シリア軍はアレッポ市東部のダーイシュの拠点都市ダイル・ハーフィル市などを爆撃(2016年8月20日)

アレッポ県では、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がダイル・ハーフィル市、フマイマ村、ラスム・カマー村、ラスム・ハルマル・イマーム町、ビージャーン丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、戦闘員数十人を殲滅した。

なお、シリア軍は20日、ダーイシュ支配地域、ファトフ軍支配地域を含むアレッポ県全土で、戦闘機部隊46回、ヘリコプター部隊26回を出撃させている。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタドムル市近郊の穀物サイロ地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ジュバイリーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)の車輌を空爆、破壊した。

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市一帯、イドリブ県、ダマスカス郊外県でシリア・ロシア両軍の爆撃が続くなか、シリア軍がファトフ軍やイスラーム軍と交戦(2016年8月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部のカラースィー村・ウンム・カルア丘・スヌーバル丘を結ぶ回廊地帯で、シリア軍、外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党などからなるファトフ軍と交戦、シリア軍が同地を激しく砲撃した。

また戦闘機(所属明示せず)が、アレッポ市東部、西部郊外、南西部郊外、アウラム・クブラー町、カフルジューム村などを空爆し、民間人28人を含む38人が死亡した。

さらに、シリア軍がカフルハムラ村、フライターン市を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(8月20日付)によると、シリア軍戦闘機が46回、ヘリコプターが26回の出撃を行い、地上部隊を航空支援、アレッポ市南西部の士官学校一帯でファトフ軍の車輌4輌を破壊、またアレッポ市シャイフ・サアド地区でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点2カ所を破壊した。

またアレッポ市・サラーキブ市(イドリブ県)回廊一帯で反体制武装集団の拠点複数カ所を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハザーヌー町、バーブーリーン村、スカイク村、ジスル・シュグール市、アドワーン村、シュグル村を空爆した。

一方、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がアルマナーズ市南部入り口でファトフ軍の車列を空爆、破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、県北部のタルビーサ市、ティールマアッラ村、ガントゥー市、ザアフラーナ村、イッズッディーン村、サアン・アスワド村、ヒムス市ワアル地区などでシリア軍と思われる戦闘機が空爆を実施し、子供5人を含む20人が死亡した。

また同地では、シリア軍がジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がガントゥー市、ザフラーナ村、フーシュ・ザワーヒラ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の武器庫、燃料庫を空爆、破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがダーライヤー市、アルバイン市、バイト・サワー村、を「樽爆弾」などで空爆・砲撃、またフーシュ・ナスリー村一帯、ムハンマディーヤ町、ジスリーン町でシリア軍とジハード主義武装集団(イスラーム軍)が交戦した。

さらに戦闘機(所属明示せず)がハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ドゥーマー市一帯、ハムーリーヤ市一帯、シャイフーニーヤ村一帯、リーハーン農場一帯を空爆した。

クッルナー・シュラカー(8月20日付)によると、この戦闘で、イスラーム軍はフーシュ・ナスリー村内の重要拠点複数カ所を奪還したという。

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ダルアー県では、SANA(8月20日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾がダルアー市サハーリー地区に着弾し、7人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(8月20日付)によると、イッザ大隊を名乗る武装集団がサルハブ市を砲撃した。

これに対して、シリア軍は、カフルズィーター市、ラハーヤー村でファトフ軍の車輌2輌を空爆、破壊した。

また、マアーン村・ズラーキーヤート村回廊一帯で、ヌスラ戦線と交戦した。

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クナイトラ県では、SANA(8月20日付)によると、シリア軍がハミーディーヤ村・ラスム・ラワーディー村間の街道、ハミーディーヤ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を攻撃した。

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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ハサカ市での国防隊とアサーイシュの戦闘終息に向けロシアが介入し、停戦協議を仲介(2016年8月20日)

『ハヤート』(8月21日付)などは、ハサカ市での国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュとの戦闘終息に向け、ロシアの主催のもと、ハサカ県カーミシュリー市で停戦に向けた協議が行われている、と伝えた。

これに関してシリア政府筋は「ロシア軍の複数名がカーミシュリー市に赴き、現在、当事者のそれぞれと間接的に会合を開き、停戦に向けて協議を行っている」と述べた。

なお、同地では、ハサカ市の名士による停戦に向けた交渉の仲介が続いているという。

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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YPG「ダーイシュ、ヌスラ戦線のテロと同様、アサド政権のテロと戦う」(2016年8月20日)

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は声明を出し、ハサカ市でのアサーイシュと国防隊の衝突に関して、「シリア政府はマンビジュ市やシャッダーディー市といった戦線で人民防衛隊を卑劣且つ侮蔑的に利用してきた…。ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線のテロからこれらの地域を解放し、防衛してきたの同じように、我々は政権のテロからハサカ市を守るだろう」と発表した

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局アサーイシュとYPGがハサカ市内のシリア政府支配地域を攻撃する一方、米軍のスクランブルの甲斐なく、シリア軍もハサカ市上空で威嚇飛行を続ける(2016年8月20日)

ハサカ県では、『ハヤート』(8月21日付)によると、19日の米国による緊急出動(スクランブル)の甲斐なく、シリア軍戦闘機が、ハサカ市上空で威嚇のための飛行、旋回を続け、また同市では、国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュとの戦闘が続いた。

