米国務省はシリア政府が、ロシアの後ろ盾を得て、数百万という脆弱な難民を「政治的な人質」として利用し、紛争が終わったという偽りの主張をしようとしている、と非難(2020年11月13日)

米国務省は声明を出し、11月11日から12日にかけて首都ダマスカスでシリア政府とロシアが共同開催した「難民帰還に関する国際大会」に関して、「難民の自発的且つ安全なシリアへの帰還に必要な条件を作り出すための信頼にたる試みではなかった」と批判した。

声明はまた「アサド体制は、ロシアの後ろ盾を得て、数百万という脆弱な難民を「政治的な人質」として利用し、シリアの紛争が終わったという偽りの主張を行おうとしている。アサド体制には自国民50万人以上を死に至らしめ、多くの病院を爆撃し、数百万というシリアの市民への人道支援を拒否していることの責任がある」と追求した。

AFP, November 14, 2020、ANHA, November 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2020、Reuters, November 14, 2020、SANA, November 14, 2020、SOHR, November 14, 2020などをもとに作成。

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所属不明の戦闘機複数機がラッカ県マアダーン町近郊に飛来し、「イランの民兵」の拠点複数カ所を爆撃(2020年11月13日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、前日に引き続いて、所属不明の戦闘機複数機が、マアダーン町近郊の砂漠地帯上空に飛来し、「イランの民兵」の拠点複数カ所を爆撃した。

シリア人権監視団が14日に発表したところによると、この爆撃で「イランの民兵」6人が死亡したという。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020、November 14, 2020などをもとに作成。

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ロシアのラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使がトルコのオナル外務大臣補と会談、イドリブ県情勢などについて協議(2020年11月13日)

ロシアのアレクサンドル・ラヴレンティフ・シリア問題担当大統領特使はトルコを訪問し、首都アンカラでセダト・オナル外務大臣補と会談、イドリブ県情勢や制憲委員会の進捗などについて意見を交わした。

RIAノーヴォスチ通信(11月13日付)が伝えた。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、 RIA Novosti, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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G77プラス中国はイスラエルにゴラン高原からの即時完全撤退を求める声明を採択(2020年11月13日)

中国をはじめとするアジア、アフリカ、ラテンアメリカの開発途上国約130カ国からなる77カ国グループ(G77プラス中国)は、第44回年次大会(外相会議)で、イスラエルに対してゴラン高原からの即時完全撤退を求める声明を採択した。

SANA(11月13日付)が伝えた。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町北でトルコ軍が敷設しようとしていた地雷が爆発、兵士2人が死亡(2020年11月13日)

ハサカ県では、SANA(11月13日付)やANHA(11月13日によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町北で、トルコ軍が敷設しようとしていた地雷が爆発、兵士2人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の特殊部隊がトルコ占領下のラアス・アイン市近郊のタッル・シャイール村一帯に潜入し、国民軍の拠点を襲撃、戦闘員7人を殺害、5人を負傷させた。

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ラッカ県では、ANHA(11月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のアニーク・ハワー村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(11月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるアフリーン市近郊のシャイフ・ハディード(シーヤ)村で正体不明の武装集団が国民軍に所属するスライマーン・シャー師団の拠点を襲撃し、双方に複数の死傷者が出た。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がイドリブ市近郊のシャーム解放機構の軍事教練キャンプなどを爆撃(2020年11月13日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから253日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地から、イドリブ市西の森林地帯にあるシャーム解放機構の教練キャンプに向けて地対地ミサイルが発射され、イドリブ中央刑務所近くに着弾した。

また、その数分後、ロシア軍戦闘機4機が、同キャンプ一帯を爆撃した。

被害状況は不明だが、シャーム解放機構は現場に救急チームが入るのを阻止したという。

ロシア軍戦闘機はまた、これに先だって「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、イフスィム町を爆撃した。

シリア軍も、ザーウィヤ山地方のサルジャ村、バイニーン村、ダイル・サンバル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県18件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は30件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 13, 2020、ANHA, November 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 13, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 13, 2020、Reuters, November 13, 2020、SANA, November 13, 2020、SOHR, November 13, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民181人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は626,321人に(2020年11月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月13日付)を公開し、11月12日に難民181人(うち女性55人、子供93人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民181人(うち女性55人、子供93人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は626,321人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者231,073人(うち女性69,497人、子ども117,580人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,722,830人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は855,601人(うち女性256,743人、子供436,071人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 13, 2020をもとに作成。

