ダイル・ザウル県でダーイシュのスリーパーセルがシリア民主軍特殊部隊隊員を殺害、シリア民主軍はスリーパーセル1人を殺害、1人を逮捕(2024年10月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー2人がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるフライザ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の特殊部隊の隊員1人を襲撃、殺害した。

一方、シリア民主軍は、米主導の有志連合の支援を受けて、スワイダーン・ジャズィーラ村の民家1棟を強襲し、ダーイシュのスリーパーセルのメンバーと見られる1人を殺害、1人を逮捕した。

AFP, October 9, 2024、ANHA, October 9, 2024、‘Inab Baladi, October 9, 2024、Reuters, October 9, 2024、SANA, October 9, 2024、SOHR, October 9, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒、逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモ(2024年10月9日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、住民らがアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモを行った。

AFP, October 9, 2024、ANHA, October 9, 2024、‘Inab Baladi, October 9, 2024、Reuters, October 9, 2024、SANA, October 9, 2024、SOHR, October 9, 2024などをもとに作成。

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ハサカ県のカーミシュリー国際空港近くに迫撃砲1発が着弾(2024年10月9日)

アレッポ県では、ANHA(10月9日付)によると、トルコ軍の無人航空機1機がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアフラズ村とカフル・ナースィフ村を結ぶ街道を走行する車1台を攻撃した。

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ハサカ県では、ANHA(10月9日付)によると、シリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市のカーミシュリー国際空港近くに迫撃砲1発が着弾した。

誰が砲撃を行ったかは不明。

これにより、住民1人が負傷した。

AFP, October 9, 2024、ANHA, October 9, 2024、‘Inab Baladi, October 9, 2024、Reuters, October 9, 2024、SANA, October 9, 2024、SOHR, October 9, 2024などをもとに作成。

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ハサカ県のフール・キャンプに収容されていたイラク人179世帯704人がイラクに帰国(2024年10月9日)

ハサカ県では、ANHA(10月9日付)によると、北・東シリア地域民主自治局の管理下にあるフール・キャンプに収容されていたイラク人179世帯704人が、イラク国民議会の移民避難民委員会との連携のもとにシリアを出発、イラクに帰国した。

AFP, October 9, 2024、ANHA, October 9, 2024、‘Inab Baladi, October 9, 2024、Reuters, October 9, 2024、SANA, October 9, 2024、SOHR, October 9, 2024などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはロシア空軍が米占領下の55キロ地帯を出て、ヒムス県とダイル・ザウル県に潜伏していた武装集団の潜伏地2ヵ所に対して爆撃を行ったと発表(2024年10月8日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・イグナシュク副センター長は、ロシア空軍が米国(有志連合)の実質占領下にあるタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を出て、ヒムス県とダイル・ザウル県に潜伏していた武装集団の潜伏地2ヵ所に対して爆撃を行ったと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(10月8日付)、タス通信(10月8日付)が伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、タドムル市とスフナ市一帯の山岳地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の潜伏先を狙って爆撃を実施した。

AFP, October 8, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024RIA Novosti, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024、TASS, October 8, 2024などをもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局:レバノンから避難し、支配地に入ったシリア人の数が1万8279人、レバノン人が58人に(2024年10月8日)

北・東シリア地域民主自治局はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/aanes.official)などを通じて、イスラエルの攻撃激化を受けて、レバノンからシリアに避難し、同自治局の支配地に入ったシリア人およびレバノン人の数が1万8351人に達していると発表した。

自治局によって設置されたレバノンからの入国者を担当する危機管理チームによると、内訳は以下の通り:

シリア人:1万8279人
男性:6418人
女性:5810人
子供:6051人

レバノン人:58人
遺体:14体

帰還したシリア人は、自治局支配地内の自宅、あるいは親戚の家に向かい、身寄りがない者については、自治局が設置した収容センターに向かった。


AFP, October 8, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県各所で地元武装集団とシリア民主軍が交戦(2024年10月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、地元武装集団がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるズィーバーン町で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地複数ヵ所を軽火器、中火器で攻撃し、戦闘となった。

また、地元武装集団は、アブリーハ村にあるシリア民主軍の給水プロジェクトの現場とジーア村にあるシリア民主軍所属の自衛部隊の陣地1ヵ所を機関銃で攻撃した。

これに対して、ハジーン市に駐留するシリア民主軍部隊はユーフラテス川西岸に設置されている地元武装集団の陣地1ヵ所を地対地ミサイルで攻撃した。

AFP, October 8, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024などをもとに作成。

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シリア軍とシャーム解放機構がラタキア県、アレッポ県、イドリブ県、ハマー県で激しく交戦(2024年10月8日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるトゥッファーヒーヤ村一帯を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるアイドゥー村にあるシリア軍陣地複数ヵ所を多連装ミサイルで攻撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を砲撃した。

