ラッカ市西部郊外でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの戦闘続く(2016年12月31日)

ラッカ県では、ARA News(12月31日付)によると、有志連合の支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市西部郊外の東ジャアバル村一帯、マフムーディーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県バラダー渓谷一帯で、シリア軍が、停戦合意に応じていないシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装集団への攻撃を続ける(2016年12月31日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷で、戦闘機(所属明示せず)が10回ほど空爆を実施、またシリア軍、ヒズブッラーなどの親政権武装勢力が同地でシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

なお、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動は、ロシア・トルコ仲介によるシリア政府と反体制武装集団の停戦に応じていない。

また、クッルナー・シュラカー(12月31日付)によると、シリア軍が、バラダー渓谷一帯の町・村、東グータ地方のマイダアーニー村一帯に対して、空爆・砲撃を継続した。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(12月31日付)によると、シリア軍がダルアー市内の反体制武装集団支配地域(マンシヤ地区)を砲撃、同地一帯で反体制武装集団と交戦した。

また、ARA News(12月31日付)によると、シリア軍と反体制武装集団はまたアルマー町一帯でも交戦した。

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ヒムス県では、ARA News(12月31日付)によると、シリア軍がハラーリーヤ村、ウンム・シャルシューフ村を砲撃した。

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターは、過去24時間(12月30日)にシリア領内で12件の停戦違反が発生したと発表した。

停戦違反は、ダマスカス郊外県で6件、アレッポ県で5件、ハマー県で1件発生し、「ヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)のテロリスト」が同地の町や街区に対して砲撃を加えたという。

AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線は、シャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」と目されるヌールッディーン・ザンキー運動など反体制武装集団との完全統合合意を交わしたと発表(2016年12月31日)

シャーム・ファトフ戦線のフサーム・シャーフィイー報道官はテレグラムを通じて、同戦線がシャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」と目されるヌールッディーン・ザンキー運動などからなる反体制武装集団との間で完全統合に関する合意を交わしたと発表した。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
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AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

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ファトフ軍を実質統括するサウジアラビア人説教師のムハイスィニー氏らはシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、「穏健な反体制派」の統合を義務とするファトワーを発出(2016年12月31日)

ファトフ軍を実質統括するサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏はツイッターを通じて、自身を含むイスラーム教のシャイフ17人が、アル=カーイダ系・非アル=カーイダ系のイスラーム過激派、「穏健な反体制派」による統合の義務とするファトワーを発した。

統合が呼びかけられた組織は、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ヌールッディーン・ザンキー運動、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、ハック旅団、トルキスターン・イスラーム党、アンサールッディーンなど。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
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また、イドリブ県内で活動するイスラーム教のシャイフ26人が「シャーム・ファトフ戦線の法学者、シャリーア委員会判事、解放区説教師26人」の名で共同声明を出し、このファトワーに応じると表明した。

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AFP, December 31, 2016、AP, December 31, 2016、ARA News, December 31, 2016、Champress, December 31, 2016、al-Hayat, January 1, 2017、Iraqi News, December 31, 2016、Kull-na Shuraka’, December 31, 2016、al-Mada Press, December 31, 2016、Naharnet, December 31, 2016、NNA, December 31, 2016、Reuters, December 31, 2016、SANA, December 31, 2016、UPI, December 31, 2016などをもとに作成。

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シリア政府との停戦交渉に参加していた反体制武装集団の報道官は「バラダー渓谷でのシリア軍の攻撃が停止しなければ停戦遵守は免除される」と最後通告(2016年12月31日)

トルコの首都アンカラに滞在する反体制武装集団交渉団の報道官を務めるウサーマ・アブー・ザイド氏はツイッターを通じて、「バラダー渓谷での攻撃がシリア時間の午前8時までに停止されなければ、ロシア側が停戦の履行に失敗したものとし、反体制派は停戦遵守を免除される」と発表、「すべての反体制派は軍事的装備を動員し、作戦に参加することで、バラダー渓谷救済のために可能なすべてを実行」するよう呼びかけた。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
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東グータ総合委員会が声明を出し、東グータ地方とバラダー渓谷に対するシリア軍側の攻撃が続く限り、ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に応じないと宣言した。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
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ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に応じた反体制武装集団3組織を含む11組織は共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線、ダーイシュを停戦対象の「例外」としたロシア・トルコ仲介の停戦合意が「合意違反」だと主張(2016年12月31日)

