トルコ軍の支援を受け「ユーフラテスの盾」作戦に参加する反体制武装集団がアレッポ県北部で5カ村を新たに制圧(2016年9月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の支援を受けるジハード主義武装集団などからなる反体制武装集団が、ラーイー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、東タッルアール村、西タッルアール村を制圧した。

また、クッルナー・シュラカー(9月18日付)によると、「ユーフラテスの盾」作戦に参加する反体制武装集団はまた、両村に加えて、カサージク村、西タッルアール村、東タッルアール村を制圧した。

しかし、この戦闘で、ムスタファー旅団のアブドゥルカリーム・ウライトゥー司令官が死亡した。

Kull-na Shuraka', September 18, 2016
Kull-na Shuraka’, September 18, 2016

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ハサカ県では、ARA News(9月18日付)によると、有志連合がマルカダ町近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, September 18, 2016、AP, September 18, 2016、ARA News, September 18, 2016、Champress, September 18, 2016、al-Hayat, September 19, 2016、Iraqi News, September 18, 2016、Kull-na Shuraka’, September 18, 2016、al-Mada Press, September 18, 2016、Naharnet, September 18, 2016、NNA, September 18, 2016、Reuters, September 18, 2016、SANA, September 18, 2016、UPI, September 18, 2016などをもとに作成。

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米軍がシリア軍拠点を爆撃したダイル・ザウル県サルダ山で今度はダーイシュがシリア軍戦闘機を撃墜(2016年9月18日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍のMiG戦闘機が、サルダ山一帯でのダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する空爆作戦の最中にダーイシュの攻撃を受けて撃墜され、パイロット1人が死亡した。

シリア軍戦闘機は、17日の米軍によるシリア軍拠点に対する空爆でサルダ山が一時ダーイシュに占拠されたことを受けて、同地に対する空爆を強化していた。

ダーイシュの戦果を宣伝するアアマーク通信は、ダーイシュの攻撃を受けたシリア軍戦闘機1機が墜落したと発表した。

なおSANA(9月18日付)は、シリア軍消息筋の話として、同県でダーイシュに対する戦闘任務についていた戦闘機1機が墜落し、パイロット1人が死亡したと伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍によるサルダ山一帯での空爆でダーイシュ戦闘員38人が死亡した。

他方、SANA(9月18日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市郊外のサルダ山一帯、ブガイリーヤ村、ジュナイナ村、ティブニー町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SANA(9月18日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外、スフナ市、シャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

AFP, September 18, 2016、AP, September 18, 2016、ARA News, September 18, 2016、Champress, September 18, 2016、al-Hayat, September 19, 2016、Iraqi News, September 18, 2016、Kull-na Shuraka’, September 18, 2016、al-Mada Press, September 18, 2016、Naharnet, September 18, 2016、NNA, September 18, 2016、Reuters, September 18, 2016、SANA, September 18, 2016、UPI, September 18, 2016などをもとに作成。

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各地で反体制武装集団の停戦違反が相次ぐなか、シリア軍もアレッポ市などで爆撃を再開(2016年9月18日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区一帯でシリア軍、ヒズブッラー戦闘員が、ラフマーン軍団などからなる反体制武装集団と交戦し、4人が負傷した。

またカーブーン区工業地区の石けん工場近くに迫撃砲弾が着弾した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員がフーシュ・ナスリー村一帯でイスラーム軍と交戦した。

またシリア軍戦闘機はハーン・シャイフ・キャンプ一帯に「樽爆弾」4発を投下した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のヒムス県ザフラー地区に迫撃砲弾2発が着弾した。

また県北部のナジュマ村、アシュファリーヤ村、ムフターリーヤ村、マシュラファ村などシリア政府支配地域にも迫撃砲弾複数発が着弾した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(9月18日付)によると、所属不明の戦闘機がアレッポ市東部のジャンナート・サラーマ村を空爆し、子供3人と女性1人が死亡、またフライターン市でもシリア軍の砲撃で子供1人が死亡した。

ARA News(9月18日付)によると、空爆を実施したのはロシア軍。

また、クッルナー・シュラカー、ARA Newsによると、
シリア軍戦闘機およびヘリコプターは、このほかにもアレッポ市シャッアール地区、バーブ街道地区、ブアイディーン地区、サーフール地区、カルム・ジャバル地区、シャイフ・ファーリス地区、シャイフ・ハドル地区、ハイダリーヤ地区などを空爆、またハンダラート・キャンプ一帯、アイス村、アレッポ市ラームーサ地区などが砲撃を受けた。

『ハヤート』(9月18日付)によると、シリア軍(そしてロシア軍)がアレッポ市を空爆するのは、9日に米国・ロシアの新停戦合意が発効して以降、これが初めてだという。

一方、SANA(9月18日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部のブスターン・カスル地区、サーフール地区、フィルドゥース地区、カラム・ダアダア地区、旧市街にとどまっていた住民数十世帯が、サラーフッディーン地区に設置された通行所を経由して、シリア政府支配下のアレッポ市西部に避難した。

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『ハヤート』(9月18日付)によると、シリア軍(そしてロシア軍)がダルアー県で空爆を実施するのは、9日に米国・ロシアの新停戦合意が発効して以降、これが初めてだという。

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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(9月18日付)によると、シリア軍がダーイル町を「樽爆弾」で空爆し、7人が死亡した。

ダルアー県とクナイトラ県で活動するシャームの剣旅団はビデオ声明を出し、両県の組織を解体・再統合し、マルイー・ハムダーン氏を総司令官に任命したと発表した。

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SANA(9月18日付)は、シリア軍消息筋の話として、16日午後7時から17日午後7時までの24時間で反体制武装集団による停戦違反件数は16件にのぼったと伝えた。

停戦違反はダマスカス県(アッバースィーイーン地区、シャンマースィーヤ通り)、ハマー県(マアーン村など)、ヒムス県(アクラード・ダーニスィーヤ村、ムフターリーヤ村、マシュラファ村、ヒムス市ザフラー地区)、ラタキア県(ラッシュー峰)、ダルアー県(イブタア町)で発生したという。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月17日に50件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はアレッポ県、ダマスカス郊外県、ハマー県、ダルアー県、ラタキア県、ヒムス県で発生したという。

AFP, September 18, 2016、AP, September 18, 2016、ARA News, September 18, 2016、Champress, September 18, 2016、al-Hayat, September 19, 2016、Iraqi News, September 18, 2016、Kull-na Shuraka’, September 18, 2016、al-Mada Press, September 18, 2016、Naharnet, September 18, 2016、NNA, September 18, 2016、Reuters, September 18, 2016、SANA, September 18, 2016、UPI, September 18, 2016などをもとに作成。

