デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリア政府、リヤド最高交渉委員会双方に4項目からなるジュネーブ3会議議案を提示(2016年3月18日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブでシリア政府代表団、リヤド最高交渉委員会の代表団の双方と3度目となる個別会談を行った。

デミストゥラ特別代表が1日で両代表団と会談するのはこれが初めて。

『ハヤート』(3月19日付)によると、この会談で、デミストゥラ特別代表は、シリア政府代表団、リヤド最高交渉委員会代表団のそれぞれに、ジュネーブ3会議での議題に関する2ページからなる文書を提示した。

この文書は、①非宗派的で信頼できる移行期統治機関の樹立、②新憲法起草案、③新憲法のもとでの自由且つ構成な選挙の準備、④政治移行期および移行期後の基本原則、の4点からなるという。

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シリア政府代表団の団長を務めるバッシャール・ジャアファーリー国連シリア代表はデミストゥラ特別代表との会談後の記者会見で、政治的解決策の「基本要素」に関する文書を提出したことを明らかにした。

ジャアファーリー国連シリア代表は、「会談は有益で、シリアの危機に対する政治的解決策の「基本要素」にかかる文書について集中的に審議した」ことを明らかにしたうえで、「「基本要素」と我々が名づける諸原則が承認されれば、我々の国の未来を建設するのに貢献する真摯なシリア人どうしの対話が実現することになる」と述べた。

『ハヤート』によると、この文書は8項目からなり、シリアの統一、独立、世俗性、主権の維持、テロとの戦いなどを骨子とするという。

また、『ハヤート』(3月21日付)が入手した内部文書によると、シリア政府代表団がデミストゥラ特別代表に提出した文書には、「テロとの戦い」におけるシリア軍への支援、周辺諸国による反体制武装集団への支援停止、ゴラン高原の回復、などが盛り込まれているという。

 

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一方、リヤド最高交渉委員会は、すでに4ページからなる文書をデミストゥラ特別代表に提出済で、ジュネーブ合意に基づく移行気統治機関の樹立を主要議題にするよう求めている。

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デミストゥラ特別代表は、シリア政府とリヤド最高交渉委員会の間の「隔たりは大きい」としつつ、来週以降の個別会談において議題について集中的に議論を続ける意向を示した。

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、March 21, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

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イドリブ県、ダマスカス郊外県で、シリア軍と反体制派の戦闘続く(2016年3月18日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(3月18日付)によると、シリア軍がガッサーニーヤ村を空爆し、4人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マルジュ・スルターン村一帯で、シリア軍とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との戦闘が続いた。

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュの本拠地ラッカ市を爆撃、子供7人と女性5人を含む17人が死亡(2016年3月18日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(3月18日付)などによると、シリア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の本拠血ラッカ市を空爆し、子供7人と女性5人を含む17人が死亡、35人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が東カラムーン地方でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、マクサル・ニムル山一帯、ティーナト・ラーシド村を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(3月18日付)によると、シリア軍がジャフラ村一帯、ダイル・ザウル市ジャウラ地区、クスール地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月18日付)によると、県北部のトルコ国境に近いトゥーカリー村一帯でシャーム軍団、スルターン・ムラード旅団、山地の鷹旅団、ムウタスィム・ビッラー旅団、ハムザ旅団、第99師団、シリア自由人旅団が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同村を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(3月18日付)によると、シリア軍がタドムル市西部のヒヤール山に900高地をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末制圧、また北西部のタムスィール村近郊のアライン丘一帯に進軍し、ダーイシュと交戦した。

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ハマー県では、SANA(3月18日付)によると、シリア軍がハマー市東部のワーディー・アズィーブ一帯、サラミーヤ市東部の東マフカル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省:敵対行為停止合意の発効以降「穏健な反体制派」43組織が停戦を受諾、18日の停戦違反件数は5件(2016年3月18日)

ロシア国防省は、米国・ロシアによるシリア領内での敵対行為禁止合意が発効した2月27日以降、ロシア側の当事者和解調整センターが用意した合意受諾文書に、いわゆる「穏健な反体制派」43組織が署名したと発表した。

また、ロシアの仲介により、ハマー県の37町村、ヒムス県の6町村、ダマスカス郊外県の4町村、ダルアー県の4町村の合計51町村で戦闘停止が実現した。

現在もなお、ダマスカス郊外県、ハマー県、ヒムス県、ダルアー県で戦闘停止に向けた交渉仲介は続いているという。

また、シリア駐留ロシア空軍による「人道作戦」でこれまでに、144トンの人道支援物資が包囲下の都市などに投下されたという。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月17日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で9回の爆撃を実施(2016年3月17日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月17日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して20回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回で、フール町近郊(3回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、マーリア市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 18, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、アレッポ県などで、シリア軍はヌスラ戦線などからなる反体制派と交戦(2016年3月17日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、ARA News(3月17日付)によると、「自由シリア軍」所属部隊がジハード主義武装集団とともにルマイラ村一帯のシリア軍拠点を攻撃した。

