米軍部隊がダイル・ザウル県ウマル油田一帯で軍事演習(2020年3月13日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ウマル油田に駐留する米軍部隊が同油田一帯で軍事演習を行った。

AFP, March 13, 2020、ANHA, March 13, 2020、AP, March 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2020、Reuters, March 13, 2020、SANA, March 13, 2020、SOHR, March 13, 2020、UPI, March 13, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県タッル・アブヤド市近郊を砲撃(2020年3月13日)

ラッカ県では、ANHA(3月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のクーバルラク村、アフダクー村、カズアリー村、フッリーヤ村を砲撃した。

AFP, March 13, 2020、ANHA, March 13, 2020、AP, March 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 13, 2020、Reuters, March 13, 2020、SANA, March 13, 2020、SOHR, March 13, 2020、UPI, March 13, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民627人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は575,476人に(2020年3月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月13日付)を公開し、3月12日に難民627人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは196人(うち女性58人、子供100人)、ヨルダンから帰国したのは431人(うち女性129人、子供220人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は575,476人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者181,556人(うち女性54,864人、子ども92,891人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者393,920人(うち女性118,219人、子ども200,892人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,580,101人(うち女性1,974,030人、子供3,355,852人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は804,756人(うち女性241,741人、子供410,705人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 13, 2020をもとに作成。

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トルコは新型コロナウイルス対策として占領地からのシリア人の入国を禁止(2020年3月12日)

CNN Turk(3月12日付)は、アレッポ県バーブ・サラーマ国境通行所に通じるオンジュプナル国境通行所(キリス県)からのシリア人の入国を禁止することが決定されたと伝えた。

決定は、シリア側で新型コロナウイルス感染者が確認されたとの情報を受けたもの。

国境通行所は3月2日に再開されていた。

AFP, March 12, 2020、ANHA, March 12, 2020、AP, March 12, 2020、CNN Türk, March 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2020、Reuters, March 12, 2020、SANA, March 12, 2020、SOHR, March 12, 2020、UPI, March 12, 2020などをもとに作成。

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米主導の有志連合がダイル・ザウル県を爆撃し、イラク人民動員隊26人が死亡(2020年3月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)などによると、11日深夜に、ブーカマール市南のヒスバーン地区にあるイラク人民動員隊の拠点複数カ所が爆撃を受け、少なくとも26人が死亡、15人が負傷した。

シリア人権監視団によると、人民動員隊の救急車輌複数台が、イラク側のカーイム国境通行所からダイル・ザウル県のブーカマール検問所に入り、死傷者をイラク領内に搬送したという。

AFP(3月12日付)によると、爆撃を行ったのは米軍主導の有志連合。

アイン・ユーフラテス(3月12日付)によると、この爆撃と前後して、ブーカマール市にある人民防衛隊の拠点もミサイル攻撃を受けたという。

一連の攻撃での犠牲者のなかには、「イマーム・アリー基地」(イマーム・アリー・コンパウンド)と呼ばれるシリア北東部の「イランの民兵」の基地の監督者の一人とされるウィサーム・トゥファイリー氏も含まれているという。

AFP, March 12, 2020、ANHA, March 12, 2020、AP, March 12, 2020、‘Ayn al-Furat, March 12, 2010、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2020、Reuters, March 12, 2020、SANA, March 12, 2020、SOHR, March 12, 2020、UPI, March 12, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のハサカ県タッル・ハラム村での爆発でトルコ軍兵士が死傷(2020年3月12日)

ハサカ県では、SANA(3月12日付)によると、タッル・ハラフ村で、車に仕掛けられていた爆弾がトルコ軍の検問所脇で爆発し、トルコ軍兵士4人が死亡、8人が負傷した。

爆発発生後、トルコ領内から救急車など多数の車輌が進入し、死傷者を領内に搬送したという。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(3月12日付)は、この爆発でトルコ軍兵士1人と、国民軍に所属する憲兵隊員と「自由シリア警察」の隊員3人が死亡したと伝えた。