シリア軍はまた、自爆型無人航空機1機でバーラ村近郊の1ヵ所を攻撃したほか、4機でマアーッラト・ナアサーン村一帯を攻撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

AFP, October 8, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024などをもとに作成。

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シリア人権監視団:シャーム解放機構は「複数の外国の支援」を受けて、シリア軍に対する新たな大規模作戦を準備するも、トルコがこれに反対(2024年10月8日)

シリア人権監視団は、複数筋の情報として、「シリアのアル=カーイダ」として知られる国際テロ組織のシャーム解放機構が、複数の外国の支援を受けて、ハマー県、イドリブ県、ラタキア県の農村地帯、アレッポ県のアレッポ市に対する大規模攻撃を準備していたが、トルコが実施に異議を唱え、これを拒否したと発表した。

同筋によると、シャーム解放機構は、新たな軍事作戦によって、支配地を拡大することを画策していたが、トルコは、新たな戦闘が現地に壊滅的な結果を招き、シャーム解放機構が攻撃対象として想定している地域に、国内避難民(IDPs)キャンプが多く存在するために、戦闘が激化した場合、IDPsを含む住民が避難できる場所がないとして、反対したという。

なお、レバノンのムドン(10月4日付)も同様の内容を報じていた。

AFP, October 8, 2024、al-Mudun, October, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、ビンニシュ市、アルマナーズ市で、住民らがジャウラーニー指導者の打倒、逮捕・拘束中の家族らの即時釈放、を訴えて抗議デモ(2024年10月8日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、ビンニシュ市、アルマナーズ市で、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、住民らが逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモを行った。



一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が、オリーブオイル工場(場所不明)でイスラーム解放党のメンバー1人を逮捕した。

AFP, October 8, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを続け、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を訴える(2024年10月8日)

スワイダー県では、スワイダー24(10月8日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを続け、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を訴えた。

AFP, October 8, 2024、ANHA, October 8, 2024、‘Inab Baladi, October 8, 2024、Reuters, October 8, 2024、SANA, October 8, 2024、SOHR, October 8, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがダイル・ザウル民政評議会議長の自宅を襲撃(2024年10月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの2人組がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるスブハ村にある同民政評議会議長の自宅を襲撃した。

AFP, October 7, 2024、ANHA, October 7, 2024、‘Inab Baladi, October 7, 2024、Reuters, October 7, 2024、SANA, October 7, 2024、SOHR, October 7, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構がアレッポ県第46中隊基地一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡(2024年10月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がシリア政府の支配下にある第46中隊基地一帯を砲撃し、シリア軍兵士1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッルバリート村を砲撃し、住民1人が負傷した。

AFP, October 7, 2024、ANHA, October 7, 2024、‘Inab Baladi, October 7, 2024、Reuters, October 7, 2024、SANA, October 7, 2024、SOHR, October 7, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市アアザーズ市で、住民数十人がシリア国民軍の北の鷹旅団に対する同軍「合同部隊」の包囲、シリア軍との戦闘再開を求めて抗議デモ(2024年10月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市アアザーズ市で、住民数十人が、シリア国民軍の北の鷹旅団に対する同軍「合同部隊」の包囲、シリア軍との戦闘再開を求めて抗議デモを行った。

AFP, October 7, 2024、ANHA, October 7, 2024、‘Inab Baladi, October 7, 2024、Reuters, October 7, 2024、SANA, October 7, 2024、SOHR, October 7, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市の苦情庁(ディーワーン)前で、女性らが逮捕・拘束中の家族らの即時釈放、ジャウラーニー指導者の打倒を訴えて抗議デモ(2024年10月7日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市の苦情庁(ディーワーン)前で、女性らが逮捕・拘束中の家族らの即時釈放、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒を訴えて抗議デモを行った。

また、サルキーン市、カフルタハーリーム町では、ジャウラーニー打倒を訴えるデモが発生した。

AFP, October 7, 2024、ANHA, October 7, 2024、‘Inab Baladi, October 7, 2024、Reuters, October 7, 2024、SANA, October 7, 2024、SOHR, October 7, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアレッポ県のマンビジュ市近郊、タッル・リフアト市近郊を砲撃(2024年10月7日)

アレッポ県では、ANHA(10月7日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のジャッラード村などを砲撃した。

