スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年12月24日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月24日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, December 24, 2023、ANHA, December 24, 2023、‘Inab Baladi, December 24, 2023、Reuters, December 24, 2023、SANA, December 24, 2023、SOHR, December 24, 2023、Suwayda 24, December 24, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のシャッアーラ村、ヒルバト・シャッアーラ村、シャイフ・イーサー村を砲撃(2023年12月24日)

アレッポ県では、ANHA(12月24日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャッアーラ村、ヒルバト・シャッアーラ村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

AFP, December 24, 2023、ANHA, December 24, 2023、‘Inab Baladi, December 24, 2023、Reuters, December 24, 2023、SANA, December 24, 2023、SOHR, December 24, 2023などをもとに作成。

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国防省はシリア軍部隊がアレッポ県とハマー県の農村地帯でドローン7機を撃墜、テロリストの攻撃を阻止したと発表(2023年12月24日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、シリア軍部隊がアレッポ県とハマー県の農村地帯で無人航空機(ドローン)複数機を迎撃し、7機を撃墜、同地の安全な町村に対するテロリストの攻撃を阻止したと発表、撃墜したドローンの写真を公開した。



SANA(12月24日付)が伝えた。

AFP, December 24, 2023、ANHA, December 24, 2023、‘Inab Baladi, December 24, 2023、Reuters, December 24, 2023、SANA, December 24, 2023、SOHR, December 24, 2023などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がラタキア県アブー・アリー山一帯とマリク丘一帯を砲撃し、シリア軍兵士3人を殺害(2023年12月23日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村、バーラ村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるルワイハ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・アンマ村、カフル・タアール村を砲撃した。

シリア軍はまた、タディール村を無人航空機(ドローン)1機で攻撃、住民1人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアブー・アリー山一帯とマリク丘一帯を砲撃し、シリア軍兵士3人を殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市で軍事情報局に協力する地元民兵の司令官が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

また、ジャースィム市でも若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, December 23, 2023、ANHA, December 23, 2023、‘Inab Baladi, December 23, 2023、Reuters, December 23, 2023、SANA, December 23, 2023、SOHR, December 23, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ジャルズィー村、タヤーナ村、スワイダーン・ジャズィーラ村に地元の武装集団が潜入し、シリア民主軍と交戦(2023年12月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、地元の武装集団がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸からダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にある東岸に潜入、ジャルズィー村とタヤーナ村にある人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地2ヵ所を襲撃、同軍と交戦した。

地元の武装集団はまた、スワイダーン・ジャズィーラ村に潜入し、シリア民主軍の陣地複数ヵ所を襲撃した。

AFP, December 23, 2023、ANHA, December 23, 2023、‘Inab Baladi, December 23, 2023、Reuters, December 23, 2023、SANA, December 23, 2023、SOHR, December 23, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ティーム油田とマヤーディーン市を結ぶ街道で、ダーイシュのスリーパーセルがパレスチナ人民兵組織のクドス旅団の陣地複数ヵ所を襲撃し2人を殺害、2人を負傷(2023年12月23日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるティーム油田とマヤーディーン市を結ぶ街道で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがパレスチナ人民兵組織のクドス旅団の陣地複数ヵ所を襲撃し2人を殺害、2人を負傷させた。

AFP, December 23, 2023、ANHA, December 23, 2023、‘Inab Baladi, December 23, 2023、Reuters, December 23, 2023、SANA, December 23, 2023、SOHR, December 23, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年12月23日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月23日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, December 23, 2023、ANHA, December 23, 2023、‘Inab Baladi, December 23, 2023、Reuters, December 23, 2023、SANA, December 23, 2023、SOHR, December 23, 2023、Suwayda 24, December 23, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍はハサカ県カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市一帯の油田施設を砲撃(2023年12月23日)

ハサカ県では、ANHA(12月23日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市一帯の油田施設、バーニー・シャクファティー村を砲撃した。

ANHA(12月24日付)によると、攻撃を受けたのは、上カルディーム村に近いサイーダ石油ステーション、アウダ石油ステーション、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市南のプラスチック工場で、アウダ石油ステーションで1人が負傷した。