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アレッポ県では、ARA News(3月17日付)によると、シリア軍がアレッポ市ラーシディーン地区でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはヒムス県でロシアの軍事顧問1人を含むロシア軍兵士5人を殺害したと発表する一方、アレッポ県ではダーイシュ・ヒムス州ワーリーが爆撃で死亡(2016年3月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が、タドムル市西部のヒヤール山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、ヒムス県では、SANA(3月17日付)によると、シリア軍がタドムル市西部のタール山、ヒヤール山、三角地帯、ワーディー・ザカーラ一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

他方、ダーイシュ(イスラーム国)通信部門のアアマーク通信は、タドムル市西部の戦闘でロシア軍顧問1人を殺害したと発表、生前に彼が持っていたとされる写真や遺体の写真を公開した。

アアマーク通信によると、ダーイシュはタドムル市近郊での戦闘で、ロシアの軍事顧問1人を含むロシア軍兵士5人とシリア軍兵士6人、ヒズブッラー戦闘員多数を殺害したという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアブドゥルアズィーズ山一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がジュナイナ村で激しく交戦した。

一方、SANA(3月17日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部郊外のティーム油田一帯、技術研究所一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、

このほか、クッルナー・シュラカー(3月17日付)によると、イラク国境のマヤーディーン市でダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍隊員2人を処刑した。

この2人はいずれもクルド人だという。

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ハマー県では、SANA(3月17日付)によると、シリア軍がシャイフ・ハラール村東部でダーイシュ(イスラーム国)の車輌を爆破した。

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アレッポ県では、SANA(3月17日付)によると、ハナースィル市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する空爆で、ヒムス州ワーリーのハッサン・アッブード氏を含む幹部メンバー複数人が死亡した。

ハッサーン・アッブード氏は、イドリブ県サルミーン市出身で、ダーウード旅団、シャーム軍の司令官を務めた後、ダーイシュに忠誠を誓っていた。

、クッルナー・シュラカー(3月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がトルコ国境のドゥーディヤーン村を、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団などからなる「穏健な反体制派」との戦闘の末に奪還した。

一方、ARA News(3月17日付)によると、これに対し、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団、ハムザ旅団からなる「穏健な反体制派」は有志連合の航空支援を受け、ダーイシュとの交戦の末にトゥーカトリー村を制圧したという。


AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省は16日の停戦違反件数を9件と発表(2016年3月17日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月16日に3県(アレッポ県、ダマスカス郊外県、イドリブ県)で9件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は「シリアの領土の統一性維持でシリア政府とリヤド最高交渉委員会は共通の理解に達している」と述べ「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言を牽制(2016年3月17日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブでリヤド最高交渉委員会の代表団と2度目となる会談を行った。

デミストゥラ特別代表は会談後の記者会見で、シリアの領土の統一性の維持とシリア国民を構成するすべての(社会)集団の権利保障という点で、シリア政府とリヤド最高交渉委員会の間に共通の理解と合意が成立していると述べた。

SANA(3月17日付)が伝えた。

SANA, March 17, 2016
SANA, March 17, 2016

AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「必要となれば、数時間でシリア領内の駐留部隊を増派できる」(2016年3月17日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、シリア駐留ロシア空軍の主要部隊撤退命令を受け、ロシア領内に帰還した部隊の歓迎式典で、シリア政府への軍事、諜報両面での支援継続により「パワー・バランス」の維持をめざすと強調するとともに、「必要となれば、数時間でシリア領内の駐留部隊を増派できる」と付言した。

プーチン大統領は「シリア軍は戦略的なイニシアチブを回復し、進軍を続けている…。米国側のリストに記載されている武装集団が敵対行為停止合意に違反した場合、この組織は停戦リストから削除される」と述べた。

また「撤退後もシリアにおけるパワー・バランス」の維持に努めると強調、地対空ミサイル・システムS-400、近距離対空防御システムのパーンツィリ-S1のシリア領内の配備を継続すると述べた。

AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2016年3月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月16日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回で、フール町近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 17, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル県などでダーイシュと、アレッポ県でシャーム自由人イスラーム運動と交戦(2016年3月16日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月16日付)によると、シリア軍がタドムル市南部のティーム油田一帯、サルダ山一帯、パノラマ検問所一帯、ティーム運転学校一帯、ブガイリーヤ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクルでダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中攻撃を行うとともに、ダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル県工業地区、マカービル山でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(3月16日付)によると、人民防衛諸集団がダルアー県ラジャート高原からクーア・ハドル地区一帯に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、これを撃退した。

