潘国連事務総長、民間人包囲解除と「樽爆弾」使用停止を求める(2015年2月20日)

国連の潘基文事務総長は、安保理に提出したシリアでの紛争に関する報告書(12回目)のなかで、「この紛争は日常化した」としたうえで、シリア国内各都市で続く民間人への包囲の即時解除、「樽爆弾」の使用停止などの必要を改めて訴えた。

AFP(2月20日付)が伝えた。

AFP, February 20, 2015、AP, February 20, 2015、ARA News, February 20, 2015、Champress, February 20, 2015、al-Hayat, February 21, 2015、Iraqi News, February 20, 2015、Kull-na Shuraka’, February 20, 2015、al-Mada Press, February 20, 2015、Naharnet, February 20, 2015、NNA, February 20, 2015、Reuters, February 20, 2015、SANA, February 20, 2015、UPI, February 20, 2015などをもとに作成。

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YPGがユーフラテス河畔のダーイシュ(イスラーム国)の拠点の一つシュユーフ・タフターニー町に突入(2015年2月20日)

アレッポ県では、ARA News(2月20日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市郊外におけるダーイシュ(イスラーム国)最大の拠点の一つジュッブ・ファラジュ検問所を制圧した。

また人民防衛隊などからなる部隊は、ダーイシュが支配するシュユーフ・タフターニー町に突入した。

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ハサカ県では、ARA News(2月20日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、自らが支配下に置くタッル・ハミース市とシャッダーディー市の住民に対して、シリア政府と西クルディスタン移行期民政局が支配するハサカ市への訪問禁止令を出した。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して6回の空爆を行った。

シリア領内では、アイン・アラブ市郊外のダーイシュ拠点などが標的となったという。

AFP, February 20, 2015、AP, February 20, 2015、ARA News, February 20, 2015、February 21 ,2105、Champress, February 20, 2015、al-Hayat, February 21, 2015、Iraqi News, February 20, 2015、Kull-na Shuraka’, February 20, 2015、al-Mada Press, February 20, 2015、Naharnet, February 20, 2015、NNA, February 20, 2015、Reuters, February 20, 2015、SANA, February 20, 2015、UPI, February 20, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県で「ヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍らからなる「革命家」が攻勢(2015年2月20日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月20日付)によると、「シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、ブハーリー大隊からなる「革命家」が、シリア軍との戦闘の末、アルド・マッラーフ地区一帯、ハンダラート・キャンプ南西部の農場地帯を制圧した。

戦闘において、ヌスラ戦線などからなる「革命家」は米国製のTOW対戦車ミサイルでシリア軍戦車2輌を破壊した。

これに関して、シリア人権監視団も、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団が、北はアレッポ市カースティールー街道地区、南はバーシュカウィー村、東はフライターン市、西はハンダラート・キャンプ一帯にいたるアルド・マッラーフ地区農場地帯を制圧したと発表した。

この戦闘で、シリア軍側に23人、ジハード主義武装集団側に15人の死者が出たという。

これに対して、シリア軍は同地一帯を砲撃する一方、ハルダトニーン村一帯、バーシュカウィー村一帯、ハンダラート・キャンプ一帯、アレッポ市ハーリディーヤ地区で、ジハード主義武装集団と交戦した。

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ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月20日付)によると、反体制武装集団がヒムス市・サラミーヤ市街道でシリア軍部隊を要撃し、兵士6人を殺害した。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍は、ウカイリバート町、ジュルーフ村を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(2月20日付)によると、タドムル南西部のタリーラ保護区、ウンク・ハワー村、ムシャイリファ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、カフル・ナースィジュ村などを砲撃した。

一方、SANA(2月20日付)によると、ヒバーリーヤ村、ズィムリーン村近郊、フラーク市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シャーム自由人イスラーム運動がザバダーニー市での戦闘でシリア人38人を殺害したと発表、兵士らのIDカードの画像を公開した。

Kull-na Shuraka', February 20, 2015
Kull-na Shuraka’, February 20, 2015


一方、SANA(2月20日付)によると、ダナージー村西部(ファーティマ高地)で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月20日付)によると、ハミーディーヤ村近郊、西サムダーニーヤ村南東部で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月20日付)によると、タフタナーズ市、ヤアクービーヤ村、アブー・ズフール町一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、ARA News(2月21日付)によると、バルユーン村近郊にあるシャームの民のヌスラ戦線の武器庫で爆発が起こり、戦闘員7人が死亡した。

AFP, February 20, 2015、AP, February 20, 2015、ARA News, February 20, 2015、February 21, 2015、Champress, February 20, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 20, 2015、al-Hayat, February 21, 2015、Iraqi News, February 20, 2015、Kull-na Shuraka’, February 20, 2015、al-Mada Press, February 20, 2015、Naharnet, February 20, 2015、NNA, February 20, 2015、Reuters, February 20, 2015、SANA, February 20, 2015、UPI, February 20, 2015などをもとに作成。

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シリア情報相「砲撃の停止は戦闘中止の一部をなす。戦闘停止はアレッポにいるすべての武装集団が行うもの」(2015年2月19日)

マフムード・ズウビー情報大臣は、「シリア政府は我々に、アレッポ市各地区で、6週間、空爆・砲撃作戦を停止する用意がある」とのスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の発言に関して、ロイター通信(2月19日付)に「砲撃の停止…は戦闘中止の一部をなす…。一方、戦闘停止は、アレッポにいるすべての武装集団が行うものだ。シリア政府はスタファン氏が安保理に提案したことも含めて、当初から同氏の発言を検討している」と述べた。

AFP, February 20, 2015、AP, February 20, 2015、ARA News, February 20, 2015、Champress, February 20, 2015、al-Hayat, February 21, 2015、Iraqi News, February 20, 2015、Kull-na Shuraka’, February 20, 2015、al-Mada Press, February 20, 2015、Naharnet, February 20, 2015、NNA, February 20, 2015、Reuters, February 20, 2015、SANA, February 20, 2015、UPI, February 20, 2015などをもとに作成。

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トルコ外相「穏健な反体制派はダーイシュ(イスラーム国)、シリア政府の双方と戦う」(2015年2月19日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は記者会見で、米国が教練するシリアの「穏健な反体制派」の任務に関して「ダーイシュとシリア政府双方と戦う…。我々と米国はこの点で合意している」と強調した。

チャヴシュオール外務大臣によると「米国とトルコは教練の調整をともに行い、ともに決定を下す。トルコの意思に反する決定はなされないだろう」と述べた。

チャヴシュオール外務大臣はまた「穏健な反体制派」教練に関する米国との合意に関して、米国がトルコ領内で毎年1,500~2,000人の戦闘員を教練することが取り決められていることを明らかにした。

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駐トルコ米大使報道官は、AFP(2月20日付)に対して、両国の合意文書が19日に署名されたと述べた。