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イスラエル軍はクナイトラ県を再び越境爆撃、1人が死亡、5人が負傷(2016年9月17日)

SANA(9月17日付)は、クナイトラ県ハーン・アルナバ市近郊のシリア軍拠点1カ所が、イスラエル軍の空爆を受けたと伝えた。

イスラエル軍の声明によると、空爆はイスラエルの防空システム「アイアン・ドーム」がシリア領内からの砲撃を受けたことに対するものだという。

クッルナー・シュラカー(9月17日付)によると、イスラエル軍の空爆によって1人が死亡、5人が負傷したという。

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クナイトラ県では、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、ハーン・アルナバ市、ジュャバーター・ハシャブ村を砲撃し、子供3人を含む子供4人が負傷した。

反体制武装集団はまた、アジュラフ村、アマル農場、アフマル丘などのシリア軍拠点を砲撃した。

AFP, September 17, 2016、AP, September 17, 2016、ARA News, September 17, 2016、Champress, September 17, 2016、al-Hayat, September 18, 2016、Iraqi News, September 17, 2016、Kull-na Shuraka’, September 17, 2016、al-Mada Press, September 17, 2016、Naharnet, September 17, 2016、NNA, September 17, 2016、Reuters, September 17, 2016、SANA, September 17, 2016、UPI, September 17, 2016などをもとに作成。

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「穏健な反体制派」がアレッポ市での戦況悪化を受け、「ユーフラテスの盾」作戦から全面撤退(2016年9月17日)

ARA News(9月17日付)によると、トルコ軍とともに「ユーフラテスの盾」作戦に参加していた山地の鷹旅団が、県北部のラーイー村およびジャラーブルス市一帯の前線から完全撤退し、アレッポ市方面に転戦することを決定したと発表した。

この転戦は、アレッポ市一帯およびハマー県北部でのシリア軍の攻勢を受けたものだという。

AFP, September 17, 2016、AP, September 17, 2016、ARA News, September 17, 2016、Champress, September 17, 2016、al-Hayat, September 18, 2016、Iraqi News, September 17, 2016、Kull-na Shuraka’, September 17, 2016、al-Mada Press, September 17, 2016、Naharnet, September 17, 2016、NNA, September 17, 2016、Reuters, September 17, 2016、SANA, September 17, 2016、UPI, September 17, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県北部での「ユーフラテスの盾」作戦に米軍特殊部隊が参加(2016年9月17日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍戦車部隊と戦闘機の支援を受けたジハード主義武装集団を含む反体制武装集団が、県北部ラーイー村西部のターター・フンムス村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。

また、ARA News(9月17日付)によると、トルコ軍参謀本部は声明を出し、ラーイー村一帯で「ユーフラテスの盾」作戦を続行する反体制武装集団5組織に米軍特殊部隊が参加し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦したと発表した。

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一方、ARA News(9月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍(革命家軍)の支配下にあるハルバル村、ウンム・フーシュ村を砲撃した。

AFP, September 17, 2016、AP, September 17, 2016、ARA News, September 17, 2016、Champress, September 17, 2016、al-Hayat, September 18, 2016、Iraqi News, September 17, 2016、Kull-na Shuraka’, September 17, 2016、al-Mada Press, September 17, 2016、Naharnet, September 17, 2016、NNA, September 17, 2016、Reuters, September 17, 2016、SANA, September 17, 2016、UPI, September 17, 2016などをもとに作成。

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米軍の「航空支援」を受けたダーイシュがダイル・ザウル市郊外のシリア軍拠点を一時制圧(2016年9月17日)

ダイル・ザウル県では、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を宣伝するアアマーク通信によると、ダーイシュが米軍の空爆後にダイル・ザウル市郊外の戦略的要衝サルダ山を完全制圧した。image004

しかし、SANA(9月17日付)によると、ダイル・ザウル航空基地近郊のサルダ村にあるシリア軍拠点複数カ所が米軍の空爆を利するかたちで、ダーイシュがサルダ山一帯を一時占拠したが、シリア軍が直ちに応戦し、同地すべてを再制圧した。

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アレッポ県では、SANA(9月17日付)によると、シリア軍がアレッポ市東部の航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, September 17, 2016、AP, September 17, 2016、ARA News, September 17, 2016、Champress, September 17, 2016、al-Hayat, September 18, 2016、Iraqi News, September 17, 2016、Kull-na Shuraka’, September 17, 2016、al-Mada Press, September 17, 2016、Naharnet, September 17, 2016、NNA, September 17, 2016、Reuters, September 17, 2016、SANA, September 17, 2016、UPI, September 17, 2016などをもとに作成。

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各地で戦闘が再燃するなか、シリア軍は過去24時間の停戦違反件数が21件にのぼると発表する一方、シリア人権監視団は停戦は正式には延長されていないと主張(2016年9月17日)

SANA(9月17日付)は、シリア軍消息筋の話として、15日午後7時~16日午後7時の過去24時間での停戦違反が21件にのぼったと伝えた。

停戦違反は、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ヒムス県、ハマー県、ダルアー県、クナイトラ県で発生したという。

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一方、ロシア軍参謀本部のヴィクトル・ポズニヒル少将は、12日午後7時の新停戦合意発効後の5日間で199件の停戦違反を確認したとしたうえで、米国といわゆる「穏健な反体制派」が合意を遵守していないと批判した。

『ハヤート』(9月18日付)が伝えた。

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なお、シリア人権監視団によると、米国・ロシアの新停戦合意は48時間毎に停戦を延長するとされているが、16日午後7時に執行した2度目の停戦は正式に延長されていないという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とジハード主義武装集団がタッル・ファルザート村、バハーリーヤ村、フーシュ・ナスリー村一帯で交戦し、アイン・タルマー村に迫撃砲弾2発が着弾した。

またシリア軍はイフラ村、ダイル・ムクリン町を砲撃し、住民1人が死亡した。

一方、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、バーラー村のシリア軍拠点を砲撃した。

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ダマスカス県では、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、アッバースィーイーン・バス発着場東部一帯を砲撃、21発の迫撃砲弾と3発のロケット砲弾が着弾した。

また反体制武装集団はジャウバル区に対しても砲撃を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がティールマアッラ村を空爆、またシリア軍がタルビーサ市を砲撃、同地一帯およびラスタン市一帯で反体制武装集団と交戦した。

またクッルナー・シュラカー(9月17日付)によると、ロシア軍がタルビーサ市一帯をクラスター爆弾で空爆し、住民5人が死亡したという。

一方、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、ラスタン市近郊、ジャッブーリーン村一帯、のシリア軍拠点を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマアッラト・ヌウマーン市、サラーキブ市一帯、ハーン・シャイフーン市を空爆し、子供2人を含む4人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、クルド山一帯を戦闘機(所属明示せず)が空爆した。

