『クドス・アラビー』(1月29日付)は、反体制活動家のリヤード・ヒジャーブ元首相が、シリア公務員国民自由連合の議長および執行部の職を辞したと伝えた。
シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府への参加のありようをめぐって執行部メンバーと対立したことが辞職の理由だという。
al-Quds al-‘Arabi, January 29, 2015をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
『クドス・アラビー』(1月29日付)は、反体制活動家のリヤード・ヒジャーブ元首相が、シリア公務員国民自由連合の議長および執行部の職を辞したと伝えた。
シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府への参加のありようをめぐって執行部メンバーと対立したことが辞職の理由だという。
al-Quds al-‘Arabi, January 29, 2015をもとに作成。
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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(1月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市北部のサッバーグ交差点にあるアサド大統領とシリア国旗の壁画を民主統一党の旗の色に塗り替えた。

ARA News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015をもとに作成。
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『ハヤート』(1月31日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)支持者によるとされる複数のSNSアカウントで、「ダマスカス州(ダマスカス郊外県のこと)ビール・カスブ区で、シリア軍戦闘機を撃墜し、パイロットを殺害した」との書き込みがなされ、パイロットのIDなどを写した画像複数点が公開された。
シリア人権監視団によると、シリア軍戦闘機はダーイシュ(イスラーム国)が撃った地対空ミサイルによって撃墜されたのだという。

SNN(1月29日付)は、ダマスカス郊外県のビール・カスブ区にシリア軍の戦闘機が墜落、パイロットのミドハト・ハイルッラー氏が死亡した、と報じた。
しかし、地元の活動家によると、戦闘機はダルアー県上空で「革命家」の攻撃を受け、ダーイシュの支配地域であるビール・カスブ地区に墜落したのだという。
AFP, January 30, 2015、AP, January 30, 2015、ARA News, January 30, 2015、Champress, January 30, 2015、al-Hayat, January 31, 2015、Iraqi News, January 30, 2015、Kull-na Shuraka’, January 30, 2015、al-Mada Press, January 30, 2015、Naharnet, January 30, 2015、NNA, January 30, 2015、Reuters, January 30, 2015、SANA, January 30, 2015、SNN, January 29, 2015、UPI, January 30, 2015などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が支配するバーブ市を空爆し、住民8人が死亡、女性・子供を含む数十人が負傷した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がダイル・ザウル航空基地の東部および南部農場地帯、空港南部の国際幹線道路一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。
AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。
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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(1月29日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線は、シャイフ・スライマーン村のハズム運動(穏健な反体制派)の拠点複数カ所を包囲・攻撃し、同地を制圧した。
シャイフ・スライマーン村制圧は、ハズム運動がヌスラ戦線メンバー2人を拘束したことをきっかけとしており、ハズム運動はアターリブ市の第46連隊基地方面に敗走した。
またシリア人権監視団によると、ヌスラ戦線は、ダーラト・イッザ市近郊に位置する第111連隊基地一帯のハズム運動拠点複数カ所を砲撃し、交戦した。
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同じくアレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月29日付)は、シャーム戦線の話として、アレッポ市旧市街にある史跡ウマイヤ・モスクをシリア軍が爆破し、モスク内の建物が甚大な被害を被った、と報じた。
シャーム戦線広報局長のムハンマド・アブー・シャイフを名のる活動家によると、シリア軍は反体制武装集団の進軍を阻止するため、旧市街各所に地下トンネルを掘削、爆発物を仕掛けているのだという。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バイト・サワー村、ドゥーマー市郊外、ジャイルード市一帯をシリア軍が「樽爆弾」で空爆、またハーン・シャイフ・キャンプ郊外のサラーム街道沿いでシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍と反体制武装集団が交戦、またジスル・ライースに近い国際展示場跡に迫撃砲弾複数発が着弾した。
またシリア軍は同地区を空爆した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラターミナ町、カフルズィーター市、サイヤード村、ハマーダト・ウマル村をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、カンスフラ村・バルユーン村間、ハーン・シャイフーン市、ヒザーリーン村各所をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。
一方、SANA(1月29日付)によると、サルジャ村、ムーズラ村、マアヤーン村、ヒーラー村、クファイル村、カフルシャラーヤー村、ナリラヤー村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサーの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の宗教警察(ヒスバ)がラッカ市のタッル・アブヤド通り、アーマースィー通り、2月23日通りで若者多数を喫煙および服装に関する違反の罪で逮捕した。
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ヒムス県では、SANA(1月29日付)によると、ワアラ村、ウンム・シャルシューフ村、タッル・アブー・サナービル、サアン村、フーシュ・ハッジュー村、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール大隊、ハマー・アキーダ旅団、イスラームの獅子旅団、イーマーン・ビッラー旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、SANA(1月29日付)によると、ハミーディーヤ村、ルハイヒーニーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャーム自由人イスラーム運動、フルカーン旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。
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ハサカ県では、ARA News(1月29日付)によると、バアス大隊広報局は、「クルディスタン労働者党(民主統一党を指す)が、ヒズブッラー幹部の一人ハーッジ・アブー・マリヤムを拉致」、サッバーグ交差点で、アサド大統領の写真、シリア国旗を引き下ろしたと発表、非難した。
国防隊はまた、ハサカ市パレスチナ通り、フブーブ通り、中央市場などで27から28日にかけて、クルド人青年複数を逮捕した。
このほか国防隊は、ハサカ市空港地区でヒズブッラーによるイスラエル軍への攻撃を支持し、10分にわたり祝砲を撃ち続けた。
AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。
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ロシアで開催されていたシリア政府と反体制派の和平交渉(モスクワ1)は、共同声明を発表できないままに閉幕した。
『ハヤート』(1月30日付)によると、反体制派は、「テロとの戦い」に関して、アサド政権が「武器を持つ者はだれでもテロリスト」と主張し、弾圧の口実することを警戒し、異議を唱え、これにより協議が紛糾、予定されていた閉幕声明の採択・発表が見送られ、ロシア側が作成した「基本原則文書」が発表されるにとどまった。
しかし、「基本原則文書」の発表をめぐっても紛糾し、ロシアは「基本原則文書」を、参加者ではなく、主催者であるロシア政府の名で発表することとした。
「基本原則文書」に関して、民主的変革諸勢力国民調整委員会のマージド・ハッブー氏は「反対はしないが、採用もしない」と述べた。
なお、『ハヤート』(1月29日付)によると、会合で唯一合意されたのは、ロシア人専門家によるフォローアップ委員会の設置だけだったという。
一方、SANA(1月29日付)は、モスクワで開催されていたシリア政府と反体制派の和平交渉(「モスクワ1」)が閉幕し、「シリア・アラブ共和国、反体制政党5組織および活動家がロシアによって提示された基本原則文書の内容について合意に達した」と報じた。
「基本原則文書」は、シリア人どうしの国民対話の政治的基礎として以下を8項目を挙げている。
1. シリアの主権、統合、独立、領土保全の維持
2. シリア領内における「テロとの戦い」
3. ジュネーブ合意(2012年)に基づく平和的政治手段を通じた危機解決
4. シリア国民の自由且つ民主的な表明を基礎とするシリアの未来の確定
5. あらゆる内政干渉の拒否
6. 国民統合の象徴としての軍の維持
7. 方の支配、市民権尊重、方の前の平等
8. シリア政府の許可を得ない外国からの武器調達の拒否