シリア人権監視団によると、この攻撃により、(西)スワイディーヤ村の変電所や発電所が利用不能となった。

これに関して、トルコ国防省はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)を通じて、シリア北部とイラク北部の複数ヵ所を爆撃し、29の標的を破壊、多数のテロリストを無力化したと発表した。


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アレッポ県では、ANHA(12月23日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するクルド人戦線旅団がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同下にあるマンビジュ師北のシャイフ・ナースィル村(クルト・ワイラーン村)でシリア国民軍の無人航空機(ドローン)1機を撃墜した。

これに対して、シリア国民軍がマンビジュ市北のサイヤーダ村、ウンム・アダス村、ダンダニーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍とシリア国民軍が、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるバーブ市に隣接するターディフ市一帯で交戦した。

AFP, December 23, 2023、ANHA, December 23, 2023、December 24, 2023、‘Inab Baladi, December 23, 2023、Reuters, December 23, 2023、SANA, December 23, 2023、SOHR, December 23, 2023、December 24, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構に所属する狙撃連隊がアレッポ県ミーズナーズ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2023年12月22日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構に所属するウスマーン・ブン・アッファーン旅団は、マリク丘一帯に潜入しようとしたシリア軍部隊とレバノンのヒズブッラーの民兵を迎撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・アンマ村、カフル・タアール村を砲撃した。

これに対して、シャーム解放機構に所属する狙撃連隊がシリア政府の支配下にあるミーズナーズ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, December 22, 2023、ANHA, December 22, 2023、‘Inab Baladi, December 22, 2023、Reuters, December 22, 2023、SANA, December 22, 2023、SOHR, December 22, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県シャンナーン村、シャアファ村、ヒサーン村、ムハイミーダ村でシリア民主軍と地元民兵・親政権民兵が交戦(2023年12月22日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、地元の武装集団と親政権民兵がダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるシャンナーン村に潜入し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が軍事転用している同地の学校をRPG弾で攻撃した。

また、シャアファ村、ヒサーン村、ムハイミーダ村でも、シリア民主軍が地元の武装集団、親政権民兵と交戦、後者がシリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸から東岸に向けて砲撃を行った。

AFP, December 22, 2023、ANHA, December 22, 2023、‘Inab Baladi, December 22, 2023、Reuters, December 22, 2023、SANA, December 22, 2023、SOHR, December 22, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年12月22日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月22日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, December 22, 2023、ANHA, December 22, 2023、‘Inab Baladi, December 22, 2023、Reuters, December 22, 2023、SANA, December 22, 2023、SOHR, December 22, 2023、Suwayda 24, December 22, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県とアレッポ県をドローンで攻撃、シリア民主軍の高官1人を殺害(2023年12月22日)

ハサカ県では、ANHA(12月22日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるハサカ市とタッル・タムル町を結ぶ街道で車1台を狙って攻撃を行った。

シリア人権監視団によると、攻撃は無人航空機(ドローン)1機によるもので、3人が乗った軍用車輛が狙われ、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の軍事部門の高官1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市西のシャイフ・ナースィル村(クルト・ワイラーン村)を無人航空機(ドローン)1機で爆撃した。

一方、ANHA(12月22日付)によると、トルコの占領下にある「平和の泉」地域の中心都市であるアフリーン市で、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発した。

AFP, December 22, 2023、ANHA, December 22, 2023、‘Inab Baladi, December 22, 2023、Reuters, December 22, 2023、SANA, December 22, 2023、SOHR, December 22, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構ファトワー最高評議会議長のアトゥーン師はイスラエルを支援する米国をイランとともに「イスラームのウンマとスンナの民の敵」と指弾、地域の住民を犠牲にして勢力を拡大し、衝突しようとしていると非難(2023年12月20日)

シャーム解放機構のファトワー最高評議会議長を務めるアブドゥッラヒーム・アトゥーン(アブー・アブドゥッラー・シャーミー)師はテレグラム(https://t.me/abomuhammad2022/1332)を通じて、米国とイランを「イスラームのウンマとスンナの民の敵」と指弾した。

