シャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)がアレッポ県西部のシャーム自由人イスラーム運動の司法委員会施設を一時占拠(2017年1月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動などが新たに結成したシャーム解放機構が、アレッポ市西部郊外のダーラト・イッザ市にあるシャーム自由人イスラーム運動に所属する司法委員会の施設(法廷)を襲撃し、同施設を一時占拠した。

シャーム自由人イスラーム運動のアフマド・カッラ・アリー報道官が、ドゥラル・シャーミーヤ(1月30日付)に述べたところによると、両者の対立に対して、シャーム解放機構への参加を表明したファトフ軍の実質的統括者でサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏ら3名のシャイフ(ムハイスィニー氏、アブー・ハーリス・ミスリー氏、アブドゥッラッザーク・マフディーヤ氏)からなる委員会が、原状回復を求めたが、シャーム会報委員会側がこれを拒否し、攻撃を続けているという。

これに対して、ムハイスィニー氏は、委員会がシャーム解放機構に対して原状回復を求めるとともに、その司令官であるアブー・ジャービル・シャイフ氏が停戦を呼びかけている事を踏まえ、攻撃停止の号令をかけるよう伝えたと弁明した。

ムハイスィニー氏らの仲介もあり、シャーム会報委員会は制圧した司法委員会施設をシャーム自由人イスラーム運動側に返還した。

しかし、シャーム自由人イスラーム運動は、同運動の元の司令官でシャーム解放機構の司令官を務めるアブー・ジャービル氏の責任を追及している。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

首都ダマスカスの水源バラダー渓谷(アイン・フィージャ町)で投降を拒否した反体制武装集団戦闘員とその家族数百人が内紛に揺れるファトフ軍支配下のイドリブ県に到着(2017年1月30日)

シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県バラダー渓谷のアイン・フィージャ町に立て籠もっていた反体制武装集団のうち、シリア政府側への投降を拒否し退去を希望していた戦闘員とその家族数百人を乗せた旅客バス約40輌およびシリア赤新月社の救急車輌複数輌の第一陣が、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるイドリブ県に到着した。

なお、アイン・フィージャ町には2,000人以上の戦闘員およびその家族が退去を希望しているという。

Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017
Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017

**

ダルアー県では、SANA(1月30日付)によると、ガバーギブ町一帯出身の元反体制武装集団戦闘員、指名手配者(徴兵忌避者ら)600人が放免となった。

600人のなかには、武器を棄て当局に投降した元戦闘員280人も含まれていたという。

SANA, January 30, 2017
SANA, January 30, 2017

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はバーブ市(アレッポ県)南西部で3カ村、1農場を新たにダーイシュから奪取(2017年1月30日)

アレッポ県では、スマート・ニュース(1月30日付)、クッルナー・シュラカー(1月30日付)などによると、シリア軍ばバーブ市南西部でダーイシュ(イスラーム国)に対する攻勢を続け、トゥーマーン村および近郊農場地帯、ラスム・スィルハーン村、アッラーン村の3カ村、1農場を新たに制圧した。

Kull-na Shuraka', January 30, 2017
Kull-na Shuraka’, January 30, 2017

シリア軍はこれに先立ち、シャフルール村、アフリーン・バーブ村、石けん工場、ピスタチオ工場、アアバド村、サッファ村、バルラヒーン村をダーイシュから奪取し、その支配地域がトルコ軍およびハワール・キリス作戦司令室の制圧地域と隣接するに至っている。

**

ダマスカス郊外県では、スマート・ニュース(1月30日付)が、反体制武装集団の殉教者アフマド・アブドゥー軍団からの情報として伝えたところによると、スワイダー県との県境に位置するダクワ丘、ビイル・カサブ地区を支配下に置くダーイシュ(イスラーム国)が、シリア軍のスィーン航空基地とドゥマイル航空基地に対して攻撃を加えた。

ダーイシュはまた、県東部の山岳地帯、ダマスカス・バグダード街道一帯のシリア軍拠点を攻撃、サルマーン村、サファー村、シュハイティム村を制圧、同地に展開していたシリア軍部隊は陶器工場、第559大隊基地方面に撤退したという。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、タドムル市一帯、タイフール航空基地、放棄された大隊基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、シリア軍が放棄された大隊基地一帯、ビル・アブー・タワーラ地区および同地に近い農場地帯を掌握した。

一方、SANA(1月30日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにタイフール航空基地に近いビイル・アブー・タワーラ地区一帯をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(1月30日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市墓地地区、パノラマ交差点一帯、サルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またサーリヒーヤ村、ブガイリーヤ村、ダイル・ザウル市労働者住宅地区などでダーイシュ拠点を空爆した。

また、ロシア国防省は、ロシア領内に配備されているロシア空軍の長距離戦略爆撃機が、イラン、イラク領空を通過して、シリア領空に飛来、ダイル・ザウル市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃したと発表した。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、SMART News, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍は内紛が深刻化するファトフ軍支配下のイドリブ県、アレッポ県西部を爆撃(2017年1月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がナーウーラ検問所一帯、イドリブ市各所を空爆し、シリア軍もジスル・シュグール市西部郊外一帯を砲撃した。

また、ARA News(1月30日付)によると、シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立が深刻化するファトフ軍所属組織支配下のイドリブ市、タルマラ村などに対して、シリア軍が空爆を実施した。