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ジェームズ・ジェフリー前国務省シリア問題担当特使「トランプ政権にシリア駐留米軍部隊の数を偽ってきた」(2020年11月12日)

米国務省シリア問題担当特使を退任したジェームズ・ジェフリーは、ニュース配信サイトのディフェンス・ワン(11月12日付)のインタビューに応じ、そのなかで、ドナルド・トランプ政権に対して、シリアに駐留する米軍部隊の数を偽ってきたことを暴露した。

ジェフリー氏は、トランプ米政権の対中東政策を「リアルポリティック」だとして高く評価し、大統領選挙で勝利した民主党のジョー・バイデン候補もこうした方針を維持するべきだとしたうえで、次のように述べた。

「我々はいつもシェル・ゲームを行い、我々が何人の兵士をそこに派遣しているのかを指導部に明かさないようにした…。シリア北東部に駐留する実際の兵士の数は、2019年にトランプ大統領が最初に撤退に同意した時にいたとされる約200人よりもはるかに多かった」。

ジェフリー氏は、トランプ大統領によるシリア駐留部隊の2度にわたる撤退決定(とその撤回)について「政府に務めていた私の50年間のなかでもっとも物議を醸したもの」と評したが、「しかし、それは、米軍が今もシリアで任務を続け、ロシアとシリアの領土獲得を拒否し、ダーイシュ残党の再生を阻止しているという点で、最終的にはサクセス・ストーリーだった」と述べた。

さらに「シリアからの撤退とは何だったか? シリアからの撤退など起こらなかった…。ダーイシュを敗北させ、シリア北東部の状況がかなり安定すると、(トランプ大統領)は撤退させようとした。いずれの場合も、我々はなぜ駐留を継続する必要があるのか​…を説得し、我々はいずれも成功した。それがストーリーです」。


AFP, November 15, 2020、ANHA, November 15, 2020、Defense One, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 15, 2020、Reuters, November 15, 2020、SANA, November 15, 2020、SOHR, November 15, 2020などをもとに作成。

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ロシア大統領府子供の権利のための弁務官を務めるクズネツォワ氏がシリアの首都ダマスカスを訪問し、アスマー・アサド大統領夫人と会談(2020年11月12日)

ロシア大統領府子供の権利のための弁務官を務めるアンナ・クズネツォワ氏がシリアの首都ダマスカスを訪問し、アスマー・アフラス大統領夫人と会談した。

SANA(11月12日付)によると、会談では、北・東シリア自治局の管理下にあるハサカ県のフール・キャンプとロジュ・キャンプに収容されているダーイシュ(イスラーム国)のロシア人戦闘員の孤児のロシアへの移送、肉体面、精神面、教育面、社会面でシリア政府が提供できる支援や設備について意見が交わされた。

アスマー夫人は、シリアがロシア人孤児の帰還に向けて協力する用意があると表明、これに対してクズネツォワ弁務官も、シリア側の取り組みを高く評価し、両者はこの問題についての対話に向けて協力する必要があることで一致した。

会談には、サルワー・アブドゥッラー社会問題労働大臣、ルーナー・シブル大統領府特別顧問(政治報道局長)、ファーリス・カラーム・シリア開発信託評議員、ダーナ・バシュクール大統領夫人局長、カーミル・サクル祖国負傷者プロジェクト広報担当が同席した。

ロシア側からは、 オレグ・サラゲイロシア保健大臣補、ナタリア・シュミロア弁務官補、エルダー・クルバノフ在ダマスカス・ロシア大使館高等顧問、ザウール・グスィノフ領事が出席した。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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北・東シリア自治局はロシア大統領府子供の権利のための弁務官補にダーイシュのロシア人戦闘員の孤児30人の身柄を引き渡す(2020年11月12日)