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ヒムス県では、SANA(3月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、タドムル市西部郊外のヒヤール山でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)アレッポ州広報局は、マンビジュ市郊外のアブー・キルキル町一帯の村落住民がアブー・バクル・バグダーディー氏に新たに忠誠を誓ったと発表、その写真を公開した。

ARA News, March 16, 2016
ARA News, March 16, 2016

 

一方、ARA News(3月16日付)によると、アレッポ市南部のフッス山一帯でシャーム自由人イスラーム運動がシリア軍と交戦した。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(3月18日付)によると、シリア軍・治安当局はバルザ区にいたるすべての主要幹線道路を封鎖した。

AFP, March 16, 2016、AP, March 16, 2016、ARA News, March 16, 2016、Champress, March 16, 2016、al-Hayat, March 17, 2016、Iraqi News, March 16, 2016、Kull-na Shuraka’, March 16, 2016、May 18, 2016、al-Mada Press, March 16, 2016、Naharnet, March 16, 2016、NNA, March 16, 2016、Reuters, March 16, 2016、SANA, March 16, 2016、UPI, March 16, 2016などをもとに作成。

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ハサカ県のカーミシュリー市で親政権の国防隊と西クルディスタン移行期民政局のアサーイシュが小競り合いとなり、30人以上が逮捕、アサーイシュがシリア当局の治安厳戒地区を封鎖(2016年3月16日)

ハサカ県では、ARA News(3月16日付)によると、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が分割統治するトルコ国境の町カーミシュリー市で、アサーイシュが国防隊と小競り合いとなり、アサーイシュが市内タイイ地区への出入り口を封鎖、シリア政府支配下の治安厳戒地区への出入りを禁じた。

ARAが得た情報によると、小競り合いは、覆面をした国防隊メンバーが、ハラブジャ事件(1988年3月16日)の犠牲者に黙祷を捧げていた住民に対して手榴弾を投げ込もうとしたことがきっかけだったという。

小競り合いには双方合わせて100人以上が参加し、国防隊メンバーはアサーイシュの拠点をRPGロケット弾などで攻撃、国防隊メンバー30人以上がアサーイシュに拘束され、アサーイシュメンバー5人も国防隊メンバーに拘束されたという。

ロシア国防省は15日の停戦違反件数を10件と発表、シリア駐留ロシア空軍航空機の撤退続く(2016年3月16日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月15日に10件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

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ロシア国防省は、フマイミーム航空基地に駐留していたシリア駐留ロシア空軍の航空機IL-76とSu-25複数機、航空機IL-76とSu-24M複数機が第2、3陣として同飛行場を離陸、ロシア領内に帰還したと発表した。

mil.ru, March 16, 2016
mil.ru, March 16, 2016


AFP, March 16, 2016、AP, March 16, 2016、ARA News, March 16, 2016、Champress, March 16, 2016、al-Hayat, March 17, 2016、Iraqi News, March 16, 2016、Kull-na Shuraka’, March 16, 2016、al-Mada Press, March 16, 2016、Naharnet, March 16, 2016、NNA, March 16, 2016、Reuters, March 16, 2016、SANA, March 16, 2016、UPI, March 16, 2016などをもとに作成。

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シリア政府代表団はジュネーブ3会議でのリヤド最高交渉委員会との直接会談の可能性について「テロリストと席を共にすることを快しとしない」と拒否(2016年3月16日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブで、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団と、ジュネーブ3会議の交渉再開以降2度目となる会談を行った。

ジャアファリー国連シリア代表は会談後の記者会見で「会合は建設的、有益で、外国の介入も、誰からの前提条件の提示もないシリア人どうしの対話成功への門戸を開くような実質的なステップを踏んだ」と述べた。

しかし、反体制派との直接交渉はあるかとの記者の問いに対しては「反体制派の一派がすべての反体制派を代表することはできない。我々は今、一つの反体制派ではなく、複数の反体制派に対処している」とした。

そのうえでリヤド最高交渉委員会との直接交渉の可否については「国連特別代表を通じて行われるのであって、メディアを通じて行われることはない。対話は…仲介者を通じて行われる…。我々シリア・アラブ共和国の代表団は直接交渉においてテロリストと席を共にすることを快しとしない。サウジ代表団(リヤド最高交渉委員会のこと)の交渉責任者は、(シリア国内の)各国大使館に砲撃を加え…、無実の人々を殺すテロ組織に所属するテロリストだ…。このテロリストが自らの発言を事態しない限りは直接交渉はないだろう」と述べた。

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一方、民主統一党が主導する西クルディスタン移行期民政局が「連邦制」樹立に向けた動きを本格化させようとしていることに関しては「シリア人どうしの間接交渉における主要な原則は、こうしたシナリオが生じることを回避している。我々がここで話し合っているのは、シリアの統合の維持、独立と平和の尊重、そして領土とシリア国民の統合の維持だ。だからここかしこでなされる一方的な発表にはコメントしない」と述べた。