**

アレッポ県では、ARA News(1月30日付)によると、シャーム解放機構とシャーム自由人イスラーム運動の対立が深刻化するファトフ軍(ないしはアレッポ・ファトフ軍、アレッポ軍)所属組織支配下のアレッポ市西部郊外のアターリブ市、第46連隊基地、ジャムイーヤト・ムハンディスィーン地区に対して、シリア軍が空爆を実施し、子供2人が死亡、10人あまりが負傷した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マルジュ・スルターン村一帯、ナシャービーヤ町一帯(ビラーリーヤ村、カースィミーヤ町方面)でシリア軍、親政権武装勢力が、イスラーム軍などからなる反体制武装集団と交戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(1月30日付)、ARA News(1月29日付)が、イスラーム軍のハムザ・ビールクダール報道官の話として伝えたところによると、反体制武装集団はシリア軍兵士10人以上を殺害、またシリア軍の無人航空機をフーシュ・ダワーヒラ村で29日、撃墜したと伝えた。

ARA News, January 29, 2017
ARA News, January 29, 2017

シリア軍と反体制武装集団はまた、ハズラマー村一帯でも交戦し、シリア軍は地対地ミサイルと思われる砲弾で砲撃を行った。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村およびその一帯を砲撃し、タルディーン村、ハッダーダ村一帯で反体制武装集団と交戦した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市近郊の街道で爆弾が爆発し、ジハード主義武装集団の戦闘員およびその妻子が死亡した。

AFP, January 30, 2017、AP, January 30, 2017、ARA News, January 29, 2017、January 30, 2017、Champress, January 30, 2017、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2017、al-Hayat, January 31, 2017、Iraqi News, January 30, 2017、Kull-na Shuraka’, January 30, 2017、al-Mada Press, January 30, 2017、Naharnet, January 30, 2017、NNA, January 30, 2017、Reuters, January 30, 2017、SANA, January 30, 2017、UPI, January 30, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

オバマ米政権の支援を受けてきた「穏健な反体制派」のイッザ軍がトルコ・ロシア仲介の停戦を破棄(2017年1月29日)

バラク・オバマ米政権の支援を受けてきた「穏健な反体制派」の一つイッザ軍は声明を出し、トルコとロシアの仲介により昨年12月30日に発効した停戦を破棄すると発表した。

シリア軍によるダマスカス郊外県バラダー渓谷に対する停戦違反、ハマー県北部などに対するロシア軍による空爆継続が破棄の理由だという。

Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017

**

ハマー県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍が県北部のラターミナ町、カフルズィーター市、ラハーヤー村、タイバト・イマーム市でシャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)の拠点を空爆した。

AFP, January 29, 2017、AP, January 29, 2017、ARA News, January 29, 2017、Champress, January 29, 2017、al-Hayat, January 30, 2017、Iraqi News, January 29, 2017、Kull-na Shuraka’, January 29, 2017、al-Mada Press, January 29, 2017、Naharnet, January 29, 2017、NNA, January 29, 2017、Reuters, January 29, 2017、SANA, January 29, 2017、UPI, January 29, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

首都ダマスカスの水源を占拠していたシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団の戦闘員およびその家族数百人がイドリブ県に退去(2017年1月29日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、シリア軍が人民防衛諸集団および予備部隊の協力を得て、ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯での任務を完了し、同地の町・村における治安と安定を回復したと発表した。

SANA(1月29日付)が伝えた。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と反体制武装集団の停戦合意に基づき、シリア政府が用意した旅客バス複数輌が、イドリブ県方面への退去を希望する反体制武装集団戦闘員およびその家族数百人を移送するため、アイン・フィージャ町に派遣された。

Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017

同監視団によると、シリア軍はアイン・フィージャ町にある揚水施設および同地一帯での爆発物処理の作業を継続しているという。

一方、ナビール・ハサン水資源大臣は、シリア・アラブ・テレビ(1月29日付)とのインタビューで、バラダー渓谷アイン・フィージャ町の揚水施設の復旧作業に関して、復旧作業が開始されたことを明らかにするとともに、首都ダマスカスへの水道供給は徐々に復旧するとの見方を示した。

これに先だって、ダマスカス郊外県のアラー・スライマーン県知事は、アイン・フィージャ町にある水源の施設の破壊状況が「甚大だった」としたうえで、首都ダマスカスへの水道供給が完全に復旧するまでには「数ヶ月を要するだろう」と述べた。

施設の破壊は、揚水ポンプだけでなく、揚水制御装置、電気系統、機械系統などに及んでおり、同地を占拠していたシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団が復旧を遅らせようとして意図的に破壊行為に及んだことが見て取れるという。

SANA(1月29日付)が伝えた。


AFP, January 29, 2017、AP, January 29, 2017、ARA News, January 29, 2017、Champress, January 29, 2017、al-Hayat, January 30, 2017、Iraqi News, January 29, 2017、Kull-na Shuraka’, January 29, 2017、al-Mada Press, January 29, 2017、Naharnet, January 29, 2017、NNA, January 29, 2017、Reuters, January 29, 2017、SANA, January 29, 2017、UPI, January 29, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イブン・タイミーヤ大隊、ミクダード・ブン・アムル旅団がシャーム自由人イスラーム運動に吸収合併(2017年1月29日)