AFP, January 29, 2015、AP, January 29, 2015、ARA News, January 29, 2015、Champress, January 29, 2015、al-Hayat, January 30, 2015、Iraqi News, January 29, 2015、Kull-na Shuraka’, January 29, 2015、al-Mada Press, January 29, 2015、Naharnet, January 29, 2015、NNA, January 29, 2015、Reuters, January 29, 2015、SANA, January 29, 2015、UPI, January 29, 2015などをもとに作成。
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ダーイシュ(イスラーム国)の人質となった後藤健二氏の肉声と思われる音声メッセージが日本時間の午前8時30分頃ツイッター上に投稿された。
メッセージの内容は以下の通り:
I’m Kenji Goto Jogo. This is a voice message I’ve been told to send to you. If Sajida al-Rishawi is not ready for exchange for my life at the Turkish border by Thursday sunset, 29th of January, Mosul time, the Jordanian pilot Mu’adh al-Kasasibah will be killed immediately.”
なお音声メッセージの画像は、後藤氏が発したメッセージのアラビア語文が表示されている。

これに対して、ヨルダン政府はムハンマド・ムーマニー・メディア担当大臣が、今の段階でカサースィバ氏の生存を確認できるような証拠を受け取っていない。このため、次の段階に進むことができない。リシャーウィー氏は現在、レバノン国内にいる。カサースィバ氏の生存が確認された場合、次の段階に進む」と語った。
The Japan Times, January 29, 2015などをもとに作成。
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ナハールネット(1月28日付)などによると、イスラエルが占領するシャブアー農場(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)で、イスラエル軍の車輌が対戦車ミサイルで砲撃を受け、兵士2人が死亡、7人が負傷した。
イスラエル軍によると、ヒズブッラーが撃った対戦車ミサイルは6発で、うち3発がイスラエル軍車輌に命中、1発がガジャル村の家屋に着弾したという。
これに関して、ヒズブッラーは声明を出し、「クナイトラ殉教者団」を名のる部隊が攻撃を行ったと発表、19日にイスラエル軍によるゴラン高原アマル農場でのヒズブッラー車列への攻撃への報復であることを示唆した。
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ヒズブッラーによる攻撃を受け、イスラエル軍は少なくとも50発の迫撃砲をレバノン領内に撃ち込んだ。
砲撃は、シャブアー農場に近いカフルシューバー、マジュディーヤ村、アッバースィーヤ村などに対して行われ、UNIFILスペイン部隊の隊員1人が死亡した。
スペイン外務省は声明を出し、イスラエル軍の砲撃により、UNIFILのスペイン部隊の隊員1人(36歳)が死亡したと発表した。
UNIFILによると、このスペイン部隊は、イスラエルが占領するガジャル村(ナバティーヤ県ハースバイヤー郡)に展開していた。
またUNIFILのルチアーノ・ポルトラノ司令官は、イスラエルの砲撃に関して、「国連安保理決議第1701号の深刻は違反」と非難した。
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NNA(1月28日付)によると、イスラエル軍戦闘機が午前2時以降、レバノン南部一帯(シャブアー農場・カフルシューバー一帯、ヘルモン山一帯、ナバティーヤ県ハースバイヤー郡、ベカーア県ラーシャイヤー郡)上空に領空侵犯し、イスラエル軍の地上部隊もシャブアー農場一帯など国境地帯に展開したと伝えた。
複数のメディアによると、領空侵犯は、国境地帯でのヒズブッラーによる地下トンネルを探索し、掘削を抑止するためだという。
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タンマーム・サラーム首相は、イスラエル軍によるレバノン南部への攻撃に関して「地域の平和や安定に寄与することのない危険な可能性への道を切り開くもの」と批判した。
また「レバノンは国連安保理決議第1701号を遵守している」と強調、国際社会に対して、イスラエルの敵意を制す」よう呼びかけた。
これに先立ち、レバノンの外務省は、ヒズブッラーによる越境砲撃に関して、「ブルーライン外に位置する占領下のレバノン領シャブアー農場で(イスラエル軍により)行われた作戦への報復」だと述べ、国際法上合法だとの見方を示した。