アトゥーン師は、米国が、パレスチナやガザ地区の敵であるだけでなく、シオニスト政体を擁護するイスラームのウンマの大だとしたうえで、ガザ地区の住民とムジャーヒディーンがパレスチナで現在行われている戦いにおいて、イスラームの民の戦争の先頭に経っていると称賛した。

また、スンナの民の敵であるイランとその同盟者、そして米国とイスラエルが、この地域において住民を犠牲にして勢力を拡大しようとしており、「我々の国」の為政者の裏切り、卑劣さ、陰謀に乗じて衝突することになるだろうと非難した。

イナブ・バラディー(12月22日付)によると、アトゥーン師が公式の発言として米国を非難するのは2019年以来4年ぶり。

AFP, December 22, 2023、ANHA, December 22, 2023、‘Inab Baladi, December 22, 2023、Reuters, December 22, 2023、SANA, December 22, 2023、SOHR, December 22, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構ファトワー最高評議会議長のアトゥーン師は「ナンバー3」と目されてきたズクール氏の粛清が汚職と治安上の疑惑に端を発していると表明(2023年12月21日)

シャーム解放機構のファトワー最高評議会議長を務めるアブドゥッラヒーム・アトゥーン(アブー・アブドゥッラー・シャーミー)師はテレグラム(https://t.me/abomuhammad2022/1334https://t.me/abomuhammad2022/1335)を通じて、組織の「ナンバー3」と目されてきたアブー・アフマド・ズクール氏の粛清についての釈明を行った。

アトゥーン師はそのなかで、ズクール氏とシャーム解放機構の対立について、同氏が主張するような「権力や椅子(ポスト)」をめぐるものではなく、明白な金銭面での汚職と、一部諸外国のために不法潜入を行った問題にかかる治安上の疑惑に端を発していると述べた。

ズクール氏の粛清と前後して、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者が、2016年のイドリブ県アティマ村での爆破事件(民間人や自由シリア軍メンバー50人が死亡)、2017年のアレッポ県でのヌールッディーン・ザンキー運動のメンバーに対する爆破事件(70人以上が死亡)、米英などの諜報機関との内通などに関与していたとの音声データがインターネット上で拡散されたが、アトゥーン師はこれについても否定した。



AFP, December 22, 2023、ANHA, December 22, 2023、‘Inab Baladi, December 22, 2023、Reuters, December 22, 2023、SANA, December 22, 2023、SOHR, December 22, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関がイドリブ県農村地帯で防御・殲滅作戦にかかわる責任者1人を拘束(2023年12月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関が県農村地帯(場所は不明)で、防御・殲滅作戦にかかわる責任者1人を拘束した。

AFP, December 21, 2023、ANHA, December 21, 2023、‘Inab Baladi, December 21, 2023、Reuters, December 21, 2023、SANA, December 21, 2023、SOHR, December 21, 2023などをもとに作成。

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フール・キャンプに収容されていたイラク人173世帯が北・東シリア地域民主自治局とイラク政府の連携により、イラクに移送(2023年12月21日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア地域民主自治局が管理するフール・キャンプに収容されていたイラク人173世帯が自治局とイラク政府の連携により、イラクへと移送された。

AFP, December 21, 2023、ANHA, December 21, 2023、‘Inab Baladi, December 21, 2023、Reuters, December 21, 2023、SANA, December 21, 2023、SOHR, December 21, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年12月21日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月21日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, December 21, 2023、ANHA, December 21, 2023、‘Inab Baladi, December 21, 2023、Reuters, December 21, 2023、SANA, December 21, 2023、SOHR, December 21, 2023、Suwayda 24, December 21, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村を砲撃(2023年12月21日)

アレッポ県では、ANHA(12月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャワーリガ村を砲撃した。