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アレッポ県では、AFP(9月17日付)によると、各地での戦闘再燃とは対象的に、アレッポ市では目立った戦闘は発生しなかった。

しかし、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、アレッポ市アレッポ城一帯、砲兵士官学校一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、ダルアー市旧税関地区、ダーイル町北部の大隊基地を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(9月17日付)によると、反体制武装集団が米国・ロシアの新停戦合意に違反して、マアーン村西部一帯、マルユード村などに進入を試み、発砲した。

AFP, September 17, 2016、AP, September 17, 2016、ARA News, September 17, 2016、Champress, September 17, 2016、al-Hayat, September 18, 2016、Iraqi News, September 17, 2016、Kull-na Shuraka’, September 17, 2016、al-Mada Press, September 17, 2016、Naharnet, September 17, 2016、NNA, September 17, 2016、Reuters, September 17, 2016、SANA, September 17, 2016、UPI, September 17, 2016などをもとに作成。

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シャーム・ファトフ戦線(ヌスラ戦線)の最高指導者ジャウラーニー氏がジャズィーラ・チャンネルに出演し「反体制派」の統合の必要を強調(2016年9月17日)

シャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)の最高指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏がカタールの衛星テレビ・チャンネル「ジャズィーラ」の独占インタビューに応じた(https://www.youtube.com/watch?v=-yASOax_bdo&feature=youtu.be)。

インタビューのなかでジャウラーニー氏は、シリア国内の反体制武装集団の「統合は正当な要求であり、戦場において火急に必要とされている。統合の代価は非常に大きなものとなり、戦場で大きなエネルギーを得ることができる…。統合がなされれば、戦場における力は政権の力を凌駕し、すべての軍事的問題を解決する」と述べた。

また「我々は自己防衛の段階にある…。シャームのスンナ派に敵対するラーフィディーン(シーア派)の計画が成功してしまえば、その脅威は地域全体のスンナ派に及ぶ」と主張した。

そのうえで、シャーム・ファトフ戦線の目標が「スンナ派のための強力な統一体を作ること」だと強調した。

Youtube, September 17, 2016
Youtube, September 17, 2016

 

AFP, September 17, 2016、AP, September 17, 2016、ARA News, September 17, 2016、Champress, September 17, 2016、al-Hayat, September 18, 2016、Iraqi News, September 17, 2016、Kull-na Shuraka’, September 17, 2016、al-Mada Press, September 17, 2016、Naharnet, September 17, 2016、NNA, September 17, 2016、Reuters, September 17, 2016、SANA, September 17, 2016、UPI, September 17, 2016などをもとに作成。

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ダルアー県ではヌスラ戦線退去を求めるデモ、アレッポ県ではヌスラ戦線との共闘を求めるデモが発生(2016年9月16日)

ダルアー県では、ARA News(9月17日付)によると、フラーク市で、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の退去を求める抗議デモが発生し、住民数百人が参加した。

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アレッポ県では、ARA News(9月16日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部各所や県内各所で金曜の集団礼拝後に「米国よ、我々はお前のために分裂はしない」と銘打った抗議デモが行われ、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)との共闘や反体制武装集団の統合が訴えられた。

デモはマシュハド地区、ブアイディーン地区、サラーフッディーン地区、アンサーリー地区、スッカリー地区、ダーラト・イッザ市、カブターン・ジャバル村、アアザーズ市で行われたという。

ARA News, September 16, 2016
ARA News, September 16, 2016

AFP, September 16, 2016、AP, September 16, 2016、ARA News, September 16, 2016、September 17, 2016、Champress, September 16, 2016、al-Hayat, September 17, 2016、Iraqi News, September 16, 2016、Kull-na Shuraka’, September 16, 2016、al-Mada Press, September 16, 2016、Naharnet, September 16, 2016、NNA, September 16, 2016、Reuters, September 16, 2016、SANA, September 16, 2016、UPI, September 16, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュがYPG主体のシリア民主軍の支配下にあるアレッポ県北部の村で有毒ガスを使用(2016年9月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダーイシュ(イスラーム国)支配下のマスカナ市を空爆した。

また西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がハスィーヤ村、ウンム・クラー村一帯でダーイシュと交戦した。

一方、ARA News(9月16日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にある県北部のウンム・フーシュ村、ハルバル村に対して、有毒ガスを装填したと思われる砲弾で砲撃を行い、住民5人が中毒症状を訴えた。

AFP, September 16, 2016、AP, September 16, 2016、ARA News, September 16, 2016、Champress, September 16, 2016、al-Hayat, September 17, 2016、Iraqi News, September 16, 2016、Kull-na Shuraka’, September 16, 2016、al-Mada Press, September 16, 2016、Naharnet, September 16, 2016、NNA, September 16, 2016、Reuters, September 16, 2016、SANA, September 16, 2016、UPI, September 16, 2016などをもとに作成。

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米軍特殊部隊がトルコ軍を支援するためにシリア領内に展開するも、米英の支援を受ける「新シリア軍」を離反した武装集団の抗議を受けて撤退か(2016年9月16日)

米国防総省のジェフ・デイヴィス報道官は、トルコ政府と反体制武装集団の要請を受け、アレッポ県ジャラーブルス市、ラーイー村一帯の国境地帯からのダーイシュ(イスラーム国)掃討を目的とする「ユーフラテスの盾」作戦を支援するため、米軍が特殊部隊を派遣したと発表した。

ARA News(9月16日付)によると、米軍特殊部隊が展開したのはラーイー村、ドゥーディヤーン村一帯で、同部隊は数十人から構成されているという。

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しかし、ARA News(9月16日付)によると、反体制武装集団の戦闘員数百人がシリア領内に越境しようとしていた米軍特殊部隊とトルコ軍の車列の通行を制止し、米軍特殊部隊の展開に抗議、米軍が撤退しなければ、武力に訴えると主張、車列は撤退したという(https://youtu.be/kDJCp-_PQbYhttps://youtu.be/04LZ03fE9EQ)。

なお、ARA News(9月16日付)によると、米軍特殊部隊の展開にもっとも強く異議を唱えたのは、米英軍を支援を受けて「新シリア軍」を主導してきたものの、路線の違いを理由に「新シリア軍」を離反したアサーラ・ワ・タンミヤ戦線など、自由シリア軍に忠誠を誓う組織だったという。

Youtube, September 16, 2016
Youtube, September 16, 2016
Youtube, September 16, 2016
Youtube, September 16, 2016