しかし、シリア人権監視団によると、アサーイシュおよび人民防衛隊は、ハサカ市東ヌシューワ地区で進軍を続け、シリア軍と砲撃戦を繰り広げたという。

これに関して、AFP(8月20日付)は、シリア軍消息筋の話として、アサーイシュと人民防衛隊が19日夜から20日未明にかけてシリア軍の拠点に対して過去最大規模の攻撃をしかけたが、シリア軍はこれを撃退したと伝えた。

このほか、シリア人権監視団によると、ハサカ市内のハカルー交差点一帯では、正体不明の武装集団がアサーイシュの検問所を襲撃した。

一方、複数の地元住民筋は、アサーイシュがグワイラーン地区住民の避難を阻止し、人間の盾としているとの情報を否定した。

シリア人権監視団によると、戦闘で数千人の住民が市外への避難を余儀なくされているという。

AFP, August 20, 2016、AP, August 20, 2016、ARA News, August 20, 2016、Champress, August 20, 2016、al-Hayat, August 21, 2016、Iraqi News, August 20, 2016、Kull-na Shuraka’, August 20, 2016、al-Mada Press, August 20, 2016、Naharnet, August 20, 2016、NNA, August 20, 2016、Reuters, August 20, 2016、SANA, August 20, 2016、UPI, August 20, 2016などをもとに作成。

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ヒムス市北部、ダーライヤー市(ダマスカス郊外県)でシリア軍とヌスラ戦線、シャーム自由人、イスラーム軍との戦闘が激化(2016年8月19日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(8月19日付)によると、シリア軍戦闘機がガントゥー市を空爆し、市民11人が死亡、数十人が負傷した。

空爆は、ザアフラーナ村に対しても行われ、シリア軍はクラスター爆弾、燃料気化爆弾を使用したほか、ヒムス市ワアル地区を砲撃した。

一方、SANA(8月19日付)によると、反体制武装集団がヒムス市ザフラー地区、アルメニア地区を砲撃し、迫撃砲弾21発が着弾、ザフラー地区で2人が死亡、16人が負傷した。

これに対する報復として、シリア軍は迫撃砲が発射されたガントゥー市一帯のシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動の拠点を空爆、砲撃した、戦闘員27人を殲滅した

シリア軍はまた、ティールマアッラ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、タルビーサ市でも反体制武装集団の砲台を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がフーシュ・ダワーヒラ村、ウーターヤー町一帯を空爆、これに対して反体制武装集団はダーヒヤト・アサド町を砲撃した。

またシリア軍は、ダーライヤー市の西部および南部から市内に進攻、またヘリコプターが同地を「樽爆弾」などで空爆、さらに第4師団が展開する周辺の山岳丘陵地帯から砲撃を加えた。

この攻撃で、市内に設置されている唯一の野戦病院がナパーム弾によって消失し、完全に使用不能となったという。

なお、ダーライヤー市は、イスラーム軍などの反体制武装集団の東グータ地方における拠点都市の一つで、住民約1,000人が現在も市内にとりのこされたままとなっている。

一方、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がダーライヤー市で反体制武装集団と交戦し、同市内の建物群24カ所を制圧した。

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イドリブ県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍戦闘機部隊が過去24時間で46回、ヘリコプター部隊が13回の出撃を行い、イドリブ市・マアッラト・ヌウマーン市間を移動する反体制武装集団(ファトフ軍)の複数の車列を空爆、破壊した。

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アレッポ県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部の士官学校一帯、ダーラト・イッザ市、ハミーラ村、ブーズー丘でファトフ軍の車列、拠点を空爆し、これを破壊、数十人の戦闘員を殲滅した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市ハムダーニーヤ地区、サラーフッディーン地区を砲撃し、2人が死亡、11人が負傷した。

一方、ARA News(8月19日付)によると、アレッポ市南部の士官学校一帯でシリア軍、外国人戦闘員がファトフ軍との戦闘を続けた。

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ハマー県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がラターミナ町、ラハーヤー村一帯でファトフ軍の拠点を空爆した。

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ダルアー県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がダルアー市マハッタ地区、旧税関地区、フール市場で反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月18日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は米軍のスクランブルにもかかわらずハサカ市内の西クルディスタン移行期民政局支配地域を夜間爆撃する一方、YPGは市内で支配地域を拡大(2016年8月19日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市内で国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュで散発的に戦闘が発生、緊張状態が続いた。

また、ARA News(8月19日付)によると、有志連合戦闘機複数機がハサカ市上空を旋回し続けたが、夜になってこれらの戦闘機が帰還すると、シリア軍戦闘機が午後10時頃に飛来し、ハサカ市南部の東ヌシューワ地区、グワイラーン地区や、国防隊とアサーイシュが戦闘を続ける市の中心街を空爆を再開したという。

なお、ARA News(8月19日付)によると、人民防衛隊はこの戦闘で、国防隊が掌握していた市内の郵便局、学芸員専門学校、ズフール地区を制圧し、支配地域を拡大した。

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ハサカ県のムハンマド・ズアール・アリー県知事はシリア・アラブ・テレビ(8月19日付)のインタビューに応じ、そのなかで、西クルディスタン移行期民政局に対してハサカ市での戦闘停止に向けたシリア軍との交渉に応じるよう呼びかけた。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、August 20, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

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ヒムス県、ダイル・ザウル県などでシリア・ロシア両軍がダーイシュへの爆撃を継続(2016年8月19日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がスフナ市およびその周辺のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、これに対してダーイシュはジュッブ・ジャッラーフ町、マクサル・ヒサーン村を砲撃した。

一方、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がタドムル市東部郊外の第3石油輸送ステーション(T3)一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市内各所でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員15人を殲滅した。