ARA News(1月29日付)によると、アレッポ県西部で活動するイブン・タイミーヤ大隊、イドリブ県で活動するミクダード・ブン・アムル旅団の2組織がシャーム自由人イスラーム運動に合流した。

Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017
Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017

 

AFP, January 29, 2017、AP, January 29, 2017、ARA News, January 29, 2017、Champress, January 29, 2017、al-Hayat, January 30, 2017、Iraqi News, January 29, 2017、Kull-na Shuraka’, January 29, 2017、al-Mada Press, January 29, 2017、Naharnet, January 29, 2017、NNA, January 29, 2017、Reuters, January 29, 2017、SANA, January 29, 2017、UPI, January 29, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム・ファトフ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動などのシャーム解放機構への統合を受け、対立するシャーム自由人イスラーム運動の幹部多数が合流する一方、スンナ軍の一部は委員会への参加を拒否(2017年1月29日)

シャーム・ファトフ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動、スンナ軍、アンサールッディーン戦線、ハック旅団のシャーム解放機構への統合(28日)を受け、シャーム自由人イスラーム運動の幹部多数が離反し、シャーム解放機構への参加を表明した。

シャーム解放機構の発足は、ムジャーヒディーン軍へのシャーム・ファトフ戦線の攻撃に端を発する、同戦線とシャーム自由人イスラーム運動の対立と、シャーム自由人イスラーム運動による複数の武装集団の吸収を受けたもの。

シャーム解放機構への合流を宣言したのは、シャーム自由人イスラーム運動の司令官の一人(軍事部門副代表)のアブー・サーリフ・タッハーン氏、軍事報道官のアブー・ユースフ・ムハージル氏、布教委員会研究局長のアブー・ファトフ・ファルガリー氏。

クッルナー・シュラカー(1月29日付)、イナブ・バラディー(1月29日付)などが伝えた。

また、ARA News(1月29日付)によると、「無所属の武装部隊多数」がシャーム解放機構に合流したという。

Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017
Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017
Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017
Kull-na Shuraka', January 29, 2017
Kull-na Shuraka’, January 29, 2017

**

シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動、スンナ軍、アンサールッディーン戦線、ハック旅団のシャーム解放機構への統合(28日)を受け、スンナ軍内で対立が表面化、一部がシャーム会報委員会への参加を拒否する声明を出した。

**

ARA News(1月29日付)によると、シャーム解放機構はイドリブ県北部のバーブ・ハワー国境通行所制圧に向けて部隊を集結させ、対するシャーム自由人イスラーム運動側も抵抗の構えを見せているという。

AFP, January 29, 2017、AP, January 29, 2017、ARA News, January 29, 2017、Champress, January 29, 2017、al-Hayat, January 30, 2017、‘Inab Baladi, January 29, 2017、Iraqi News, January 29, 2017、Kull-na Shuraka’, January 29, 2017、al-Mada Press, January 29, 2017、Naharnet, January 29, 2017、NNA, January 29, 2017、Reuters, January 29, 2017、SANA, January 29, 2017、UPI, January 29, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がバーブ市でダーイシュに対する攻撃を再開する一方、シリア軍も同市南東部の3カ村を制圧(2017年1月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍および同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室が、バーブ市一帯および同市北東部の農村地帯でダーイシュ(イスラーム国)と再び激しく交戦した。

ARA News(1月29日付)によると、この戦闘でトルコ軍兵士1人が死亡したという。

一方、バーブ市南東部では、「虎」の愛称で知られるスハイル・ハサン准将率いるシリア軍部隊がダーイシュと交戦、同市から7キロの地点にまで接近した。

ARA News(1月29日付)によると、シリア軍は新たに、トゥーマーン村、ウワイシーヤ村、シャフラ村を制圧したという。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、アイヤーシュ村近郊の武器弾薬庫一帯、ダイル・ザウル航空基地東部、バルーク丘西部、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ジュバイラ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

一方、ARA News(1月29日付)によると、ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラサーファ地区、ジュバイラ地区、ウルフィー地区、墓地地区などを激しく空爆した。

**

ヒムス県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに、タドムル市東部郊外の放棄された大隊基地(T3)一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を奪還した。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(1月29日付)によると、シリア軍がスィーン航空基地一帯に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, January 29, 2017、AP, January 29, 2017、ARA News, January 29, 2017、Champress, January 29, 2017、al-Hayat, January 30, 2017、Iraqi News, January 29, 2017、Kull-na Shuraka’, January 29, 2017、al-Mada Press, January 29, 2017、Naharnet, January 29, 2017、NNA, January 29, 2017、Reuters, January 29, 2017、SANA, January 29, 2017、UPI, January 29, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

バーブ市一帯での戦闘激化を受け、住民1,450人がロジャヴァ支配下のアフリーン市方面に避難(2017年1月28日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区のアサーイシュが発表したところによると、バーブ市一帯でのトルコ軍とダーイシュ(イスラーム国)との戦闘激化を受け、1,450人以上の避難民が同地を去り、アフリーン市一帯に逃れた。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合と思われる戦闘機が、タブカ市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, January 28, 2017、AP, January 28, 2017、ARA News, January 28, 2017、Champress, January 28, 2017、al-Hayat, January 29, 2017、Iraqi News, January 28, 2017、Kull-na Shuraka’, January 28, 2017、al-Mada Press, January 28, 2017、Naharnet, January 28, 2017、NNA, January 28, 2017、Reuters, January 28, 2017、SANA, January 28, 2017、UPI, January 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダーイシュとの戦闘の末にバーブ市南東部での支配地域を拡大し、トルコ軍占領地域に到達(2017年1月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バーブ市南西部郊外で、シリア軍、親政権武装勢力がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍はアイン・ジャフシュ村を制圧した。