また、シリア人権監視団は、トルコ軍の検問所ではなく、同軍の支援を受ける国民軍の検問所で爆発が起き、国民軍の戦闘員2人が死亡、8人が負傷したと発表した。

タッル・ハラフ村は長らく北・東シリア自治局の支配下にあったが、2019年10月にトルコ軍が侵攻し(「平和の泉」作戦)、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯、ハサカ県ラアス・アイン市一帯などとともに占領下に置いていた。

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ラッカ県では、ANHA(3月12日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・リフアト市近郊のクーバルリーク、アフドキー、カズアリー村、フッリーヤ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がアイン・アラブ(コバネ)市西の国境地帯で合同パトロールを実施した。

AFP, March 12, 2020、ANHA, March 12, 2020、AP, March 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2020、Reuters, March 12, 2020、SANA, March 12, 2020、SOHR, March 12, 2020、UPI, March 12, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県で停戦が概ね遵守されるなか、シリア軍は2カ村を再び制圧(2020年3月12日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから7日目となる3月12日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件(イドリブ県6件、ラタキア県3件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認なかった。

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イドリブ県では、SANA(3月12日付)によると、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団がハントゥーティーン村、ハザーリーン村一帯を砲撃、シリア軍がこれに応戦した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がダール・カビーラ村一帯を砲撃した。

シリア軍はまた、マアーッラト・ムーハス村、ブライジュ村一帯に展開し、同地を再び制圧した。

同地は、シリア軍も「決戦」作戦司令室も展開しておらず、7日にもシリア軍が一時制圧したが、8日に「決戦」作戦司令室が反撃し、撤退していた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフル・アンマ村を砲撃した。

AFP, March 12, 2020、ANHA, March 12, 2020、AP, March 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 12, 2020、Reuters, March 12, 2020、SANA, March 12, 2020、SOHR, March 12, 2020、UPI, March 12, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民652人と国内避難民(IDPs)2,127人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は574,849人、2019年以降帰還したIDPsは65,682人に(2020年3月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月12日付)を公開し、3月11日に難民652人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは185人(うち女性55人、子供95人)、ヨルダンから帰国したのは467人(うち女性140人、子供238人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は574,849人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者181,360人(うち女性54,806人、子ども92,791人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者393,489人(うち女性118,090人、子ども200,672人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,580,101人(うち女性1,974,030人、子供3,355,852人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は804,129人(うち女性241,554人、子供410,385人)となった。

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一方、国内避難民2,127人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは2,127人(うち女性986人、子ども823人)、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は65,682人(うち女性22,940人、子供26,995人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,278人(うち女性405,499人、子供670,761人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 12, 2020をもとに作成。

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トルコのアカル国防大臣「3月15日にM4高速道路沿線でロシアとの合同パトロールを開始することを計画している」(2020年3月11日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は報道向け声明を出し、「トルコは3月15日にM4高速道路沿線でロシアとの合同パトロールを開始することを計画している」と発表した。

発表は、トルコの首都アンカラでの、ロシア・トルコの軍・治安・外交関係高官会合を受けたもの。

アカル国防大臣はこの会合について「建設的で前向きなものだった」と述べた。

アナトリア通信(3月11日付)が伝えた。

AFP, March 11, 2020、Anadolu Ajansı, March 11, 2020、ANHA, March 11, 2020、AP, March 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2020、Reuters, March 11, 2020、SANA, March 11, 2020、SOHR, March 11, 2020、UPI, March 11, 2020などをもとに作成。

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ロシア国防省:トルコが発表したイドリブ県での戦果は「現実に即していない誇張」(2020年3月11日)