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スワイダー県では、SANA(8月19日付)によると、シリア軍がブラーク地区でダーイシュ(イスラーム国)を要撃した。

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アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)の戦果を宣伝するアアマーク通信が、マンビジュ市内でダーイシュが自爆攻撃を行い、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員30人を殺害したと発表した。

また、シリア民主軍に参加するマンビジュ軍事評議会は声明を出し、シリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)掃討後にマンビジュ市内に設置されたすべての検問所・拠点から撤退し、マンビジュ軍事評議会に移譲したと発表した。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

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シリア赤新月社がダマスカス郊外県マダーヤー町、イドリブ県フーア市・カファルヤー町にとり残されていた重病患者35人を治療のため搬送(2016年8月19日)

AFP(8月19日付)、SANA(8月19日付)などによると、シリア赤新月社が国連の支援を受け、ダマスカス郊外県マダーヤー町、イドリブ県フーア市・カファルヤー町にとり残されていた重病患者35人を治療のため同地から搬送した。

このうちマダーヤー町から搬送されたのは18人で、うち13人は子供、ダマスカス郊外県の病院に入院した。

またフーア市・カファルヤー町から搬送されたのは17人で、ハマー県カルアト・マディーク町の病院に入院した。

ダマスカス郊外県マダーヤー町はシリア軍とヒズブッラー戦闘員が、イドリブ県フーア市・カファルヤー町はシャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍が包囲している。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

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シリア軍が「テロとの戦い」で戦略的に共闘する西クルディスタン移行期民政局の施設を初めて爆撃し、「主権に抵触するような要求」を行わないよう警告(2016年8月18日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(8月18日付)、ARA News(8月18日付)、Yekiti Media(8月18日付)などによると、国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの散発的な戦闘が続くハサカ市で、シリア軍がアサーイシュの拠点を4回にわたって空爆した。

シリア軍が西クルディスタン移行期民政局関連の拠点を空爆するのは同民政局が2014年1月に発足して以降初めて。また西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党関連拠点を空爆するのも、2011年3月に「アラブの春」がシリアに波及して以降初めて。

空爆が行われたのは、ハサカ市中心街に位置するマハッタ通り、市西部のカッラーサ地区にある第24通りにいたる交差点のアサーイシュ拠点など(ただしすべての標的はいまだ特定されていないという)。

Kull-na Shuraka', August 18, 2016
Kull-na Shuraka’, August 18, 2016

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍の空爆はハサカ市北西部および東部にある人民防衛隊の拠点6カ所に及び、うち3カ所は検問所、3カ所は(司令)拠点だったという。

シリア軍はまた、前日に引き続き砲撃を実施、カウカブ山に展開する部隊が、ハサカ市北部のタッル・ハジャル地区、北東部のサーリヒーヤ地区、ムフティー地区、南西部の西ヌシューワ地区が標的となり、西ヌシューワ地区で住民5人が死亡した。

さらに、ハサカ市中心街のマルシュー通り、マハッタ通り、南西部の西ヌシューワ地区では、17日夜から断続的に戦闘が続けた。

ハサカ市内での戦闘の激化を受け、ハサカ市住民の一部は市郊外、アームーダー市、カーミシュリー市への避難を開始した。

ARA News, August 18, 2016
ARA News, August 18, 2016

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なお、ハサカ市内のシリア政府筋がAFP(8月18日付)に明らかにしたところによると、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局の両当事者が対立解消に向け、会合を重ねてきたが、民政局側がハサカ市内で活動する国防隊の解体を要求してきたために、交渉が決裂、シリア軍が空爆を敢行したという。

この空爆は「シリアの主権に抵触するような要求を行わないようクルド人に警告するためのメッセージ」だという。

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一方、空爆を受けて人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官は声明を出し、そのなかで「我が国民に対するあからさまな攻撃に沈黙はしない。国民を守るため断固たる対応をとる。我が国民の血に染まった手はあらゆる手段を駆使して裁きを受けることになる」と発表した。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016、Yekiti Media, August 18, 2016などをもとに作成。

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シリア・ロシア両軍がアレッポ市一帯、イドリブ県での爆撃を継続(2016年8月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍戦闘機がアレッポ県西部やイドリブ県からアレッポ市南部、南西部一帯への反体制武装集団(ファトフ軍)の増援部隊・物資の移送を阻止するため空爆を実施した。

またアレッポ市南西部のラームーサ地区、マフルーカ丘一帯、第1070集合住宅計画地区、士官学校一体、カラースィー村、アマーラ村などでは、シリア軍、シリア人・外国人戦闘員が、シャーム・ファトフ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍と戦闘を続けた。

同監視団によると、アレッポ市南部、南西部一帯での戦闘が「接近戦」のため、シリア・ロシア両軍の空爆の効果はあまり見込めず、そのためにシリア軍によるファトフ軍支配地域の奪還は難航しているという。

なお、空爆はアレッポ市東部にも及んだ。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア軍航空部隊(戦闘爆撃機および戦闘ヘリ)が過去24時間で74回の出撃を行い、アレッポ市一帯で反体制武装集団(ファトフ軍、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室)と戦闘を続ける地上部隊の航空支援と反体制武装集団の拠点を攻撃を行った。