SANA, March 16, 2016
SANA, March 16, 2016

 

AFP, March 16, 2016、AP, March 16, 2016、ARA News, March 16, 2016、Champress, March 16, 2016、al-Hayat, March 17, 2016、Iraqi News, March 16, 2016、Kull-na Shuraka’, March 16, 2016、al-Mada Press, March 16, 2016、Naharnet, March 16, 2016、NNA, March 16, 2016、Reuters, March 16, 2016、SANA, March 16, 2016、UPI, March 16, 2016などをもとに作成。

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イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市で住民がヌスラ戦線に対する抗議デモを続けるなか、第13師団はメンバー17人が依然としてヌスラ戦線とジュンド・アクサー機構に拘束されていると発表(2016年3月16日)

イドリブ県では、ARA News(3月16日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市の住民らが、シャームの民のヌスラ戦線による第13師団の掃討とメンバー逮捕に抗議し、市内各所で街頭デモを行った。

抗議デモは12日の事件発生以来、連日続いているという。

Kull-na Shuraka', March 16, 2016
Kull-na Shuraka’, March 16, 2016

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第13師団はSNSを通じて声明を出し、12日にイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市とヒーシュ村でシャームの民のヌスラ戦線とジュンド・アクサー機構に捕らえられたメンバーのうち、士官1人(イブラーヒーム・ハーリド大尉)とメンバー17人が依然として拘束されていると発表し、その氏名を公表した。

Kull-na Shuraka', March 16, 2016
Kull-na Shuraka’, March 16, 2016

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ムジャーヒディーン軍はSNSを通じて声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線に対して「1個人の過ちを組織全体の過ちとしない」よう呼びかけ、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市で拘束した第13師団のメンバーの釈放と、独立司法裁判所での事件の審理を呼びかけた。

またシャームの民のウラマー連盟も声明を出し、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市でのシャームの民のヌスラ戦線と第13師団の対立に関して、独立司法委員会のもとで対立を解消するよう呼びかけた。


AFP, March 16, 2016、AP, March 16, 2016、ARA News, March 16, 2016、Champress, March 16, 2016、al-Hayat, March 17, 2016、Iraqi News, March 16, 2016、Kull-na Shuraka’, March 16, 2016、al-Mada Press, March 16, 2016、Naharnet, March 16, 2016、NNA, March 16, 2016、Reuters, March 16, 2016、SANA, March 16, 2016、UPI, March 16, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2016年3月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月15日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して11回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回で、フール町近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 16, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュの幹部司令官のシーシャーニー氏が死亡するなか、シリア軍はヒムス県のタドムル市に向けて進軍(2016年3月15日)

シリア人権監視団によると、米軍主導の有志連合の空爆によって重要を追っていたダーイシュ(イスラーム国)の幹部司令官のアブー・ウマル・シーシャーニー氏が搬送先のラッカ市内の医療施設で死亡した。

AP(3月15日付)によると、シーシャーニー氏の遺体はダイル・ザウル県内で埋葬されたという。

しかし、ダーイシュの通信部門アアマーク通信は、シーシャーニー氏が元気だと伝えた。

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ヒムス県では、ARA News(3月15日付)によると、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍および外国人戦闘員がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、タドムル市西部郊外一帯に支配地域を拡大した。

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アレッポ県では、ARA News(3月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が「穏健な反体制派」によって制圧されたヤニ・ヤバーン村、ドゥーディヤーン村を攻撃したが、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団がこれを撃退した。

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ハサカ県では、ARA News(3月15日付)によると、シャッダーディー市一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍戦闘員5人がダーイシュ(イスラーム国)の敷設した地雷の爆発に巻き込まれ死亡した。

AFP, March 15, 2016、AP, March 15, 2016、ARA News, March 15, 2016、Champress, March 15, 2016、al-Hayat, March 16, 2016、Iraqi News, March 15, 2016、Kull-na Shuraka’, March 15, 2016、al-Mada Press, March 15, 2016、Naharnet, March 15, 2016、NNA, March 15, 2016、Reuters, March 15, 2016、SANA, March 15, 2016、UPI, March 15, 2016などをもとに作成。

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反体制武装集団がハマー県南部の2カ村を制圧(2016年3月15日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(3月15日付)などによると、県南部のフナイファ村、ジャリーナ村で反体制武装集団がシリア軍と交戦し、両村を制圧した。

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アレッポ県では、ARA News(3月15日付)によると、西クルディスタン移行期民政局支配下のアレッポ市シャイフ・マクスード地区に対してシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が砲撃を行い、子供4人、女性3人を含む9人が負傷した。

また、県南部のハーディル村一帯で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、山地の鷹旅団などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

