アレッポ県では、ARA News(3月22日付)によると、トルコ軍がジャッカ村、ムライギル村近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点を砲撃、またシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団などからなる「穏健な反体制派」がダーイシュと交戦した。

また、スルターン・ムラード旅団、シャーム軍団、ムウタスィム・ビッラー旅団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、トルコ国境に近いアフマディーヤ村、タッル・バッタール村一帯を制圧した。

AFP, March 22, 2016、AP, March 22, 2016、ARA News, March 22, 2016、Champress, March 22, 2016、al-Hayat, March 23, 2016、Iraqi News, March 22, 2016、Kull-na Shuraka’, March 22, 2016、al-Mada Press, March 22, 2016、Naharnet, March 22, 2016、NNA, March 22, 2016、Reuters, March 22, 2016、SANA, March 22, 2016、UPI, March 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダーイシュとの交戦の末タドムル市近郊のヒヤール山を完全制圧する一方、米国の支援を受ける「新シリア軍」はタンフ国境通行所を掌握しているとあくまでも主張(2016年3月22日)

ヒムス県では、SANA(3月22日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、タドムル市にいたるヒヤール山を完全制圧した。

シリア軍はまた、タドムル市周辺、シャーイル街道交差点西部、カルヤタイン市でダーイシュ拠点を空爆した。

**

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(3月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、タスィール町でハーリド・サイフッラー旅団の司令官アブドゥッラフマーン・ザイン・アービディーン氏を捕捉し、処刑した。

一方、SANA(3月22日付)によると、シリア軍がハッラーブ・シャフム村でダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団の拠点を攻撃した。

**

米国の教練を受け発足した「新シリア軍」はビデオ声明(https://youtu.be/W0PRvH8-MAs)を出し、ヒムス県のイラク国境地帯に位置するタンフ国境通行所に進攻してきたダーイシュ(イスラーム国)を撃退したと発表した。

「新シリア軍」によると、タンフ国境通行所は、「新シリア軍」の制圧下にあるのだという。

AFP, March 22, 2016、AP, March 22, 2016、ARA News, March 22, 2016、Champress, March 22, 2016、al-Hayat, March 23, 2016、Iraqi News, March 22, 2016、Kull-na Shuraka’, March 22, 2016、al-Mada Press, March 22, 2016、Naharnet, March 22, 2016、NNA, March 22, 2016、Reuters, March 22, 2016、SANA, March 22, 2016、UPI, March 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は21日の停戦違反件数を6件と発表、またロシアの人道支援チームが攻撃を受けたと発表(2016年3月22日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月21日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反の内訳はラタキア県5件、ハマー県1件。

また、国防省によると、ダマスカス郊外県ハラスター市、ヒムス県カフルナーン村に人道支援物資を移送中のロシアの人道支援チームの貨物車輌が武装した何者かの攻撃を受けた。

AFP, March 22, 2016、AP, March 22, 2016、ARA News, March 22, 2016、Champress, March 22, 2016、al-Hayat, March 23, 2016、Iraqi News, March 22, 2016、Kull-na Shuraka’, March 22, 2016、al-Mada Press, March 22, 2016、Naharnet, March 22, 2016、NNA, March 22, 2016、Reuters, March 22, 2016、SANA, March 22, 2016、UPI, March 22, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2016年3月21日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月21日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して15回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回で、ラッカ市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュに忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が「穏健な反体制派」が支配するタスィール町(ダルアー県)を制圧、ヌスラ戦線司令官が戦闘中に死亡(2016年3月21日)

ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、殉教者ラーイド・ミスリー師団の支配下にあったタスィール町を急襲し、同地を制圧した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(3月21日付)によると、タスィール町でのヤルムーク殉教者旅団との戦闘で、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線の司令官アブー・サラーフ・ムサーラマ氏が戦死した。

AFP, March 21, 2016、AP, March 21, 2016、ARA News, March 21, 2016、Champress, March 21, 2016、al-Durar al-Shamiya, March 21, 2016、al-Hayat, March 22, 2016、Iraqi News, March 21, 2016、Kull-na Shuraka’, March 21, 2016、al-Mada Press, March 21, 2016、Naharnet, March 21, 2016、NNA, March 21, 2016、Reuters, March 21, 2016、SANA, March 21, 2016、UPI, March 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県、イドリブ県、アレッポ市でシリア軍と反体制武装集団が交戦(2016年3月21日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村一帯でジハード主義武装集団と交戦、またタルビーサ市、ガントゥー市を砲撃した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がナージヤ村、マルアンド村を「樽爆弾」で空爆した。