ロシア大統領府子供の権利のための弁務官補のアリサ・ニコラエヴィナ氏とウィリーナ・アレクサンドロヴナ氏とがハサカ県カーミシュリー市にある北・東シリア自治局の渉外関係局(外務省に相当)本舎を訪問し、アブドゥルカリーム・ウマル渉外関係局共同局長、ダルヤー・ラマダーン・ジャズィーラ地方女性委員会副委員長と会談した。

会談では、シリア北東部でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が保護し、北・東シリア自治局支配地域内のフール・キャンプ(ハサカ県)に収容されていたロシア国籍の戦闘員の子供の身柄引き渡しにかかる合意への調印が行われた。

会談後の記者会見で、ウマル渉外関係局共同局長は、保護・収容中のロシア人戦闘員の家族ののうち、2歳から16歳の孤児30人の身柄をロシア側に引き渡したと発表した。

ロシア側に引き渡された孤児は、カーミシュリー国際空港からダマスカス国際空港を経由してモスクワに向かった。

ANHA(11月12日付)、北部通信(11月12日付)などが伝えた。

北部通信によると、北・東シリア自治局渉外関係局はまた、2月にロシア国籍の戦闘員の孤児35人、3月に3人をロシア側に引き渡している。

なお、北・東シリア自治局は2019年3月以降、ダーイシュの外国人戦闘員の妻170人と子供173人を出身国に引き渡している。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、North Press Agency, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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ライバーン米国務省シリア問題担当特使はアサド政権制裁に向けた反体制派の行動の支援を約束(2020年11月12日)

駐シリア米国大使館はフェイスブックの公式アカウント(https://twitter.com/usembassysyria)を通じて、辞意を表明したジェームズ・ジェフリー国務省シリア問題担当特使の後任としてシリア問題担当特使に就任したジョウェル・ライバーン氏が最高交渉委員会のウンス・アブダ代表と電話会談を行い、アサド政権制裁に向けた反体制派の行動と、国連安保理決議第2254号に沿った政治的解決を支持すると伝えたことを明らかにした。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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ハリージュ・オンライン:UAEはイスラエルとの協力のもとトルコに対抗するため、シリアで新たな反体制武装集団の育成に着手か?(2020年11月12日)

ハリージュ・オンライン(11月12日付)は、複数の治安筋の話として、UAE諜報機関の使節団が10月にイスラエルの首都テルアビブを極秘訪問し、シリア南部での反体制武装集団の再生について協議していたと伝えた。

これは、UAEがシリア国内のトルコの影響力に対抗するための軍事的な支配地域を作り出すことが狙いだという。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、al-Khalij Online, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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「難民帰還に関する国際会議」が2日間の日程を終えて閉幕:テロとの戦いの継続、一方的制裁の解除、難民帰還への取り組み継続を確認(2020年11月12日)

11月11日にシリアの首都ダマスカスで開幕した「難民帰還に関する国際会議」は2日間の日程を終え、ウマウィーイーン宮殿(コンベンション・センター)で閉幕声明を採択し、閉会した。

アイマン・スーサーン外務在外居住者省時間が読み上げた声明は、シリアの主権、独立、統合、領土保全、国連憲章を遵守し、これらを侵害し、地域の安定と安全を脅かすあらゆる試みを拒否することを確認した。

また、ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)、そして国連安保理がダーイシュやアル=カーイダとつながりがあるとするすべての組織・個人に対する「テロとの戦い」を継続し、その撲滅をめざす決意が表明され、これらの組織・個人との戦闘を停戦規定から除外することが強調された。

そのうえで、シリアの危機は軍事的な解決によらず、国連の支援のもと、2019年1月のロシアのソチでのシリア国民対話大会での合意に基づいて、シリア人自身による政治プロセスで解決されるべきであることが改めて表明され、それに対する外国の干渉を拒否することが明言された。

一方、シリア国内の人道状況の悪化、新型コロナウイルス感染症対策の影響への懸念を表明し、国際法や国連憲章に反するすべての一方的な制裁を解除することを主唱した。

また、米国企業が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍との間に交わした北・東シリア自治局支配地域で産出される原油のイラクへの移送にかかる合意を非難した。