ロシア・トルコ仲介によるシリア政府との停戦に応じた反体制武装集団3組織を含む11組織は共同声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)とシャーム・ファトフ戦線を停戦対象から除外するとした「例外」に関して、「ロシア側高官による声明に驚かされた…。反体制派との合意に反している」としたうえで、いかなる「例外」をも拒否すると表明、「革命組織」の支配下にある地域へのシリア軍による停戦違反と空爆・攻撃継続を非難した。

共同声明を出したのは、シャームの民戦線、シャームの鷹、ラフマーン軍団、第1沿岸師団、イドリブ自由軍、イスラーム軍、ナスル軍、「命じられるまま正しく進め」連合、シャーム戦線、イスラーム殉教者旅団、イッザ軍。

うち、イドリブ自由軍、イスラーム軍、シャーム戦線は停戦合意に署名している。また、シャームの鷹、「命じられるまま正しく進め」連合はシャーム戦線に所属している。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
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ホワイト・ヘルメットなどバラダー渓谷の非軍事7組織はシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など反体制武装集団へのシリア軍攻撃停止を求める(2016年12月30日)

ダマスカス郊外県バラダー渓谷で活動する非軍事組織7組織が共同声明を出し、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団に対するシリア軍、ヒズブッラーなど親政権武装勢力の攻撃激化を非難、「停戦違反」を停止させるために圧力をかけるよう国際社会に呼びかけた。

7組織はまた、停戦が実施されれば、ただちに首都ダマスカスの水源であるアイン・フィージャ町の水利施設復旧のための作業チームを受け入れると付言した。

Kull-na Shuraka', December 31, 2016
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共同声明を出したのは、バラダー渓谷医療委員会、バラダー渓谷広報委員会、バラダー渓谷救済委員会、バラダー渓谷民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)、バラダー渓谷地元評議会、バラダー慈善機構、バラダー救済機構。

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アル=カーイダとの関係を否定するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動はロシア・トルコ仲介のシリア政府との停戦合意に署名していないと発表(2016年12月30日)

ドゥラル・シャーミーヤ(12月30日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動のアフマド・カッラ・アリー報道官は、30日午前0時に発効したロシア・トルコ仲介によるシリア政府と反体制武装集団7組織の停戦に関して、合意文書に署名したとするロシア国防省の発表を否定した。

シャーム自由人イスラーム運動の複数の政治筋によると、合意文書への署名を留保したのは、停戦プロセスではなく、カザフスタンの首都アスタナで2017年1月下旬に予定されているシリア政府と反体制派の和平協議(アスタナ会議)における政治対話プロセスが「先行き不透明で原則を欠いている」と判断したためだという。

シャーム自由人イスラーム運動は、ファトフ軍、アレッポ軍(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャーム戦線)、ハワール・キリス作戦司令室などの軍事連合体に所属し、アル=カーイダ系・非アル=カーイダ系のイスラーム過激派と「穏健な反体制派」の共闘関係を架橋するシリア「反体制派」の中心的組織の一つ。

ロシア国防省が停戦合意に署名したと発表していた7組織とは、シャーム軍団(19組織、4,000人)、シャーム自由人イスラーム運動(80組織、1万6,000人)、イスラーム軍(64組織、1万2,000人)、シャーム革命家(8大隊、2,500人)、ムジャーヒディーン軍(13組織、8,000人)、イドリブ自由軍(3組織、6,000人)、シャーム戦線(5組織、3,000人)。

なお、2016年7月にアル=カーイダとの関係を絶ち、組織名をシャーム・ファトフ戦線に改称したアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線も停戦合意への署名を拒否している。

al-Durar al-Shamiya, December 30, 2016
al-Durar al-Shamiya, December 30, 2016

al-Durar al-Shamiya, December 30, 2016などをもとに作成。

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ラッカ市西部郊外でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの戦闘続く(2016年12月30日)