**

アレッポ県では、ARA News(3月21日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室などからなる反体制武装集団はアレッポ市サイフ・ダウラ地区、サラーフッディーン地区、ザフラー協会地区でシリア軍と交戦した。

AFP, March 21, 2016、AP, March 21, 2016、ARA News, March 21, 2016、Champress, March 21, 2016、al-Hayat, March 22, 2016、Iraqi News, March 21, 2016、Kull-na Shuraka’, March 21, 2016、al-Mada Press, March 21, 2016、Naharnet, March 21, 2016、NNA, March 21, 2016、Reuters, March 21, 2016、SANA, March 21, 2016、UPI, March 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県タドムル市近郊でダーイシュがシリア軍海軍特殊連隊を要撃し、兵士26人を殺害(2016年3月21日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市西部のドゥーワ地区でシリア軍の戦闘に参加していた海軍特殊任務連隊がダーイシュ(イスラーム国)の要撃を受け、前線司令官1人(アリー・アスカル氏)を含む26人の兵士を殺害された。

Kull-na Shuraka', March 21, 2016
Kull-na Shuraka’, March 21, 2016

これに関して、ダーイシュの通信部門アアマーク通信は、タドムル市西部郊外のドゥーワ地区で海軍特殊部隊を要撃し、将兵70人を殺害したと発表した。

一方、SANA(3月21日付)によると、シリア軍が「支援部隊」とともにカルヤタイン市およびマヒーン町の郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、スード丘方面の第875地点、第908.8地点、ルマイリー山方面の第901地点、第893.6地点、ワーディー・ティッバ南東部方面の第856地点、第866地点を制圧した。

シリア軍はまた、タドムル市郊外、カルヤタイン市郊外でダーイシュの拠点を空爆した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がスィッリーン町一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、ARA News(3月21日付)によると、人民防衛隊はアイン・アラブ市に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)の自爆戦闘員5人を殺害した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がジャラーミダ村でタンクローリーを空爆した。

**

スワイダー県では、SANA(3月21日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アシュハイブ丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, March 21, 2016、AP, March 21, 2016、ARA News, March 21, 2016、Champress, March 21, 2016、al-Hayat, March 22, 2016、Iraqi News, March 21, 2016、Kull-na Shuraka’, March 21, 2016、al-Mada Press, March 21, 2016、Naharnet, March 21, 2016、NNA, March 21, 2016、Reuters, March 21, 2016、SANA, March 21, 2016、UPI, March 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は20日の停戦違反件数を6件と発表(2016年3月21日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月20日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反の内訳はラタキア県3件、ハマー県2件、アレッポ県1件。

AFP, March 21, 2016、AP, March 21, 2016、ARA News, March 21, 2016、Champress, March 21, 2016、al-Hayat, March 22, 2016、Iraqi News, March 21, 2016、Kull-na Shuraka’, March 21, 2016、al-Mada Press, March 21, 2016、Naharnet, March 21, 2016、NNA, March 21, 2016、Reuters, March 21, 2016、SANA, March 21, 2016、UPI, March 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題国連特別代表がシリア政府代表団と会談(2016年3月21日)

週末に休会していたジュネーブ3会議の個別会談が再開し、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表がシリア政府代表団と会談を行った。

SANA(3月21日付)によると、会談では、シリア政府が先週デミストゥラ特別代表に提示した「基本要素」に関する文書についての協議がなされたという。

デミストゥラ特別代表がシリア政府代表団、リヤド最高交渉委員会代表団の双方に提示していた29からなる質問状に対するシリア政府代表団の回答はなかった。

AFP, March 21, 2016、AP, March 21, 2016、ARA News, March 21, 2016、Champress, March 21, 2016、al-Hayat, March 22, 2016、Iraqi News, March 21, 2016、Kull-na Shuraka’, March 21, 2016、al-Mada Press, March 21, 2016、Naharnet, March 21, 2016、NNA, March 21, 2016、Reuters, March 21, 2016、SANA, March 21, 2016、UPI, March 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はシリア領内で4回の爆撃を実施(2016年3月20日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月20日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して11回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は4回で、アイン・イーサー市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 21, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