難民、国内避難民(IDPs)の帰還と、紛争で被害を受けた地域の復興については、国連安保理決議第2254号や国際法の規定に従うと強調、国際社会に支援を呼びかけた。

そのうえで、シリア政府が、難民帰還だけでなく、彼らが尊厳ある暮らしを送るための条件を拡充するためにあらゆる取り組みを続けることが強調された。

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なお、2日目となる12日には、ロシアとシリアの高等教育、科学研究、産業、保健、法務、税務関係の専門家が両国間のテクノロジー、科学、文化面での協力強化の方途について意見を交わした。

また、「難民帰還に関する国際会議」に参加している各国代表は、ダマスカス郊外県のハルジャラ村にある国内避難民(IDPs)キャンプを視察した。

視察には、フサイン・マフルーフ地方行政環境大臣、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、アラー・ミヌール・イブラーヒーム・ダマスカス郊外県知事、ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使、ロシア合同連携センターのミハイル・ミズィンツェフ(Mikhail Mizintsev)議長(上級大将、国家防衛管理センター長)、サラゲイ・アレゴビッチ保健副大臣らが参加した。

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SANA(11月12日付)が伝えた。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構にイドリブ県の支配地域の自治を依託されているシリア救国内閣は声明を出し、11日から12日にかけて首都ダマスカスで開催された「難民帰還に関する国際会議」を厳しく批判、「アサドの支配のもとでの帰還はない」と表明した。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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シリア政府支配下のダルアー県でロシア軍装甲車1輌を狙って爆弾が爆発(2020年11月12日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、東カラク村の名士とロシアの支援を受けるシリア第5軍団との合意に基づき、シリア軍第4機甲師団が、村内の民家に対して家宅捜査を実施した。

一方、シリア政府の支配下にあるサフワ村とムサイフラ町を結ぶ街道を走行中のロシア軍装甲車1輌を狙って道路脇に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県のM4高速道路沿線を砲撃、シリア軍兵士1人負傷(2020年11月12日)

ラッカ県では、ANHA(11月12日付)によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市の近郊に位置し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるM4高速道路沿線のカズアリー村、カズアリー穀物サイロ、アリーダ村、クール・ハサン村、スライブ村をトルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が砲撃した。

この砲撃でシリア軍兵士1人が負傷した。

また、シリア人権監視団によると、同地一帯で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍、国民軍と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアフリーン市内を走行中のトルコ軍の車列を狙って、道路脇に爆弾が爆発し、兵士複数人が負傷した。

また、トルコの占領下にあるバーブ市に何者かがロケット弾を撃ち込んだ。

AFP, November 12, 2020、ANHA, November 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 12, 2020、Reuters, November 12, 2020、SANA, November 12, 2020、SOHR, November 12, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民136人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は626,140人に(2020年11月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月12日付)を公開し、11月11日に難民136人(うち女性41人、子供70人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民136人(うち女性41人、子供70人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は626,140人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者230,892人(うち女性69,412人、子ども117,487人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,722,830人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は855,420人(うち女性256,688人、子供435,978人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 12, 2020をもとに作成。

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「難民帰還に関する国際会議」が開幕:アサド大統領、ロシア、イラン、中国は西側諸国のテロ支援と制裁が難民を発生させ、帰還を阻止していると非難(2020年11月11日)

シリアの首都ダマスカスのコンベンション・センター(ウマウィーイーン宮殿)で、「難民帰還に関する国際会議」が開幕し、ロシア(共同議長国)、イラン、中国、レバノン、イラク、UAE、オマーン、アルジェリア、パレスチナ、ソマリア、インド、ブラジル、南アフリカ、ベラルーシ、パキスタン、アルゼンチン、キューバ、コロンビア、インドネシア、キルギス、ナイジェリア、スリランカ、アブハジアなど27カ国、12国際機関の代表が参加した。

米国、EU諸国、カナダ、サウジアラビア、カタール、エジプト、日本などは参加しなかった。

また、トルコは招待されなかった。

一部の在外活動家は、ツイッター、フェイスブックなどのSNSを通じて「帰還はアサドが去ることから始まる」というハッシュタグ(#العودة_تبدأ_برحيل_ الأسد)を拡散し、会議開催に異議を唱えた。

https://www.facebook.com/Mofaexsy/videos/762446961147470

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開幕式では、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官が開会の挨拶を行い、司会進行役を務めた。