また、ARA News(1月28日付)によると、シリア軍はバーブ市南東部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ブライジュ村、バーブ市郊外のアブー・タルタル村とターディフ市を結ぶ街道を見下ろすシャルファ丘一帯を制圧した。

これにより、シリア政府支配地域は初めて、トルコ軍および同軍の後援を受けるハワール・キリス作戦司令室の支配地域と接することになったという。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がバーブ市南西部方面で進軍を続けるなか、トルコ軍とその支援を受けるハワール・キリス作戦司令室も、バーブ市近郊のカッバースィーン村一帯でダーイシュと交戦した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のタイフール航空基地(T4)一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市墓地地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア・ロシア両軍の戦闘機が同地一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、ハウィーカ地区、フワイジャト・サクルを爆撃した。

一方、SANA(1月28日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、また同地のほか、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、カナーマート地区、アルディー地区、ムッラート村、ヒシャーム村近郊のCONOCOガス工場一帯などでダーイシュの拠点に対する空爆を行った。

Kull-na Shuraka', January 28, 2017
Kull-na Shuraka’, January 28, 2017

AFP, January 28, 2017、AP, January 28, 2017、ARA News, January 28, 2017、Champress, January 28, 2017、al-Hayat, January 29, 2017、Iraqi News, January 28, 2017、Kull-na Shuraka’, January 28, 2017、al-Mada Press, January 28, 2017、Naharnet, January 28, 2017、NNA, January 28, 2017、Reuters, January 28, 2017、SANA, January 28, 2017、UPI, January 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県で、シャーム解放機構(旧シャーム・ファトフ戦線)とシャーム自由人イスラーム運動に糾合した武装集団の戦闘続く(2017年1月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ザーウィヤ山一帯で、シャーム・ファトフ戦線が、シャーム自由人イスラーム運動および同運動に吸収合併された武装集団との戦闘を続けた。

この戦闘により、シャーム・ファトフ戦線はイフスィム町、ダイル・サンバル村を制圧、ダーナー市方面へと進軍を続けているという。

また同地では、両者の戦闘停止を求めるデモが発生したという。

AFP, January 28, 2017、AP, January 28, 2017、ARA News, January 28, 2017、Champress, January 28, 2017、al-Hayat, January 29, 2017、Iraqi News, January 28, 2017、Kull-na Shuraka’, January 28, 2017、al-Mada Press, January 28, 2017、Naharnet, January 28, 2017、NNA, January 28, 2017、Reuters, January 28, 2017、SANA, January 28, 2017、UPI, January 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サウジアラビア人説教師のムハイスィニー氏らファトフ軍の幹部6人が新たに結成されたシャーム解放機構への参加を表明(2017年1月28日)

シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍を実質的に統括するサウジアラビア人のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏を含むシャイフ6人は共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線など5組織が糾合して新たに発足したシャーム解放機構への参加を表明した。

シャーム解放機構への参加を表明したのは、ムハイスィニー氏のほか、アブドゥッラッザーク・マフディー氏(ウスラ軍司令官)、アブー・ハーリス・ミスリー氏、アブー・ユースフ・ハマウィー氏、アブー・ターヒル・ハマウィー氏、ムスリフ・アルヤーニー氏といったファトフ軍幹部。

ARA News, January 28, 2017
ARA News, January 28, 2017

AFP, January 28, 2017、AP, January 28, 2017、ARA News, January 28, 2017、Champress, January 28, 2017、al-Hayat, January 29, 2017、Iraqi News, January 28, 2017、Kull-na Shuraka’, January 28, 2017、al-Mada Press, January 28, 2017、Naharnet, January 28, 2017、NNA, January 28, 2017、Reuters, January 28, 2017、SANA, January 28, 2017、UPI, January 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム・ファトフ戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動など反体制武装集団5組織が「シャーム解放機構」の名で完全統合(2017年1月28日)

シャーム・ファトフ戦線は、反体制武装集団4組織とともに共同声明を出し、新たな組織「シャーム解放機構」として完全統合すると発表した。

「シャーム解放機構」に参加したのは、シャーム・ファトフ戦線、ハック旅団、アンサールッディーン戦線、スンナ軍、ヌールッディーン・ザンキー運動の5組織で、委員長にシャーム自由人イスラーム運動前司令官のアブー・ハーシム・ジャービル氏が就任した。

「シャーム解放機構」は、シャーム・ファトフ戦線によるムジャーヒディーン軍拠点攻撃に端を発した両者の対立のなかで、ムジャーヒディーン軍を支持する武装集団がシャーム自由人イスラーム運動への合流を求め、同運動がこれらを吸収、シャーム・ファトフ戦線と対決姿勢を鮮明にしたことをうけた動き。

なお、ヌールッディーン・ザンキー運動は、シャーム解放機構への参加に先立って、一部メンバーが離反し、シャーム自由人イスラーム運動寄りの姿勢をとるシャーム軍団に合流した。