ラッカ県では、ARA News(12月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がラッカ市西部郊外の東ジャアファル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線報道官は全土停戦を拒否し、「ジハードによるアサド政権の軍事的打倒」を呼びかける(2016年12月30日)

シャーム・ファトフ戦線のフサーム・シャーフィイー報道官はテレグラムを通じて声明を出し、30日にロシアとトルコの仲介のもとに発効したシリア政府と反体制武装集団7組織の停戦合意に関して、「我々は発表された停戦の準備も、署名も、交渉もしていない」と述べた。

シャーフィイー報道官はまた「(合意を)準備し、署名した者たちは、アサドの処遇がどうなるかについて文書でも口頭でも言及していないばかりか、この合意におけるいわゆる政治的解決というのは、犯罪者体制を再生産する枠組みのなかで進められるものだ」と非難した。

そのうえで「合意は、イランの民兵、ロシアの占領にすら言及しておらず、ロシアに至っては合意の保証人になっている」と指摘、「解決策とは、ジハードと忍耐をもって軍事的に犯罪者体制を打倒することだ。体制の支えを強化したり、再生産するような政治的解決は、6年におよぶ革命を生き埋めにし、その犠牲と血を無に帰するものだ」と強調した。

停戦交渉では、シャーム・ファトフ戦線と共闘する反体制武装集団7組織が、同戦線を停戦対象に含めようとしたが、ロシア、シリア政府はこれを拒否、トルコもこれに同調していた。

Kull-na Shuraka', December 30, 2016
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AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立評議会会合は「北シリア民主連邦」への解消を決定、「ロジャヴァ」削除にPYDメンバー・支持者が反発(2016年12月30日)

ハサカ県で27日に開会していたルマイラーン町で第2回「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立評議会会合(165人のメンバーが出席)は、閉幕声明を発表し、3日間にわたる議事を終えた。

閉幕声明によると、会合において出席者は「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」の名称を「北シリア民主連邦」に改め、「ロジャヴァ」を削除することを決定した。

なお、クッルナー・シュラカー(12月30日付)によると、「ロジャヴァ」の削除に対して、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のメンバーや支持者らから異論が出たという。

Kull-na Shuraka', December 30, 2016
Kull-na Shuraka’, December 30, 2016

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はタドムル市郊外のシャリーフ村をダーイシュから奪還(2016年12月30日)

ヒムス県では、SANA(12月30日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外のシャリーフ村からダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、同地を制圧した。

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ダルアー県では、SANA(12月30日付)によると、フーシュ・ハマード村一帯に展開するダーイシュ(イスラーム国)とシャーム・ファトフ戦線がハバブ町を砲撃し、1人が死亡、1人が負傷した。

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍が前日に引き続き、シリア領内に進攻中のトルコ軍を航空支援し、バーブ市一帯のダーイシュ拠点を爆撃(2016年12月30日)

アレッポ県では、『ハヤート』(12月31日付)によると、ロシア軍戦闘機が、「ユーフラテスの盾」作戦を続行するトルコ軍とハワール・キリス作戦司令室が攻撃を続けるバーブ市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点3カ所を空爆、トルコ軍の発表によると、この空爆でダーイシュ戦闘員12人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、バーブ市近郊のアズラク地区一帯では、トルコ軍、ハワール・キリス作戦司令室とダーイシュが交戦したが、トルコ軍兵士1人が死亡、5人が負傷したという。

トルコ軍はまた、バーブ市一帯などを激しく砲撃し、ダーイシュの拠点17カ所を破壊、戦闘員26人を殲滅したという。

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トルコ軍は声明を出し、2016年8月下旬に開始された「ユーフラテスの盾」作戦で、トルコ軍がダーイシュ(イスラーム国)戦闘員1,171人を殺害、117人を負傷させるとともに、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の戦闘員291人を殺害、4人を負傷させ、11人を投降させたとの戦果をハッピー発表した。