文書への署名はトルコ外務省次官と米大使によって行われたという。

AFP, February 20, 2015、AP, February 20, 2015、ARA News, February 20, 2015、Champress, February 20, 2015、al-Hayat, February 21, 2015、Iraqi News, February 20, 2015、Kull-na Shuraka’, February 20, 2015、al-Mada Press, February 20, 2015、Naharnet, February 20, 2015、NNA, February 20, 2015、Reuters, February 20, 2015、SANA, February 20, 2015、UPI, February 20, 2015などをもとに作成。

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自爆テロ、暗殺などを指示したダーイシュ(イスラーム国)の手書きの命令書が流出(2015年2月19日)

アラビーヤ・チャンネル(2月19日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)を離反し、シャームの民のヌスラ戦線に加入した複数の戦闘員が所持していたとされるダーイシュの手書きの命令書がツイッター上で公開されていると伝えた。

「#اختراق_الرسائل_السرية_للدولة_البغدادية」というハッシュタグをつけて公開されている命令書のなかには、シュハイル村(ダイル・ザウル県)で爆弾を仕掛けた車を用意し、戦闘員に自爆を指示したもの、シャームの民のヌスラ戦線の司令官の自爆攻撃での暗殺を命じたものなどがある。

#اختراق_الرسائل_السرية_للدولة_البغدادية
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を中心とする部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、県内の19カ村を制圧した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(2月19日付)によると、米国など有志連合が、ラッカ市郊外のジャラビーヤ村を10回以上空爆した。

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アレッポ県では、ARA News(2月19日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がバーブ市郊外のクッバト・シャイフ村でイスラーム教のシャイフ9人をむち打ち刑に処した。

シャイフ9人の息子たちがほかのジハード主義武装集団に所属していることが理由だという。

 

一方、ARA News(2月20日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ県バーブ市にあるパン製造器を解体し、ラッカ県内に移設した、と報じた。

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ヒムス県では、SANA(2月19日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル油田一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(2月20日付)によると、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているシャッダーディー市郊外のクバイバ油田地帯を空爆し、1人が死亡した。

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また有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して15回の空爆を行った。

うちシリア領内(アイン・アラブ市一帯)への攻撃は5回。

ARA News(2月19日付)が伝えた。

AFP, February 19, 2015、AP, February 19, 2015、ARA News, February 19, 2015、February 20, 2015、Champress, February 19, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2015、al-Hayat, February 20, 2015、Iraqi News, February 19, 2015、Kull-na Shuraka’, February 19, 2015、al-Mada Press, February 19, 2015、Naharnet, February 19, 2015、NNA, February 19, 2015、Reuters, February 19, 2015、SANA, February 19, 2015、UPI, February 19, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県北部でヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線が反転攻勢(2015年2月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団が、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員との交戦の末、18日にシリア軍が制圧していたハルダトニーン村を奪還した。

両者の戦闘は、マーシュカウィー村一帯でも続いており、シリア軍が同地を空爆しているという。

18日に始まったシリア軍のアレッポ県北部での攻撃に関して、シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は「悪天候や戦況ゆえに、シリア軍が同地域に増援部隊を派遣できなかったため、攻撃は失敗した」と述べた。

なお3日目を迎えた戦闘で、外国人戦闘員25人を含む反体制武装集団戦闘員90人以上が死亡、またシリア軍側も80人以上(うちシリア軍兵士は50人)が戦死し、32人が捕捉されたという。

シリア軍はまた、アレッポ市ラーシディーン地区を「樽爆弾」で空爆、ハーン・トゥーマーン村などで国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団とともに、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と応戦した。

一方、シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、ハズム運動が拘束中の戦線メンバー複数名をただちに釈放するよう求めた。

ヌスラ戦線は、反体制武装集団の対立を「ヌサイリー体制」が利さないようにするため、シャイフ・スライマーン村の明け渡しと拘束中のヌスラ戦線メンバーの釈放を条件に、アレッポ県で活動する武装集団との停戦に応じ、同村を回復したが、メンバーの解放が行われていないと批判、シャーム戦線に対して、ハズム運動に解放を迫った。

シャーム運動は、ハズム運動を糾合したとの声明を発表していた。

これを受け、ジハード布教者センターを名のる集団がインターネットを通じて声明を出し、シャーム戦線をはじめとする武装集団に対して、ハズム運動が拘束中のヌスラ戦線メンバーを釈放するよう求めた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がウンム・サフリージュ村、東サラーム村、アブー・ハワーディード村、タフハ村を砲撃、ヒムス市ワアル地区で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月19日付)によると、ウンム・リーシュ村、ウンク・ハワー村、ラジャム・カスル村、ムシャイリファ村、アブー・ハダーディート村、タフハ村、ザアフラーナ村、ヒムス市ワアル地区などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市各所を砲撃する一方、タッル・クルディー町一帯、アルバイン市周辺、ハラスター市周辺で、国防隊とともにジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月19日付)によると、ドゥーマー市郊外(アーリヤ農場など)、アルバイーン市、ハラスター市、カラムーン地方山岳地帯、ダナージー村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

イスラーム軍のザフラーン・アッルーシュ司令官はツイッターで、東グータ地方でのシリア軍との交戦で、兵士15人を殺害したと主張した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カフル・ナースィジュ村、カフルシャムス町で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン・イスラーム革命防衛隊が、ジハード主義武装集団と交戦、戦闘員2人が死亡した。

一方、SANA(2月19日付)によると、ヨルダン領内から潜入を試みた武装集団をシリア軍が撃退した。

またダルアー市各所、アクラバー村、タッル・アラーキーヤ、ダイル・アダス村・カフル・ナースィジュ村・カフルシャムス町間で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月19日付)によると、ダキーラ村、バルアース山一帯、南カスタル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月19日付)によると、ナブア・サフル村、西サムダーニーヤ村北部、ハミーディーヤ村、マスハラ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月19日付)によると、アブー・ズフール町一帯、ハミーディーヤ村、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー村、ジャディーダ村、ハッルーズ村、アイン・アルース村、ダーナー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(2月19日付)によると、タッル・アスファル地区で、シリア軍が「テロ集団」の拠点と武器庫を破壊した。

AFP, February 19, 2015、AP, February 19, 2015、ARA News, February 19, 2015、Champress, February 19, 2015、al-Hayat, February 20, 2015、Iraqi News, February 19, 2015、Kull-na Shuraka’, February 19, 2015、al-Mada Press, February 19, 2015、Naharnet, February 19, 2015、NNA, February 19, 2015、Reuters, February 19, 2015、SANA, February 19, 2015、UPI, February 19, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合代表「シリア軍はすべての都市で砲撃を停止し、全土で殺戮を止めるべき」(2015年2月19日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ議長は、「シリア政府は我々に、アレッポ市各地区で、6週間、空爆・砲撃作戦を停止する用意がある」とのスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の発言(18日)に関して、「シリア軍はすべての都市で砲撃を停止し、全土で殺戮を止めるべき」と述べた。