これにより、カフルハムラ村、アッラーン村、アレッポ市南西部の士官学校一帯にある反体制武装集団の拠点、武器弾薬庫、車輌を破壊し、戦闘員70人を殲滅した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、住民4人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍戦闘機がファトフ軍支配下のイドリブ市を空爆し、民間人15人と戦闘員10人の合わせて25人が死亡した。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア軍航空部隊がザルダナー村一帯を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市一帯を空爆、またシリア軍がガントゥー市、ヒムス市和アル地区を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がリーハーン農場、フーシュ・ナスリー村一帯、フーシュ・ダワーヒラ村、ムハンマディーヤ町一帯を空爆、また同地でシリア軍がイスラーム軍などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(8月18日付)によると、シリア軍がダルアー市マハッタ地区、ビラール・ハバシー・モスク一帯、避難民キャンプ北西部、ダム街道一帯、ヌアイマ村で反体制武装集団と交戦した。

これに対して、反体制武装集団はアトマーン村国民和解委員会委員長のハーリド・カッサーブ・ミスリー氏をタファス市で暗殺した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月16日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1016件。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・ロシア両軍がヒムス県、ダイル・ザウル県のダーイシュ拠点を攻撃(2016年8月18日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアーラーク油田一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市ジャウラ地区を砲撃し、女性2人と子供1人が死亡した。

これに対して、シリア軍はジュナイナ村、ハトラ村、アイヤーシュ村、フジャイフ丘を空爆した。

また、クッルナー・シュラカー(8月18日付)によると、ロシア軍がサーリヒーヤ村を空爆し、子供複数を含む12人が死亡した。

一方、SANA(8月18日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、ブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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ダルアー県では、ARA News(8月18日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍(ヤルムーク殉教者旅団)がヤルムーク川流域に位置するアイン・ズィクル村一帯で反体制武装集団と交戦した。

AFP, August 18, 2016、AP, August 18, 2016、ARA News, August 18, 2016、Champress, August 18, 2016、al-Hayat, August 19, 2016、Iraqi News, August 18, 2016、Kull-na Shuraka’, August 18, 2016、al-Mada Press, August 18, 2016、Naharnet, August 18, 2016、NNA, August 18, 2016、Reuters, August 18, 2016、SANA, August 18, 2016、UPI, August 18, 2016などをもとに作成。

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AMCはアレッポ市に対する爆撃で倒壊から救出された児童の動画を公開、欧米諸国のネット・メディアで拡散(2016年8月17日)

アレッポ・メディア・センター(AMC)は、反体制武装集団の支配下にあるアレッポ市カーティルジー地区でロシア軍の空爆によって倒壊したビルから救出された児童らの動画をユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=7cfBmRW3isc)を通じて公開した。

映像には、児童3人と男性1人が空爆を受けたとされる建物から救出されたのち、救急車輌で搬送されるまでの様子が写されており、このうち、救急車輌のオレンジ色の椅子に血まみれの状態で座らされている5歳児の映像・画像は、氏名を公表され、その後、インターネットなどを通じて拡散され、欧米メディアがアレッポ市東部の惨状を示すものだとして好んで報道した。

AFP(8月19日付)によると、映像は17日版に撮影されたものだという。

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なお、19日、ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は声明を出し、ロシア空軍がカーティルジー地区を含むアレッポ市内の住宅地への空爆を行っていないと発表し、関与を否定した。

AFP, August 19, 2016、AP, August 19, 2016、ARA News, August 19, 2016、Champress, August 19, 2016、al-Hayat, August 20, 2016、Iraqi News, August 19, 2016、Kull-na Shuraka’, August 19, 2016、al-Mada Press, August 19, 2016、Naharnet, August 19, 2016、NNA, August 19, 2016、Reuters, August 19, 2016、SANA, August 19, 2016、UPI, August 19, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュの幹部アンバーリー氏はヌスラ戦線指導者のジャウラーニー氏を「二つの顔を持った抜け目のない人物で、自分のことが大好き」と酷評(2016年8月17日)

ダーイシュ(イスラーム国)の広報雑誌『ナバア』は、ダーイシュとシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の絶縁にいたる経緯の詳細に関する記事を掲載した。

同記事によると、ダーイシュ最高指導者のアブー・バクル・バグダーディー氏が、幹部の一人アブー・アリー・アンバーリー氏をシリアで活動するシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)のもとに派遣し、約1ヶ月にわたって最高指導者のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏ら幹部の一人アブー・マーリヤー・カフターニー氏と行動を共にし、事態に対処したという。

同記事は、ジャウラーニー氏に関して、アンバーリー氏が「二つの顔を持った抜け目のない人物で、自分のことが好きで…自分の名前が衛星放送で出てくると子供のようにはしゃいだ」と評価していたとしたうえで、ヌスラ戦線幹部(ジャウラーニー氏、カフターニー氏)が排除されるのを避けるためにバグダーディー氏に取り入り、同氏に再びバイア(忠誠)を誓うことで「離反の計画」を推し進め、「メンバーや資金を買収」しようとしたと酷評している。

これに対して、バグダーディー氏は、ジャウラー
ニー氏の排除ではなく、ヌスラ戦線の解体を決定、またこれに先だって、ヌスラ戦線側はダーイシュとの絶縁を決定、その一方でアンバーリー氏はヌスラ戦線メンバーにバグダーディー氏への忠誠とジャウラーニー氏の排除を説得したという。

ARA News(8月17日付)が伝えた。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県におけるダーイシュの最後の拠点都市バーブ市とラッカ市を結ぶ兵站路上のダイル・ハーフィル市一帯を攻撃(2016年8月17日)

アレッポ県では、SANA(8月17日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるアレッポ市西部のダイル・ハーフィル市一帯を砲撃し、戦闘員多数を殺害、車輌副数輌を破壊した。