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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全土停戦発効を受け、ファトフ軍支配下のイドリブ市などで「自由」、「体制打倒」、反体制派の統合を求めるデモ(2016年12月30日)

イドリブ県では、『ハヤート』(12月31日付)などによると、ファトフ軍の支配下にあるイドリブ市および県内の複数の市・町・村で、「自由」、「体制打倒」、反体制派の統合を求めるデモが発生した。

同様のデモは、ヒムス県タルビーサ市での行われたという。

デモは、ロシアとトルコの仲介により30日0時に発効したシリア政府と反体制武装集団7組織の停戦を受けたもの。

Kull-na Shuraka', December 30, 2016
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AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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ロシア・トルコ仲介によるシリア政府と反体制武装集団7組織の停戦が発効するも、ダマスカス郊外県、ハマー県、アレッポ県でシャーム・ファトフ戦線と共闘する武装集団とシリア軍が交戦(2016年12月30日)

ロシアとトルコの仲介により、30日午前0時にシリア政府と反体制武装集団7組織の停戦合意が発効するなか、シリア国内での戦闘は概ね収束したが、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県とハマー県でそれぞれ1件の「停戦違反」が発生した。

同監視団によると、ダマスカス郊外県では、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷で、シリア軍とシャーム・ファトフ戦線および同戦線と共闘する反体制武装集団が交戦、シリア軍ヘリコプターがシャーム・ファトフ戦線などの拠点で空爆した。

またハマー県では、シリア軍が県北部の16の町・村を空爆した。

同地域の一部、停戦に合意した反体制武装集団の支配地域だという。

一方、停戦合意に署名した反体制武装集団7組織の一つイスラーム軍が声明を出し、ダマスカス郊外県マイダアーニー村一帯、ダマスカス・ヒムス国際幹線道路一帯で、シリア軍の攻撃に対して応戦したと発表した。

このほか、ARA News(12月30日付)によると、アレッポ県では、シャーム・ファトフ戦線と停戦合意に著名した反体制武装集団からなるファトフ軍の支配下にあるアレッポ市南部郊外のハーン・トゥーマーン村、カラースィー村、ハルサ村に対して、シリア軍が砲撃を行った。

ロシア国防省によると、シリア政府との停戦に応じた反体制武装集団は、シャーム軍団、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャーム革命家、ムジャーヒディーン軍、イドリブ自由軍、シャーム戦線の7組織で、その兵力は6万2,000人におよぶという。

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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シリア・ガド潮流の代表を務めるジャルバー氏はエジプト外相と会談し、2月に反体制派の総会「カイロ3会議」を開催することで合意(2016年12月30日)

シリア・ガド潮流の代表を務めるアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー氏はエジプトのカイロを訪問し、サーミフ・シュクリー外務大臣と会談、2017年2月前半に反体制派の代表による総会「カイロ3会議」を開催することで合意したと発表した。

『ハヤート』(12月31日付)などが伝えた。

Kull-na Shuraka', December 30, 2016
Kull-na Shuraka’, December 30, 2016

AFP, December 30, 2016、AP, December 30, 2016、ARA News, December 30, 2016、Champress, December 30, 2016、al-Hayat, December 31, 2016、Iraqi News, December 30, 2016、Kull-na Shuraka’, December 30, 2016、al-Mada Press, December 30, 2016、Naharnet, December 30, 2016、NNA, December 30, 2016、Reuters, December 30, 2016、SANA, December 30, 2016、UPI, December 30, 2016などをもとに作成。

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停戦交渉に参加した反体制武装集団使節団のアブー・ザイド氏はダーイシュとYPGが停戦から除外されていると述べつつ、シャーム・ファトフ戦線の処遇には触れず(2016年12月29日)

オリエント・ネット(12月29日付)は、ロシアとトルコが仲介する全土停戦に向けたシリア政府と反体制武装集団代表の間接交渉で、反体制武装集団側が提示した停戦案を入手したと報じ、その内容を公開した。

オリエント・ネットによると、反体制武装集団側は、ダーイシュ(イスラーム国)の支配地域のみを停戦から除外するよう求めており、シャーム・ファトフ戦線については言及していなかったという。