『ハヤート』(2月20日付)が伝えた。

AFP, February 19, 2015、AP, February 19, 2015、ARA News, February 19, 2015、Champress, February 19, 2015、al-Hayat, February 20, 2015、Iraqi News, February 19, 2015、Kull-na Shuraka’, February 19, 2015、al-Mada Press, February 19, 2015、Naharnet, February 19, 2015、NNA, February 19, 2015、Reuters, February 19, 2015、SANA, February 19, 2015、UPI, February 19, 2015などをもとに作成。

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米国防総省報道官「穏健な反体制派」教練には1,200人が参加するが、彼らが教練される場所について、今のところ情報を得ていない」(2015年2月18日)

米国防総省のジョン・カービー報道官は記者会見で、米国によるシリアの「穏健な反体制派」の教練に関して、「1,200人がこのプロセス、このプログラムに参加する(ないしは参加見込み)」としたうえで、「彼らが教練される場所に関して、私は今のところ情報を得ていない」と述べた。

米国は2015年末までに5,000人の「穏健な反体制派」戦闘員を教練することを目標としている。

カービー報道官は、有志連合による空爆地点を特定・連絡する任務が困難だとしたうえで、「穏健な反体制派」教練の第一段階となる今回の教練が、戦闘に関する基礎訓練を中心に行われると述べた。

一方、ロイター通信(2月18日付)は、米匿名高官筋の話として、「穏健な反体制派」の教練がヨルダンで行われる模様、と伝えた。

同報道によると、現在のところ、トルコ、サウジアラビア、カタールが既に「穏健な反体制派」教練を受け入れる意思を公けに示している。

AFP, February 19, 2015、AP, February 19, 2015、ARA News, February 19, 2015、Champress, February 19, 2015、al-Hayat, February 20, 2015、Iraqi News, February 19, 2015、Kull-na Shuraka’, February 19, 2015、al-Mada Press, February 19, 2015、Naharnet, February 19, 2015、NNA, February 19, 2015、Reuters, February 19, 2015、SANA, February 19, 2015、UPI, February 19, 2015などをもとに作成。

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シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表「シリア政府はアレッポ市で6週間、爆撃・砲撃作戦を停止する用意があると通達」(2015年2月18日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、シリア情勢に関する国連安保理の非公式会合後、記者団に対して、「シリア政府は我々に、アレッポ市各地区で、6週間、空爆・砲撃作戦を停止する用意があると伝えてきた」ことを明らかにした。

デミストゥラ共同特別代表によると、作戦の停止は「ダマスカスで停止が発表された日付から開始される」という。

デミストゥラ共同特別代表は、反体制武装集団がこの停戦を受諾するか否かについては言及せず、「反体制派と6週間にわたって戦闘中止を遵守させるための連絡がとられるだろう」と述べるにとどまった。

デミストゥラ共同特別代表によると、「シリア政府の支配下にない地区の住民の60%が戦闘中止を支持しているという。

ARA News, February 18, 2015
ARA News, February 18, 2015

AFP, February 18, 2015、AP, February 18, 2015、ARA News, February 18, 2015、Champress, February 18, 2015、al-Hayat, February 19, 2015、Iraqi News, February 18, 2015、Kull-na Shuraka’, February 18, 2015、al-Mada Press, February 18, 2015、Naharnet, February 18, 2015、NNA, February 18, 2015、Reuters, February 18, 2015、SANA, February 18, 2015、UPI, February 18, 2015などをもとに作成。

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ヒムス県、ダイル・ザウル県などでシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年2月18日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(2月18日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

またダーイシュはムッラート村住民に対して、拳銃350丁を引き渡すよう要求した。

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アレッポ県では、ARA News(2月18日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を中心とする部隊は、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するジャラーブルス市、バイヤーダ村に対して砲撃を加えた。

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ハサカ県では、ARA News(2月19日付)によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠しているシャッダーディー市を砲撃した。

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『ハヤート』(2月19日付)によると、米国など有志連合は、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して14回、シリア領内に2回の空爆を行った。

AFP, February 18, 2015、AP, February 18, 2015、ARA News, February 18, 2015、February 18, 2015、Champress, February 18, 2015、al-Hayat, February 19, 2015、Iraqi News, February 18, 2015、Kull-na Shuraka’, February 18, 2015、al-Mada Press, February 18, 2015、Naharnet, February 18, 2015、NNA, February 18, 2015、Reuters, February 18, 2015、SANA, February 18, 2015、UPI, February 18, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県で、ヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線がシリア軍に反撃(2015年2月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームのヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団は、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員との戦闘の末、17日にシリア軍らによって制圧されたラトヤーン村、ドゥワイル・ザイトゥーン村を奪還した。

一方、アレッポ市ザフラー協会地区、ラーシディーン地区郊外、アルド・マッラーフ地区、アズィーザ村などでも双方が交戦した。

戦闘のさなか、シリア軍はトルコのガジアンテップ市に通じる街道沿いの複数カ所、アルド・マッラーフ地区一帯、ハンダラート・キャンプ一帯、アレッポ市ラーシディーン地区、マーリキーヤ地区を空爆・砲撃した。

また、シリア軍の空爆・砲撃を受け、トルコ国境に通じる街道は閉鎖されたという。

しかし、クッルナー・シュラカー(2月18日付)によると、シリア軍の進軍を受け、対トルコ国境のバーブ・ハワー国境通行所(イドリブ県)は夜間も開放され、負傷したジハード主義者らの搬出が行われたと伝えた。

県内での一連の戦闘で、シリア軍兵士ら合わせて70人と、ジハード主義武装集団戦闘員少なくとも54人が死亡し、クッルナー・シュラカー(2月18日付)によると、シリア軍兵士、イラン・イスラーム革命防衛隊隊員18人がラトヤーン村一帯で投降した。

またイスラーム戦線は、シリア軍兵士195人を殲滅したと発表した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ザアフラーナ村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆、ウンム・シャルシューフ村、アブー・サナースィル丘、ハラーリーヤ村などで、シャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

またクッルナー・シュラカー(2月18日付)によると、ヒムス市ワアル地区で、武装集団が国防隊を要撃し、5人を殺害した。

一方、SANA(2月18日付)によると、ムシャイリファ村、アブー・ハワーディート村、タフハ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シャームの民のヌスラ戦線、タウヒードの暁、第1軍、第1軍団、「ダマスカスへの道」、ファタハ・シャーム、シャーム自由人イスラーム運動が、マルイー丘、タッル・サルジャ、タッル・アルーサ、ダナージー農場奪還とカナーキル村制圧に向けた作戦「旗の統合の戦い」を開始し、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、イラン・イスラーム革命防衛隊戦闘員と交戦した。