ダイル・ハーフィル市は、アレッポ県内のダーイシュの最後の拠点都市バーブ市とラッカ市を結ぶ兵站路上に位置する。

ARA News(8月18日付)によると、これに対してダーイシュはクワイリース航空基地一帯のシリア軍拠点を攻撃した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタドムル市郊外の砂漠地帯に位置するアンタル山近くのダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

一方、SANA(8月17日付)によると、シリア軍がジュッブ・ジャッラーフ町方面からヒムス市に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦、これを撃退した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(8月17日付)によると、シリア軍がジャフラ村、ブガイリーヤ村、サルダ山一帯、ハトラ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル、ハミーディーヤ地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

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スワイダー県では、SANA(8月17日付)によると、シリア軍がアシュハイブ丘でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して特殊作戦を実施した。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、August 18, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

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「穏健な反体制派」はシリア民主軍に対抗して、アレッポ県北部のトルコ国境地帯のラーイー村をダーイシュから奪還(2016年8月17日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月17日付)によると、シャーム軍団などからなるシャーム戦線所属の武装集団がトルコ国境に近いラーイー村をダーイシュ(イスラーム国)との3日にわたる交戦の末に制圧した。

なお、これに関して、クッルナー・シュラカー(8月16日付)は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がマンビジュ市制圧後、バーブ軍事評議会の結成を後押しするなどして、アレッポ県におけるダーイシュの最大拠点バーブ市攻略への準備を進め、アレッポ県内のシリア・トルコ国境全域が西クルディスタン移行期民政局に掌握されることに警戒するかのように、「穏健な反体制派」が国境沿いの一帯を東進し支配地域の維持・拡大を企図している、と伝えた。

Kull-na Shuraka', August 16, 2016
Kull-na Shuraka’, August 16, 2016

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ARA News(8月17日付)によると、シャーム戦線の攻勢を受けたダーイシュはトルコ領内のキリス市一帯を砲撃、これに対してトルコ軍がただちに応戦し、シリア領内に越境砲撃を加えた。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュから奪還したハサカ県フール町郊外で住宅、商店を爆破(2016年8月17日)

ハサカ県では、『ハヤート』(8月18日付)によると、フール町近郊のバフラト・ハーヌーティーヤ村でこの数日間で複数回の爆発が発生した。

この爆発に関して、同地外で避難生活を続けている住民は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、住居や商店を破壊していると避難した。

同地は9ヶ月前にシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)を掃討し、制圧したが、住民は依然として帰宅を許されていないという。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

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ロシア軍がファトフ軍の支配下にあるアレッポ市南部一帯、イドリブ市を激しく爆撃(2016年8月17日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月18日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員らがアレッポ市南西部の士官学校航空技術科一帯、第1070集合住宅計画地区、スーク・ジャバス地区に進軍を試み、反体制武装集団(ファトフ軍)が応戦した。

また同地での戦闘と並行して、ロシア軍戦闘機がアレッポ市南西部のラームーサ地区を空爆した。

これに対し、シリア人権監視団によると、反体制武装集団はアレッポ市サラーフッディーン地区を砲撃し、女性2人と子供3人を含む10人が死亡した。

一方、SANA(8月17日付)によると、シリア軍航空部隊および砲兵部隊がアレッポ市郊外のマアッラーター村一帯、ダフラト・シャルファ村、ダーラト・イッザ市、マンスーラ村、士官学校一帯、カフルナーハー村、アターリブ市アレッポ市南部および西部でファトフ軍の拠点に対して集中的な空爆・砲撃を実施した。

シリア軍部隊はまた、アレッポ市シャッアール地区、アンサーリー地区、カーディー・アスカル地区、カスタル・ハラーミー地区で反体制武装集団の拠点を攻撃、これを破壊した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市サラーフッディーン地区、マシャーリカ地区を砲撃し、子供1人と女性3人を含む10人が死亡、18人が負傷した。

SANA, August 17, 2016
SANA, August 17, 2016

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がファトフ軍の支配下にあるイドリブ市各所を空爆し、数十人が死傷した。

戦闘機はまた、サラーキブ市に対しても空爆を行った。

なお、クッルナー・シュラカー(8月17日付)によると、イドリブ市での空爆では、女性と子供を含む23人が死亡した。

また、ARA News(8月18日付)によると、シリア・ロシア両軍の戦闘機がハーン・シャイフーン市を空爆し、数十人が死傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウンム・ハーラタイン村、アトシャーン村を砲撃した。

この攻撃に先立ち、スカイラビーヤ市近郊のハンダク村で指名手配者を追跡していた軍事情報局の隊員5人が兵役忌避罪で逃走中のグループによって殺害された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が撃った地対地ミサイルと思われる砲弾や「樽爆弾」がダーライヤー市各所に着弾した。

またアルバイン市では戦闘機(所属明示せず)の空爆で子供2人を含む5人が死亡した。

一方、ARA News(8月17日付)によると、シャーム軍団は東グータ地方に設置されたすべての検問所を廃止すると発表した。

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ダマスカス県では、SANA(8月17日付)によると、イスラーム軍がアダウィー地区を砲撃し、迫撃砲弾2発が着弾した。

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ヒムス県では、SANA(8月17日付)によると、タルビーサ市、ラスタン市、ハスヤー町、ヒムス市の住民140人が武器を棄て、当局に投降、2016年政令第15号に従い免罪となった。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月15日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1009件。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、August 18, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Durar al-Shamiya, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

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ハサカ市内で国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの砲撃戦が続く(2016年8月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市内で対立を続ける国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが市内各所で砲撃戦を続けた。