南部戦線が「インヒル統合軍」の結成、ダルアー県インヒル市でダーイシュに対する浄化作戦の開始、ダーイシュに忠誠を誓ったとされるハムザト・アサド・アッラー大隊本部(タファス市)を制圧(2016年3月20日)

ダルアー県では、南部戦線(自由シリア軍)が、「インヒル統合軍」の結成を宣言し、インヒル市でダーイシュ(イスラーム国)に対する浄化作戦の開始を発表した。

これに関して、クッルナー・シュラカー(3月21日付)によると、ムウタッズ・ビッラー旅団、イスラームの曉からなる南部戦線がタファス市で、ダーイシュに忠誠を誓ったとされるハムザト・アサド・アッラー大隊と交戦し、同大隊の本部を制圧した。

AFP, March 20, 2016、AP, March 20, 2016、ARA News, March 20, 2016、Champress, March 20, 2016、al-Hayat, March 21, 2016、Iraqi News, March 20, 2016、Kull-na Shuraka’, March 20, 2016、al-Mada Press, March 20, 2016、Naharnet, March 20, 2016、NNA, March 20, 2016、Reuters, March 20, 2016、SANA, March 20, 2016、UPI, March 20, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

前日に引き続きダーイシュの本拠地ラッカ市が激しい爆撃を受け、女性子供を含む39人が死亡(2016年3月20日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、前日に続き、ロシア軍がダーイシュ(イスラーム国)の本拠地ラッカ市各所を10回以上にわたり空爆し、子供5人、女性7人を含む39人が死亡した。

一方、SANA(3月20日付)は、シリア軍がラッカ市南部のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して集中的な空爆を行ったと報道し、ロシア軍ではなく、シリア軍が空爆を行ったと主張した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、戦闘機(所属明示せず)が同地を空爆した。

一方、SANA(3月20日付)によると、シリア軍がカルヤタイン市、タドムル市一帯、フナイフィース村一帯、サワーナ町一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

他方、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州広報局は、シリア軍との戦闘でシャーイル山(ハマー県)西部一帯、フワイスィース村一帯のシリア軍拠点複数カ所を制圧したと発表した。

これに関して、ARA News(3月20日付)は、ダーイシュがカルヤタイン市南西部のマハッサ山のシリア軍拠点3カ所を制圧したと伝えるとともに、ダーイシュ(イスラーム国)はタドムル市郊外のアライン丘でシリア軍と交戦、これを奪還したと報じた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がシャイフ・ナッジャーラ市に近いカフルサギール村で交戦した。

ARA News(3月20日付)によると、ダーイシュは一時カフルサギール村を制圧したが、シリア軍はその後ダーイシュを撤退させ、同村を奪還したという。

一方、SANA(3月20日付)によると、シリア軍がカフルサギール村、バービンス村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

他方、ARA News(3月20日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はシャーム軍団、スルターン・ムラード旅団などからなる「穏健な反体制派」との戦闘の末、ムライギル村、トゥーカトリー村を制圧した。

**

ハマー県では、SANA(3月20日付)によると、シリア軍が北カスタル村、南カスタル村、マフカル村北東部でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(3月20日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル県工業地区、ハラービシュ地区、フワイジャト・サクル、ジャフラ村、ブガイリーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, March 20, 2016、AP, March 20, 2016、ARA News, March 20, 2016、Champress, March 20, 2016、al-Hayat, March 21, 2016、Iraqi News, March 20, 2016、Kull-na Shuraka’, March 20, 2016、al-Mada Press, March 20, 2016、Naharnet, March 20, 2016、NNA, March 20, 2016、Reuters, March 20, 2016、SANA, March 20, 2016、UPI, March 20, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県、ラタキア県などで、シリア軍、YPGがヌスラ戦線などからなる反体制派との交戦を続ける(2016年3月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃し、住民4人が死亡、女性、子供を含む複数人が負傷した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍の指揮下にあるシリア軍、シリア人・アラブ系・アジア系の民兵がカルア山一致、スーダ村一帯で第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月20日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、スーダ村に近い第287地点、第397地点、第409地点でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、同地を制圧した。

シリア軍はまた、カルア山、アイン・バイダー村一帯で反体制武装集団と交戦した。

**

ハマー県では、SANA(3月20日付)によると、シリア軍がアンカーウィー村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆した。