トルコ軍とともに「ユーフラテスの盾」の参加する反体制武装集団の一つで「東部自由人」を名のる武装集団はビデオ声明(https://youtu.be/pt67tXs4RsY)を出し、米軍がアレッポ県北部一帯に展開したという特殊部隊を撤退させるまで、「ユーフラテスの盾」への参加を見合わせると発表し、抗議の意を露わにした。

Youtube, September 16, 2016
Youtube, September 16, 2016

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なお、これに関連して、トルコ軍とともに「ユーフラテスの盾」作戦に参加する反体制武装集団の一つスルターン・ムラード師団のアフマド・ウスマーン司令官はSNN(9月16日付)に対して、トルコ軍と反体制武装集団がダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点であるバーブ市進行の段階に入ったとの見方を否定した。

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このほか、アレッポ県では、ARA News(9月16日付)によると、トルコ軍の支援を受けた反体制武装集団はカフルガーン村、バラーギダ村方面に進軍、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, September 16, 2016、AP, September 16, 2016、ARA News, September 16, 2016、Champress, September 16, 2016、al-Hayat, September 17, 2016、Iraqi News, September 16, 2016、Kull-na Shuraka’, September 16, 2016、al-Mada Press, September 16, 2016、Naharnet, September 16, 2016、NNA, September 16, 2016、Reuters, September 16, 2016、SANA, September 16, 2016、SNN, September 16, 2016、UPI, September 16, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県、ダマスカス県などシリア各地で、「テロ組織」か「穏健な反体制派」か峻別不能な「反体制派」とシリア軍が交戦(2016年9月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアターリブ市近郊のジーナ村を空爆した。

これに対して、反体制武装集団は、シリア政府支配下のアレッポ市アズィーズィーヤ地区のキリスト教会一帯を砲撃した。

一方、SNN(9月16日付)によると、アレッポ市東部で1人が狙撃を受け死亡、また戦闘機(所属明示せず)がアレッポ市南西部の第1070集合住宅計画地区を空爆したという。

これに対して、SANA(9月16日付)は、反体制武装集団が新停戦合意に違反して、アレッポ市ザフラー協会地区、ハムダーニーヤ地区、ラームーサ地区、アズィーズィーヤ地区、ダーヒヤト・アサド地区、ウンム・カルア丘、ハーン・アサル村などを砲撃した、と報じた。

また、ARA News(9月16日付)によると、ファトフ軍はウンム・カルア丘一帯に進軍を試み、ハーン・トゥーマーン村一帯を砲撃した。

こうしたなか、『ハヤート』(9月17日付)は、ロシア国防省の話として、反体制武装集団による停戦違反を受けて、シリア軍がアレッポ市北部のカースティールー街道一帯に再展開したと伝えた。

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ダマスカス県では、AFP(9月16日付)によると、県東部のジャウバル区一帯でシリア軍と反体制武装集団が激しく交戦し、砲撃戦を展開した。

シリア人権監視団によると、戦闘は、シリア軍とラフマーン軍団の間で発生し、迫撃砲弾がカーブーン区、バーブ・シャルキー地区などに着弾したという。

SNN(9月16日付)によると、戦闘はシリア軍、アブー・ファドル・アッバース旅団などの民兵組織が、ジャウバル区内の建物を爆破し、同地区に突入したことを受けて発生したという。

一方、SANA(9月16日付)によると、反体制武装集団が、12日に発効した米国・ロシアの新停戦合意に違反し、ジャウバル区に潜入し、シリア軍の拠点複数カ所を攻撃、シリア軍はこれに対して応戦した。

また反体制武装集団はカーブーン区、アッバースィーイーン地区を砲撃し、3人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、フーシュ・ナスリー村一帯でシリア軍とイスラーム軍が交戦し、イスラーム軍側の戦闘員3人が死亡した。

一方、SANA(9月16日付)によると、反体制武装集団が新停戦合意に違反して、バーラー村、農業研究所(東グータ地方)を砲撃した。

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イドリブ県では、SNN(9月16日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がマアッラト・ヌウマーン市、ハーン・シャイフーン市を空爆し、3人が死亡したという。

また、ARA News(9月16日付)によると、シリア軍戦闘機がタマーニア町にある民間防衛部隊(ホワイト・ヘルメット)の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、SNN(9月16日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市を空爆したという。

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ハマー県では、SANA(9月16日付)によると、反体制武装集団が新停戦合意に違反し、ザーラ火力発電所、カムハーナ村、サファフ村、マアルダス村南西部でシリア軍の拠点を攻撃した。

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クナイトラ県では、SANA(9月16日付)によると、反体制武装集団が新停戦合意に違反して、ハーン・アルナバ市、ハドル村、ハムリーヤ丘を砲撃、女児1人が死亡した。

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ラタキア県では、SANA(9月16日付)によると、反体制武装集団が新停戦合意に違反して、ラッシュー峰、アイン・バイダー村、アブー・アリー山を砲撃した。

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イドリブ県では、SANA(9月16日付)によると、反体制武装集団が新停戦合意に違反して、カファルヤー町に向けて発砲し、2人が負傷した。

AFP, September 16, 2016、AP, September 16, 2016、ARA News, September 16, 2016、Champress, September 16, 2016、al-Hayat, September 17, 2016、Iraqi News, September 16, 2016、Kull-na Shuraka’, September 16, 2016、al-Mada Press, September 16, 2016、Naharnet, September 16, 2016、NNA, September 16, 2016、Reuters, September 16, 2016、SANA, September 16, 2016、SNN, Septemer 16, 2016、UPI, September 16, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省が停戦延長を発表するなか、シリア軍は15日の反体制武装集団の停戦違反件数が44件にのぼったとする一方、シリア人権ネットワークは過去3日にシリア軍が61件の停戦違反を犯したと主張(2016年9月16日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、米国・ロシアの新停戦合意に従い、停戦期間を再延長すると発表した。

停戦期間の延長は48時間毎に行われるとされていたが、コナシェンコフ報道官は2度目となる停戦延長の期間を72時間とすると述べた。

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SANA(9月16日付)は、シリア軍消息筋の話として、米国・ロシアの新停戦合意への停戦違反件数が過去24時間(14~15日)で44件に達したと伝えた。

停戦違反は、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ハマー県、クナイトラ県、アレッポ県、ラタキア県で発生したという。

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シリア人権ネットワークは、米国・ロシアの新停戦合意が発効した12日午後7時から15日午後7時までの72時間で、64件の停戦違反が発生したと発表した。

停戦違反は、シリア軍による違反が61件でうち、ダルアー県が13件、ヒムス県が4件、クナイトラ県が8件、ダマスカス郊外県が12件、イドリブ県が4件、ラタキア県が3件、ハマー県が12件、アレッポ県が3件で発生したという。