トルコ軍はまた、タッル・リフアト市近郊のハラービシュ村、マドゥーナ村を砲撃した。

AFP, October 7, 2024、ANHA, October 7, 2024、‘Inab Baladi, October 7, 2024、Reuters, October 7, 2024、SANA, October 7, 2024、SOHR, October 7, 2024などをもとに作成。

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『クドス・アラビー』などはイスラエルのレバノン攻撃激化を受け、シリアのイドリブ県に帰還したシリア難民の証言を紹介(2024年10月6日)

『クドス・アラビー』(10月6日付)は、イスラエルのレバノン攻撃激化を受け、イドリブ県に帰還したシリア難民の避難の経緯をインタビューなどをもとに報じた。

それによると、イドリブ県ビンニシュ市出身で、2011年にシリア軍の砲撃を避けてレバノンに避難、子ども2人とともに滞在していた首都ベイルート南部郊外のブルジュ・バラージナ地区から避難したというマイサーを名乗る女性は、アレッポ県とイドリブ県の出身の知人や隣人数十世帯とともに夜中に首都ベイルート南部郊外をバスや車で脱出、シリア政府支配下にあるタルトゥース県のアリーダ国境通行所(タルトゥース国境通行所)を通過、そこからヒムス市、アレッポ市を経由して、北・東シリア地域民主自治局とシリア政府の共同支配とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域を繋ぐアレッポ県のアウン・ダーダート村の通行所を通過し、「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つであるジャラーブルス市に入った。

マイサーさんによると、アウン・ダーダート村の通行所を通過するまでに4日間にわたって野宿を余儀なくされ、その間数十ヵ所の軍の検問所で足止めされたという。

また、アブドゥッラー・イドリースを名乗る男性も、レバノン国内の避難センターがシリア人の受け入れを拒否しているために、家族6人とともに、マイサーさんとほぼ経路で避難したと証言した。

イドリース氏によると、この間、アウン・ダーダート村の通行所で1夜、ジャラーブルス市で4日放置された末に、ようやっと通過を認められたという。

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シリア人女性ジャーナリストが運営する反体制系ニュース・サイトのシリア匿名ジャーナリスト(10月6日付)も、イスラエルのレバノン攻撃激化を受けて、滞在先のレバノンからシリアに避難したというイドリブ県ビンニシュ市出身のユースフ(55歳)を名乗る人物に避難の経緯についてのインタビューを行った。

それによると、ユースフ氏は家族とともに、旅行代理店に密入国の手配を依頼、15日間にわたって入国に順番が来るのを待たされた末に、ベイルートからシリア国境に向かい、ヒムス県農村地帯の密輸ルートを通じて、シリアに入国、ハマー県、アレッポ県農村地帯を経て、北・東シリア地域民主自治局の支配地とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域を結ぶアレッポ県のアウン・ダーダート村の通行所を通過、アアザーズ市方面に向かったのち、イドリブ県に到着したという。

ユースフ氏は、シリア政府支配地内の検問所で賄賂を渡して無許可で通過、またアウン・ダーダート村の通行所の検問所は、シリア国民軍憲兵隊の許可を事前に得て通過したという。

なお、ユースフ氏は8月にも同じルートで、ビンニシュ市を訪問していたという。

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ミドル・イースト・アイ(10月6日付)は、シリア北部を拠点とする人道支援団体のシャファクは、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県のサルミーン市、ビンニシュ市、ザーウィヤ山地方、アレッポ県、ハマー県に帰還したシリア人47人に対して行ったインタビューの概要を伝えた。

それによると、47人は、ダマスカス郊外県のジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ヒムス県のダブースィーヤ国境通行所、タルトゥース県のアリーダ(タルトゥース)国境通行所からシリア政府支配地に入り、そこから北・東シリア地域民主自治局とシリア政府の共同支配地、トルコ占領地を経由して、イドリブ県などに向かった。

この間、政府支配地、および北・東シリア地域民主自治局とシリア政府の共同支配地では3日にわたって、避難所に身を寄せることもないまま過ごすことを余儀なくされ、それぞれの支配地を通過する際に検問所で侮辱や言葉による虐待を受けたという。

ジャースィム・カッドゥールを名乗る帰還者の1人は、覆面をした反体制派らの尋問を受け、自分がシリア人であること、そしてヒズブッラーをはじめとするレバノンのいかなる武装勢力にも所属していないことを説明させられたと証言している。

また、複数の地元筋によると、帰還者の多くは、検問所を通過する際、セキュリティ・チェックのためとして身分証明書を没収されたという。

カッドゥール氏によると、一部の帰還者、とりわけ若い男性は、シリアでの徴兵を嫌い、レバノンに留まっているという。

またアリー・シャイフを名乗る人物は、シリア・レバノン国境で(法令が定める)100ドルのシリア・ポンドへの両替を行った後も、追加のセキュリティ・チェックがあると言われたが、「手数料」を払えば、手続きが早く終わる可能性があると示唆され、長時間足止めされ、嫌疑をかけられるのを嫌い、金銭を支払ったと証言した。