両者の戦闘で国防隊員6人が死亡、また双方に複数の負傷者が出ているという。

なお、ARA News(8月17日付)によると、シリア軍が撃った迫撃砲弾2発がタッル・ハジャル地区に着弾した。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

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ロシアの外務副大臣はカタールの首都ドーハでシリア革命連合元代表と会談(2016年8月17日)

ロシア外務省は、ミハイル・ボグダノフ外務副大臣がカタールの首都ドーハでシリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ元代表と会談したと発表した。

ハティーブ元代表はエジプトを拠点に活動を続ける無所属活動家で、現在はシリア革命反体制勢力国民連立には所属していない。

ロシア外務省によると、会談では、ジュネーブ合意(2012年)と国連安保理での関連決議に基づき、シリアの当事者間の包括的対話を通じて政治的解決を図る以外に解決策はないことが確認されたという。

AFP, August 17, 2016、AP, August 17, 2016、ARA News, August 17, 2016、Champress, August 17, 2016、al-Hayat, August 18, 2016、Iraqi News, August 17, 2016、Kull-na Shuraka’, August 17, 2016、al-Mada Press, August 17, 2016、Naharnet, August 17, 2016、NNA, August 17, 2016、Reuters, August 17, 2016、SANA, August 17, 2016、UPI, August 17, 2016などをもとに作成。

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イランのハムダーン航空基地から飛来したと思われるロシア軍機などがアレッポ県、イドリブ県のファトフ軍支配地域を激しく爆撃(2016年8月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イランのハマダーン航空基地から飛来したと思われるロシア軍機がアレッポ市南西部の士官学校一帯とアレッポ市東部を結ぶラームーサ地区、第1070集合住宅計画地区を激しく空爆し、ジハード主義武装集団戦闘員12人が死亡した。

またアレッポ市南西部のマフルーカ丘一帯、アーミリーヤ村では、シリア軍、アラブ人・外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党、ウズベク人戦闘員などからなるファトフ軍と交戦した。

ロシア軍機はこのほかにも、シリア政府の支配下にとどまるアレッポ市西部周辺一帯、アレッポ市ザバディーヤ地区、ブスターン・バーシャー地区、アナダーン市、タカード村、ダーラト・イッザ市に対しても空爆を行う一方、アレッポ市バーブ街道地区とサーフール地区では、所属不明の戦闘機が空爆を行い、子供3人を含む19人が死亡、数十人が負傷した。

クッルナー・シュラカー(8月16日付)によると、ダーラト・イッザ市に対するロシア軍の空爆は、リーフ・ムルサラ病院にったいに集中したという。

他方、シリア軍ヘリコプターもアレッポ市マシュハド地区、サイフ・ダウラ地区を「樽爆弾」で空爆し、1人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市マイダーン地区、アアザミーヤ地区、サイフ・ダウラ地区を砲撃、ブスターン・カスル地区、イザーア地区、ジュッブ・ジャバリー地区などでシリア軍と交戦した。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がハーン・トゥーマーン村、カフルハムラ村、マンスーラ村西部、アレッポ市南西部の士官学校一帯およびバーズー丘でファトフ軍の拠点に対して空爆を実施した。

これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市サラーフッディーン地区、サイフ・ダウラ地区を砲撃し、8人が死亡、12人が負傷した。

なお、シリア人権監視団によると、ロシア軍の空爆によりアレッポ市東部と市外を結ぶ兵站路上に位置するハーン・トゥーマーン橋(ハーン・トゥーマーン村)が破壊された。

だが、アレッポ市東部への反体制武装集団(ファトフ軍)の兵站路は依然として機能を続けているという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がサラーキブ市一帯、マアッラトミスリーン市、ハルブヌーシュ村を空爆した。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がタマーニア町西部、スカイク丘、ハーン・シャイフーン市、シャイフ・ムスタファー村、マアッラト・ヌウマーン市でシャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の拠点を空爆した。

これに対して、反体制武装集団はフーア市を砲撃し、1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とジハード主義武装集団がザーラ村、ヒルブナフサ村一帯、ブワイダ村一帯で交戦し、シリア軍大佐が死亡した。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がアトシャーン村西部などでシャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構、アジュナード・シャーム・イスラーム連合の拠点を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハウラ地方、ガントゥー市各所を砲撃した。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がアーミリーヤ村でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点に対して特殊作戦を行い、これを破壊した。

これに対して、反体制武装集団はヒムス市ザフラー地区を砲撃、迫撃砲弾2発が同地区に着弾した。

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スワイダー県では、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がヨルダン領内から潜入した反体制武装集団の車列に対して特殊作戦を実施し、車輌10輌を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がダルアー市避難民キャンプ北西部でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)と交戦した。

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ダマスカス県では、SANA(8月16日付)によると、バーブ・トゥーマ区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月14日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1003件。

AFP, August 16, 2016、AP, August 16, 2016、ARA News, August 16, 2016、Champress, August 16, 2016、al-Hayat, August 17, 2016、August 18, 2016、Iraqi News, August 16, 2016、Kull-na Shuraka’, August 16, 2016、al-Mada Press, August 16, 2016、Naharnet, August 16, 2016、NNA, August 16, 2016、Reuters, August 16, 2016、SANA, August 16, 2016、UPI, August 16, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