AFP, March 20, 2016、AP, March 20, 2016、ARA News, March 20, 2016、Champress, March 20, 2016、al-Hayat, March 21, 2016、Iraqi News, March 20, 2016、Kull-na Shuraka’, March 20, 2016、al-Mada Press, March 20, 2016、Naharnet, March 20, 2016、NNA, March 20, 2016、Reuters, March 20, 2016、SANA, March 20, 2016、UPI, March 20, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は19日の停戦違反件数を5件と発表(2016年3月20日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月19日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反の内訳はアレッポ県2件(アレッポ市アシュラフィーヤ地区、ハイダリーヤ地区)、ラタキア県2件、ハマー県1件。

AFP, March 20, 2016、AP, March 20, 2016、ARA News, March 20, 2016、Champress, March 20, 2016、al-Hayat, March 21, 2016、Iraqi News, March 20, 2016、Kull-na Shuraka’, March 20, 2016、al-Mada Press, March 20, 2016、Naharnet, March 20, 2016、NNA, March 20, 2016、Reuters, March 20, 2016、SANA, March 20, 2016、UPI, March 20, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

リヤド最高交渉委員会のムスラト報道官は第2期人民議会選挙終了までのジュネーブ3会議延期を求めるシリア政府代表団の要請を拒否(2016年3月20日)

リヤド最高交渉委員会のサーリム・ムスラト報道官は、シリア政府代表団がスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表に、第2期人民議会選挙が終わるまでジュネーブ3会議の会合を延期するよう求めていることに関して、「国際社会の合意に反する」と述べ、拒否する姿勢を示した。

ARA News(3月20日付)が伝えた。

AFP, March 20, 2016、AP, March 20, 2016、ARA News, March 20, 2016、Champress, March 20, 2016、al-Hayat, March 21, 2016、Iraqi News, March 20, 2016、Kull-na Shuraka’, March 20, 2016、al-Mada Press, March 20, 2016、Naharnet, March 20, 2016、NNA, March 20, 2016、Reuters, March 20, 2016、SANA, March 20, 2016、UPI, March 20, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はシリア領内で爆撃を実施せず(2016年3月19日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月19日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は実施されなかった。

CENTCOM, March 20, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県で、シリア軍、YPGがヌスラ戦線などからなる反体制派と交戦(2016年3月19日)

アレッポ県では、ARA News(3月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアレッポ市アシュラフィーヤ地区、サカン・シャバービー地区で、シャーム自由人イスラーム運動、第16師団などからなる反体制武装集団と交戦、西クルディスタン移行期民政局実効支配下のシャイフ・マクスード地区を後者が砲撃した。

一方、アレッポ市カースティールー街道一帯、バニー・ザイド地区、ブアイディーン交差点一帯、インザーラート地区、ハイヤーン町、バヤーヌーン町ではシリア軍が反体制武装集団と交戦した。

また、ARA News(3月19日付)によると、シリア軍はアレッポ県北西部のアンダーン山一帯に進軍した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ハラスター・カンタラ村、ドゥーマー市に対して空爆、「樽爆弾」投下、砲撃を行った。

**

ハマー県では、ARA News(3月19日付)によると、反体制武装集団(自由シリア軍)がラービヤ村のシリア軍拠点を攻撃した。

AFP, March 19, 2016、AP, March 19, 2016、ARA News, March 19, 2016、Champress, March 19, 2016、al-Hayat, March 20, 2016、Iraqi News, March 19, 2016、Kull-na Shuraka’, March 19, 2016、al-Mada Press, March 19, 2016、Naharnet, March 19, 2016、NNA, March 19, 2016、Reuters, March 19, 2016、SANA, March 19, 2016、UPI, March 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュの本拠地ラッカ市に対する爆撃で住民39人、ヒスバ隊員5人が死亡(2016年3月19日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点複数カ所が空爆を受け、子供5人、女性7人を含む住民39人、ダーイシュの宗教警察(ヒスバ)隊員5人が死亡した。

空爆は、国立病院一帯、パノラマ地区、フィルドゥース地区、サクナ(兵舎)地区がロシア軍によるものか、シリア軍によるものかは不明だという。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とロシア軍がタドムル市一帯を70回以上になわたり空爆、また地上ではシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍が砲撃を行った。