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開会挨拶に続いて、アサド大統領がテレビ会議システムを通じて基調演説を行った。

出席者、とりわけロシアとトルコに謝意を示したのちに、アサド大統領は以下のように述べた。

「多くの国が人道的、道徳的な原理に基づいて難民を保護している一方、一部西側諸国および一部中東諸国は、もっとも卑劣なかたちで難民を利用し、彼らをめぐる人道的な問題を政治的なカードとし、彼らを資金源に仕立て、避難生活を送っている我が国国民が置かれている真の苦しみを考慮せずに自らの責任を逃れようとしている」。

「彼らの帰還にふさわしい環境を作り出すための実質的な行動をとるのではなく、彼らをそそのかし、圧力をかけ、脅迫するなどして、帰国しないよう仕向けている…。こうしたことは珍しいことではない。なぜなら、これらの国の政府はシリアでテロを拡散し、それによって数十万というシリアの国民が殺害され、数百万人が避難を余儀なくされたからだ。こうした行為が難民の帰還をもたらすことは論理的にあり得ない。その証拠に、これらの国は…難民帰還をめざすこの大会への参加を拒否した」。

「世界にとって難民問題が人道問題であるというのであれば、我々にとっては、人道問題であることに加えて、国民的な問題なのだ…。我々は今も、帰国し祖国建設に貢献したいと考えるすべての難民の帰還に向けて取り組んでいる。しかし、障害は大きい。加えて、難民は帰還を阻止しようとする圧力に晒されている。米体制とその同盟国によって科せられている違法な経済制裁と包囲が、テロで破壊された各地のインフラを復旧することで、難民を帰還させ、尊厳ある日常生活ができるようにしようとするシリア国家機関の取り組みを阻害している…。これが、多くの難民の帰還を躊躇させる主因だ。基本的な生活を送るための最低限のニーズがないのだ」。

「にもかかわらず、国外にいる圧倒的大多数のシリア人が帰国を望んでいる。なぜなら、彼らは政治的植民地主義のリストのうえの「数」や、自分たちの祖国に対するテロを支援する諸国体制の「カード」になりさがることを拒否しているからだ」。

「(シリアにおける)客観的状況は難民を生み出すものではない。それゆえに、米体制が主導する西側諸国の体制、そしてそれに従属するトルコなどの近隣諸国は、シリアからシリア人を追い出すのにふさわしい環境を作り出し、シリアへの内政干渉を正当化し、シリアという国家を分断し、自分たちの国益に資するような国家にしようとした。

「シリアの難民問題は作り出された問題だ。なぜなら、シリアの歴史は、何世紀にもわたっていかなる集団難民も発生してこなかった…。シリアが古今の歴史において、度重なる占領、混乱に苦しんできたにもかかわらずだ…」。

「テロ拡散はそのためのもっとも安易な方法だった。米国の庇護のもとに2006年にイラク・イスラーム国が作り出され、この組織はシリアでの戦争でムスリム同胞団、(シャームの民の)ヌスラ戦線などとともに、インフラを破壊し、無垢の人々を殺害し、公共サーヴィスを麻痺させ、恐怖を蔓延させ、シリア人を国外へと押しやっていった」。

「2014年にシリアの国家が、治安と安定の回復に向けて進み始めると、これらの国はダーイシュ(イスラーム国)を動員した…」。

「我々は現在、絡み合う三つの要素からなる問題に直面している。帰国を望む数百万人の難民、破壊された数千億というインフラ、そして各地でくすぶり続けているテロだ。

「我々シリアの国家機関はこの大いなる課題に取り組むために前進してきた…。テロとの戦いを続ける一方で、難民数十万の帰還に向けた施設を準備した…。違法な制裁にもかかわらず、最低限のインフラを復旧した…。今後、こうした措置は、事態に対処する能力が増大する毎に、さらに加速することになるだろう。だが、能力の増大は、経済封鎖や制裁といった混乱がどの程度後退するかによる…」。

「私は、この会議が、この人道問題を終わらせるため、今後の協力に向けた基礎を作り出すと確信している」。

https://youtu.be/qoBvL3_bigE

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アサド大統領の演説に続いて、ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使がセルゲイ・ラヴロフ外務大臣のメッセージを代読した。