また残りの3件は反体制武装集団による違反だという。

AFP, September 16, 2016、AP, September 16, 2016、ARA News, September 16, 2016、Champress, September 16, 2016、al-Hayat, September 17, 2016、Iraqi News, September 16, 2016、Kull-na Shuraka’, September 16, 2016、al-Mada Press, September 16, 2016、Naharnet, September 16, 2016、NNA, September 16, 2016、Reuters, September 16, 2016、SANA, September 16, 2016、UPI, September 16, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍、シリア軍がダイル・ザウル県、アレッポ県などで停戦適用外のダーイシュに対して攻撃を激化(2016年9月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるマヤーディーン市各所を空爆し、女性1人、女児1人を含む11人が死亡した。

空爆は市内の殉教者アブドゥルジャッバール学校、蘇生科医療センター、バス発着所一帯などに対して行われたという。

これに対して、ダーイシュはシリア政府支配下のダイル・ザウル市ジャウラ地区、クスール地区を砲撃し、複数人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市一帯を空爆した。

一方、SANA(9月15日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がウカイリバート町、スーハー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーイル油田一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を砲撃、またタドムル市郊外の穀物サイロ一帯でダーイシュと交戦した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月15日付)によると、ジャラージール町無人地帯でシリア軍が予備部隊とともにダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、シリア人権監視団によると、カラムーン山地東部のアファーイー山一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, September 15, 2016、AP, September 15, 2016、ARA News, September 15, 2016、Champress, September 15, 2016、al-Hayat, September 16, 2016、Iraqi News, September 15, 2016、Kull-na Shuraka’, September 15, 2016、al-Mada Press, September 15, 2016、Naharnet, September 15, 2016、NNA, September 15, 2016、Reuters, September 15, 2016、SANA, September 15, 2016、UPI, September 15, 2016などをもとに作成。

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米国が「テロ組織」と「穏健な反体制派」の峻別を猶予するなか、各地で徐々に戦闘が再燃(2016年9月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が、シリア政府支配下のアレッポ市ハラブ・ジャディーダ地区に近い科学技術センター、ザフラー協会地区に着弾した。

これに対して、戦闘機(所属明示せず)は、反体制武装集団支配下のカブターン・ジャバル村に対して空爆を行った。

また、AMC(9月15日付)は、アレッポ市ブスターン・カスル地区、ザバディーヤ地区でシリア軍の狙撃により1人が死亡したと報じた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、無人戦闘機(所属明示せず)が県北西部にあるイッザ軍の拠点を空爆し、複数の戦闘員が死傷した。

また戦闘機(所属明示せず)が、ナースィリーヤ丘一帯を空爆した。

一方、SANA(9月15日付)によると、ジュンド・アクサー機構などからなる反体制武装集団が停戦に違反して、県北部のマアーン村一帯、ハッターブ村一帯のシリア軍拠点を攻撃し、シリア軍と人民防衛諸集団がこれに応戦して、交戦状態となった。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がカフルラーハー市を空爆、またシリア軍がウンク・ハワー村、ラッフーム村を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフーシュ・ナスリー村一帯、リーハーン農場、フーシュ・ファーラ村、ナシャービーヤ町でジハード主義武装集団と交戦し、シャイフーニーヤ村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマール村、カフル・ナースィジュ村、ヤードゥーダ村を砲撃した。

またダーイル町に迫撃砲弾8発が着弾した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハムリーヤ村一帯で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦し、武装集団戦闘員2人が死亡した。

AFP, September 15, 2016、AMC, September 15, 2016、AP, September 15, 2016、ARA News, September 15, 2016、Champress, September 15, 2016、al-Hayat, September 16, 2016、Iraqi News, September 15, 2016、Kull-na Shuraka’, September 15, 2016、al-Mada Press, September 15, 2016、Naharnet, September 15, 2016、NNA, September 15, 2016、Reuters, September 15, 2016、SANA, September 15, 2016、UPI, September 15, 2016などをもとに作成。

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シリア軍消息筋は反体制派の停戦違反が15日だけで55件に達したと述べる一方、シリア人権ネットワークはシリア軍側が過去48時間で28件の停戦違反を犯したと発表(2016年9月15日)

SANA(9月15日付)は、シリア軍消息筋の話として、米国・ロシアの新停戦合意が発効(12日)から3日目にあたる15日、各地での反体制武装集団による停戦違反件数が55件にのぼったと伝えた。

停戦違反が確認されたのは、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ハマー県、ヒムス県、クナイトラ県、ダルアー県、ラタキア県で、いずれも「武装テロ集団」による砲撃、発砲だという。

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これに対して反体制派系のシリア人権ネットワークは、過去48時間(13、14日の2日間)で停戦違反が28件に達したと発表した。

同ネットワークによると、停戦違反はすべてシリア軍側によるものだという。

AFP, September 15, 2016、AP, September 15, 2016、ARA News, September 15, 2016、Champress, September 15, 2016、al-Hayat, September 16, 2016、Iraqi News, September 15, 2016、Kull-na Shuraka’, September 15, 2016、al-Mada Press, September 15, 2016、Naharnet, September 15, 2016、NNA, September 15, 2016、Reuters, September 15, 2016、SANA, September 15, 2016、UPI, September 15, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市東部各所で人道支援物資受け入れ拒否とアル=カーイダとの共闘を求めるデモ(2016年9月14日)

アレッポ県では、ARA News(9月14日付)によると、反体制武装集団が籠城するアレッポ市東部各所で、カースティールー街道を経由した国連および関連人道帰還による人道物資搬入の拒否を求めるデモが行われた。

デモはハラク地区、シャッアール地区、バーブ街道地区などで実施され、デモ参加者は反体制武装集団にシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)との完全統合や徹底抗戦を求めたという。

ARA News, September 14, 2016
ARA News, September 14, 2016

AFP, September 14, 2016、AP, September 14, 2016、ARA News, September 14, 2016、Champress, September 14, 2016、al-Hayat, September 15, 2016、Iraqi News, September 14, 2016、Kull-na Shuraka’, September 14, 2016、al-Mada Press, September 14, 2016、Naharnet, September 14, 2016、NNA, September 14, 2016、Reuters, September 14, 2016、SANA, September 14, 2016、UPI, September 14, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍はシャーム自由人イスラーム運動などが米・露による新停戦合意発効後も60件の停戦違反を犯していると指摘しつつ、停戦を48時間延長すると発表(2016年9月14日)

ロシア軍参謀本部のヴィクトル・ポズニヒル少将は、米国・ロシアの新停戦合意が発効した9月12日午後7時以降、停戦違反は60件に達しており、そのほとんどがシャーム自由人イスラーム運動などの反体制武装集団だと指摘した。