AFP, March 15, 2016、AP, March 15, 2016、ARA News, March 15, 2016、Champress, March 15, 2016、al-Hayat, March 16, 2016、Iraqi News, March 15, 2016、Kull-na Shuraka’, March 15, 2016、al-Mada Press, March 15, 2016、Naharnet, March 15, 2016、NNA, March 15, 2016、Reuters, March 15, 2016、SANA, March 15, 2016、UPI, March 15, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省は14日の停戦違反件数を15件と発表(2016年3月15日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月14日に15件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反のうち6件はダマスカス郊外県、2件はアレッポ県、2件はイドリブ県、2件はハマー県、2件はヒムス県、1件はラタキア県。

このうち、アレッポ県での違反は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対するスルターン・ムラード旅団、シャーム自由人イスラーム運動の砲撃、ダマスカス郊外県の違反は、マルジュ・スルターン村一帯でのイスラーム軍によるシリア軍拠点への砲撃だという。

なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。


AFP, March 15, 2016、AP, March 15, 2016、ARA News, March 15, 2016、Champress, March 15, 2016、al-Hayat, March 16, 2016、Iraqi News, March 15, 2016、Kull-na Shuraka’, March 15, 2016、al-Mada Press, March 15, 2016、Naharnet, March 15, 2016、NNA, March 15, 2016、Reuters, March 15, 2016、SANA, March 15, 2016、UPI, March 15, 2016などをもとに作成。

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イスラエルのヤアロン国防大臣「連邦制がシリアにおける解決策として妥当」(2016年3月15日)

イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は、シリア情勢に関して「連邦制がシリアにおける解決策」として妥当だと述べた。

ヤアロン国防大臣は「現状、すなわちシリアでの現下の分割状況を踏まえると…連邦制が危機の唯一の解決策だ」と述べた。

ARA News(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2016、AP, March 15, 2016、ARA News, March 15, 2016、Champress, March 15, 2016、al-Hayat, March 16, 2016、Iraqi News, March 15, 2016、Kull-na Shuraka’, March 15, 2016、al-Mada Press, March 15, 2016、Naharnet, March 15, 2016、NNA, March 15, 2016、Reuters, March 15, 2016、SANA, March 15, 2016、UPI, March 15, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はリヤド最高交渉委員会の代表団と会談する一方、国連安保理にシリア情勢の進捗を報告(2016年3月15日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、14日のシリア政府代表団との会合に続いて、リヤド最高交渉委員会の代表団と会談した。

リヤド最高交渉委員会の代表団は会談で、移行期統治機関に関するヴィジョンをまとめた文書を提出したという。

なおデミストゥラ特別代表は今週中に、カイロ宣言グループ(第2回カイロ大会で「シリア国民憲章」採択を主導したジャマール・スライマーン、ハーリド・マハーミードら)、いわゆる「モスクワ・リスト」に名を連ねる変革解放人民戦線代表のカドリー・ジャミール前副首相ら、リヤド最高交渉委員会以外の反体制派の代表者らと会談を行う予定だという。

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スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、米ニューヨークで開催された国連安保理の非公式会合にテレビ会議システムで参加し、14日に再開されたジュネーブ3会議の進捗などを報告した。

『ハヤート』(3月16日付)によると、この会合で、デミストゥラ特別代表は、「シリアでの和平をすべての当事者にとってより魅力的なものとするための行動が必要だとしたうえで、政治的移行の進展がない限りは敵対行為禁止合意を継続強化できない」との見解を示し、敵対行為禁止合意の履行維持と人道支援物資支援継続のために、政治移行プロセスを進展させることが最優先事項だと説明したという。

またデミストゥラ特別代表は、2月27日の敵対行為禁止合意発効以降、約100の勢力がロシアの当事者和解調整センターに対して合意受諾を通告したことを報告した。

このうち42団体が反体制武装組織、44が自治体で、自治体は地元の名士らを通じて合意受諾を通告してきたという。

なお、アンマンに設置されている米国の当事者和解調整センターへの停戦受諾の通告については言及されなかったものと思われる。

さらに、デミストゥラ特別代表は、シリア政府から「樽爆弾」使用停止の約束をとりつけたとの報告した。


AFP, March 15, 2016、AP, March 15, 2016、ARA News, March 15, 2016、Champress, March 15, 2016、al-Hayat, March 16, 2016、Iraqi News, March 15, 2016、Kull-na Shuraka’, March 15, 2016、al-Mada Press, March 15, 2016、Naharnet, March 15, 2016、NNA, March 15, 2016、Reuters, March 15, 2016、SANA, March 15, 2016、UPI, March 15, 2016などをもとに作成。

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ヌスラ戦線は第13師団メンバー30人を釈放する一方、アレッポ県の「穏健な反体制派」は両者の和解を呼びかける(2016年3月15日)