ロシア国防省は声明を出し、シリア北西部へのトルコの侵攻(「春の盾」作戦)でのトルコ側の戦果発表について「誇張されており、現実に即していない」と否定した。

ロシア国防省は「エルドアン大統領はトルコ製の無人航空機(ドローン)が、シリア軍のパーンツィリS1防空システム(8基)を破壊したと発表したが、これは現実に即しておらず、誇張である」と主張した。

RT(3月11日付)が伝えた。

AFP, March 11, 2020、ANHA, March 11, 2020、AP, March 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2020、Reuters, March 11, 2020、RT, March 11, 2010、SANA, March 11, 2020、SOHR, March 11, 2020、UPI, March 11, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍は声明を出し、ラッカ県での戦闘でトルコ軍兵士3人を殺害したと発表(2020年3月11日)

ラッカ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が声明を出し、7日にM4高速道路沿線の村々でトルコ軍およびその支援を受ける国民軍と激しく交戦し、トルコ軍兵士3人を殺害、4人を負傷させたと発表した。

この戦闘では、シリア民主軍兵士1人も死亡した。

アフリーン解放戦線によると9人の戦闘で死亡したのは、ズィナール・アフマド氏。

シリア民主軍はまた5日にトルコ軍の無人航空機(ドローン)をアイン・イーサー市近郊で撃墜したと合わせて発表した。

ANHA(3月11日付)が伝えた。

AFP, March 11, 2020、ANHA, March 11, 2020、AP, March 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2020、Reuters, March 11, 2020、SANA, March 11, 2020、SOHR, March 11, 2020、UPI, March 11, 2020などをもとに作成。

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停戦発効から6日目もシリア、ロシア、トルコ軍の爆撃は確認されず(2020年3月11日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから6日目となる3月11日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県1件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のサルマーニーヤ村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が戦車、装甲車など約70輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている通行所からシリア領内に進入させた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市サーフール地区の橋の下でシリア軍兵士1人の遺体が発見された。

AFP, March 11, 2020、ANHA, March 11, 2020、AP, March 11, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 11, 2020、Reuters, March 11, 2020、SANA, March 11, 2020、SOHR, March 11, 2020、UPI, March 11, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民761人と国内避難民(IDPs)1人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は574,197人、2019年以降帰還したIDPsは63,555人に(2020年3月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月11日付)を公開し、3月10日に難民761人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは203人(うち女性61人、子供103人)、ヨルダンから帰国したのは558人(うち女性167人、子供285人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は574,197人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者181,175人(うち女性54,751人、子ども92,696人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者393,022人(うち女性117,950人、子ども200,434人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,580,101人(うち女性1,974,030人、子供3,355,852人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は803,477人(うち女性241,359人、子供410,052人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は63,555人(うち女性21,954人、子供26,172人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,332,151人(うち女性404,513人、子供669,938人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 11, 2020をもとに作成。

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『シャルク・アウサト』紙:リビアのハフタル将軍がシリアを秘密裏に訪問(2020年3月10日)

『シャルク・アウサト』紙(3月10日付)は、複数の情報筋の話として、リビア国民軍を指導するハリーファ・ハフタル将軍(退役少将)がシリアを秘密裏に訪問していたと伝えた。

同情報筋によると、訪問は、シリア政府とベンガジの移行期政府の外交関係樹立に向けた地ならしを行うことが目的だったという。

また、この極秘訪問を祝福するかたちで、エジプトのアッバース・カーミル総合情報部長官のシリア訪問(3月2日)が行われたという。

シリアへの極秘訪問では、ハフタル将軍は、ファーイズ・スィラージュ執行評議会議長が指導するトリポリの国民合意政府(GNA)傘下の武装勢力と戦うため、郡・治安関係の専門家や戦闘員の受け入れについて検討が加えられ、またこれと合わせるかたちでロシアはダマスカス郊外県グータ地方出身のシリア人戦闘員(元反体制武装集団戦闘員)を派遣、ロシアの民間軍事会社のワグナー・グループが、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているラタキア県フマイミーム航空基地から装備や弾薬をリビアに移送したという。