戦闘機(所属不明)がダイル・ザウル県内のダーイシュ拠点を激しく爆撃(2016年8月16日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市労働者住宅地区を空爆し、3人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(8月16日付)によると、ダイル・ザウル市一帯での空爆では民間人10人が死亡したという。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市工業地区でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市南西部および南東部郊外のイーラーン村、大ガッラ村、小ガッラ村で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同3カ村を制圧した。

一方、クッルナー・シュラカー(8月16日付)によると、反体制武装集団(ARA News(8月16日付)によると、シャーム軍団、「命じられるまま正しく進め」連合などシャーム戦線の武装集団)がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、トルコ国境に近いラーイー村の大部分を制圧した。

ARA News(8月16日付)によると、ダーイシュはこれに対して、「穏健な反体制派」の拠点都市マーリア市に対して塩素ガスを装填した迫撃砲で砲撃を行った。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がタドムル市近郊の穀物サイロ地区でダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を行った。

一方、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がスフナ市、ウンム・サフリージュ村、ムシャイリファ村一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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スワイダー県では、SANA(8月16日付)によると、シリア軍がシュアーブ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)のトレーラー5輌を攻撃、破壊した。

またシリア軍戦闘機が、アーバール・ラシーダ地区東部のマシュバク・ワドヤーン地区でダーイシュの拠点を空爆した。


AFP, August 16, 2016、AP, August 16, 2016、ARA News, August 16, 2016、Champress, August 16, 2016、al-Hayat, August 17, 2016、Iraqi News, August 16, 2016、Kull-na Shuraka’, August 16, 2016、al-Mada Press, August 16, 2016、Naharnet, August 16, 2016、NNA, August 16, 2016、Reuters, August 16, 2016、SANA, August 16, 2016、UPI, August 16, 2016などをもとに作成。

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親政権の国防隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュがハサカ市内各所で激しく交戦(2016年8月16日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(8月16日付)によると、ハサカ市内のシリア正教会一帯、マルシュー交差点、東ヌシューワ交差点近くで、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュと国防隊が激しく交戦し、双方に複数の死傷者が出た。

ARA News(8月16日付)によると、アサーイシュは西クルディスタン移行期民政局支配下の西ヌシューワ地区からシリア政府支配下の東ヌシューワ地区に進攻したという。

両者の交戦は、1週間ほど前に、国防隊側がクルド人を、アサーイシュ側がアラブ人を逮捕したことを受けたもので、ハサカ市の部族長や名士らが両者の仲裁にあたっていたという。

AFP, August 16, 2016、AP, August 16, 2016、ARA News, August 16, 2016、Champress, August 16, 2016、al-Hayat, August 17, 2016、Iraqi News, August 16, 2016、Kull-na Shuraka’, August 16, 2016、al-Mada Press, August 16, 2016、Naharnet, August 16, 2016、NNA, August 16, 2016、Reuters, August 16, 2016、SANA, August 16, 2016、UPI, August 16, 2016などをもとに作成。

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シリア国民連合暫定内閣はYPG主導下で結成されたバーブ軍事評議会を拒否(2016年8月16日)

ARA News(8月16日付)は、14日に発足が宣言されたバーブ市軍事評議会に関して、トルコのガジアンテップ一帯を拠点とするシリア革命反体制勢力国民連立暫定内閣所属のマンビジュ市地元評議会が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が結成したと断じ、「シリア革命の諸目的を実現しようとする国民の意思をになっておらず、価値の正当性もない」と批判した。

なお、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、アレッポ県マンビジュ市攻略に際して、マンビジュ軍事評議会を設置している。

バーブ軍事評議会は14日に、バーブ市一帯の活動家がダーイシュ(イスラーム国)掃討に向けて結成を宣言していた。

ARA News, August 16, 2017
ARA News, August 16, 2017

 

AFP, August 16, 2016、AP, August 16, 2016、ARA News, August 16, 2016、Champress, August 16, 2016、al-Hayat, August 17, 2016、Iraqi News, August 16, 2016、Kull-na Shuraka’, August 16, 2016、al-Mada Press, August 16, 2016、Naharnet, August 16, 2016、NNA, August 16, 2016、Reuters, August 16, 2016、SANA, August 16, 2016、UPI, August 16, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県、ラタキア県、ダマスカス郊外県などで反体制武装集団との戦闘を続ける(2016年8月15日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が米国製のTOW対戦車ミサイルでザッリーン検問所のシリア軍拠点を攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がクルド山一帯をミサイル、「樽爆弾」で空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーライヤー市各所、フーシュ・ナスリー村一帯を「樽爆弾」、地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃、ジハード主義武装集団と交戦した。

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スワイダー県では、SANA(8月15日付)によると、シリア軍がワクム村で反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(8月15日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区一帯、ヤードゥーダ村で反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月14日に7件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は996件。

AFP, August 15, 2016、AP, August 15, 2016、ARA News, August 15, 2016、Champress, August 15, 2016、al-Hayat, August 16, 2016、Iraqi News, August 15, 2016、Kull-na Shuraka’, August 15, 2016、al-Mada Press, August 15, 2016、Naharnet, August 15, 2016、NNA, August 15, 2016、Reuters, August 15, 2016、SANA, August 15, 2016、UPI, August 15, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市南西部の戦略拠点の一つセメント工場をファトフ軍から奪還(2016年8月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シリア人・アラブ人・アジア人民兵とともに、アレッポ市南西部のシャイフ・サイード地区端にある戦略拠点セメント工場一帯でファトフ軍と交戦、同地およびその周辺を奪還した。