ラヴロフ外務大臣のメッセージでは、難民問題の解決には、国際社会の参加が不可欠だと位置づけられたうえで、国連安保理決議第2254号に基づき、シリアの主権尊重、領土保全を遵守したうえで、難民や国内避難民(IDPs)の帰還を支援すべきだと強調された。

また、一部諸外国がシリア国内のテロ組織を支援し、難民問題を政治利用していると指摘、そうした国に難民となったシリア人数百万人の苦難の責任があるとの非難が表明された。

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続いて、レバノンのシルビル・ワフバ外務在外居住者大臣がテレビ会議システムを通じて演説を行い、レバノン国内にいる約150万人のシリア難民の存在が、レバノン経済にとって負担となっているとしたうえで、国際社会に対して、彼らの安全且つ尊厳のある帰国を無条件で促すための取り組みを強化するよう求めた。

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次に、イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補が演説を行い、難民を帰還させるため、国際社会が復興支援を通じて彼らを支援する必要があるとしたうえで、国際社会にとっての最優先課題は難民問題を政治的に利用したり、その解決を阻害しないことにあると強調した。

また、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域を米軍が占領していることに触れ、米軍が同地のテロ組織を支援し、国内避難民(IDPs)の帰還を妨げていると非難する一方、占領やテロ支援によって目的を達成できなかった米国など一部諸外国が、シーザー・シリア市民保護法に代表される一方的制裁を通じて、シリア国民をさらに苦しめ、難民帰還を妨害していると付言した。

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次に、レバノンのラムズィー・ムシャッラフィーヤ社会問題大臣兼観光大臣も、難民を帰還させるために、国際社会によるシリア復興への支援が必要だと強調した。

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次に、冯飚駐シリア中国大使は、シリアに対する一部諸外国による一方的経済制裁が難民帰還を阻害していると指摘し、これを違法だと批判する一方、中国がシリアの独立、主権、領土保全、危機の政治的解決に向けて真摯に取り組んでおり、シリアに対して1億3,000万ドルの支援を行ってきたと強調した。

またシリアでの「テロとの戦い」にも言及し、テロ撲滅が難民問題の解決における重要な条件になると述べた。

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最後に、ロシア合同連携センター議長を務めるミハイル・ミズィンツェフ(Mikhail Mizintsev)上級大将(国家防衛管理センター長)は、ロシアの各省が、教育、医療、資源開発、住宅建設、通商、経済、科学技術といった分野でさまざまなプロジェクトを立ち上げ、これまでに10億米ドル以上を電力、産業、人道分野に支援、復興に協力してきたと強調した。

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開会式の後、出席者は、シリアの現状、難民の帰還状況、帰還に向けた障害、帰還に向けた環境情勢、人道支援、インフラ復旧、科学教育機関との連携、エネルギー部門のインフラ復興などについて、複数の部会に別れた。

このうち、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣が議長を務めた第3部会は「難民帰還の障害」を扱い、難民帰還の阻止をめざし、この問題を政治的カードとして利用しようとしている諸外国の政策への対応などについて議論した。

部会のなかで、ミクダード外務在外居住者副大臣は、トルコ、米国、イスラエル、西欧諸国によるテロ支援と一方的経済制裁が難民、国内避難民(IDPs)を発生させ、その機関を阻害している最大の要因だと指摘した。

そのうえで、難民帰還を推進するには、こうした国の政策やシリアへの支援の政治利用に対して体系的に対処するとともに、西側諸国の経済制裁の解除することが重要だと主張した。

また部会に出席したロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は、テロによって被害を受けた地域の復興こそが、難民帰還を促すもっとも重要な課題だと述べるとともに、西側諸国の一方的経済制裁も同時に解除していく必要があると強調した。

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会議は12日に共同声明を出して閉幕する予定。

SANA(11月11日付)が伝えた。

AFP, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「シリア危機の解決策を作り出すには、シリアの体制とテロ組織を排除しなければならない」(2020年11月11日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、与党公正発展党(AKP)の議員会合で、シリアの問題を解決するためにアサド政権を排除する必要があると述べた。