AFP, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、al-Sharq al-Awsat, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「シリアの石油を復興に活用するようプーチン大統領に提案した。そうすれば、トルコは復興に参加できる」(2020年3月10日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、訪問先のブリュッセル(ベルギー)で同行記者らに対して、ハサカ県カーミシュリー市一帯やダイル・ザウル県での石油収入をシリア復興に活用すべきだとロシアのヴラジミール・プーチン大統領に提案したと述べた。

エルドアン大統領は「私は、(ダイル・ザウル県とカーミシュリー市一帯での)石油生産を通じて破壊されたシリアの復興を財政的に支援するようプーチン大統領に対して提案した。また、我々はこうした事業に参加する用意があると伝えた。プーチン大統領は「それは可能だ」と答えてくれた」と述べた。

また「こうした方針に向けて措置が講じられれば、(ドナルド・)トランプ米大統領にも同様の提案をするだろう。こうすることで、それ(石油)がテロリストに利用されることなく、我々はシリア復興を支援する機会を得ることになる」と付言した。

一方、イドリブ県での停戦については「一時的なものではあっても、うまくいっている…。この状態が続き、持続的な停戦になればと思っている」と述べた。

ロシアのメディアが、5日のプーチン大統領との会談前に2分以上も待たされているエルドアン大統領の映像をリークしたことについては、「トルコ・ロシア関係がこの手の情報操作の試みの犠牲になることはない」と一蹴した。

欧州への渡航を希望するシリア難民の移動規制を解除したことについては、ギリシャに対して国境を開放するよう呼びかけるとともに、「ギリシャに定住するのではなく、他の欧州諸国に行こうとしている」と述べた。

AFP, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。

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バスニュース:シリア北東部に展開するイランの民兵7人が新型コロナウイルスに感染して死亡(2020年3月10日)

バスニュース(3月10日付)は、シリア政府支配下のダイル・ザウル県ブーカマール市一帯に展開しているイラン・イスラーム革命防衛隊傘下の民兵(いわゆる「イランの民兵」)7人が新型コロナウイルスに感染して死亡、また40人が感染していると伝えた。

死亡した民兵はブーカマール市西のハウダーン地区近くに埋葬される一方、同市のアーイシャ・ハイリー病院には感染者を隔離するセクションが設置されたという。

死亡した民兵の一部は、3月初旬にイラン、イラクから陸路でシリアに入ったという。

AFP, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、BasnewsMarch 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍が有志連合の航空支援を受けてダイル・ザウル県内の女学校を急襲し、IDPs複数人を拘束(2020年3月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合ヘリコプターの航空支援を受けて、県東部のハワーイジュ村にある女学校を急襲し、学校内にいた国内避難民(IDPs)複数人を拘束、連行した。

拘束されたのはマヤーディーン市出身者で、容疑は不明だという。

AFP, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣「M4高速道路の南側はロシア、北側はトルコの監視下に置かれる」(2020年3月10日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、イドリブ県を通過するM4高速道路の処遇に関して「街道の南側はロシアの監視下に、北側は我々の監視下に置かれる」と述べた。

チャヴシュオール外務大臣はまた「シリア政府がイドリブ県の停戦を無視して進軍しようとすれば、我が軍はこれまでに行ってきたことを行うことになる」と付言した。

アナトリア通信(3月10日付)が伝えた。

AFP, March 10, 2020、Anadolu Ajansı, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍・国民軍とシリア軍がトルコ占領下のラッカ県タッル・アブヤド市近郊で砲撃戦(2020年3月10日)

ラッカ県では、ANHA(3月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のディブス村、カズアリー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、これに対してシリア軍はタッル・リフアト市郊外一帯に展開するトルコ軍と国民軍の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(3月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市近郊で、車に仕掛けられていた爆弾が爆発、イスラーム軍の法務委員会議長が死亡した。