シリア軍はアレッポ市西部のザフラー協会地区郊外からアレッポ市南西部シャイフ・サイード地区にいたる戦線で攻勢をかけ、セメント工場を制圧したという。

またシリア軍はアレッポ市内のムワーサラート地区、アンサーリー地区などを「樽爆弾」で空爆したほか、ブスターン・バーシャー地区でジハード主義武装集団と交戦した。

さらに戦闘機(所属明示せず)が、アレッポ市西部郊外、カフルナーハー村各所、アレッポ市南西部ラームーサ地区一帯を激しく空爆した。

このほか、アレッポ市ザフラー協会地区では、シリア軍、クドス旅団がシャーム・ファトフ戦線(シャームの民のヌスラ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月15日付)によると、シリア軍が「同盟部隊」の支援を受け、アレッポ市南西部郊外の第1070住宅建設地区で反体制武装集団(ファトフ軍)と交戦し、同地区内の建物群25カ所を奪還した。

またこれに先だって、シリア軍航空部隊は、士官学校(各学科)一帯、カフルハムラ村、ハーン・アサル村、マアッラーター村、ハーン・トゥーマーン村、バーズー丘、ダフラト・ウンム・カラア村南部を空爆した。

これに対して、反体制武装集団はアレッポ市ハムダーニーヤ地区、シャイフ・ターハー地区、スライマーニーヤ地区、ハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、女性1人を含む3人が死亡、4人が負傷した。

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アレッポ県北部のラーイー村一帯でダーイシュと「穏健な反体制派」が交戦(2016年8月15日)

アレッポ県では、ARA News(8月15日付)によると、シャーム軍団、スルターン・ムラード師団などからなる反体制武装集団が県北部のラーイー村にある穀物サイロ一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。

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リヤド最高交渉委員会「16日にカタールの首都ドーハで予定されているというロシア外務副大臣と反体制派の会談について承知していない」(2016年8月15日)

リヤド最高交渉委員会のリヤード・ナアサーン・アーガー報道官は、16日にカタールの首都ドーハでロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣が反体制派の代表と会談を行うとの一部報道に関して、「この会談について承知していない」と述べた。

『ハヤート』(8月16日付)によると、この会談では、ロシア・イラン・トルコの首脳・高官による最近の会談での合意内容の報告が反体制派に対して行われる予定だという。

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トルコ領内とアレッポ県北部の「穏健な反体制派」支配地域を結ぶアティマ国境通行所(イドリブ県)でダーイシュが自爆テロを敢行(2016年8月14日)

イドリブ県では、トルコ国境とアレッポ県との県境に位置するアティマ村の国境通行所でバスを狙った爆破テロが発生し、多数の死者が出た。

Kull-na Shuraka', August 15, 2016
Kull-na Shuraka’, August 15, 2016

この爆破テロに関して、ダーイシュ(イスラーム国)がテレグラム・メッセンジャーを通じて声明を出し、「シャーム軍団とヌールッディーン・ザンキー運動の背教者どもがアレッポ北部郊外でイスラーム国との戦闘に向かおうとしていたところを、イドリブ郊外のアティマ国境通行所で狙い…50人を殺害した」と発表、犯行を認めた。

シリア人権監視団によると、自爆テロはアティマ国境通行所に近くでバスに仕掛けられた爆弾が爆発して起こり、少なくとも32人が死亡たという。

このバスには、アレッポ県での戦闘に参加しようとしていた戦闘員が乗っており、死亡したのは戦闘員だという。

同監視団によると、トルコの諜報機関は反体制武装集団に対して、自爆犯がハタイ県側からアティマ国境通行所を越えてシリア領内に入り、戦闘員が乗ったバスを狙って自爆ベルトを爆発させ、爆発によってトルコ軍兵士2人も死亡したと話しているという。

一方、CNN Turk(8月15日付)によると、爆発は国境通行所に近いシリア人難民キャンプの入口で発生したという。image006

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シリア・ロシア両軍は前日に引き続きファトフ軍の本拠地イドリブ県各所を激しく爆撃(2016年8月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア・ロシア両軍戦闘機が前日に引き続き、県内各所を空爆した。

空爆は、イドリブ市、アリーハー市、サラーキブ市、タフタナーズ市、マアッルシューリーン村、バーラ村、キトヤーン村、イブリーン村などに対して行われた。

一方、SANA(8月14日付)によると、ファトフ軍がフーア市の住民を狙撃、1人が負傷した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーラ村一帯、ヒルブナフサ村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(8月14日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)とシャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団がザーラ村近郊のザーラ火力発電所を砲撃し、施設の一部が破壊された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、イスラーム軍などからなる反体制武装集団が東カラムーン地方一帯でシリア軍と交戦した。

これに対して、戦闘機(所属明示せず)はルハイバ市などを空爆した。

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ヒムス県では、SANA(8月14日付)によると、シリア軍がタルビーサ市一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点に対して特殊作戦を行い、戦闘員14人を殲滅した。

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クナイトラ県では、SANA(8月14日付)によると、シリア軍がハーン・アルナバ市、アジュラフ村一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、SANA(8月14日付)によると、シリア軍がダルアー市ダム街道一帯などで反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月13日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は989件。

AFP, August 14, 2016、AP, August 14, 2016、ARA News, August 14, 2016、Champress, August 14, 2016、al-Hayat, August 15, 2016、Iraqi News, August 14, 2016、Kull-na Shuraka’, August 14, 2016、al-Mada Press, August 14, 2016、Naharnet, August 14, 2016、NNA, August 14, 2016、Reuters, August 14, 2016、SANA, August 14, 2016、UPI, August 14, 2016などをもとに作成。

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