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トルコの首都アンカラで交渉にあたっていた反体制武装集団の代表団の報道官を務めるウサーマ・アブー・ザイド氏は、SNN(12月29日付)に対して、停戦合意に署名した当事者は2017年1月にカザフスタンのアスタナで予定されているシリア政府との和平協議(アスタナ会議)に参加するために1ヶ月間を目処に停戦を遵守する予定だと述べた。

アブー・ザイド氏によると、停戦合意に署名したのは13の反体制武装集団で、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党(PYD)は停戦対象から除外されているという。

しかし、反体制武装集団が共闘するシャーム・ファトフ戦線については言及しなかった。

また、1月のアスタナ会議には、リヤド最高交渉委員会、反体制武装集団などからなる反体制派が参加し、いわゆる「モスクワ・リスト」と称される反体制組織は参加しないだろうと付言した。

なお、アブー・ザイド氏によると、停戦合意は5ページからなり、その内容は以下5点に要約されるという。

1. 反体制派は停戦合意を受け、停戦発効から1ヶ月以内に政治的解決に向けた交渉に参加参加する。
2. 交渉に参加する両当事者はシリアの問題の解決にいたるために行動する。
3. 交渉プロセスは、トルコとロシアによって代表される当時者の保証のもとに行われる。
4. 停戦発効に関わる詳細。
5. 政治プロセスは2012年のジュネーブ合意、国連安保理決議第2254号に基づく。

イナブ・バラディー(12月29日付)などが伝えた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ラマダーン広報局長はAFP(12月29日付)に大使、ロシアとトルコの仲介により30日午前0時発効予定の停戦合意に歓迎の意を示したうえで、停戦合意には、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャーム軍団、ヌールッディーン・ザンキー運動などが署名したことを明らかにした。

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リヤド最高交渉委員会は声明を出し、30日午前0時発効予定のロシア、トルコ仲介によるシリア政府と反体制武装集団7組織の停戦合意に歓迎の意を表明した。

Kull-na Shuraka', December 30, 2016
Kull-na Shuraka’, December 30, 2016

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民主的変革諸勢力国民調整委員会は声明を出し、30日午前0時に発効するロシア・トルコ仲介のシリア政府と反体制武装集団7組織による停戦合意に歓迎の意を表した。

AFP, December 29, 2016、AP, December 29, 2016、ARA News, December 29, 2016、Champress, December 29, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、‘Inab Baladi, December 29, 2016、Iraqi News, December 29, 2016、Kull-na Shuraka’, December 29, 2016、December 30, 2016、al-Mada Press, December 29, 2016、Naharnet, December 29, 2016、NNA, December 29, 2016、Orient Net, December 29, 2016、Reuters, December 29, 2016、SANA, December 29, 2016、SNN, December 29, 2016、UPI, December 29, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はタイフール航空基地近郊のシャリーファ村一帯の丘陵地帯をダーイシュから奪取(2016年12月29日)

ヒムス県では、SANA(12月29日付)によると、シリア軍がタドムル市西部郊外に位置するタイフール航空基地に近いシャリーファ村周辺の丘陵地帯をダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末に制圧した。

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アレッポ県では、SANA(12月29日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部郊外の航空士官学校に近いラスム・ハルマル・イマーム町でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, December 29, 2016、AP, December 29, 2016、ARA News, December 29, 2016、Champress, December 29, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 29, 2016、Kull-na Shuraka’, December 29, 2016、al-Mada Press, December 29, 2016、Naharnet, December 29, 2016、NNA, December 29, 2016、Reuters, December 29, 2016、SANA, December 29, 2016、UPI, December 29, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県各所への爆撃で25人あまりが死亡する一方、シリア政府支配下の首都ダマスカス、アレッポ市への砲撃で2人が死亡(2016年12月29日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(12月29日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がアルバイン市、ザマルカー町、ドゥーマー市などを空爆し、25人あまりが死亡した。