シャームの民のヌスラ戦線はSNSを通じて、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市で逮捕していた第13師団のメンバー全員を釈放したと発表した。

複数の活動家によると、釈放されたのはアリー・サマーヒー大佐(特殊任務旅団司令官)、ハーリド・カイターズ氏、シャリーフ・ザイン氏ら30人以上。

一方、第13師団の司令官アフマド・スウード中佐はツイッターを通じて、メンバー5人(ザーヒル・アフマド氏ら)が依然として身柄を拘束されていると発表した。

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アレッポ県などで活動する「穏健な反体制派」8組織は14日付で共同声明を出し、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市でのシャームの民のヌスラ戦線と第16師団の対立に関して、ヌスラ戦線に対して対立を解消するため、拘束中の第16師団メンバーの身柄を独立司法裁判所に引き渡し、和解するよう呼びかけた。

共同声明を出したのは、スルターン・ムラード旅団、シャーム戦線、第16師団、イスラーム覚醒大隊、第1連隊、ヌールッディーン・ザンキー運動、ムジャーヒディーン軍、シャーム軍団。

Kull-na Shuraka', March 15, 2016
Kull-na Shuraka’, March 15, 2016

AFP, March 15, 2016、AP, March 15, 2016、ARA News, March 15, 2016、Champress, March 15, 2016、al-Hayat, March 16, 2016、Iraqi News, March 15, 2016、Kull-na Shuraka’, March 15, 2016、May 16, 2016、al-Mada Press, March 15, 2016、Naharnet, March 15, 2016、NNA, March 15, 2016、Reuters, March 15, 2016、SANA, March 15, 2016、UPI, March 15, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で3回の爆撃を実施(2016年3月14日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月14日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して17回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回で、フール町近郊(3回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 15, 2016などをもとに作成。

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YPGはハサカ県アームーダー市近郊でトルコ軍からの越境攻撃を受けたと発表(2016年3月14日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の総司令部は、トルコ軍がハサカ県アームーダー市近郊の人民防衛隊の拠点に対して越境攻撃を行ったと発表した。

ARA News(3月15日付)が伝えた。

AFP, March 15, 2016、AP, March 15, 2016、ARA News, March 15, 2016、Champress, March 15, 2016、al-Hayat, March 16, 2016、Iraqi News, March 15, 2016、Kull-na Shuraka’, March 15, 2016、al-Mada Press, March 15, 2016、Naharnet, March 15, 2016、NNA, March 15, 2016、Reuters, March 15, 2016、SANA, March 15, 2016、UPI, March 15, 2016などをもとに作成。

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プーチン大統領とアサド大統領はシリア駐留ロシア空軍の主要部隊の撤退に合意(2016年3月14日)

シリア大統領府は声明を出し、アサド大統領とロシアのヴラジミール・プーチン大統領が電話会談を行い、シリア駐留ロシア軍の兵力を削減することに合意したと発表した。

声明は「シリア・アラブ軍がロシア空軍との協力により「テロとの戦い」において成功を達成し、シリア各地で治安と安定を回復したことを受け…、シリア・ロシア両国は、アサド、プーチン両大統領の電話会談で、現下の戦況に応じるかたちでシリア駐留ロシア軍の兵力を削減するとともに、敵対行為停止を継続、さらに「テロとの戦い」におけるロシアのシリア支援を継続することに合意した」という。

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ロシア大統領府(クレムリン)も同様の声明を発表、「両国首脳は、ロシア空軍の活動によってテロとの戦いの戦況に劇的な変化がもたらされ、テロリストのインフラを解体、彼らに甚大な損害を与えたことに注目した…。これを鑑み、ロシア大統領は、シリア駐留ロシア空軍に与えられていた主な任務は完了したと言明した。ロシア空軍の主要部隊を撤退させることが合意された」と表明した。

また「アサド大統領は、作戦に参加したロシア空軍士官らのプロフェッショナリズム、勇気、英雄的姿勢に言及し、ロシアに深い謝意を示した…。シリアの指導部は、シリアにおける政治プロセスの早急な構築の用意があると強調した。

プーチン大統領は、セルゲイ・ショイグ外務大臣、セルゲイ・ラブロフ外務大臣との会談で、駐留ロシア空軍の撤退を15日から開始すると述べた。

なお、ショイグ国防大臣がプーチン大統領に提出した戦果報告によると、9月末以降のロシア軍による空爆は、出撃回数が約9,000回に達し、戦闘員2,000人(うち前線司令官17人)を殲滅、石油関連施設209棟、車輌約3,000輌などを破壊、シリア政府が400の市町村・住宅地、1万平方キロを奪還するのに寄与したほか、トルコからの主要な兵站路の遮断に成功したという。