しかし、ポズニヒル少将は、「現下の主目的は、「穏健な反体制派」とテロ組織が分離するのを待つことだ」と述べ、米国・ロシアの新停戦合意に従い、48時間の停戦期間延長を行うと発表した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、9月13日に10件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はアレッポ県アンサーリー地区、ラームーサ地区、カースティールー貿易センター一帯、セメント工場一帯(シャイフ・サイード地区)で発生、うちカースティールー貿易センター一帯では、反体制武装集団がシリア赤新月社のチェック・ポイントを攻撃、スタッフ2人が負傷した。

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一方、SANA(9月14日付)は、シリア軍消息筋の話として、米国・ロシアの新停戦合意が発効した9月12日午後7時以降、反体制武装集団による停戦違反件数が13日の段階で36件に達したと伝えた。

違反は、アレッポ県、ハマー県、ヒムス県、ダマスカス国外県、クナイトラ県で発生しているという。

AFP, September 14, 2016、AP, September 14, 2016、ARA News, September 14, 2016、Champress, September 14, 2016、al-Hayat, September 15, 2016、Iraqi News, September 14, 2016、Kull-na Shuraka’, September 14, 2016、al-Mada Press, September 14, 2016、Naharnet, September 14, 2016、NNA, September 14, 2016、Reuters, September 14, 2016、SANA, September 14, 2016、UPI, September 14, 2016などをもとに作成。

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米・露の新停戦合意発効から2日目、一部地域で散発的戦闘が続くものの死者は0人(2016年9月14日)

シリア人権監視団は、米国・ロシアによる新停戦合意が発効から2日目にあたる14日も、前日と同じく、シリア軍と、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を除く反体制武装集団の間での戦闘は、一部地域での散発的な交戦を除くと確認されず、死者は0人だった、と発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市東部、シリア政府の支配下にある同市西部上空にシリア軍戦闘機が複数回にわたって飛来したが、空爆は行われなかった。

しかし、シリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団の広報部門担当者であるアブー・ウマル氏がツイッターで、ロシア軍戦闘機によってシャーム軍団の拠点を空爆を受けたと主張した。

また、アレッポ県で活動するムスタファー・スライマーンを名のる活動家は、ARA News(9月14日付)に対して、シリア軍戦闘機がアレッポ市南部、西部、カースティールー街道地区、カフルナーハー村、ズルバ村一帯を空爆し、多数の民間人が死傷したと主張した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハーン・スブル村一帯で少なくとも3発のミサイルを発射し、子供1人を含む2人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はアクラバー村、シャイフ・フサイン丘一帯に少なくとも5発の迫撃砲を撃ち込んだ。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハズラマー村、ナシャービーヤ町を砲撃した。

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ダマスカス郊外県マダーヤー町とイドリブ県フーア氏、カファルヤー町では、国連とシリア赤新月社のチームが、重篤患者、負傷者らの搬出作業を行った。

AFP, September 14, 2016、AP, September 14, 2016、ARA News, September 14, 2016、Champress, September 14, 2016、al-Hayat, September 15, 2016、Iraqi News, September 14, 2016、Kull-na Shuraka’, September 14, 2016、al-Mada Press, September 14, 2016、Naharnet, September 14, 2016、NNA, September 14, 2016、Reuters, September 14, 2016、SANA, September 14, 2016、UPI, September 14, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル市郊外のサヌーフ丘一帯をダーイシュから奪取(2016年9月14日)

ダイル・ザウル県では、SANA(9月14日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市西部のサヌーフ丘一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を掃討、同地を制圧した。

またティブニー町では、地元住民がダーイシュと交戦し、戦闘員17人を殲滅した。

一方、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がブガイリーヤ村一帯を空爆、これに対してダーイシュ(イスラーム国)はダイル・ザウル市ジャウラ地区、クスール地区を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある県東部のダイル・ハーフィル市、フマイマ村、ウンム・マラー村、ジャニー村、アフマディーヤ村を空爆した。

一方、ARA News(9月14日付)によると、県北西部のアアザーズ市東部に位置するハルジャート村一帯にある反体制武装集団の拠点をダーイシュ(イスラーム国)が攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が県東部のウカイリバート町、ウンム・ミール村、カスタル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して空爆を実施した。
一方、ダーイシュはウカイリバート町で若者2人を喫煙のかどでむち打ち刑に処した。

AFP, September 14, 2016、AP, September 14, 2016、ARA News, September 14, 2016、Champress, September 14, 2016、al-Hayat, September 15, 2016、Iraqi News, September 14, 2016、Kull-na Shuraka’, September 14, 2016、al-Mada Press, September 14, 2016、Naharnet, September 14, 2016、NNA, September 14, 2016、Reuters, September 14, 2016、SANA, September 14, 2016、UPI, September 14, 2016などをもとに作成。

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ハマー県北西部で「多くの国がテロリストに分類する」ジュンド・アクサー機構とシリア軍の戦闘が続く(2016年9月14日)

ハマー県では、『ハヤート』(9月15日付)によると、県北西部のマアルダス村一帯で、シリア軍とジュンド・アクサー機構との戦闘を続けた。

ジュンド・アクサー機構は2014年11月にシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を離反した戦闘員が結成し、アル=カーイダに忠誠を誓っているほか、ダーイシュ(イスラーム国)ともつながりがあるとされており、『ハヤート』(9月15日付)によると「多くの国がテロリストに分類する」という。

AFP, September 14, 2016、AP, September 14, 2016、ARA News, September 14, 2016、Champress, September 14, 2016、al-Hayat, September 15, 2016、Iraqi News, September 14, 2016、Kull-na Shuraka’, September 14, 2016、al-Mada Press, September 14, 2016、Naharnet, September 14, 2016、NNA, September 14, 2016、Reuters, September 14, 2016、SANA, September 14, 2016、UPI, September 14, 2016などをもとに作成。

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シリア人権監視団は「シリア内戦」での死者数が30万人を超えたとし、その内訳を発表(2016年9月13日)

シリア人権監視団は、「アラブの春」波及に伴う抗議デモでの最初の犠牲者が出た2011年3月18日から、米国とロシアによる新停戦合意が発効した2016年9月12日までの5年6ヶ月に「シリア内戦」で死亡した犠牲者数が30万人を超えたと発表した。

同監視団によると死者総数は30万1,781人。

その内訳は以下の通り:

  • 民間人:8万6,692人(うち18歳未満の児童が1万5,099人、18歳以上の女性が1万18人)。
  • 武装集団(自由シリア軍ないしは「穏健な反体制派」)、イスラーム主義集団(イスラーム過激派)、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)が主導するシリア民主軍の戦闘員:4万8,766人。
  • シリア軍離反兵:3,593人。
  • シリア軍将兵:5万9,006人。
  • 国防隊、バアス大隊、人民諸委員会、パレスチナ解放軍、シリア民族社会党、アラブ民族護衛隊、アレキサンドレッタ地方解放人民戦線の戦闘員、シャッビーハ、政権内通者:4万1,564人。
  • ヒズブッラー戦闘員:1,321人。
  • イラン、アフガニスタンなどアラブ・アジア諸国出身の外国人シーア派戦闘員、クドス旅団のパレスチナ人戦闘員:5,163人。
  • レバノン、イラク、パレスチナ、ヨルダン、湾岸諸国、北アフリカ諸国、エジプト、イエメン、スーダン、ロシア、中国、欧州諸国、インド、アフガニスタン、チェチェン、コーカサス、米国、オーストラリア、中央アジア出身のイスラーム国、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党、ジュンド・アクサー機構、ジュンド・シャーム機構、ハドラー大隊、チェチェン・シャームの兵などの外国人戦闘員:5万2,031人。
  • 身元不明:3,645人。

また上記の死者のほか、シリア国内の刑務所の収監者の死者数が推計で約6万人に達し、うち1万4,456人(18歳未満の児童110人と18歳以上の女性53人を含む)が拷問によって死亡したことをシリア人権監視団は確認したという。

なお、ダーイシュが拘置しているとされる民間人および戦闘員約4,500人、シリア軍、親政権武装集団が拉致した捕虜・失踪者約5,000人、反体制武装集団、ダーイシュ、ヌスラ戦線が拉致した人質約2,000人、人民防衛隊に従軍した外国人戦闘員死者数百人は、上記の統計には含まれていない。

また、外国人戦闘員の死者数は7万人以上に及ぶとの推計もあり、シリア人権監視団が確認していない推計死者数を上記の統計データに加えると、死者総数は43万人に及ぶという。 

AFP, September 13, 2016、AP, September 13, 2016、ARA News, September 13, 2016、Champress, September 13, 2016、al-Hayat, September 14, 2016、Iraqi News, September 13, 2016、Kull-na Shuraka’, September 13, 2016、al-Mada Press, September 13, 2016、Naharnet, September 13, 2016、NNA, September 13, 2016、Reuters, September 13, 2016、SANA, September 13, 2016、UPI, September 13, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍はアレッポ県におけるダーイシュの拠点都市バーブ市一帯を爆撃(2016年9月13日)

アレッポ県では、ARA News(9月13日付)によると、ロシア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市であるバーブ市の郊外を空爆し、複数の死傷者が出た。

一方、アナトリア通信(9月12日付)によると、トルコ軍と反体制武装集団による「ユーフラテスの盾」作戦でダーイシュ(イスラーム国)が放逐されたジャラーブルス市に帰還した住民の数が1,700人に達した。

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ハサカ県では、ARA News(9月13日付)によると、シャッダーディー市郊外で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イシュラーム国)が戦闘を続け、過去2日の戦闘でダーイシュ戦闘員38人、人民防衛隊隊員9人が死亡した。

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ダルアー県では、ARA News(9月13日付)によると、ヤルムーク川流域一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が、反体制武装集団と交戦した。

AFP, September 13, 2016、Anadolu Ajansı, September 13, 2016、AP, September 13, 2016、ARA News, September 13, 2016、Champress, September 13, 2016、al-Hayat, September 14, 2016、Iraqi News, September 13, 2016、Kull-na Shuraka’, September 13, 2016、al-Mada Press, September 13, 2016、Naharnet, September 13, 2016、NNA, September 13, 2016、Reuters, September 13, 2016、SANA, September 13, 2016、UPI, September 13, 2016などをもとに作成。

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ヌスラ戦線が「穏健な反体制派」とイスラーム過激派による支持声明に謝意(2016年9月13日)

シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)のフサーム・シャーフィイー報道官はツイッターのアカウントを通じて声明を出し、シャーム自由人イスラーム運動および反体制武装集団21組織の12日の声明に対して謝意を表明した。

声明では、ヌスラ戦線を停戦から排除した米・ロシアの新停戦合意をダブルスタンダードだと非難、ヌスラ戦線を標的とすることに拒否していた。

ARA News, September 13, 2016
ARA News, September 13, 2016

 

AFP, September 13, 2016、AP, September 13, 2016、ARA News, September 13, 2016、Champress, September 13, 2016、al-Hayat, September 14, 2016、Iraqi News, September 13, 2016、Kull-na Shuraka’, September 13, 2016、al-Mada Press, September 13, 2016、Naharnet, September 13, 2016、NNA, September 13, 2016、Reuters, September 13, 2016、SANA, September 13, 2016、UPI, September 13, 2016などをもとに作成。

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米・ロシアの新停戦合意発効後もシリア各地で若干の戦闘続く(2016年9月13日)

シリア人権監視団は、アレッポ県、ダマスカス郊外県、イドリブ県の主要な戦線では戦闘が「完全に静まった」と発表した。

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SANA(9月13日付)は、シリア軍消息筋の話として、米・ロシアによる新停戦合意発効2日目にあたる13日に3件の停戦違反が発生したと伝えた。

停戦違反はハマー県マアーン村、マアルダス村一帯などで発生したという。

また、ロシア軍参謀本部のヴィクトル・ポズニヒル少将によると、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターによると、9月12日の停戦件数は、反体制武装集団が23回だったの対して、シリア軍側は0件だったという。

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一方、ARA News(9月13日付)によると、アレッポ県では、シリア軍およびヌッブル市とザフラー町の人民防衛諸集団がバヤーヌーン町一帯に進入し、反体制武装集団と交戦した。

またシリア軍はズィーターン村に対しても砲撃を行ったという。

AFP, September 13, 2016、AP, September 13, 2016、ARA News, September 13, 2016、Champress, September 13, 2016、al-Hayat, September 14, 2016、Iraqi News, September 13, 2016、Kull-na Shuraka’, September 13, 2016、al-Mada Press, September 13, 2016、Naharnet, September 13, 2016、NNA, September 13, 2016、Reuters, September 13, 2016、SANA, September 13, 2016、UPI, September 13, 2016などをもとに作成。

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米・露による新停戦合意発効後、アレッポ市、イドリブ県で散発的戦闘続く(2016年9月12日)

米国・ロシアが19日に交わした新停戦合意が12日午後7時に発効した。

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アレッポ県では、SANA(9月12日付)によると、米国・ロシアによる新停戦合意が発効した午後7時以降、アレッポ市ザフラー協会地区、アルド・マッラーフ地区一帯に反体制武装集団が合意に違反するかたちで砲撃を加えた。