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ダマスカス県では、SANA(12月29日付)によると、イスラーム軍が迫撃砲を発射し、首都中心街にタジュヒーズ地区にあるジャイダト・ハーシミー学校(旧タジュヒーズ校)周辺に砲弾複数発が着弾し、7人が負傷した。

砲弾はまた、マズラア地区にも1発着弾し、2人が負傷した。

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アレッポ県では、SANA(12月29日付)によると、アレッポ市西部・南部郊外一帯を支配下に置くアル=カーイダ系シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍がアレッポ市ハムダーニーヤ地区、ハラブ・ジャディーダ地区、旧メリディアン・ホテル一帯、ハムダーニーヤ地区を砲撃し、2人が死亡、12人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(12月29日付)によると、シリア軍がサアン・アスワド村でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(12月29日付)によると、シリア軍がタファス市、西ガーリヤ橋北西部一帯、ダルアー市製鉄工場南部一帯、シャーム・ファトフ戦線、ムウタッズ軍などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, December 29, 2016、AP, December 29, 2016、ARA News, December 29, 2016、Champress, December 29, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 29, 2016、Kull-na Shuraka’, December 29, 2016、al-Mada Press, December 29, 2016、Naharnet, December 29, 2016、NNA, December 29, 2016、Reuters, December 29, 2016、SANA, December 29, 2016、UPI, December 29, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍報道官は米国からの地対空ミサイル供与に期待を寄せ、仮想敵トルコを牽制(2016年12月28日)

西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のタラール・サッルー報道官は、23日のバラク・オバマ米政権が承認した2017年国防権限法(NNDA)を承認し、シリア反体制武装集団への地対空ミサイル供与を認可したことに関して、ロイター通信(12月28日付)に対して、シリア民主軍に地対空ミサイルが供与されることへの期待感を表明した。

スィッルー報道官は、シリア民主軍の主敵であるダーイシュ(イスラーム国)が航空兵器を保有していないとしたうえで、地対空ミサイルの保有に意欲を示した。

また、この地対空ミサイルの使用が想定される仮想敵が誰であるかについて明言することは避けつつ、シリア民主軍とシリア軍、そしてロシアとの対立は生じていないと付言、仮想敵がトルコであることを示唆した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍がラッカ市西部郊外で1カ村をダーイシュから奪取(2016年12月28日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ラッカ市西部のユーフラテス川左岸の東ジャアバル村、ハッダーム村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

ARA News(12月28日付)によると、シリア民主軍はハッダージュ村をダーイシュから奪取した。

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ハサカ県では、SANA(12月28日付)が地元住民の話として伝えたところによると、トルコ軍がハサカ市北東部の国境地帯のアイン・ディーワール村一帯に重機を投入、ティグリス川支線の進路を変更する工事を開始した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室が攻撃を続けるダーイシュ支配下のバーブ市から脱出しようとした住民15人以上が死亡(2016年12月28日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(12月28日付)によると、トルコ軍とハワール・キリス作戦司令室が攻撃を続けるダーイシュ(イスラーム国)支配下のバーブ市から脱出しようとした住民15人以上が、ダーイシュの敷設した地雷の爆発や狙撃によって殺害され、28人が負傷した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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「穏健な反体制派」とジハード主義武装集団が「自由シリア軍」の名で共同声明を出し、反体制派統合をめざすと発表(2016年12月28日)

「穏健な反体制派」と目される反体制武装集団とジハード主義武装集団の合わせて10組織は共同声明を出し、反体制武装集団の統合をめざすことで一致したと発表した。

共同声明は、「自由シリア軍」の名で出され、シャームの鷹旅団、シャームの民戦線(ムジャーヒディーン軍、シャーム革命家、バヤーリク・イスラーム)、シャーム戦線、シャーム軍団、イスラーム殉教者旅団(ダーライヤー市)、イスラーム軍、覚醒師団、第1連隊、東部自由人、フルカーン旅団(イドリブ県)が参加している。

ドゥラル・シャーミーヤ(12月28日付)によると、この統合で結成される「自由シリア軍」はアレッポ県、イドリブ県に1万8,000人の戦闘員を擁することになる。

Kull-na Shuraka', December 28, 2016
Kull-na Shuraka’, December 28, 2016

 