AFP, March 14, 2016、AP, March 14, 2016、ARA News, March 14, 2016、Champress, March 14, 2016、al-Hayat, March 15, 2016、Iraqi News, March 14, 2016、Kull-na Shuraka’, March 14, 2016、al-Mada Press, March 14, 2016、Naharnet, March 14, 2016、NNA, March 14, 2016、Reuters, March 14, 2016、SANA, March 14, 2016、UPI, March 14, 2016などをもとに作成。

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ジュネーブ3会議再開:シリア代表団「この対話により多くの反体制派が参加することを願っている」、デミストゥラ国連共同特別代表「すべての問題の起点は政治移行だ」(2016年3月14日)

バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団は、スイスのジュネーブでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表と会談、ジュネーブ3会議における反体制派との間接協議を開始した。

ジャアファリー国連シリア代表は会談後、記者団に対して、デミストゥラ国連特別代表との会談が「前向き、建設的」だと高く評価、「我々と共同特別代表との間で、交渉の枠組みの形式に関してどのような相互理解、合意、コンセンサスを行うかについて充分な準備とヴィジョンの確立が重要だという点で相互理解に達した」ことを明らかにした。

ジャアファリー国連シリア代表は「形式的側面という場合、我々が意図しているのは、ジュネーブに参加、ないしは招聘される代表団が誰からなっているか…、(反体制派の)合同名簿とはどのようなものか、すべての代表団が平等に扱われているか、とうことだ…。我々は他のすべての代表団が、国連安保理決議、ウィーンでの諸合意、ミュンヘンでの宣言に従って参集し、この対話により多くの反体制派が参加することを願っている」と述べた。

また「我々はシリア人として、シリア指導部として、外国の干渉や前提条件なしに協議を行いたい」と強調した。

SANA, March 14, 2016
SANA, March 14, 2016

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一方、デミストゥラ共同特別代表も「会合は有益で実り多いものだった」とシリア政府代表団との交渉を高く評価、「多くの論点を明確にすることができた」と述べた。

また「Bプランは戦争への逆戻りを意味する。おそらく今よりももっと悪い戦争へとだ…」と警鐘を鳴らした。

なお、デミストゥラ共同特別代表は会談に先立って記者会見を開き、「政治移行こそがすべての問題の起点だ」と述べていた。

AFP, March 14, 2016、AP, March 14, 2016、ARA News, March 14, 2016、Champress, March 14, 2016、al-Hayat, March 15, 2016、Iraqi News, March 14, 2016、Kull-na Shuraka’, March 14, 2016、al-Mada Press, March 14, 2016、Naharnet, March 14, 2016、NNA, March 14, 2016、Reuters, March 14, 2016、SANA, March 14, 2016、UPI, March 14, 2016などをもとに作成。

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ヌスラ戦線と第13師団は和解に向けて独立司法裁判所の設置で合意するも、マアッラト・ヌウマーン市住民はヌスラ戦線本部を焼き討ちに(2016年3月14日)

イドリブ県では、SNN(3月15日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市では日中、シャームの民のヌスラ戦線による第13師団の全拠点制圧、メンバー逮捕への住民の不満が高まり、市内各所で抗議デモが発生した。

Youtube, March 14, 2016
Youtube, March 14, 2016

Youtube, March 14, 2016
Youtube, March 14, 2016
Youtube, March 14, 2016
Youtube, March 14, 2016

デモ参加者は「シリア革命期」(委任統治領シリアの国旗)、第13師団の旗を掲げ、メンバーの逮捕停止や逮捕者釈放が要求された。

クッルナー・シュラカー(3月14日付)によると、デモ参加者の一部はマアッラト・ヌウマーン市内にあるヌスラ戦線の本部に突入し、拘束されていた4人を解放したのち、本部を焼き討ちにした。

デモ参加者が突入した際、ヌスラ戦線のメンバーは一人もいなかったという。

なおSNNによると、ヌスラ戦線は市内に検問所を設置せず、拠点を市外に移転し衝突を回避しようとしたが、夜になると、第13師団メンバーの追跡捜査を再開し、複数のメンバーを逮捕したという。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月15日付)によると、ヌスラ戦線の追跡捜査はメンバーの自宅などが対象となり、第13師団特殊部隊司令官のアリー・サマーフ離反大佐も逮捕されたという。

 

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一方、ヌスラ戦線は13日深夜に声明を出し、第13師団との対立解消と和解に向けて独立司法裁判所の設置を呼びかけた。

ヌスラ戦線はまたこの裁判所のメンバーとして、アブドゥッラッザーク・マフディー氏、アブー・ハーリス・ミスリー氏(エジプト人)、アブドゥッラー・ムハイスィニー氏(ファトフ軍を指導するサウジアラビア人説教師)の3人を推薦した。