Kull-na Shuraka', January 28, 2017
Kull-na Shuraka’, January 28, 2017

**

シャーム解放機構の司令官に任命されたアブー・ハーシム・ジャービル氏は、ツイッター(1月28日付)のアカウントを通じて、シャーム自由人イスラーム運動からの離反(辞任)を表明、「我々は(旧)シャーム・ファトフ戦線とそのほかの組織との間で行われている戦闘の停止を宣言する」と発表した。

Kull-na Shuraka', January 28, 2017
Kull-na Shuraka’, January 28, 2017

 

AFP, January 28, 2017、AP, January 28, 2017、ARA News, January 28, 2017、Champress, January 28, 2017、al-Hayat, January 29, 2017、Iraqi News, January 28, 2017、Kull-na Shuraka’, January 28, 2017、al-Mada Press, January 28, 2017、Naharnet, January 28, 2017、NNA, January 28, 2017、Reuters, January 28, 2017、SANA, January 28, 2017、UPI, January 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム・ファトフ戦線はシャーム自由人イスラーム運動の最期通告を拒否、力による反体制派の統合をめざすと表明(2017年1月28日)

シャーム・ファトフ戦線は声明を出し、組織解体を条件に戦闘を停止するとしたシャーム自由人イスラーム運動の27日の声明を拒否した。

シャーム・ファトフ戦線は「戦況は沈黙も休戦も許さない…。戦場では前線での組織の統合が試みられたが、何度も失敗した…」と指摘、「戦場での和平と平和を画一的に決定し、すべての物的、人的な能力を統合的な政治的・軍事的司令部のもとに置き、ほぼすべての組織や連合体を融解し、工程に沿って、一人の司令官(アミール)のもと、真に一つの組織に統合していく」べきだと主張、対立する反体制武装集団を力で吸収し、それによって停戦をめざすとの姿勢を示した。

Kull-na Shuraka', January 28, 2017
Kull-na Shuraka’, January 28, 2017

AFP, January 28, 2017、AP, January 28, 2017、ARA News, January 28, 2017、Champress, January 28, 2017、al-Hayat, January 29, 2017、Iraqi News, January 28, 2017、Kull-na Shuraka’, January 28, 2017、al-Mada Press, January 28, 2017、Naharnet, January 28, 2017、NNA, January 28, 2017、Reuters, January 28, 2017、SANA, January 28, 2017、UPI, January 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

首都ダマスカスの水源を擁するアイン・フィージャ町をシリア軍が制圧、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団戦闘員はイドリブ県に退去予定(2017年1月28日)

ダマスカス郊外県では、SANA(12月28日付)、シリア人権監視団などによると、シリア軍が首都ダマスカスの主要な水源であるバラダー渓谷アイン・フィージャ町の揚水施設一帯を制圧した。

ARA News, January 28, 2017
ARA News, January 28, 2017

同地の制圧は、シリア政府と反体制武装集団の間の停戦合意を受けたもので、シャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の戦闘員は、同戦線やシャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍の支配下にあるイドリブ県方面に退去し、退去を希望しない戦闘員は武器を棄て、当局に投降する予定。

シリア人権監視団によると、停戦合意は、シリア政府側の代表者と地元の代表者によって交わされたという。

だが、イドリブ県(およびアレッポ県西部)では、ムジャーヒディーン軍の拠点に対するシャーム・ファトフ戦線の攻撃に端を発する武力衝突が、シャーム・ファトフ戦線と、シャーム自由人イスラーム運動のもとに糾合した反体制武装集団の間で激化している。

ヒズブッラーの戦争広報局によると、シリア軍部隊が28日早朝、揚水施設のあるアイン・フィージャ町に入り、同施設にシリア国旗を掲揚、また修復作業チームが施設の修理に向けた準備を行っているという。

Kull-na Shuraka', January 28, 2017
Kull-na Shuraka’, January 28, 2017

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍のアイン・フィージャ町への進駐を受け、反体制武装集団は撤退を開始したという。

SANA(1月28日付)によると、ダマスカス郊外県のアラー・イブラーヒーム県知事は記者団らに対し、シリア軍がアイン・フィージャ町の揚水施設内の爆発物の処理に当たっており、この作業が終了したのち、揚水施設の修理が行われることを明らかにした。

SANA, January 28, 2017
SANA, January 28, 2017

**

同じく、ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハラスター市一帯で、シリア軍、親政権武装勢力がウンマの曉旅団と交戦、シリア軍が同地一帯を砲撃した。

AFP, January 28, 2017、AP, January 28, 2017、ARA News, January 28, 2017、Champress, January 28, 2017、al-Hayat, January 29, 2017、Iraqi News, January 28, 2017、Kull-na Shuraka’, January 28, 2017、al-Mada Press, January 28, 2017、Naharnet, January 28, 2017、NNA, January 28, 2017、Reuters, January 28, 2017、SANA, January 28, 2017、UPI, January 28, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム自由人イスラーム運動はシャーム・ファトフ戦線に対して組織解体を条件に停戦に応じると最期通告(2017年1月27日)

シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、シャーム・ファトフ戦線が組織を解体し、シャーム自由人イスラーム運動に合流すれば、同戦線と交戦する反体制武装集団の戦闘を停止させると発表した。