また、反体制派支配地に至る各検問所でも金銭を支払い、その総額は300ドルに達したと述べた。

アリー・シャイフを名乗る人物もこの両替について、「シリアの体制は避難民の苦境を利用して財を築いている」と不満を口にした。

AFP, October 6, 2024、ANHA, October 6, 2024、‘Inab Baladi, October 6, 2024、 Middle East Eye, October 6, 2024、al-Quds al-‘Arabi, October 6, 2024、Reuters, October 6, 2024、SANA, October 6, 2024、SOHR, October 6, 2024、Syrian Anonymous Journalists, October 6, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県の砂漠地帯にあるダーイシュの潜伏地を爆撃(2024年10月6日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が東ハイル城、アブー・ファイヤード油田、トゥワイナーン油田、アムール山一帯の砂漠地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の潜伏地を爆撃した。

AFP, October 6, 2024、ANHA, October 6, 2024、‘Inab Baladi, October 6, 2024、Reuters, October 6, 2024、SANA, October 6, 2024、SOHR, October 6, 2024などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県、アレッポ県でのシリア軍との戦闘で、シャーム解放機構のメンバー2人死亡(2024年10月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の自爆型無人航空機4機がシャーム解放機構の支配下にあるマアーッラト・ウルヤー村に設置されているトルコ軍の拠点の周辺を攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の県北部への砲撃により、シャーム解放機構のメンバー1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の県西部への砲撃により、シャーム解放機構のウスマーン・ブン・アッファーン旅団のメンバー1人が死亡した。

AFP, October 6, 2024、ANHA, October 6, 2024、‘Inab Baladi, October 6, 2024、Reuters, October 6, 2024、SANA, October 6, 2024、SOHR, October 6, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構はウクライナと米国から教練を受けているとのロシアのラヴロフ外務大臣の発言を「まったくの事実無根」と否定(2024年10月5日)

シャーム解放機構はSNSを通じて声明を出し、ウクライナがシリア国内で米国と連携してシャーム解放機構の戦闘員を教練しているとのロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣の発言について、「まったくの事実無根」だとして、その内容を否定した。

イナブ・バラディー(10月6日付)が伝えた。

AFP, October 6, 2024、ANHA, October 6, 2024、‘Inab Baladi, October 6, 2024、Reuters, October 6, 2024、SANA, October 6, 2024、SOHR, October 6, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構が支配地の自治(行政)を委託しているシリア救国内閣は9月の給与を50%削減(2024年10月5日)

トルコを拠点とする反体制系のシリア・テレビ(10月5日付)は、シャーム解放機構が支配地の自治(行政)を委託しているシリア救国内閣の広報関係局の話として、同内閣が9月の給与を50%削減し、職員や軍関係者への支払いを終えたと伝えた。

シリア人権監視団によると、この措置に対して、支配地内では不満が高まっているという。

AFP, October 7, 2024、ANHA, October 7, 2024、‘Inab Baladi, October 7, 2024、Reuters, October 7, 2024、SANA, October 7, 2024、SOHR, October 7, 2024、Syria TV, October 5, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県バーラ村を砲撃、同地に設置されているトルコ軍の拠点近くに砲弾多数が着弾(2024年10月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村を砲撃、同地に設置されているトルコ軍の拠点近くに砲弾多数が着弾した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、シャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、カフル・アンマ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍のFPV型無人航空機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるトゥッファーヒーヤ村一帯を攻撃した。

AFP, October 5, 2024、ANHA, October 5, 2024、‘Inab Baladi, October 5, 2024、Reuters, October 5, 2024、SANA, October 5, 2024、SOHR, October 5, 2024などをもとに作成。

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ラヴロフ外務大臣はウクライナがシリアのシャーム解放機構を教練して、シリア駐留ロシア軍を攻撃しようとしていると主張(2024年10月4日)

ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は、ロシア外務省のHPで公開された記事のなかで、ウクライナがシリアのアル=カーイダとして知られるシャーム解放機構を教練して、シリア駐留ロシア軍を攻撃しようとしていると断じた。

ラヴロフ外務大臣は以下の通り主張した。

ウラジミール・ゼレンスキー体制は、米国と連携して、シリア駐留ロシア軍に対する戦闘作戦を行うため、新型無人航空機(UAV)の生産技術を使った訓練をシリアでシャーム解放機構のテロリストに行っている。
これによりキエフ体制は、ロシア領内でも民間人や民間インフラを標的とする同様のテロを事実上奨励している。