これに対して、第13師団も13日付で声明を出し、「善意のもとに(ヌスラ戦線が制圧した第13師団の)すべての本部、物資が、(法的)判断が下されるまで、法務委員会によって管理され、事態が回復し、逮捕者が帰宅、検問所が撤去されることを提案する」と発表し、独立司法裁判所に審理を求め、ヌスラ戦線の提案に応じる姿勢を示した。

Kull-na Shuraka', March 14, 2016
Kull-na Shuraka’, March 14, 2016

クッルナー・シュラカー(3月14日付)によると、これを受け、ムスリフ・ウルヤーニー氏、アブー・ナースィル・クワイティー氏、アブー・アースィム氏、アブー・カターダ氏の4人が独立司法委員会のメンバーに任命されたという。

AFP, March 14, 2016、AP, March 14, 2016、ARA News, March 14, 2016、Champress, March 14, 2016、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2016、al-Hayat, March 15, 2016、Iraqi News, March 14, 2016、Kull-na Shuraka’, March 14, 2016、al-Mada Press, March 14, 2016、Naharnet, March 14, 2016、NNA, March 14, 2016、Reuters, March 14, 2016、SANA, March 14, 2016、SNN, March 14, 2016、UPI, March 14, 2016などをもとに作成。

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イドリブ県での戦闘を受け、同県およびダマスカス郊外県の包囲下の都市への人道支援物資搬入作業が中断(2016年3月14日)

AFP(3月15日付)は、赤十字国際委員会のパウエル・クリジシエク(Pawel Krzysiek)報道官の話として、ダマスカス郊外県のマダーヤー町、ザバダーニー市、イドリブ県フーア市、カファルヤー町で予定されていた人道支援物資搬入作業が現地での戦闘、とりわけヒムス県カルアト・マディーク町でのシリア軍と反体制武装集団の戦闘によって延期となったと伝えた。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、ハッダーダ村・ジュッブ・アフマル村・カッバーナ村回廊など県北西部一帯で、第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、アイン・マニーン村内で強制捜査を実施した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区、サカン・シャバービー地区で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とジハード主義武装集団が交戦し、後者の戦闘員1人が死亡した。

ジハード主義武装集団はまた、県北西部のタッル・リフアト市、アイン・ダクナ村のシリア民主軍拠点を砲撃した。

一方、ARA News(3月14日付)によると、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団、アル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」と目されるヌールッディーン・ザンキー運動がヌブル市近郊のバーシャムラ村(西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍制圧下)を砲撃した。

また、アレッポ市ラーシディーン地区一帯、ハイヤーン町一帯では、シリア軍は外国人戦闘員(イラク人、アフガン人民兵)らとともにアレッポ・ファトフ軍作戦司令室、「命じられるがまま進め」連合などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、ARA News(3月14日付)によると、シリア軍は外国人戦闘員(イラク人、アフガン人民兵)とともに、反体制武装集団に占拠されていた県北部のカフルヌブーダ穀物サイロ一帯、サフル村、カフルヌブーダ町周辺の検問所を奪還した。

一方、SANA(3月14日付)によると、イーマーン旅団を名乗る武装集団が、ウンム・ハーラタイン村・ザアタル丘・マアーン村回廊一帯で停戦に違反し、シリア軍拠点に対して攻撃を行った。

シリア軍はこれに応戦し、戦闘員6人を殲滅した。

AFP, March 14, 2016、AP, March 14, 2016、ARA News, March 14, 2016、Champress, March 14, 2016、al-Hayat, March 15, 2016、Iraqi News, March 14, 2016、Kull-na Shuraka’, March 14, 2016、al-Mada Press, March 14, 2016、Naharnet, March 14, 2016、NNA, March 14, 2016、Reuters, March 14, 2016、SANA, March 14, 2016、UPI, March 14, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がヒムス県タドムル市一帯でダーイシュと交戦(2016年3月14日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市一帯、ヒヤーン山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、シリア軍が同地一帯を激しく空爆・砲撃した。

一方、SANA(3月14日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のヒヤール山およびタール山近郊の第853地点、第600地点を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、県北西部でムウタスィム・ビッラー旅団、ハムザ旅団、スルターン・ムラード旅団、山地の鷹旅団、シャーム軍団などからなる反体制武装集団がガズル村一帯などで、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続け、ARA
News(3月14日付)によると、ジャカー村(トルクメン人の村)を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル航空基地一帯のダーイシュ(イスラーム国)を空爆した。

AFP, March 14, 2016、AP, March 14, 2016、ARA News, March 14, 2016、Champress, March 14, 2016、al-Hayat, March 15, 2016、Iraqi News, March 14, 2016、Kull-na Shuraka’, March 14, 2016、al-Mada Press, March 14, 2016、Naharnet, March 14, 2016、NNA, March 14, 2016、Reuters, March 14, 2016、SANA, March 14, 2016、UPI, March 14, 2016などをもとに作成。

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