またシリア人権監視団によると、シリア軍がアルバイーン市一帯、ドゥーマー市一帯、カーブーン地方無人地帯を空爆・砲撃した。

一方、SANA(2月18日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、アイン・バサーティーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ブスラー・シャーム市、ムザイリーブ町、スーラ町、ヤードゥーダ村、タイバ村、ダルアー市マンシヤ地区、シャイフ・マスキーン市で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月18日付)によると、ムサイフラ町、カフル・ナースィジュ村、アクラバー村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月18日付)によると、アブー・フバイラート村、ダキーラ村、ラスム・クタイシュ村、ハマーディー・ウマル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月18日付)によると、キンサッバー町、アックー村、ワーディー・バースール村、ナージヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月18日付)によると、ハーン・アルナバ市南部、マスハラ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月18日付)によると、アブー・ズフール町一帯、ウンム・ジャリーン村、タッル・サラムー村、ハミーディーヤ村、ハッルーズ村、ラーミー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 18, 2015、AP, February 18, 2015、ARA News, February 18, 2015、Champress, February 18, 2015、al-Hayat, February 19, 2015、Iraqi News, February 18, 2015、Kull-na Shuraka’, February 18, 2015、al-Mada Press, February 18, 2015、Naharnet, February 18, 2015、NNA, February 18, 2015、Reuters, February 18, 2015、SANA, February 18, 2015、UPI, February 18, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民連合は国連憲章第7章に基づく安保理決議採択を要求(2015年2月18日)

シリア革命反体制勢力国民連立のサーリム・ムスラト報道官は、国連憲章第7章に基づき、アサド政権に「抜本的、包括的な(紛争の)解決策の遵守を求めるための決議を採択するよう安保理に求める、と述べた。

『ハヤート』(2月19日付)が伝えた。

AFP, February 18, 2015、AP, February 18, 2015、ARA News, February 18, 2015、Champress, February 18, 2015、al-Hayat, February 19, 2015、Iraqi News, February 18, 2015、Kull-na Shuraka’, February 18, 2015、al-Mada Press, February 18, 2015、Naharnet, February 18, 2015、NNA, February 18, 2015、Reuters, February 18, 2015、SANA, February 18, 2015、UPI, February 18, 2015などをもとに作成。

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米国による「穏健な反体制派」教練に向けた動き(2015年2月18日)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(2月18日付)は、「穏健な反体制派」は「新シリア軍」と名づけられ、6~8週間のトルコ領内での教練を経て、米政府がシリア国内での戦闘に投入するかどうかを決定する、と伝えた。

また「穏健な反体制派」(「新シリア軍」)には、米軍に空爆要請のための連絡が可能な通信機器や武器が装備されたトヨタの車輌が供与され、各車輌には4~6人の戦闘員が搭乗し、任務にあたるべく教練が施されるという。

教練を行う米軍技術者らは、3月にヨルダンに入国した後、トルコ入りする予定で、2015年末までに3,000人の教練を行うという。

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シリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立所属)の高官筋はクッルナー・シュラカー(2月18日付)に、米国が教練を予定している「穏健な反体制派」のなかに、クルド人戦闘員400人以上が含まれることになると明かした。

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なおジェーン・サキ米国務省報道官は17日、トルコ領内で米軍がシリアの「穏健な反体制派」向けの訓練を行うこで、トルコ政府と合意したと発表した。

サキ報道官によると、両国政府は近く合意文書に署名し、教練は3月に開始されるという。

AFP, February 18, 2015、AP, February 18, 2015、ARA News, February 18, 2015、Champress, February 18, 2015、al-Hayat, February 19, 2015、Iraqi News, February 18, 2015、Kull-na Shuraka’, February 18, 2015、al-Mada Press, February 18, 2015、Naharnet, February 18, 2015、NNA, February 18, 2015、Reuters, February 18, 2015、SANA, February 18, 2015、UPI, February 18, 2015、The Wall Street Journal, February 18, 2015などをもとに作成。

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シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がアレッポ市の「戦闘中止」イニシアチブに関する報告書を安保理に提出(2015年2月17日)

『ハヤート』(2月18日付)などによると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、アレッポ市の「戦闘中止」イニシアチブに関する報告書を国連安保理に提出した。

AFP, February 17, 2015、AP, February 17, 2015、ARA News, February 17, 2015、Champress, February 17, 2015、al-Hayat, February 18, 2015、Iraqi News, February 17, 2015、Kull-na Shuraka’, February 17, 2015、al-Mada Press, February 17, 2015、Naharnet, February 17, 2015、NNA, February 17, 2015、Reuters, February 17, 2015、SANA, February 17, 2015、UPI, February 17, 2015などをもとに作成。

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レバノンの動き:ジュンブラート氏がヒズブッラーのナスルッラー書記長の演説に反論(2015年2月17日)

進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は、ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長の16日のテレビ演説に関して、ツイッターで「バッシャール・アサドのテロ体制と戦うシリア人が1人でもいる限り、私はそのシリア人を支持する」とつぶやいた。

このつぶやきは、ナスルッラー書記長がテレビ演説で「我々はヌスラ戦線とダーイシュを区別するという主張で馬鹿にされるべきでない。両者は同じ本質、精神、行動、目標を持っている…。こういうことを我々に言った者を、レバノンで探してみよう」と述べ、2013年10月にヌスラ戦線をテロ組織と認定するべきでないと主張していたジュンブラート党首を暗に批判したことを受けたもの。

AFP, February 17, 2015、AP, February 17, 2015、ARA News, February 17, 2015、Champress, February 17, 2015、al-Hayat, February 18, 2015、Iraqi News, February 17, 2015、Kull-na Shuraka’, February 17, 2015、al-Mada Press, February 17, 2015、Naharnet, February 17, 2015、NNA, February 17, 2015、Reuters, February 17, 2015、SANA, February 17, 2015、UPI, February 17, 2015などをもとに作成。

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YPGがラッカ、アレッポ、ハサカの各県でダーイシュ(イスラーム国)を追撃(2015年2月17日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ラッカ革命家戦線、クルド戦線旅団、北の太陽大隊が、アレッポ市とハサカ市を結ぶ国際幹線道路(通称ロドコ高速道路)一帯からダーイシュ(イスラーム国)を放逐、同地を制圧した。

人民防衛隊はまた、ダーイシュが占拠していた7ヵ村を奪還、戦闘員10人を殲滅した。

また、クッルナー・シュラカー(2月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はラッカ市で、表示量よりも少なく米を販売していたとして同市有数の業者であるマフムード・サフラーニー氏を100回の公開むち打ち刑に処した。

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ハサカ県では、ARA News(2月17日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がカーミシュリー市南部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、拠点複数カ所を破壊した。