RIAノーヴォスチ通信(10月4日付)、タス通信(10月4日付)が伝えた。

RIA Novosti, October 4, 2024、TASS, October 4, 2024をもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県アブザムー村を砲撃し、女性1人と子供1人が負傷(2024年10月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアブザムー村を砲撃し、女性1人と子供1人が負傷した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はカフル・タアール村一帯で、シリア軍の自爆型無人航空機1機を撃破した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるマジュダリヤー村、マアッルバリート村、ダーディーフ村、カフル・バッティーフ村一帯を砲撃した。

AFP, October 4, 2024、ANHA, October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 4, 2024、Reuters, October 4, 2024、SANA, October 4, 2024、SOHR, October 4, 2024などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県マンビジュ市内の各所で、住民が北・東シリア地域民主自治局が定めた新たなカリキュラムを拒否して、抗議デモ(2024年10月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局とシリア政府の共同支配下にあるマンビジュ市内の各所で、住民数十人が自治局が定めた新たなカリキュラムを拒否して、抗議デモを行った。

新カリキュラムは、シリア政府とUNESCOが設定していたカリキュラムに代わって導入された。

AFP, October 4, 2024、ANHA, October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 4, 2024、Reuters, October 4, 2024、SANA, October 4, 2024、SOHR, October 4, 2024などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がヒムス県タドムル市一帯の砂漠地帯でダーイシュを狙って3回の爆撃を実施(2024年10月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がタドムル市一帯の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)を狙って3回の爆撃を実施した。

AFP, October 4, 2024、ANHA, October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 4, 2024、Reuters, October 4, 2024、SANA, October 4, 2024、SOHR, October 4, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県各所で、住民らが金曜日の集団礼拝後にジャウラーニー指導者の打倒、逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモ(2024年10月4日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるアルマナーズ市、アビーン・サムアーン村、ビンニシュ市、アリーハー市、カフルタハーリーム町、カッリー町、イドリブ市で、住民らが金曜日の集団礼拝後に、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕・拘束中の家族らの即時釈放を訴えて抗議デモを行った。







また夜間にも、サルキーン市で同様のデモが発生した。

AFP, October 4, 2024、ANHA, October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 4, 2024、Reuters, October 4, 2024、SANA, October 4, 2024、SOHR, October 4, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを続け、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を訴える(2024年10月4日)

スワイダー県では、スワイダー24(10月4日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを続け、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放を訴えた。

AFP, October 4, 2024、ANHA, October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 4, 2024、Reuters, October 4, 2024、SANA, October 4, 2024、SOHR, October 4, 2024、、Suwayda 24, October 4, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のアレッポ県ラーイー村で、住民がアブー・ザンディーン村の通行所再開と、トルコとシリア政府の和解に向けた動きに抗議するデモ(2024年10月4日)

アレッポ県では、ANHA(10月4日付)によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のラーイー村で、住民数十人が、アブー・ザンディーン村の通行所再開と、トルコとシリア政府の和解に向けた動きに抗議するデモを行った。

これに関して、シリア人権監視団は、シリア国民軍の憲兵隊が、ラーイー村からアブー・ザンディーン村の通行所に向かってデモ行進を行おうとして活動家らの進行を阻止した。

AFP, October 4, 2024、ANHA, October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 4, 2024、Reuters, October 4, 2024、SANA, October 4, 2024、SOHR, October 4, 2024などをもとに作成。

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北・東シリア地域民主自治局はレバノンからの帰国を希望するシリア人の一団を送り出したと発表(2024年10月4日)

北・東シリア地域民主自治局は声明を出し、レバノン在住のシリア人の帰還を促進するため、在レバノン代表部が、ナウルーズ文化社会協会と連携して、北・東シリア地域民主自治局の支配地域に元の居住地を有する帰国希望者の一団を送り出したと発表した。

同自治局の在レバノン代表部は、帰国を希望するシリア難民のために必要な手続きを円滑に行うとともに、自治局を通じて支援を行うことを保証すると表明した。

なお、在レバノン代表部によると、現時点で、レバノンから北・東シリア地域民主自治局の支配地への避難民の数は、レバノン人避難民を含めて1万1000人以上に達しているという。

ANHA(10月4日付)が伝えた。

AFP, October 4, 2024、ANHA, October 4, 2024、‘Inab Baladi, October 4, 2024、Reuters, October 4, 2024、SANA, October 4, 2024、SOHR, October 4, 2024などをもとに作成。

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