また、同じくトルコ占領下のアフリーン市で車に仕掛けられいた爆弾が爆発し、1人が負傷した。

AFP, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。

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RIAノーヴォスチ通信:トルコ軍はイドリブ県内の監視所から漸進的に重火器の撤退を始める(2020年3月10日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから5日目となる3月10日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイシュタブリク村を砲撃した。

一方、トルコ軍は戦車、装甲車など約100輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に進入させた。

しかし、RIA・ノーヴォスチ通信(3月10日付)は、ロシア軍筋の話として、5日の首脳会談での停戦合意に従い、トルコ政府がイドリブ県内の監視所から重火器の撤退を漸進的に開始したと伝えた。

このほか、ファイルーン村近郊の国民解放戦線(シリア国民軍)の拠点複数カ所が武装集団の襲撃を受け、ロケット弾をはじめとする武器弾薬、車輌1輌が盗まれた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルマーニーヤ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルタアール村一帯で、シリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦した。

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ドゥラル・シャーミーヤ(3月10日付)によると、フサーム・ルーカー少将(政治治安局長)がダルアー県のジャースィム市で、シリア政府との和解に応じた元反体制武装集団戦闘員に対して、所持している武器の引き渡しを要請、拒否した場合はシリア北部に追放すると脅迫していると伝えた。

AFP, March 10, 2020、ANHA, March 10, 2020、AP, March 10, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 10, 2020、Reuters, March 10, 2020、 RIA Novosti, March 10, 2020、SANA, March 10, 2020、SOHR, March 10, 2020、UPI, March 10, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民645人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は573,436人に(2020年3月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月10日付)を公開し、3月9日に難民645人が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは173人(うち女性52人、子供88人)、ヨルダンから帰国したのは472人(うち女性142人、子供241人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は573,436人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者180,972人(うち女性54,690人、子ども92,593人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者392,464人(うち女性117,783人、子ども200,149人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,580,101人(うち女性1,974,030人、子供3,355,852人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は802,716人(うち女性241,131人、子供409,664人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 10, 2020をもとに作成。

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エジプトのカーミル総合情報部長官がシリアを秘密裏に訪問、サウジ、UAEとともにトルコに対抗するためアサド政権支援を調整(2020年3月9日)

『ワタン』(3月9日付)は、エジプトのアッバース・カーミル総合情報部長官が、シリアの首都ダマスカスを秘密裏に訪問していたと伝えた。

同紙によると、カーミル長官は3月2日に首都ダマスカスを訪問し、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長らと会談、シリアでの「テロとの戦い」の進捗や中東情勢全般について意見を交わしたという。

『アラビー・ジャディード』(3月9日)も、カーミル長官が、北アフリカへのトルコの勢力伸張の試みに対処するために、チュニジア、アルジェリア、モロッコ、リビアを訪問したと、伝えた。

同紙によると、こうした動きのなかで、エジプトは、サウジアラビア、UAEとともに、イドリブ県に侵攻し、シリア北部一帯を占領下に置くトルコに対抗するシリア政府(アサド政権)を支援するための調整を行っているという。

AFP, March 9, 2020、ANHA, March 9, 2020、AP, March 9, 2020、al-‘Arabi al-Jadid, March 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2020、Reuters, March 9, 2020、SANA, March 9, 2020、SOHR, March 9, 2020、UPI, March 9, 2020、al-Watan, March 9, 2020などをもとに作成。

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ロシアとトルコは「作戦の調整」を目的とした常設の連絡チャンネルを開設(2020年3月9日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのオレグ・ジュラフロフ副センター長(少将)は、5日のロシア・トルコ首脳会談での停戦合意を受けて、トルコ側との「作戦の調整」を目的とした常設の連絡チャンネルを開設したと発表した。