Kull-na Shuraka', January 27, 2017
Kull-na Shuraka’, January 27, 2017

AFP, January 27, 2017、AP, January 27, 2017、ARA News, January 27, 2017、Champress, January 27, 2017、al-Hayat, January 28, 2017、Iraqi News, January 27, 2017、Kull-na Shuraka’, January 27, 2017、al-Mada Press, January 27, 2017、Naharnet, January 27, 2017、NNA, January 27, 2017、Reuters, January 27, 2017、SANA, January 27, 2017、UPI, January 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのNGO組織IHHはシリア領内の反体制派に拘束されていたウクライナ人夫婦の釈放に成功(2017年1月27日)

クッルナー・シュラカー(1月27日付)によると、シリア領内の反体制派支配地域で活動するトルコのNGO組織IHH(人道支援基金)が数日前、反体制派支配地域で拘束されていたウクライナ人男性とその妻の解放に成功した。

このウクライナ人夫婦は2013年にシリア領内に不法入国し、イスラエル占領下のエルサレムの向かっていたところを、反体制派によって拘束されていたという。

Kull-na Shuraka', January 27, 2017
Kull-na Shuraka’, January 27, 2017

AFP, January 27, 2017、AP, January 27, 2017、ARA News, January 27, 2017、Champress, January 27, 2017、al-Hayat, January 28, 2017、Iraqi News, January 27, 2017、Kull-na Shuraka’, January 27, 2017、al-Mada Press, January 27, 2017、Naharnet, January 27, 2017、NNA, January 27, 2017、Reuters, January 27, 2017、SANA, January 27, 2017、UPI, January 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県北部の要衝アアザーズ市で活動する北部軍がヌールッディーン・ザンキー運動への合流を明言し、シャーム・ファトフ戦線とシャーム自由人イスラーム運動などの衝突への関与を回避(2017年1月27日)

シャーム・ファトフ戦線、ハワール・キリス作戦司令室の双方が戦略拠点とするアレッポ県北部のアアザーズ市一帯で活動する北部軍が声明を出し、ヌールッディーン・ザンキー運動に合流していたと発表した。

声明によると、ヌールッディーン・ザンキー運動への合流は、「アレッポ県西部郊外の状況を踏まえて」、2ヶ月前の2016年11月16日に完了していたという。

声明ではまた、「すべての革命勢力およびジハード主義者と等距離に立つ」と述べ、シャーム・ファトフ戦線とシャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団、ムジャーヒディーン軍との間の対立と距離を置く姿勢を示している。

AFP, January 27, 2017、AP, January 27, 2017、ARA News, January 27, 2017、Champress, January 27, 2017、al-Hayat, January 28, 2017、Iraqi News, January 27, 2017、Kull-na Shuraka’, January 27, 2017、al-Mada Press, January 27, 2017、Naharnet, January 27, 2017、NNA, January 27, 2017、Reuters, January 27, 2017、SANA, January 27, 2017、UPI, January 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はアレッポ市南東部の要衝ハナースィル市をダーイシュから奪取(2017年1月27日)

アレッポ県では、ARA News(10月27日付)によると、シリア軍がバーブ市南部郊外のシャルファ村一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を攻撃した。

一方、同県南東部では、シリア軍がロシア軍の航空支援を受けてダーイシュ支配地域に進軍し、アレッポ市とハマー市を結ぶ街道沿いの要衝ハナースィル市を奪還した。

ARA News, January 27, 2017
ARA News, January 27, 2017

**

ダイル・ザウル県では、ARA News(10月27日付)によると、シリア軍がヒズブッラー戦闘員などからなる親政権武装勢力とともにダイル・ザウル市墓地地区などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍が西カラムーン地方の無人地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

**

スワイダー県では、SANA(1月27日付)によると、シリア軍がラシーダ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, January 27, 2017、AP, January 27, 2017、ARA News, January 27, 2017、Champress, January 27, 2017、al-Hayat, January 28, 2017、Iraqi News, January 27, 2017、Kull-na Shuraka’, January 27, 2017、al-Mada Press, January 27, 2017、Naharnet, January 27, 2017、NNA, January 27, 2017、Reuters, January 27, 2017、SANA, January 27, 2017、UPI, January 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのラヴロフ外務大臣はモスクワでの反体制派代表との会談直前にジュネーブ4会議の延期を発表(2017年1月27日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はモスクワでシリアの反体制派の代表と、アスタナ会議の成果のフォローアップと、2月8日に開催が予定されているジュネーブ4会議の準備に向けた会合を行った。

会合には、シリア国内の反体制派・野党からなる「フマイミーム・グループ」(アルヤーン・マスアド氏代表)、「カイロ宣言グループ」(ジハード・マクディスィー氏、ジャマール・スライマーン氏)、「モスクワ・リスト」(ジャミール・カドリー前副首相、ランダー・カスィース氏)、民主的変革諸勢力国民調整委員会(ハサン・アブドゥルアズィーズ氏)、民主統一党(ハーリド・イーサー氏)が参加した。

トルコ、サウジアラビア、カタール、欧米諸国が後押しするシリア革命反体制勢力国民連立、最高交渉委員会は参加を拒否した。

ラブロフ外務大臣は会合に先だって、アスタナ会議によって国連がジュネーブでの和平協議再開に向けて動きを再活性化させたことを評価しつつ、2月8日に予定されていたジュネーブ会議が2月末に延期されたことを明らかにした。