AFP, December 21, 2023、ANHA, December 21, 2023、‘Inab Baladi, December 21, 2023、Reuters, December 21, 2023、SANA, December 21, 2023、SOHR, December 21, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の第4回大会が開催され、組織体系、政治文書、活動にかかる行程表、そして内規を承認(2023年12月20日)

ラッカ県のラッカ市北部にあるアルド・サイーダ・レストランで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会の第4回大会が開催された。

大会は「シリア人の統合は政治的解決の基礎をなし、民主的、多元的、分権的シリアの実現を保証する」と銘打たれ、400人あまりのメンバーや国内外の来賓、北・東シリア自治局代表ら、ヤズィード教徒、シリア正教徒、アルメニア教徒、クルド人、トルコマン人、チェチェン人の代表、地域の部族長や名士らが出席した。

大会は開会挨拶以外は非公開で行われ、シリア民主評議会の組織体系、政治文書、活動にかかる行程表、そして内規などについての審議が行われ、これらを承認した。

このうち、内規案は、9つの修正を加えたうえで、採択された。

また、リヤード・ダッラール氏とアミーナ・ウマル氏に代えて、ライラー・カルハマーン氏とマフムード・ムサッラト氏を共同議長を選出し、閉幕した。

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前回の大会(第3回)は2018年7月16日にラッカ県タブカ市で開催されていた。

第4回大会は当初2020年に予定されていたが、ハサカ県ラアス・アイン市一帯地域とラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域がトルコの「平和の泉」作戦で占領されたことを受けて延期されていた。

ANHA(12月20日付)が伝えた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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ダーイシュがダイル・ザウル県ハワーイジュ村でシリア民主軍の車輛を襲撃し、メンバー4人と民間人1人を殺害(2023年12月20日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーがダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるハワーイジュ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車輛を襲撃し、メンバー4人と民間人1人を殺害、1人を負傷させた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関はイドリブ県ダーナー市で元党幹部のアブー・アフマド・ズクール氏が属するバッカーラ部族のメンバー22人を相次いで拘束(2023年12月20日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関がダーナー市で、前日に拘束、その後トルコ当局に身柄を引き渡した元党幹部のアブー・アフマド・ズクール氏が属するバッカーラ部族のメンバー22人を相次いで拘束した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県、イドリブ県、ラタキア県でシリア軍とシャーム解放機構が主導する「決戦」作戦司令室が交戦(2023年12月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカスル村、カフル・アンマ村の一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室が県北部のアイン・イーサー村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カラク村と東ガーリヤ村を結ぶ街道で、住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、タッル・シハーブ町でも若い男性1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

さらにムザイリーブ町では、中央委員会(元反体制武装集団メンバーを代表する組織)の幹部が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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ヒムス県T3(第3石油輸送ステーション)近くの街道で、シリア軍の夜行バスの通過に合わせて何者かが敷設した爆弾が爆発し、兵士8人が死亡、10人あまりが負傷(2023年12月20日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、T3(第3石油輸送ステーション)近くの街道で、シリア軍の夜行バスの通過に合わせて何者かが敷設した爆弾が爆発し、兵士8人が死亡、10人あまりが負傷した。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023、December 21, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年12月20日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月20日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023、Suwayda 24, December 20, 2023などをもとに作成。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治部門であるシリア民主評議会はシリア危機解決行程表を採択:シリア民主軍のアブディー司令官は反体制派を非難(2023年12月20日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治部門であるシリア民主評議会は、ラッカ県ラッカ市のアルド・サイーダ・レストランで開催されている第4回大会で、シリア危機解決行程表案を若干の修正のうえ全会一致で承認した。

大会は「シリア人の統一は政治的解決の基礎をなし、分権的で民主的なシリアの実現を保証する」とのスローガンのもと、非公開で開催されている。

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ANHA(12月20日付)が出席者から入手したシリア危機解決行程表案は、以下の項目を漸進的に実現し、政治的解決に向けた信頼醸成を行うことを不可欠だとしている。