SNN(3月19日付)によると、戦闘にはラタキア県、ハマー県方面から派遣されたヒズブッラー戦闘員の増援部隊も参加したという。

一方、SANA(3月21日付)によると、シリア軍(第3師団)が「支援部隊」とともにダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、カルヤタイン市近郊のスナイヤト・ヒート、スナイヤト・ラーシド、ラワースィー・ティワール山、クルディー丘、ラワービー・タヒーン、ジュバイル山一帯を制圧した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(3月21日付)によると、シリア軍がティーム油田一帯、ブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月19日付)によると、「穏健な反体制派」と目される複数の武装集団がダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、ムライギル村を制圧した。

一方、ARA News(3月19日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はシャーム戦線、スルターン・ムラード旅団との戦闘の末にジャッカ村、カマーリーヤ村を制圧した。

このほか、スルターン・ムラード旅団が声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタッル・バッタール村、タッル・シャイール村、サンダラ村および周辺農場地帯、ジャッカ村、シュワイリーン村、ラーイル村、ドゥワイビク村、アフティームッラート村、アーディヤ村、ダーイヒリーヤ村、スーラーン村、カフラ村、タラーリーン村を軍事地域に指定したと発表した。

AFP, March 19, 2016、AP, March 19, 2016、ARA News, March 19, 2016、Champress, March 19, 2016、al-Hayat, March 20, 2016、Iraqi News, March 19, 2016、Kull-na Shuraka’, March 19, 2016、March 20, 2016、al-Mada Press, March 19, 2016、Naharnet, March 19, 2016、NNA, March 19, 2016、Reuters, March 19, 2016、SANA, March 19, 2016、SNN, March 19, 2016、UPI, March 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省は18日の停戦違反件数を2件と発表(2016年3月19日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月18日に2件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

2件はいずれもヒムス県での「真理の獅子」とシャーム自由人イスラーム運動による砲撃によるもので、これによりシリア軍兵士1人が死亡した。

AFP, March 19, 2016、AP, March 19, 2016、ARA News, March 19, 2016、Champress, March 19, 2016、al-Hayat, March 20, 2016、Iraqi News, March 19, 2016、Kull-na Shuraka’, March 19, 2016、al-Mada Press, March 19, 2016、Naharnet, March 19, 2016、NNA, March 19, 2016、Reuters, March 19, 2016、SANA, March 19, 2016、UPI, March 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリア政府、リヤド最高交渉委員会に29からなる質問状を提示、回答を求める一方、シリア政府代表団は第2期人民選挙終了まで会合の延期を要請(2016年3月19日)

『ハヤート』(3月20日付)などによると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、シリア政府、リヤド最高交渉委員会の代表団に対して、29からなる質問状を示し、回答を求めた。

クッルナー・シュラカー(3月21日付)が入手した質問状のコピーによると、29の質問内容は以下の通り:

1. 国連安保理決議第2254号の文脈において「統治」転換をどのように理解しているか?
2. この統治にかかる任務、義務とは何か? 国連安保理決議第2254号に基づく政治移行プロセスを保障するため、果たされるべき最優先・最重要な責務とは何か? この統治の起点において対処されるべきもっとも重要な問題とは何か?
3. 統治にかかる任務、義務を遂行するにもっともふさわしい機関、しくみとは何か?
4. この機関(ないしはしくみ)はどのように樹立され得るか?
5. この統治はどのようにすべての人々を包摂し得るか?
6. この統治において、女性の代表をどのように実現し得るか?
7. 市民社会、営利集団、無所属の愛国的な名士はどのように代表されるか?
8. 統治機関に参加する公式な基準とは何か?
9. 人民議会、司法、自治体といった既存の統治機関と、この統治との関係をどのようなものとするか?
10. 統治機関の代表者をどのように選出、任命し得るか?
11. 統治における非宗派主義的な性質はどのように保障され得るか?
12. 統治の枠組みのなかで、シリアの地理的区分はどのように代表されるか?
13. 統治の枠組みは、政治的な境界、つまり既存の行政区画に従うか?
14. 地方レベルにおいて、宗派、人種といった集団はどのように代表され得るか?
15. この統治が原則とする意思決定の基盤とは何か(多数決か、圧倒的多数かなど)?
16. 統治機関による決定実行をどのように効果的に保証するか?
17. 統治機関の営為は、どのようにして国連安保理決議第2254号の基本原則に従って保証し得るか?
18. この問題を保証するために設置すべき監視のしくみとはどのようなものか?
19. 統治機関による任務遂行と既存の国家機関(大統領、立法府、行政府、自治体)およびその任務の関係はどのようなものとするか?
20. その他の既存の制度の改革は必要か? 必要な場合、どのような改革が必要か?
21. 統治機関の設置、活動を促進するため、シリアの憲政システムにおいてどのような変革を行う必要があるか?
22. 移行期において、統治の枠組みと治安部門はどのように結びつけられるべきか?
23. 治安部門の改革に責任を負う独立した機関を設置するべきか? 必要な場合、どのような機関を設置すべきか?
24. 治安部門の運営を民主的に監督するのに必要な統治機関とはどのようなものか?
25. この統治機関に関する意見の相違はどのように対処、解決され得るか?
26. 政府機関の活動の継続はどのように保証され得るか?
27. 政府機関が行うべき責務とは何か?
28. 政府機関の運営やその幹部職の任免を調整する原則、仕組みとはどのようなものか?
29. 国内避難民、難民の帰国を調整するために行う優先事項とは何か?