一方、SANA(2月17日付)によると、ハサカ市西部のマフラク・サディーク村、ハーウーズ村、タッル・マジュダル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ県では、ARA News(2月17日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のシュユーフ・タフターニー区方面への進軍を受けるかたちで、米国など有志連合が同地一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して激しい空爆を行った。

また、ダーイシュ(イスラーム国)がマンビジュ市で、モスクで礼拝中のシャイフ、イッズッディーン・ハサン氏ら多数を逮捕した。

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ヒムス県では、SANA(2月17日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 17, 2015、AP, February 17, 2015、ARA News, February 17, 2015、Champress, February 17, 2015、al-Hayat, February 18, 2015、Iraqi News, February 17, 2015、Kull-na Shuraka’, February 17, 2015、al-Mada Press, February 17, 2015、Naharnet, February 17, 2015、NNA, February 17, 2015、Reuters, February 17, 2015、SANA, February 17, 2015、UPI, February 17, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県でヌスラ戦線らに対して大攻勢、ヌスラ戦線がTOWミサイルでシリア軍ヘリを撃墜(2015年2月17日)

アレッポ県では、『ハヤート』(2月18日付)によると、シリア軍が、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員の支援を受け、トルコからの兵站路を寸断し、シャームの民のヌスラ戦線などによるヌッブル市とザフラー町の包囲を解除するため、アレッポ市北部一帯での攻撃を激化させた。

シリア人権監視団によると、この戦闘により、シリア軍はアレッポ市北部のバーシュカウィー村、ラトヤーン村など複数の村を制圧、反体制武装集団戦闘員12人が死亡した。

またシリア軍によるバーシュカウィー村制圧後、ハルダトニーン村、ラトヤーン村・バヤーヌーン町間などで、シリア軍、国防隊などは、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

さらにバヤーヌーン町、アナダーン市、フライターン市がシリア軍の砲撃を受けた。

この戦闘に関して、シリア軍筋は、AFP(2月17日付)に対して、「非常に重要な戦いだ。またアレッポでの戦いは総じて我々にとって需要だ」としたうえで、「目標はアレッポ市の包囲解除、ヌッブル市、ザフラー町の包囲解除だ」と述べた。

一方、アレッポ市バニー・ザイド地区、アズィーズィーヤ地区、ムーカンブー地区、ハムダーニヤ地区、ナイル通り、ティシュリーン通り、ラーシディーン地区郊外、アズィーザ村、タッル・ムサイビーン村

などでは、シリア軍、国防隊らが、ヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍の砲撃などにより、戦闘員少なくとも6人、民間人20人が死亡する一方、ドゥラル・シャーミーヤ(2月17日付)によると、シリア軍側にも30人の死者が出た。

また、シリア軍はアレッポ市ザフラー協会地区で進軍を続け、ヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団の戦闘員18人を殲滅、地区内の複数の建物を制圧した。

なお、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が17日、アレッポ市の「戦闘中止」イニシアチブに関する報告書を国連安保理に提出したことに関して、上記のシリア軍筋はAFPに「今日の攻撃は(デミストゥラ氏の動きとは)無関係だ…。(アレッポ県での)軍事作戦は、シリア軍が同時に複数の戦線を開くことができることを示すものだ」と答えた。

他方、SANA(2月17日付)によると、シリア軍が、国防隊の支援のもとダイル・ザイトゥーン町、カフルトゥーナ村、バーシュカウィー村、タッル・ムサイビーン村、ハルダトニーン村、ラトヤーン村に対して特殊作戦を実施し、「テロリスト」多数を殲滅、同地を制圧した。

シリア軍はまた、アレッポ市ザフラー協会地区内の複数の建物を制圧したほか、カールフール、アルド・マッラーフ地区、アレッポ市カースティールー地区、ナアナーイー広場、バニー・ザイド地区、スーク・ジャバル地区、旧市街、ライラムーン地区、ラーシディーン地区、カフルハムラ村、マアーッラト・アルティーク村、アターリブ市、ズィルバ村、アナダーン市、ハイヤーン町、ハンダラート・キャンプ一帯、フライターン市、バヤーヌーン町などで反体制武装集団を攻撃、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', February 17, 2015
Kull-na Shuraka’, February 17, 2015

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アブー・ズフール軍事基地飛行場一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団がシリア軍と交戦し、同飛行場上空でシリア軍ヘリコプター1機を撃墜し、ムラースィル・イドリブ(2月17日付)がその映像(https://www.youtube.com/watch?v=Euq1Lv_qn_w)を公開した。

ヌスラ戦線によると、シリア軍ヘリコプターは飛行場に着陸しようとしたところ、米国製のTOW対戦車ミサイルを被弾し、墜落したという。

ヌスラ戦線はまた、自由シリア軍参謀委員会に所属するとされる武装集団が掌握していたアイン・ラールーズ村に突入し、同地を制圧、活動家数十人を拘束した。

一方、SANA(2月17日付)によると、ハミーディーヤ村、タッル・サラムー村、ウンム・ジャリーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Murasil Idlib, February 16, 2015
Murasil Idlib, February 16, 2015

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月17日付)によると、反体制武装集団がダルアー市内の政府関連施設、旧競技場などシリア軍展開地域を砲撃した。

一方、SANA(2月17日付)によると、アクラバー村、カフル・ナースィジュ村、ラジャート高地一帯、カルクで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月17日付)によると、ハラスター市、アルバイーン市、アーリヤ農場、カラムーン山地一帯郊外無人地帯、ラアス・マアッラ町無人地帯、マシュラファ村無人地帯、ザバダーニー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月17日付)によると、ハミーディーヤ村、ウンム・バーティン村、マフハラ村、ハーン・アルナバ市、ウンム・アッザーム・ダム一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月17日付)によると、ウンク・ハワー村、マクサル・ヒサーン村一帯などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月17日付)によると、ハーン・ジャウズ村、ワーディー村、カイヤーラ村、ワーディー・シャイハーン村、キンサッバー町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月17日付)によると、アトシャーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 17, 2015、AP, February 17, 2015、ARA News, February 17, 2015、Champress, February 17, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 17, 2015、al-Hayat, February 18, 2015、Iraqi News, February 17, 2015、Kull-na Shuraka’, February 17, 2015、al-Mada Press, February 17, 2015、Murasil Idlib, February 17, 2015、Naharnet, February 17, 2015、NNA, February 17, 2015、Reuters, February 17, 2015、SANA, February 17, 2015、UPI, February 17, 2015などをもとに作成。

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オランダ外相「シリア危機解決に至るため、すべての当事者と話すべき」(2015年2月17日)

オランダのベルト・クーンデルス外務大臣は『ハヤート』の取材に対して、「ダーイシュ(イスラーム国)か、シリア政府かという選択肢を強いられる」ことがないよう、「穏健な反体制派」とスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表を支援しつつ、シリア政府を含む「すべての当事者」と対話する必要があると述べた。