また、会合への参加を拒否したシリア革命反体制勢力国民連立の姿勢については「もはや受け入れられず、彼らは拒否しているだけにしか見えない」と批判した。

一方、アスタナ会議で開示された「シリア共和国憲法」草案に関しては、「シリア人に何も押しつけようとしていない」としつつ、「ジュネーブ会議の新ラウンドに先立って、すべてのシリア人が憲法草案に目を向けて欲しい」と述べした。

そのうえで、イラク戦争後の米国によるイラク占領支配とロシアの対シリア政策を比較することに関して「比較は正しくない。イラクでは…憲法が占領軍によって策定され、妥協のないかたちでイラク国民に押しつけられた。これに対してロシア政府は自国の提案を他者に押しつけるつもりはない」と強調した。

なお、ラブロフ外務大臣によるジュネーブ4会議延期発言に対して、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表付報道官のヤーラー・シャリーフ氏は「2月の会合の延期は確定してない」と述べた。

**

なお、『ハヤート』(12月29日付)によると、この会談で、民主統一党のハーリド・イーサー氏が、ロシア側に、連邦制樹立、西クルディスタン移行期民政局による外交権の享受、人民防衛隊の合法化などを柱とする独自の憲法草案を提出したという。

AFP, January 27, 2017、AP, January 27, 2017、ARA News, January 27, 2017、Champress, January 27, 2017、al-Hayat, January 28, 2017、January 29, 2017、Iraqi News, January 27, 2017、Kull-na Shuraka’, January 27, 2017、al-Mada Press, January 27, 2017、Naharnet, January 27, 2017、NNA, January 27, 2017、Reuters, January 27, 2017、SANA, January 27, 2017、UPI, January 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ市郊外でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの戦闘続く(2017年1月27日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市西部郊外でのダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘で、シリア民主軍戦闘員11人が過去72時間に戦死した。

**

ハサカ県では、ARA News(10月27日付)によると、トルコ軍がダイリーク市近郊のマズラ村を砲撃し、女性1人が負傷した。

AFP, January 27, 2017、AP, January 27, 2017、ARA News, January 27, 2017、Champress, January 27, 2017、al-Hayat, January 28, 2017、Iraqi News, January 27, 2017、Kull-na Shuraka’, January 27, 2017、al-Mada Press, January 27, 2017、Naharnet, January 27, 2017、NNA, January 27, 2017、Reuters, January 27, 2017、SANA, January 27, 2017、UPI, January 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県、アレッポ県西部でシャーム・ファトフ戦線がシャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団、イスラーム軍の拠点を襲撃(2017年1月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線が、ザーウィヤ山に位置するイフスィム町、ダーナー市、マルイヤーン村一帯にあるシャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団などの反体制武装集団の拠点を襲撃、交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(1月27日付)によると、シャーム・ファトフ戦線は、バービスカー村にあるイスラーム軍北部地区の司令部複数カ所を襲撃した。

イスラーム軍北部地区は、シャーム・ファトフ戦線とシャーム自由人イスラーム運動、シャームの鷹旅団、ムジャーヒディーン軍の衝突を受け、シャーム自由人イスラーム運動への合流を宣言、受理されていた。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム・ファトフ戦線が、アレッポ市西部郊外のアターリブ市近郊に検問所を多数設置し、同地一帯の反体制武装集団に退去を要請した。

これに対して、反体制武装集団側は、アターリブ市の住民などを動員し「緊急民間部隊」を結成、シャーム・ファトフ戦線の攻撃に対する備えを強化した。

また、シャーム・ファトフ戦線は県西部のハルズーン村に突入し、強制捜査を行う一方、住民らに発砲、子供1人が死亡、3人が負傷した。

AFP, January 27, 2017、AP, January 27, 2017、ARA News, January 27, 2017、Champress, January 27, 2017、al-Hayat, January 28, 2017、Iraqi News, January 27, 2017、Kull-na Shuraka’, January 27, 2017、al-Mada Press, January 27, 2017、Naharnet, January 27, 2017、NNA, January 27, 2017、Reuters, January 27, 2017、SANA, January 27, 2017、UPI, January 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍がダーイシュの拠点都市バーブ市などを激しく爆撃・砲撃し、住民10人以上が死亡(2017年1月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が26日夜、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市であるバーブ市やターディフ市を激しく空爆・砲撃し、子供1人を含む住民10人以上が死亡した。

これに関して、アナトリア通信(1月27日付)は、過去24時間にバーブ市および同市東部の農村でダーイシュの戦闘員22人を殺害したと伝えた。

AFP, January 27, 2017、Anadolu Ajansı, January 27, 2017、AP, January 27, 2017、ARA News, January 27, 2017、Champress, January 27, 2017、al-Hayat, January 28, 2017、Iraqi News, January 27, 2017、Kull-na Shuraka’, January 27, 2017、al-Mada Press, January 27, 2017、Naharnet, January 27, 2017、NNA, January 27, 2017、Reuters, January 27, 2017、SANA, January 27, 2017、UPI, January 27, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム自由人イスラーム運動への反体制武装集団の合流を尻目に、シャーム・ファトフ戦線はイドリブ県内で支配地域を拡大(2017年1月26日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、シャーム・ファトフ戦線がイスラーム司法委員会の管理下にあったイドリブ中央刑務所を襲撃し、混乱に乗じて収監者70人以上が脱走した。