Kull-na Shuraka', March 21, 2016
Kull-na Shuraka’, March 21, 2016
Kull-na Shuraka', March 21, 2016
Kull-na Shuraka’, March 21, 2016

 

**

一方、ジュネーブ3会議に出席中のシリア政府代表団団長バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、報道声明を出し、そのなかでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表に対して、4月13日が投票日の第2期人民議会選挙が終わるまで交渉を延期するよう要請したと発表した。

AFP, March 19, 2016、AP, March 19, 2016、ARA News, March 19, 2016、Champress, March 19, 2016、al-Hayat, March 20, 2016、Iraqi News, March 19, 2016、Kull-na Shuraka’, March 19, 2016、al-Mada Press, March 19, 2016、Naharnet, March 19, 2016、NNA, March 19, 2016、Reuters, March 19, 2016、SANA, March 19, 2016、UPI, March 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はシリア領内で1回の爆撃を実施(2016年3月18日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月18日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回で、アイン・イーサー市近郊に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 19, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線最高指導者のジャウラーニー氏が声明で「シリア革命」5周年に祝意、「シャームの民」に共闘を呼びかける(2016年3月18日)

アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線は、最高指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏の名で声明を出し、「シリア革命」5周年に祝意を表明した。

シリアでは、2011年3月15日にチュニジアでの政治変動に端を発する「アラブの春」が波及するかたちでダルアー市で抗議デモが発生し、「反体制派」はこの日を「シリア革命」記念日と位置づけている。

ヌスラ戦線の広報サイト「マナーラ・バイダー」が配信した声明において、「革命5周辺を迎える我らが民へのメッセ維持」と題されており、そのなかでジャウラーニー氏は「我々はシャームの民、イスラームのウンマに対して、祝福されし革命と祝福されしジハードが5年を迎えたことへの祝意を述べたい。そして驚愕に値するさまざまな犠牲と殉教を伴ったことを書き留めたい」と表明した。

そのうえで「シャームは今、勝利を継続し、栄光に向かうための新たな段階へと踏み出そうとしている。我々は皆…勝利に先立って、最後の忍耐を乗り越えていかねばならない。我々はシャームの民の一員だ。シャームは我々の一部だ。我々とシャーム、そしてその民を分かつのは、死のみだ。我々は改めて、アッラーのお許しのもと、息絶えるまで道を貫徹することを約束する」と強調、共闘を訴えた。

Kull-na Shuraka', March 18, 2016
Kull-na Shuraka’, March 18, 2016

 

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

 

アル=カーイダ系組織どうしがダーイシュ・ヒムス州司令官の弔問の是非をめぐり交戦(2016年3月18日)

イドリブ県では、ARA News(3月18日付)によると、サルキーン市で、ダーイシュ(イスラーム国)との関係が取りざたされるアル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構と、アル=カーイダのメンバーが結成するも、アル=カーイダとの関係を否定し、リヤド最高交渉委員会する一方で、各地でアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線との共闘を続けるシャーム自由人イスラーム運動が交戦した。

戦闘は、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州のワーリーで、17日にアレッポ県での空爆で死亡したハッサーン・アッブード氏(サルキーン氏出身)の弔問所設置の是非をめぐるもので、シャーム自由人イスラーム運動が、ジュンド・アクサー機構が設置した弔問用のテントを破壊したことをきっかけだったという。

ARA News(3月18日付)が伝えた。

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.