1. 国際的監督したでの包括的な停戦と外国軍による攻撃の停止の宣言、テロとの戦いの継続。
2. 逮捕者・拉致者の釈放・解放、失踪者の行方究明
3. 外国人戦闘員の退去
4. 制裁解除、救援物資搬入許可
5. 復興支援国会議の開催
6. 人口動態的改編を違法とみなし、対処
7. 難民・避難民帰還の準備開始
8. すべての当事者による拡大会合の継続
9. 占領の終了と外国軍の撤退

そのうえで、平和的な危機解決に向けて以下のステップを提唱している。

1. 国際社会の保護・保証のもとでのシリア人どうしの対話による解決
2. 軍事的解決の拒否、国連安保理決議第2254号に基づいた民主的政治的対話の重視
3. シリア国民大会の開催に向けた取り組み
4. 移行期内閣の発足
5. 現行憲法の停止、新憲法草案委員会の発足
6. 移行期の工程の策定
7. 例外的、人種差別的法律の廃止
8. 正義和解国民平和委員会の設置と移行期正義の実現
9. 武装勢力統合に向けた軍事評議会の設置
10. 経済評議会の設置
11. 政治プロセスへの女性の参加
12. 民主的変革への若者の参加
13. 専制、中央集権の廃止、分権主義、多元主義に基づく体制の構築を目標に設定

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また、採択された修正案は以下17項目からなる。

1. シリア国民の政治的一体性の確認
2. 領土の一体性の保全、主権尊重
3. 善隣外交
4. シリア社会の多様性の承認、憲法におけるクルド人、アッシリア人、トルコマン人、アルメニア人の民族的権利の保障
5. 専制、狂信的イデオロギー、中央集権から多元的・分権的民主体制への移行
6. すべてのシリア人の参加、合意に基づく憲法の起草
7. タクフィール主義、過激主義の拒否
8. 女性の権利保障
9. 男女平等
10. エコロジー、社会正義、社会的公正、持続的開発に基づいた経済政策
11. 母語教育
12. シリア軍の政治への不干渉
13. 若者の参加
14. 要支援者の権利保障
15. 児童の権利保護
16. 戦死者遺族の保護
17. 専制、抑圧を回避するための社会のエンパワーメント

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シリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官はビデオでメッセージを送り、反体制派を批判した。

アブディー司令官は、「外国のアジェンダと結びついた反体制派には何の計画もなく、方程式の外に出ている」としたうえで、「シリア危機の解決策を導き出すことに失敗した」と非難、「真の反体制派」が登場する必要があると述べた。

AFP, December 20, 2023、ANHA, December 20, 2023、‘Inab Baladi, December 20, 2023、December 21, 2023、Reuters, December 20, 2023、SANA, December 20, 2023、SOHR, December 20, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構は離反した元幹部を追跡してトルコ占領地に侵入、元幹部を拘束するも、トルコ軍に撤退を阻まれ元幹部の身柄をトルコに引き渡す(2023年12月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の部隊がルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内の拠点都市の一つアアザーズ市に侵入、13日に組織を離反し、トルコ占領下の同市に逃亡していた元幹部のアブー・アフマド・ズクール氏(本名ジハード・イーサー・シャイフ)の住居を襲撃した。

ANHA(12月19日付)によると、襲撃を実行したのはシリア解放機構に所属する第50師団。

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ズクール氏はアブ・ムハンマド・ジャウラーニー指導者に近いとともに、8月17日に「自身の立場の気密性を考慮せず、あるいは許可をとることの必要を考慮せず、意図を明示しないまま、意思疎通を行うに際して過ちを犯した」との理由でシューラー評議会メンバーを解任され、消息不明となっているアブー・マーリヤー・カフターニー氏を支持するグループにも近いとされる人物で、ジャウラーニー指導者、カフターニー氏に次ぐ組織の「ナンバー3」と目されていた。

13日に、イドリブ市やサルマダー市でズクール氏に近い司令官2人を含む12人がシャーム解放機構の総合治安機関に拘束されると、14日にX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/ahmedzakor1/)を通じて声明を出し、シャーム解放機構を離反したと発表した。