脱走した70人以上の収監者のなかには、シリア軍兵士、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らが含まれていたという。

シャーム・ファトフ戦線の襲撃は、同戦線とともにファトフ軍に参加するシャーム自由人イスラーム運動、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の仲介により停止され、刑務所はファトフ軍に移譲され、またシャームの鷹旅団の退去を退去させることで事態は収束した。

シャームの鷹旅団は、アレッポ県西部やイドリブ県でムジャーヒディーン軍を襲撃したシャーム・ファトフ戦線に抵抗し、同戦線と交戦していた。

また、シャーム・ファトフ戦線は、シャーム自由人イスラーム運動との戦闘の末、マアッラト・ヌウマーン市とイドリブ市の間に位置するダーナー村(県北部のダーナー市とは別の村)を制圧した。

同市を制圧したシャーム・ファトフ戦線は、サルジャ村方面に進軍を続けているという。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム自由人イスラーム運動はシャーム・ファトフ戦線と対立を深める複数の反体制武装集団を吸収合併(2017年1月26日)

シャーム自由人イスラーム運動は声明を出し、アレッポ県西部およびイドリブ県でのシャーム・ファトフ戦線とムジャーヒディーン軍との戦闘を受け、以下6組織を含む複数の大隊・中隊の統合を受理したと発表した。

声明によると、シャーム自由人イスラーム運動との統合を申し入れたのは、シャームの鷹旅団、イスラーム軍(イドリブ地区)、シャーム戦線(西アレッポ地区)、ムジャーヒディーン軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム革命家大隊、そのほかの大隊および中隊。

シャーム自由人イスラーム運動はまた、統合された組織に対する「いかなる攻撃も宣戦布告に等しく、いかなる力をもってしてもこれに抗し、停止させる」と強調し、シャーム・ファトフ戦線に戦闘停止を呼びかけた。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム・ファトフ戦線との対立を強める反体制武装集団が次々とシャーム自由人イスラーム運動への合流を発表(2017年1月26日)

ムジャーヒディーン軍に所属するシャーム革命家大隊は25日付で声明を出し、「現地の困難な情勢と改革と革命成就への意志を鑑み」、シャーム自由人イスラーム運動に加入すると発表した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

**

イスラーム軍に所属する5つの武装集団は共同声明を出し「シャームの現地情勢と政権に対する祝福されしジハードを狙った事件を鑑み」、シャーム自由人イスラーム運動に加入すると発表した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

**

シャームの鷹旅団、イスラーム軍(イドリブ地区)、シャーム戦線(西アレッポ地区)、ムジャーヒディーン軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム革命家大隊の6組織は、共同声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動との統合を申し入れたと発表した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はヒムス県東部、ダイル・ザウル市一帯でダーイシュとの戦闘を続ける(2017年1月26日)

ヒムス県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにタイフール航空基地南東部のビイル・ファワーイラ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにダイル・ザウル市南部の墓地地区、パノラマ交差点一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯、ジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

**

スワイダー県では、SANA(1月26日付)によると、シリア軍がカスル村にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダマスカス郊外県、ダマスカス県で反体制武装集団への攻勢を続ける(2017年1月26日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、シリア軍が東グータ地方のカースィミーヤ町に突入し、同地で反体制武装集団と交戦した(ARA
News(1月26日付)によると、シリア軍はカースィミーヤ町を制圧した)。

また、ダマスカス郊外県では、ARA News(1月26日付)によると、シリア軍がアイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷にあるシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団の拠点などに対して「樽爆弾」40発あまりを投下し、攻撃を加えた。

**

ダマスカス県では、ARA News(1月26日付)によると、シリア軍がジャウバル区への突入を試み攻撃を激化させた。

**

アレッポ県では、ARA News(1月26日付)によると、シリア軍がダーラト・イッザ市を砲撃した。

**

ダルアー県では、ARA News(1月26日付)によると、シリア軍がヌアイマ村への突入を試み、同地への攻撃を激化させた。

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア・トルコ軍によるバーブ市一帯でのダーイシュに対する合同軍事作戦にもかかわらず、ダーイシュはシリア軍、ハワール・キリス作戦司令室に対して反転攻勢(2017年1月26日)

アレッポ県では、ロシア国防省によると、ロシア・トルコ軍の両軍の戦闘機が、バーブ市一帯のダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して合同で空爆を実施した。

これに対し、ダーイシュ(イスラーム国)アレッポ州が声明を出し、トルコ軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室によって制圧されていたサフラーニーヤ村を奪還したと発表した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

また、ARA News(1月26日付)によると、ダーイシュはまた、シリア軍が最近になって制圧していたマドユーニーヤ村を奪還した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、ハワール・キリス作戦司令室は、ダーイシュとの戦闘の末にバーブ市近郊のカブル・ムクリー村を制圧したと発表した。

Kull-na Shuraka', January 26, 2017
Kull-na Shuraka’, January 26, 2017

AFP, January 26, 2017、AP, January 26, 2017、ARA News, January 26, 2017、Champress, January 26, 2017、al-Hayat, January 27, 2017、Iraqi News, January 26, 2017、Kull-na Shuraka’, January 26, 2017、al-Mada Press, January 26, 2017、Naharnet, January 26, 2017、NNA, January 26, 2017、Reuters, January 26, 2017、SANA, January 26, 2017、UPI, January 26, 2017などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.