RT(3月9日付)が伝えた。

AFP, March 9, 2020、ANHA, March 9, 2020、AP, March 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2020、Reuters, March 9, 2020、RT, March 9, 2020、SANA, March 9, 2020、SOHR, March 9, 2020、UPI, March 9, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県のM4高速道路で米軍がロシア軍部隊の通行を再び妨害(2020年3月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー国際空港に駐留するロシア軍部隊が、M4高速道路を通って、タッル・タムル町に入ろうとしたが、米軍部隊が同町の入り口でこれを妨害した。

ロシア軍部隊はタッル・タムル町に入るのを断念し、ダルバースィーヤ市を経由してアブー・ラースィーン(ザルカーン)町に向かった。

一方、これに先立つこと数時間前、装甲車など11輌からなるロシア軍の部隊が、カーミシュリー市を発ち、アームーダー市、ダルバースィーヤ市、アブー・ラースィーン町を通って、ラッカ県のアイン・イーサー市に向かった。

これに代わって、19輌からなるロシア軍の別の部隊が、アイン・イーサー市からダルバースィーヤ市を経由してカーミシュリー市に入った。

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一方、ハサカ・メディア・センター(3月9日付)は、ロシア軍の車列はカーミシュリー市からではなく、アレッポ市を発ち、タッル・タムル町に入ろうとしたところを米軍のパトロール部隊の妨害を受け、進路を変更したと伝えた。

https://www.facebook.com/NPA.SY/videos/2812585962164024/

ロシア軍の車列は、タッル・タムル町を迂回し、アブー・ラーシーン町、ダルバースィーヤ市、アームーダー市を経由してカーミシュリー市に向かった。

AFP, March 9, 2020、ANHA, March 9, 2020、AP, March 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2020、Markaz al-Hasaka al-I’lami, March 9, 2020、Reuters, March 9, 2020、SANA, March 9, 2020、SOHR, March 9, 2020、UPI, March 9, 2020などをもとに作成。

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トルコに越境しようとした住民1人をトルコ軍憲兵隊が射殺(2020年3月9日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マウカ村出身の男性1人が、ハーリム市近郊のバービスカー村から越境してトルコ領内に入ろうとしたが、トルコ軍憲兵隊の発砲を受けて死亡した。

AFP, March 9, 2020、ANHA, March 9, 2020、AP, March 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2020、Reuters, March 9, 2020、SANA, March 9, 2020、SOHR, March 9, 2020、UPI, March 9, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はアレッポ県北部を砲撃(2020年3月9日)

アレッポ県では、ANHA(3月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村、アイン・ダクナ村、マルアナース村、マーリキーヤ村を砲撃した。

一方、アフリーン解放軍団が声明を出し、3月6日にトルコ占領下のアフリーン市でトルコ軍のファントム4無人航空機(ドローン)1機を撃墜したと発表、その写真を公開した。

AFP, March 9, 2020、ANHA, March 9, 2020、AP, March 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2020、Reuters, March 9, 2020、SANA, March 9, 2020、SOHR, March 9, 2020、UPI, March 9, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県でトルコ軍の車列を重火器で挑発、トルコ軍は応戦せず(2020年3月9日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、5日のロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(5日深夜)してから4日目となる3月9日、シリア・ロシア軍、トルコ軍は爆撃を実施しなかったが、シリア軍、「決戦」作戦司令室による若干の停戦違反が確認された。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(イドリブ県0件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアターリブ市近郊にある第46連隊基地近くを走行中のトルコ軍の車輌複数輌に重火器を発砲した。

トルコ軍はシリア軍の挑発には乗らず、反撃しなかった。

これに関して、アナトリア通信(3月9日付)は、「シリア軍は2日前に、(停戦が発効しているにもかかわらず)トルコ軍の車列に発砲した…。トルコ軍の別の部隊の近くにも砲弾3発を発射した」と伝えた。

シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、カフル・アンマ村、ダーラト・イッザ市を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がアンカーウィー村近郊でシリア軍の軍用車両を攻撃した。