クーンデルス外務大臣は、オランダがダーイシュに対する有志連合の一員として、イラクの空爆にF16戦闘機を参加させ、バグダード、アルビールでの教練のために専門家を派遣しているとしたうえで、シリア情勢に関して「我々は非殺傷装備を穏健な反体制派に支援している。これは成功しているか、いないか? ダーイシュの殲滅には…長い時間がかかるということを理解しなければならない…。我々は解決策が軍事的なものではなく、イラクとシリアのスンナ派排除を終わらせるような政治的解決が不可欠だと考えている」と主張した。

また「シリア政府への放棄は…今や中東における宗派戦争の一部をなしている」との持論を展開したうえで、「我々は穏健な反体制派強化の可能性について議論した…。シリアでの軍事行動には関与せず、(反体制派支配地域)の復興、警察の強化…などに関与している」と述べた。

そのうえで「(シリアの)現状は、我々にダーイシュかアサド政権下という選択肢を迫っている。しかしこれは、偽りの選択だ。我々はオルターナティブをしっかりと作り出さねばならない」と述べ、穏健な反体制派の強化し、停戦に向けた「ボトムアップ」、「トップダウン」の動きを糾合すべきだと主張、「それゆえ、我々はデミストゥラ氏を支援する」と付言した。

「アサド大統領は暴力を軽減するための解決策の一部」とのデミストゥラ氏の発言については「シリア人の血でその手を染めた者がシリアの将来の一部を形成することは受け入れられない」としつつ、「解決に居たるため、すべての当事者と話してはいけないという意味ではない」と答えた。

『ハヤート』(2月18日付)が伝えた。

AFP, February 17, 2015、AP, February 17, 2015、ARA News, February 17, 2015、Champress, February 17, 2015、al-Hayat, February 18, 2015、Iraqi News, February 17, 2015、Kull-na Shuraka’, February 17, 2015、al-Mada Press, February 17, 2015、Naharnet, February 17, 2015、NNA, February 17, 2015、Reuters, February 17, 2015、SANA, February 17, 2015、UPI, February 17, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団発表:ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘での死者数は1,835人(2015年2月17日)

シリア人権監視団は、アイン・アラブ市(アレッポ県)での攻防戦が本格化した2014年9月16日以降、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊などとの戦闘での犠牲者数が1,835人に達すると発表した。

このうちクルド人(民間人)は、アイン・アラブ市一帯でダーイシュに処刑された住民17人を含めると39人(うち斬首は4人)にのぼっているという。

またダーイシュの戦闘員の死者は1,271人で、そのなかの49人がアイン・アラブ市一帯での自爆攻撃で死亡したという。

一方、人民防衛隊などクルド人戦闘員の死者は500人にのぼるという。

AFP, February 17, 2015、AP, February 17, 2015、ARA News, February 17, 2015、Champress, February 17, 2015、al-Hayat, February 18, 2015、Iraqi News, February 17, 2015、Kull-na Shuraka’, February 17, 2015、al-Mada Press, February 17, 2015、Naharnet, February 17, 2015、NNA, February 17, 2015、Reuters, February 17, 2015、SANA, February 17, 2015、UPI, February 17, 2015などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「ダーイシュ(イスラーム国)はイスラエル以外の地域および世界全体の安全保障にとっての脅威」(2015年2月16日)

ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、ベイルート郊外(ダーヒヤ)で開催された殉教司令官追悼祝典に合わせて、マナール・チャンネル(2月16日付)を通じてテレビ演説を行い、レバノン軍とシリア軍が「テロとの戦い」で協調すべきだと述べた。

ナスルッラー書記長は演説で、ダーイシュが行うことすべては、イスラエルと米国の国益と、地域と世界における両国の覇権に資するとしたうえで、「ダーイシュはイスラエル以外の地域および世界全体の安全保障にとっての脅威」だと主張した。

またイスラエルがシリア南部で活動するシャームの民のヌスラ戦線を支援していることに関して、「ダーイシュとヌスラを区別することで騙されてはならない。いずれも一つの本質、一つの思考、一つの文化をもっており、その目的も一つだ」と警鐘を鳴らした。

AFP, February 16, 2015、AP, February 16, 2015、ARA News, February 16, 2015、Champress, February 16, 2015、al-Hayat, February 17, 2015、Iraqi News, February 16, 2015、Kull-na Shuraka’, February 16, 2015、al-Mada Press, February 16, 2015、Naharnet, February 16, 2015、NNA, February 16, 2015、Reuters, February 16, 2015、Qanat al-Manar, February 16, 2015、SANA, February 16, 2015、UPI, February 16, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がヒムス県油田地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年2月16日)

ヒムス県では、ダーイシュ(イスラーム国)がハフナ村にあるガス貯蔵施設を迫撃砲で攻撃、破壊した。

これに対して、ハフナ村に駐留するシリア軍は、同村に近いアーラーク・ガス採掘所一帯、ハイル油田一帯などを砲撃した。

一方、SANA(2月16日付)によると、アーラーク・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ARA News(2月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、北の太陽大隊、ラッカ革命家戦線の支援のもと、タッル・アブヤド市近郊のバグディーク村一帯のダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

 

またクッルナー・シュラカー(2月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県内各所に展開していた車輌多数をラッカ市内に撤退させた。

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『ハヤート』(2月17日付)によると、ヨルダンに配備されたUAE戦闘機部隊が、ダイル・ザウル県内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を砲撃した。

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ロイター通信(2月16日付)などによると、エジプト軍は、ダーイシュ(イスラーム国)バルカ州を名のるグループがリビア国内で誘拐したエジプト人(コプト教徒)21人を処刑したことへの報復として、リビア領内のダーイシュ拠点などを空爆したと発表した。

空爆はエジプト国境沿いのダーイシュの野営地、訓練所、武器保管施設などを標的とし、リビア軍も参加したという。

AFP, February 16, 2015、AP, February 16, 2015、ARA News, February 16, 2015、Champress, February 16, 2015、al-Hayat, February 17, 2015、Iraqi News, February 16, 2015、Kull-na Shuraka’, February 16, 2015、February 17, 2015、al-Mada Press, February 16, 2015、Naharnet, February 16, 2015、NNA, February 16, 2015、Reuters, February 16, 2015、SANA, February 16, 2015、UPI, February 16, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダマスカス県ジャウバル地区のブルジュ・ムアッリミーン・ビルを爆破(2015年2月16日)

ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(2月16日付)によると、シリア軍がジャウバル区にあるブルジュ・ムアッリミーン・ビルの地下に爆弾を仕掛けて爆破・破壊、同地一帯への進軍を試みたが、ラフマーン軍団など反体制武装集団の反撃に遭い、共和国護衛隊所属のシリア軍将兵5人が死亡した。