アブー・アフマド・ルクーズ氏は声明で、シャーム解放機構が政策を徐々に変更し、支配、覇権、諸派の浸食、そしてその解体が顕著になり、アレッポ県でのシリア国民軍の支配地を軍事、治安、経済面で支配しようとしていると非難、同組織がシャーム・ファトフ戦線の名前で活動していた2017年にすでに組織を離れていたと主張、シリア国民軍とシャーム解放機構の対立を解消し、新たな関係構築に向けて取り組んでいたと述べ、自身を正当化していた。

これに対して、シャーム解放機構は18日、地位を悪用し、政策に違反したとして、その権限をはく奪する決定を下したと発表していた。

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シリア人権監視団によると、ズクール氏を拘束しようとしたシャーム解放機構の部隊は、市内の時計広場や城地区で同氏を支持して離反したバッカーラ部族のメンバーらと激しく交戦し、民間人6人が戦闘に巻き込まて負傷した。

一方、ANHA(12月19日付)によると、双方合わせて数十人が死亡、また住民も巻き添えとなって死傷した。

シャーム解放機構の部隊はまた、ズクール氏の出身部族であるバッカーラ部族の諮問評議会長の来客用施設を包囲した。

事態を受けて、シリア国民軍に所属するシャーム戦線、北の嵐旅団がトルコ軍の指示を受けてアアザース市内で厳戒態勢を敷き、同市に至る街道を封鎖した。

また、バッカーラ部族が、ズクール氏を支援するため、バーブ市、ジャラーブルス市、そして「オリーブの枝」地域の中心都市のアフリーン市からアアザーズ市に民兵を乗せた車輛多数を派遣した。

シャーム解放機構の部隊は戦闘の末、離反メンバー2人を殺害、複数を負傷させ、ズクール氏を拘束し、イドリブ県に撤退を開始した。

だが、トルコ軍部隊が戦車や軍用車輛と街道を封鎖し、シャーム解放機構の部隊の撤退を阻止、シャーム解放機構は、ズクール氏の身柄をトルコの治安機関に引き渡した。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市西部を4回にわたって爆撃、子供1人が負傷(2023年12月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市西部を4回にわたって爆撃、子供1人が負傷した。

シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村を砲撃した。


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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村一帯を砲撃、同機構のメンバー1人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・アンマ村、カフル・タアール村、アブザムー村を砲撃、アブザムー村で子供3人が負傷した。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023などをもとに作成。

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スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続く(2023年12月19日)

スワイダー県では、スワイダー24(12月19日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市サイル広場(カラーマ広場)で困窮する生活への政府の不十分な対応に抗議するデモが続けられ、参加者らは体制打倒、アサド大統領の退任、生活状況の改善、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放などを訴えた。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023、Suwayda 24, December 19, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアレッポ県のタッル・リフアト市一帯、マンビジュ市北西を砲撃(2023年12月19日)

アレッポ県では、ANHA(12月19日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市一帯、マイヤーサ村を砲撃した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともにマンビジュし北西のサイヤーダ村を砲撃した。

AFP, December 19, 2023、ANHA, December 19, 2023、‘Inab Baladi, December 19, 2023、Reuters, December 19, 2023、SANA, December 19, 2023、SOHR, December 19, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構は「ナンバー3」の幹部ジハード・イーサー・シャイフ(アブー・アフマド・ズクール)を解任していたと発表(2023年12月18日)

シャーム解放機構は、シューラー評議会の元メンバーで、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者とアブー・マーリヤー・カフターニー氏の双方に近い「ナンバー3」の幹部とされるジハード・イーサー・シャイフ氏(アブー・アフマド・ズクール)に関して、地位を悪用し、政策に違反したとして、その権限をはく奪する決定を下したと発表した。

決定は12月3日付で、ジャウラーニー指導者の権限のもとに下されたものだという。


イナブ・バラディー(12月18日付)が伝えた。

AFP, December 18, 2023、ANHA, December 18, 2023、‘Inab Baladi, December 18, 2023、Reuters, December 18, 2023、SANA, December 18, 2023、SOHR, December 18, 2023などをもとに作成。

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