エルドアン大統領は「トルコは、ナゴルノ・カラバフ地方で実現した公正な和平と同じように、シリア危機の解決策を作り出すことができると信じている…。これを実現するには、シリアの体制とテロ組織を排除しなければならない。トルコはロシアや域内の諸勢力とともに、シリア国民の要求に直接応える新たなシリアを作り出すことに取り組む用意がある」と述べた。

アナトリア通信(11月11日付)が伝えた。

AFP, November 11, 2020、Anadolu Ajansı, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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アフリーン解放軍団は11月6日のアフリーン市でのシャーム戦線を狙った爆破への関与を認める(2020年11月11日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するアフリーン解放軍団は声明を出し、11月6日にトルコ占領下のアレッポ県アフリーン市で発生した爆破事件に関して、国民軍所属のシャーム戦線の「傭兵」2人を殺害、4人を負傷させ、車輌を大破させたと発表、関与を認めた。

AFP, November 11, 2020、ANHA, November 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2020、Reuters, November 11, 2020、SANA, November 11, 2020、SOHR, November 11, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民152人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は626,004人に(2020年11月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月11日付)を公開し、11月10日に難民152人(うち女性45人、子供77人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民152人(うち女性45人、子供77人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は626,004人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者230,756人(うち女性69,371人、子ども117,417人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,721,603人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は855,264人(うち女性256,647人、子供435,908人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 11, 2020をもとに作成。

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トルコ軍はシャイフ・アキール山(アレッポ県)の第4監視所から新たに撤退を開始、イドリブ県のマアッル・ハッタート村の拠点からの撤退完了(2020年11月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるシャイフ・アキール山に設置されていた第4監視所から新たに撤退を開始し、大型トレーラー140輌あまりが、セメントのブロックなどを積んで、アターリブ市方面に向かった。

また、イドリブ県のマアッル・ハッタート村の拠点からの撤収作業も完了し、同地に駐留していた部隊はタフタナーズ航空基地の拠点に移動した。

なお、これに先立って、トルコ軍はハマー県ムーリク市の第9監視所からの撤退を完了している。

これにより、シリア領内のトルコ軍監視所・拠点は72カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、サルマーン村(第7監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所、撤退中)、アナダーン山(第3監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所、撤退完了)、シール・マガール村(第10監視所、撤退中)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:マアッル・ハッタート村(撤退完了)、サラーキブ市(3カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村
アレッポ県:アナダーン市、アレッポ市ラーシディーン地区、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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イスラエル軍報道官は北部領空を侵犯したレバノンのヒズブッラーのドローンを撃墜したと発表(2020年11月10日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、イスラエル北部の領空を侵犯したレバノンのヒズブッラーの無人航空機(ドローン)1機を撃墜したと発表した。

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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カナダは11日に開幕する「難民帰還に関する国際会議」を「帰還の条件が整っていない」として不参加表明(2020年11月10日)

カナダ政府が運営するツイッターのアカウント「カナダとシリア」(Canada and Syria、https://twitter.com/canadasyria)は、11月11日にシリアの首都ダマスカスで開幕予定の「難民帰還に関する国際会議」に関して、英語とアラビア語で「シリアへの帰還の条件が整っていない」として不参加を表明した。

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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EUおよび加盟国は11日に開幕する「難民帰還に関する国際会議」を「時期尚早」として不参加表明(2020年11月10日)

欧州理事会は声明を出し、11月11日にシリアの首都ダマスカスで開幕予定の「難民帰還に関する国際会議」に関して、加盟国と欧州連合(EU)外務・安全保障政策上級代表が招待状を受け取ったが、会議に参加しないと発表した。

不参加の理由に関して、声明は、「現下の最優先事項は、難民と国内避難民(IDPs)の安全で、自発的で、尊厳のある、持続的な帰還に向けた条件創出に向けた実際の行動で、それは国際法と2018年2月に国連が出した「シリアへの難民帰還に向けた保護基準および規定」に沿って、シリア全土に完全且つ無制限にアクセスできる国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とともに行われるものだと見ており、会議は時期尚早である」としている。