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イドリブ県では、ARA News(9月12日付)によると、米国・ロシアによる新停戦合意が発効した午後7時以降もシリア軍とファトフ軍が郊外各所で砲撃戦を続け、シリア軍による砲撃で複数の死傷者(地元活動家によると、死者10人、負傷者17人)が出た。

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新停戦合意発効を受け、英国、日本、イラクの外務省がそれぞれ声明を出し、合意に歓迎の意を示した。

AFP, September 12, 2016、AP, September 12, 2016、ARA News, September 12, 2016、Champress, September 12, 2016、al-Hayat, September 13, 2016、Iraqi News, September 12, 2016、Kull-na Shuraka’, September 12, 2016、al-Mada Press, September 12, 2016、Naharnet, September 12, 2016、NNA, September 12, 2016、Reuters, September 12, 2016、SANA, September 12, 2016、UPI, September 12, 2016などをもとに作成。

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米・ロシアの新停戦合意発効直前までアレッポ市一帯、イドリブ県、クナイトラ県でシリア軍の爆撃、反体制武装集団との戦闘が続く(2016年9月12日)

シリア国内各所では、米・ロシアによる新停戦合意が発効する午後7時まで戦闘が続いた。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、県北部のハドル村一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦を続けた。

この戦闘で、ヌスラ戦線側は、モロッコ人司令官を含む5人の戦闘員が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市サーフール地区、スッカリー地区、マイサル地区、サラーフッディーン地区、カーディー・アスカル地区、カーティルジー地区、サーリヒーン地区などを「樽爆弾」で空爆し、少なくとも7人が死亡、35人が負傷する一方、シリア政府支配下にあるサアドッラー・ジャービリー公園地区、ハムダーニーヤ地区が反体制武装集団の砲撃を受けた。

アレッポ市外では、戦闘機(所属明示せず)がアナダーン市、マアーッラト・アルティーク村を空爆した。

一方、SANA(9月12日付)によると、アレッポ市アバーラ地区、ザフラー町を反体制武装集団が砲撃し、1人が死亡、17人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタマーニア町、ジスル・シュグール市、ビダーマー町を空爆し、1人が死亡した。

これに対して、ファトフ軍はフーア市を砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(9月12日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がマアッラトミスリーン市を空爆し、13人が死亡した。

さらにロシア軍がイドリブ市を空爆し、女性1人と子供2人が死亡した。

一方、SANA(9月12日付)によると、反体制武装集団がフーア市、カファルヤー町を砲撃し、子供1人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市各所を地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃し、1人が死亡、民間防衛隊(ホワイト・ヘルメット)隊員ら5人が負傷した(クッルナー・シュラカー(9月12日付)によると、5人が死亡、20人が負傷)。

またミスラーバー市が砲撃を受け、迫撃砲弾2発が着弾した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルシャムス町北部のアンタル丘を「樽爆弾」で空爆、またアクラバー町を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカウカブ村各所を空爆した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクルド山一帯で反体制武装集団と交戦を続けた。


AFP, September 12, 2016、AP, September 12, 2016、ARA News, September 12, 2016、Champress, September 12, 2016、al-Hayat, September 13, 2016、Iraqi News, September 12, 2016、Kull-na Shuraka’, September 12, 2016、al-Mada Press, September 12, 2016、Naharnet, September 12, 2016、NNA, September 12, 2016、Reuters, September 12, 2016、SANA, September 12, 2016、UPI, September 12, 2016などをもとに作成。

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「穏健な反体制派」、元「新シリア軍」参加組織、イスラーム過激派はアル=カーイダへの攻撃を認めないとして米・ロシアによる新停戦合意を拒否(2016年9月12日)

シャーム自由人イスラーム運動と、「穏健な反体制派」、元「新シリア軍」参加組織、ジハード主義武装集団など反体制武装集団21組織はそれぞれ声明を出し、米国・ロシアによる新停戦合意に関して、「国際社会には虐殺を停止し、国民に対する空爆や包囲を軽減する措置講じる能力はない」と批判、「我々の前に残された最後の選択肢は…政権およびその同盟者との戦闘を、銃弾と戦闘員が尽きるまで続けること」と発表し、戦闘を継続する意思を表明した。

声明ではまた、政権とともに戦う外国人民兵から完全に目を背け、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を停戦から排除した新停戦合意をダブルスタンダードだと非難、ヌスラ戦線を標的とすることに拒否の姿勢を示した。

なお両声明の文言はまったく同じで、シャーム自由人イスラーム運動を除く21組織とは以下の通り。

シャーム軍団、ヌールッディーン・ザンキー運動、第1連隊、第101師団、ヒムス軍団、イスラーム軍、アジュナード・シャーム・イスラーム連合、アンサール・イスラーム戦線、第13師団、ファトフ旅団、北部師団、シャーム戦線、イスラーム覚醒大隊、中部師団、「命じられるままに進め」連合、ナスル軍、タフリール軍、ザーウィヤ山の鷹旅団、イスラーム自由旅団、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線、第313バドルの兵。

Kull-na Shuraka'. September 12, 2016
Kull-na Shuraka’. September 12, 2016
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Kull-na Shuraka’. September 12, 2016

AFP, September 12, 2016、AP, September 12, 2016、ARA News, September 12, 2016、Champress, September 12, 2016、al-Hayat, September 13, 2016、Iraqi News, September 12, 2016、Kull-na Shuraka’, September 12, 2016、al-Mada Press, September 12, 2016、Naharnet, September 12, 2016、NNA, September 12, 2016、Reuters, September 12, 2016、SANA, September 12, 2016、UPI, September 12, 2016などをもとに作成。

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YPGは米・露の新停戦合意を受諾、先制攻撃を含むすべての戦闘行為を停止すると発表(2016年9月12日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は声明を出し、12日日没に発効した米国・ロシアの新停戦合意に関して、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に努力を集中させ、政治的移行に向けた雰囲気醸成に努めると表明、「先制攻撃」を停止するとしていたこれまでの姿勢を改め、「戦闘行為」を停止すると発表、合意を遵守する意思を示した。


AFP, September 12, 2016、AP, September 12, 2016、ARA News, September 12, 2016、Champress, September 12, 2016、al-Hayat, September 13, 2016、Iraqi News, September 12, 2016、Kull-na Shuraka’, September 12, 2016、al-Mada Press, September 12, 2016、Naharnet, September 12, 2016、NNA, September 12, 2016、Reuters, September 12, 2016、SANA, September 12, 2016、UPI, September 12, 2016などをもとに作成。

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