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Durar al-Shamiya, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍がダイル・ザウル県の村を爆撃し、ハサカ県からの避難民12人が死亡(2016年12月28日)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(12月28日付)によると、ロシア軍がハジュナ村を空爆、ハサカ県シャッダーディー市近郊のアドラ村から同地に避難していた住民12人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市一帯の砂漠地帯からカルヤタイン市一帯にいたる地域で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がタドムル市郊外一帯、柑橘農園一帯、ジャズル油田一帯、西ハイル城一帯、アブー・カッラ・ダム一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県アイン・フィージャ町一帯でシリア軍とシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団との戦闘続く(2016年12月28日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機およびヘリコプター(所属明示せず)が、アイン・フィージャ町、バスィーマ町などバラダー渓谷一帯を空爆、またシリア軍が同地を砲撃、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、上下水道公社ダマスカス支部局長のムハンマド・シハーフ氏は、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団が汚染物質を流し込んだことを受け、稼働を停止していたダマスカス

郊外県アイン・フィージャ町に関して、新たな貯水槽の使用を開始し、ダマスカス県への水道供給のニーズに対応すると発表した。

SANA(12月28日付)が伝えた。

一方、クッルナー・シュラカー(12月29日付)によると、アイン・フィージャ町一帯のバラダー渓谷でもシリア軍の攻撃により、5人が死亡した。

また、クッルナー・シュラカー(12月28日付)によると、アイン・フィージャ町の水道施設の稼働停止を受け、ダマスカス県ラブワ地区などで漏水、洪水が発生しているという。

 

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ダマスカス県では、ロイター通信(12月28日付)が伝えたところによると、アダウィー地区にあるロシア大使館が、2度にわたり砲撃を受け、敷地内の広場などに着弾した。

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イドリブ県では、ARA News(12月28日付)によると、ロシア軍がファトフ軍支配下のビンニシュ市、アブー・ズフール町などを空爆した。

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ハマー県では、SANA(12月28日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が、シリア政府支配下のラビーア村、ムハルダ市、シーザル村、サフサーフィーヤ村を砲撃し、住民3人が死亡、6人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(12月28日付)によると、シリア軍がウンム・シャルシューフ村で、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と交戦した。

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クッルナー・シュラカー(12月29日付)によると、シリア軍がダルアー市内各所を砲撃し、5人が死亡した。

AFP, December 28, 2016、AP, December 28, 2016、ARA News, December 28, 2016、Champress, December 28, 2016、al-Hayat, December 29, 2016、Iraqi News, December 28, 2016、Kull-na Shuraka’, December 28, 2016、December 29, 2016、al-Mada Press, December 28, 2016、Naharnet, December 28, 2016、NNA, December 28, 2016、Reuters, December 28, 2016、SANA, December 28, 2016、UPI, December 28, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市シャイフ・マクスード地区からYPG隊員50人が撤退、これに代わるかたちでロシア軍憲兵隊が同地に検問所を設置、巡回活動を開始(2016年12月27日)

アレッポ県では、ARA News(12月27日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区で、ロシア軍憲兵隊が巡回活動を開始、また同地区内および同地区入口に監視ポストや検問所を設置した。

なお、ARA News(12月27日付)によると、これに先立ち、26日、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の隊員約50人がシャイフ・マクスード地区を撤退し、アフリーン市方面に向かったという。

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ハサカ県では、ARA News(12月27日付)によると、ルマイラーン町で第2回「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立評議会会合が開催され、165人のメンバーが参加した。 

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはラッカ県タブカ市の治安、情報部門のシリア人局長を解任し、モロッコ人、エジプト人を新局長に任命(2016年12月27日)

ラッカ県では、ARA News(12月27日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が最近になってタブカ市の治安部門のシリア人局長を解任し、アブー・サラーキブ・マグリビーの名で知られるモロッコ人を新たに局長に任命した。