声明はまた「帰還の決定は常に個人として行われねばならないが、現下のシリアの状況は、大規模な自発的機関を促すには至っていない…。限定的に行われている帰還についても、強制徴収、無差別拘禁、強制失踪、拷問、身体的および性的暴力、住宅、土地および財産の利用における差別、さらには貧弱、基本的サービスの不在など、IDPsと難民が多くの障害や脅威に直面している」と指摘している。

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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SANAは11日に「難民帰還に関する国際会議」が開催されると発表、トルコを除くすべての国が招待(2020年11月10日)

SANA(11月10日付)は、首都ダマスカスのコンベンション・センターで、11月11日と12日の2日の予定で、「難民帰還に関する国際会議」が開催されると伝えた。

会議は、シリアの現状、難民の帰還状況、帰還に向けた障害、帰還に向けた環境情勢、人道支援、インフラ復旧、科学教育機関との連携、エネルギー部門のインフラ復興などについて、複数の部会に別れて協議する予定。

アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官が9日に明らかにしたところによると、会議にはトルコを除くすべての国に招待状が送られている。

トルコを排除したのは、「シリアのテロ組織の筆頭支援者であるエルドアンの体制によるいかなる前向きなことが期待できない」のが理由。

ロシア、中国、イラン、レバノン、UAE、パキスタン、オマーンなどが参加するほか、国連もオブザーバー参加する。

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのハージー外務大臣補と会談(2020年11月10日)

アサド大統領は、シリアを訪問したイランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補を団長とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA(11月10日付)によると、会談では、11日に開幕予定の「難民帰還に関する国際会議」などについて意見が交わされた。

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県ザーウィヤ山地方を5度にわたって爆撃(2020年11月10日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから250日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村一帯、シャンナーン村一帯を5度にわたり爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村などを砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県18件、ラタキア県9件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は33件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民160人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は625,852人に(2020年11月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(11月10日付)を公開し、11月9日に難民160人(うち女性48人、子供82人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民160人(うち女性48人、子供82人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は625,852人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者230,604人(うち女性69,326人、子ども117,340人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,721,603人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は855,132人(うち女性256,602人、子供435,831人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 10, 2020をもとに作成。

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トランプ米政権はシーザー・シリア保護法に基づいて石油関連部門および政府関連の17の個人と団体を新たに制裁対象に加える(2020年11月9日)

米国務省は声明を出し、2015年10月30日にシリア軍がダマスカス郊外県ドゥーマー市の市場を爆撃し70人以上の市民を殺害した事件から5年が経過したのに合わせて、財務省の外国資産管理局(OFAC)が、シーザー・シリア市民保護法に基づき、大統領令第13894号第2項を適用し、石油関連部門および政府関連の17の個人と団体を新たに制裁対象に加えたと発表した。

うち新たに制裁対象に加えられたシリアの個人・団体は以下の通り:

シリア石油関連部門

1. アルファーダー石油民間株式会社
2. サーリーザール運送SAL
3. 石油鉱物資源省
4. 石油精製流通公社(PERD)
5. ラサーファ精製株式会社
6. 沿岸精製株式会社
7. フサーム・アフマド・ルシュディー・カーティルジー
8. カマール・イマードッディーン・マダニー
9. ターリク・イマードッディーン・マダニー

政府高官

10. ガッサーン・ジャウダト・イスマーイール(シリア空軍情報部、少将)
11. ナスル・アリー(政治治安局長、准将)
12. ナビール・ムハンマド・トゥウマ(人民議会議員)
13. アーミル・タイスィール・ヒーティー(人民議会議員)
14. トゥウマ・インターナショナル・グループ
15. ヒーティー住宅グループ
16. 軍事建設機構(MCE)
17. 生産計画局(PPA)

AFP, November 10, 2020、ANHA, November 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2020、Reuters, November 10, 2020、SANA, November 10, 2020、SOHR, November 10, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合の車輌約15輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2020年11月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約15輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、県内各所に設置されている基地に向かった。

一方、SANA(11月9日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が若者多数を拘束、軍事教練キャンプに連行した。

AFP, November 9, 2020、ANHA, November 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 9, 2020、Reuters, November 9, 2020、SANA, November 9, 2020、SOHR, November 9, 2020などをもとに作成。

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