Kull-na Shuraka', February 16, 2015
Kull-na Shuraka’, February 16, 2015

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ヒムス県では、SANA(2月16日付)によると、ラスタン市、タルビーサ市、マスアダ村、タフハ村、ラッフーム村、ウンム・リーシュ村、ウンク・ハワー村、ラジャム・カスル村、ジバーブ・ハマド村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(2月16日付)によると、シャーム軍団が15日に開始した「ドゥーマー救済」のためのロケット弾攻撃作戦の一環で、フーア市、カファルヤー町を砲撃した。

また、シリア軍は、ナージヤ村を空爆し、12人が死亡、30人以上が負傷した。

一方、SANA(2月16日付)によると、アブー・ズフール町一帯、タッル・サラムー村、フータ村、カルア・ガザール村、シューハ村、ラービヤ村、ハミーディーヤ村、ウンム・ジャリーン村、タッル・アース村、ドゥワイル村、ハフィーヤ村、ハーン・シャイフ・キャンプ、タマーニア町、ジスル・シュグール市、マルイヤーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', February 16, 2015
Kull-na Shuraka’, February 16, 2015

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市マンシヤ地区でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(2月16日付)によると、ダルアー市旧税関地区、ブスラー広場南西部、フラーク市、シャイフ・マスキーン市、ヌアイマ村、ラジャート高地一帯、ズィムリーン村、アンタル丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、マスハラ村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月16日付)によると、ウンム・アッザーム・ダム近郊、ウンム・バーティナ村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市各所をシリア軍が砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ナイル通り、ファイサル通り、ジュマイリーヤ地区など(シリア政府支配地域)に対してバドル殉教者旅団が砲撃を行い、子供4人と女性1人を含む10人が死亡、20人近くが負傷した。

またアレッポ市ラームーサ地区では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、SANA(2月16日付)によると、シャイフ・ザーヒル村、ドゥールシャーン村、スッカリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月16日付)によると、カフルズィーター市、サルハー村、ラフジャーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 16, 2015、AP, February 16, 2015、ARA News, February 16, 2015、Champress, February 16, 2015、al-Hayat, February 17, 2015、Iraqi News, February 16, 2015、Kull-na Shuraka’, February 16, 2015、al-Mada Press, February 16, 2015、Naharnet, February 16, 2015、NNA, February 16, 2015、Reuters, February 16, 2015、SANA, February 16, 2015、UPI, February 16, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省はダーイシュ(イスラーム国)バルカ州によるエジプト人21人の処刑を非難(2015年2月16日)

外務在外居住者省公式筋は、リビアでダーイシュ(イスラーム国)バルカ州を名のるグループがエジプト人21人を処刑したことに関して、SANA(2月16日付)に対し「こうしたグループの野蛮さ、そして地域、さらには世界の諸国民と国家の安全や運命に対する脅威であることを改めて示すもの」と批判、国際社会に「テロ、過激主義、タクフィール主義に立ち向かうシリア、エジプト両国民の「テロとの戦い」における協力」を呼びかけた。

AFP, February 16, 2015、AP, February 16, 2015、ARA News, February 16, 2015、Champress, February 16, 2015、al-Hayat, February 17, 2015、Iraqi News, February 16, 2015、Kull-na Shuraka’, February 16, 2015、al-Mada Press, February 16, 2015、Naharnet, February 16, 2015、NNA, February 16, 2015、Reuters, February 16, 2015、SANA, February 16, 2015、UPI, February 16, 2015などをもとに作成。

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ドゥーマー市の反体制派がダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット火刑を模したプロパガンダ写真を公開(2015年2月16日)

『テレグラフ』(2月16日付)は、ダマスカス郊外県ドゥーマー市で潜伏を続ける反体制派が、ダーイシュ(イスラーム国)によるヨルダン軍パイロット、ムアーッズ・カサースィバ中尉処刑を模して、オレンジ色の服を着せられた子供たちが鉄格子のなかでシリア軍の空爆に抗議する写真を公開したと伝えた。

写真のなかで、子供たちは「私たちは、ヨルダン人パイロットが焼かれるあなたたちの映像を観ました。でも私たちはドゥーマーの子供たちが焼かれる映像を観ていません」と書かれたプラカードを掲げさせられている。

The Telegraph, February 16, 2015
The Telegraph, February 16, 2015
The Telegraph, February 16, 2015
The Telegraph, February 16, 2015

AFP, February 16, 2015、The Telegraph, February 16, 2015をもとに作成。

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トルコはヌスラ戦線などシリアの反体制派を、武器売買、戦闘員潜入、砲撃などを通じて支援(2015年2月16日)

『ハヤート』(2月16日付)は、複数のメディア筋の話として、トルコ政府がシャームの民のヌスラ戦線を支援し、シリア軍の陣地を砲撃、またトルコ領内で反体制武装集団に武器を売却してきたと伝えた。

これに関して、ハタイ県出身のトルコ国会議員マフメト・アリ・エディプ氏は、2013年にラタキア県カサブ町一帯で反体制武装集団(自由シリア軍)が行ったいわゆる「戦利品(アンファール)の戦い」にヌスラ戦線、イスラーム戦線が参加していたと述べていたが、トルコ政府はこうした発言内容を否定していた。

しかしトルコ日刊紙『ジュムフリイェト』によると、反体制武装集団への武器売却から、トルコ軍によるシリア軍陣地砲撃にいたるまでの軍事支援が行われていたという。

同紙によると、こうした事実は、2013年にニーデ県で発生したダーイシュ(イスラーム国)メンバー2人によるトルコ治安要員2人殺害事件の捜査を通じて明らかになったという。

事件の捜査記録のなかには、ウルハーン・ウールリーを名のるトルクメン系シリア人男性の証言があり、トルコ治安当局は、この男を追跡し、シリアの反体制派、すなわち「戦利品の戦い」に参加したシリア・トルクメン戦線を名のる武装集団司令官の一人で、兄弟のアーディル・ウールリー氏と武器取引について話していると思われる電話での会話を録音していた、という。

また捜査記録によると、ウルファーン氏は、アーディル氏からGPSシステムで特定されたシリア軍陣地の座標を入手、この情報をハタイ県のAKP(公正発展党)党員のメフメット・トクタシュ氏に伝え、(トルコ軍による)砲撃が行われるかを確かめるためトクタシュ氏に電話で尋ね、砲撃の約束の期日が間近だと迫ったという。

ウルファーン氏はさらに、シリア国境のヤイラダーウ市(ハタイ県)の市長に対して「ムジャーヒディーン」(ジハード主義武装集団戦闘員)のシリアへの入国を認めるよう求め、これに関して「私は命令と指示に従って行動した」と証言していたという。

調査記録によると、ウルファーン氏が密売した武器は総額400万ドルに及んでいたという。

al-Hayat, February 16, 2015をもとに作成。

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シリア国民連合が危機解決に向けた13項目からなる政治原則を採択(2015年2月15日)

シリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会は、トルコのイスタンブールで20日から開催していた会合を閉幕、危機解決に向けた13項目からなる政治原則を採択した。

この政治原則は、①ジュネーブ合意に基づく国連主催の和平交渉の再開、②全権を有する移行期統治機関への権力移譲、③現体制の元首、治安機関などを含む抜本的・包括的な体制転換、④平和的政権交代が可能な多元的民主的文民体制の確立、⑤発砲・砲撃停止、逮捕者・拘束者の釈放、避難民への人道支援などを求めている。

AFP, February 15, 2015、AP, February 15, 2015、ARA News, February 15, 2015、Champress, February 15, 2015、al-Hayat, February 17, 2015、Iraqi News, February 15, 2015、Kull-na Shuraka’, February 15, 2015、al-Mada Press, February 15, 2015、Naharnet, February 15, 2015、NNA, February 15, 2015、Reuters, February 15, 2015、SANA, February 15, 2015、UPI, February 17, 2015などをもとに作成。

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有志連合がダイル・ザウル県を爆撃(2015年2月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するブーカマール市の工業地帯を複数回にわたって空爆した。

また同監視団は、ダーイシュがマヤーディーン市の学校名を、預言者の教友らの名前に変更したと発表した。

一方、SANA(2月15日付)によると、マリーイーヤ村、アイヤーシュ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月15日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)が過去5日間で、マンビジュ市で250人の住民を、またバーブ市でも100人を拘束したと報じた。

アイン・アラブ市での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の勝利を歓迎したことが拘束の理由で、拘束された住民のなかには、女性、子供らも多数含まれているという。

またシリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がアイン・アラブ市郊外のバグディーク村からダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

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ハサカ県では、ARA News(2月15日付)が、米国など有志連合によるシャッダーディー市近郊の石油配給施設などのジャブサ石油精製施設などへの空爆で、同地域の経済状況に深刻な影響が生じている、と伝えた。

またARA News(2月16日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ウンム・トゥワイナ村近郊でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、戦闘員17人を殲滅した。

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アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動は、ハマー県カルアト・マディーク町でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・セルのメンバーだとして拘束していた複数名を「ダーイシュの活動に直接関与していなかった」として釈放した、と発表した。

イッティハード・プレス(2月16日付)が伝えた。

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ヒムス県では、SANA(2月15日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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リビアで活動するダーイシュ(イスラーム国)バルカ州を名のるグループは、同国で誘拐したエジプト人(コプト教徒)21人を処刑する映像をツイッターを通じて公開した。

ARA News, February 15, 2015
ARA News, February 15, 2015

AFP, February 15, 2015、AP, February 15, 2015、ARA News, February 15, 2015、February 16, 2015、Champress, February 15, 2015、al-Hayat, February 16, 2015、Iraqi News, February 15, 2015、al-Ittihad Press, February 16, 2015、Kull-na Shuraka’, February 15, 2015、al-Mada Press, February 15, 2015、Naharnet, February 15, 2015、NNA, February 15, 2015、Reuters, February 15, 2015、SANA, February 15, 2015、UPI, February 15, 2015などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、ダルアー県、クナイトラ県境での掃討作戦はヒズブッラーとイラン革命防衛隊が主導か?(2015年2月15日)

シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県、ダルアー県、クナイトラ県の県境一帯でシリア軍が行っているシャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団に対する掃討作戦に関して、ヒズブッラーのムスタファー・バドルッディーン氏とイラク革命防衛隊のガーセム・ソレイマーニー氏が指揮にあたっている、と発表した。

同監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、先週始まったこの戦闘により反体制武装集団戦闘員50人以上が、シリア軍側将兵43人が死亡しているという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、カフル・ナースィジュ村一帯でシリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が同地一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(2月15日付)によると、ラジャート高地一帯、アトマーン村一帯、カフル・ナースィジュ村、アンタル丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線所属のウマリー旅団、ヤルムーク軍、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シャーム軍団がビデオ声明を出し、シリア軍に対する「ドゥーマー救済」作戦を開始したと発表した。

一方、ARA News(2月15日付)によると、ハムーリーヤ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、1人が死亡した。

また、SANA(2月15日付)によると、ドゥーマー市郊外(リーハーン農場、タッル・クルディー町、アーリヤ農場一帯)、ザマルカー町、ハラスター市、ザブディーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月15日付)によると、西サムダーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と砲戦した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、下ムハッラム村近郊で、シリア軍が反体制武装集団を要撃し、戦闘員9人を殺害、またダイル・フール村をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(2月15日付)によると、マスアダ村、ウンク・ハワー村、ラジャム・カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ナージヤ村、タマーニア町、ハーン・シャイフ・キャンプ、アブー・ズフール軍事基地飛行場一帯をシリア軍が空爆し、少なくとも4人が死亡した。

一方、SANA(2月15日付)によると、ハミーディーヤ村、タッル・サラムー村、アブー・ズフール町、マジャース村、カフルナジュドで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区を反体制武装集団が砲撃する一方、シリア軍はアルド・マッラーフ地区、タッル・ジャビーン村を空爆した。

またアレッポ市ザフラー協会地区、ブライジュ村一帯では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、イスラーム戦線がラタキア市郊外(ジュッブ・ハサン村、スクービーン村)複数カ所を砲撃した。

一方、SANA(2月15日付)によると、スッカリーヤ村、スーダー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャームの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 15, 2015、AP, February 15, 2015、ARA News, February 15, 2015、Champress, February 15, 2015、al-Hayat, February 16, 2015、Iraqi News, February 15, 2015、Kull-na Shuraka’, February 15, 2015、al-Mada Press, February 15, 2015、Naharnet, February 15, 2015、NNA, February 15, 2015、Reuters, February 15, 2015、SANA, February 15, 2015、UPI, February 15, 2015などをもとに作成。

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シャーム戦線は「アサド大統領は暴力を軽減するための解決策の一部」とのシリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表の発言を批判(2015年2月15日)

アレッポ県、イドリブ県で活動するシャーム戦線は声明を出し、タファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が13日に「アサド大統領は暴力を軽減するための解決策の一部」と述べたことに関して「アサド政権が連日行う虐殺を無視している」としたうえで、「バッシャール・アサドが正統性を欠いていると考える「ほとんどの国々」の政策に矛盾している」と批判、米仏に同調した。

Kull-na Shuraka', February 15, 2015
Kull-na Shuraka’, February 15, 2015

AFP, February 15, 2015、AP, February 15, 2015、ARA News, February 15, 2015、Champress, February 15, 2015、al-Hayat, February 16, 2015、Iraqi News, February 15, 2015、Kull-na Shuraka’, February 15, 2015、al-Mada Press, February 15, 2015、Naharnet, February 15, 2015、NNA, February 15, 2015、Reuters, February 15, 2015、SANA, February 15, 2015、UPI, February 15, 2015などをもとに作成。

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