また情報部門のシリア人局長も解任され、アブー・ジャンダル・ミスリーの名で知られるエジプト人が新局長に任命されたという。

タブカ市は、米軍主導の有志連合の航空支援を受ける西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が「ユーフラテスの怒り」作戦において制圧をめざしている。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市一帯、ヒムス県東部、アレッポ県東部郊外などでダーイシュとの戦闘を続ける(2016年12月27日)

ダイル・ザウル県では、SANA(12月27日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区に侵攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、これを撃退した。

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アレッポ県では、SANA(12月27日付)によると、シリア軍がダイル・ハーフィル市近郊のナスルッラー村に侵攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、これを撃退した。

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ヒムス県では、SANA(12月27日付)によると、シリア軍がタドムル市西部のタイフール航空基地(T4)一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が同地一帯を空爆した。

一方、ARA News(12月27日付)によると、ダーイシュはスード丘を制圧したという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イスリヤー村とハナースィル市(アレッポ県)を結ぶ街道でシリア軍の車輌が爆発し、乗っていた兵士全員が死亡した。

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スワイダー県では、SANA(12月27日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍と人民防衛諸組織がサアド村・カスル村街道東部からバナート・バイール丘方面に侵攻したダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、これを撃退した。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はアレッポ市北西部郊外への砲撃を再開(2016年12月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市北西部郊外および西部のライラムーン地区、ダーヒヤト・ラーシディーン地区一帯への砲撃を再開した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市近郊のムルーク検問所一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

またシリア軍がラスタン市一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マダーヤー村で武装集団が同地のウラマー連盟のシャイフの一人を誘拐しようとして、別の武装集団と交戦し、2人が死亡した。

またカフルナブル市で首を切り落とされた男性の遺体2体が発見された。

このほか、戦闘機(所属明示せず)が、ファトフ軍支配下のジスル・シュグール市を空爆、シリア軍も同地を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(12月27日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区、トゥッラービーヤ広場一帯、難民キャンプ地区一帯でシャーム・ファトフ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県マダーヤー町の市民団体がシリア政府との停戦(降伏)を呼びかける(2016年12月27日)

ダマスカス郊外県では、シリア軍とヒズブッラー戦闘員の包囲に晒されているマダーヤー町で活動する複数の市民団体が、同地およびザバダーニー市、ブカイン市一帯での停戦(シリア政府への降伏)を呼びかけた。
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それによると、停戦合意は、シリア軍側と反体制武装集団側双方の戦闘および作戦の停止、マダーヤー町とザバダーニー市からの重篤患者の搬送、国際機関監視下でのシリア政府当局による反体制武装集団、離反兵、指名手配者(兵役忌避者)の免罪、ヒズブッラー戦闘員、人民諸委員会による包囲の解除、シリア軍第4師団の撤退などを骨子とするという。

なお、マダーヤー町とザバダーニー市からの反体制武装集団(シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動など)のイドリブ県への退去については、アレッポ市東部からの反体制武装集団戦闘員とその家族の退去、イドリブ県フーア市、カファルヤー町からの負傷者・重篤患者らの移送と合わせて、トルコ仲介によるロシア、イラン、反体制武装集団との合意のなかに盛り込まれていた。

クッルナー・シュラカー(12月27日付)などが伝えた。

Kull-na Shuraka', December 27, 2016
Kull-na Shuraka’, December 27, 2016
Kull-na Shuraka', December 27, 2016
Kull-na Shuraka’, December 27, 2016

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(12月27日付)によると、軍事情報局ダルアー支部長のワフィーク・ナースィル准将がマハッジャ町の住民および武装集団に対して、12月28日正午までに、シリア政府との「国民和解」を受諾するよう通達した。

AFP, December 27, 2016、AP, December 27, 2016、ARA News, December 27, 2016、Champress, December 27, 2016、al-Hayat, December 28, 2016、Iraqi News, December 27, 2016、Kull-na Shuraka’, December 27, 2016、al-Mada Press, December 27, 2016、Naharnet, December 27, 2016、NNA, December 27, 2016、Reuters, December 27, 2016、SANA, December 27, 2016、UPI, December 27, 2016などをもとに作成。

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