「信者を煽れ」作戦司令室一方、ガーブ平原に潜入しようとしたシリア軍部隊を7日に続いて撃退し、兵士多数を殺傷したと発表した。

「信者を煽れ」作戦司令室は新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が撃った迫撃砲弾複数発がマストゥーマ村、ナイラブ村に着弾した。

一方、トルコ軍は戦車や装甲車など50輌からなる部隊をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

AFP, March 9, 2020、Anadolu Ajansı, March 9, 2020、ANHA, March 9, 2020、AP, March 9, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 9, 2020、Reuters, March 9, 2020、SANA, March 9, 2020、SOHR, March 9, 2020、UPI, March 9, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民707人と国内避難民(IDPs)1,520人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は571,809人、2019年以降帰還したIDPsは61,035人に(2020年3月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月9日付)を公開し、3月8日に難民707人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは198人(うち女性60人、子供101人)、ヨルダンから帰国したのは509人(うち女性153人、子供260人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は571,809人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者180,643人(うち女性54,591人、子ども92,425人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者391,166人(うち女性117,393人、子ども199,487人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,580,101人(うち女性1,974,030人、子供3,355,852人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は801,089人(うち女性240,642人、子供408,834人)となった。

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一方、国内避難民1,520人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したの1,520人(うち女性543人、子ども491人)、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は61,035人(うち女性20,823人、子供25,273人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,329,631人(うち女性403,382人、子供669,039人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 9, 2020をもとに作成。

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北・東シリア自治局支配下での抗議デモで住民1人、アサーイシュ隊員1人死亡、米軍はデモ拡大を阻止するため町を包囲(2020年3月8日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月8日付)やシリア人権監視団によると、米軍部隊が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とともに、北・東シリア自治局の支配下にあるユーフラテス川東岸のブサイラ市を包囲し、住民の外出を禁止した。

この措置は、ムハイミーダ村での抗議デモの拡大を阻止するためのもの。

ムハイミーダ村ではこの日、住民がシリア民主軍の活動や基本サービスの不足に抗議する抗議デモを行ったが、シリア民主軍はデモ参加者に対して実弾を発砲し、これを強制排除、その際、住民1人が死亡、2人が負傷した。

また、デモを強制排除しようとした内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員一人が、参加者にナイフで刺されて死亡した。

住民に犠牲者が出たことを受けて、サフィーラ村の住民も抗議デモを行い、ダイル・ザウル市とラッカ市を結ぶ街道でタイヤを燃やすなどして封鎖した。

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ハサカ県では、SANA(3月8日付)によると、タッル・タムル町近郊のクーザリーヤ村で、シリア軍部隊と住民が米軍のパトロール部隊の進入を阻止し、これを撃退した。

装甲車7輌からなる米軍のパトロール部隊はクーザリーヤ村に進入しようとしたが、兵士と住民多数が立ちはだかり、部隊は引き返したという。

一方、米軍が違法に基地を設置しているルマイラーン町では、住民が米軍装甲車に投石し、占領反対の意思を示した。

AFP, March 8, 2020、ANHA, March 8, 2020、AP, March 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2020、Reuters, March 8, 2020、SANA, March 8, 2020、SOHR, March 8, 2020、UPI, March 8, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がラッカ県を砲撃しシリア軍兵士1人負傷、トルコ占領地で爆発相次ぎ住民1人死亡(2020年3月8日)

ラッカ県では、ANHA(3月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・アブヤド市近郊のカズアリー村、スライブ村、クーバルラク村を砲撃し、シリア軍兵士1人が負傷した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(3月8日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市中心街で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民1人が死亡、複数が負傷した。

またラーイー村でも同様の爆発が発生し、住民2人が負傷した。

AFP, March 8, 2020、ANHA, March 8, 2020、AP, March 8, 2020、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2020、Reuters, March 8, 2020、SANA, March 8, 2020、SOHR, March 8, 2020、UPI, March 8, 2020などをもとに作成。

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