ヒズブッラーによる砲撃に関して、レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表は「ヒズブッラーにはレバノン軍と政府をイスラエルとの戦闘に巻き込む権限はない」と批判した。
ムスタクバル潮流も声明を出し、「レバノンの国益に資さない問題にレバノンを巻き込むようないかなる行動も拒否する」と発表し、非難した。
また進歩社会主義党のワリード・ジュンブラート党首は「波乱の時代に入った…。イスラエルがレバノンへの攻撃を行いかねず、警戒すべきだ」と懸念を表明した。
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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ヒズブッラーによる攻撃に関して、イスラエル軍は「どの前線でも、軍事行動を行う用意がある」としたうえで、「今日の攻撃の背後にいる者たちは高い代価を支払うことになるだろう」と述べた。
また「両国(レバノン、シリア)領内からイスラエルに対する攻撃がもたらす結果に対して、レバノン政府と(シリアの)アサド政権はともに責任がある」と付言した。
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アラブ連盟のナビーフ・ビッリー事務総長は、イスラエル軍による報復攻撃に関して、「国連安保理はイスラエルの攻撃を停止させるため、責任を果たし、早急に介入するべきだ」と述べた。
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パレスチナのハマースは、ヒズブッラーによる越境攻撃に関して、「シャブアー農場の敵への攻撃は占領の傲慢と敵意に対抗するレジスタンスにとっての合法的な権利である」と支持を表明した。
またイスラーム聖戦も、ヒズブッラーの越境攻撃を「英雄的作戦」と高く評価した。
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一方、シリア領内では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍が深夜、クナイトラ県の第90旅団展開地域のシリア軍哨所複数カ所を空爆した。
この空爆と前後して、クナイトラ県とダマスカス県を結ぶサラーム街道一帯、レバノン国境に近いクワイル・ヤーブース一帯では、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦、シリア軍が砲撃を行った。
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ナハールネット(1月28日付)によると、ベカーア県バアルベック郡ナフラ村郊外(ハシュア地区)で、シリア人武装集団がヒズブッラー戦闘員、シリア軍と交戦した。
AFP, January 28, 2015、AP, January 28, 2015、ARA News, January 28, 2015、Champress, January 28, 2015、al-Hayat, January 29, 2015、Iraqi News, January 28, 2015、Kull-na Shuraka’, January 28, 2015、al-Mada Press, January 28, 2015、Naharnet, January 28, 2015、NNA, January 28, 2015、Reuters, January 28, 2015、SANA, January 28, 2015、UPI, January 28, 2015などをもとに作成。
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ラッカ県では、ARA News(1月28日付)がトルコ国境に位置するタッル・アブヤド市の複数の消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が外国人戦闘員に対し、家族を同市からラッカ市に移すよう要請するとともに、トルコへの通行規制を強化し、戦闘員の離反・逃走を阻止しようとしていると伝えた。
また、ARA News(1月29日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のタッル・アフマル村(カリー・スール村)に対する米国など有志連合の空爆で、バシャーシマ部族の子息1人が死亡、2人が負傷した。
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ダマスカス郊外県では、ラフマーン軍団総司令部が声明を出し、アイン・タルマー村で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓った「アブズ・ザイド・ジャウラーン」を名のる武装集団を摘発した、と発表した。

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アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が声明を出し、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊とともにアイン・アラブ市郊外のクーラムト村、マトアム・スィーラーン一帯(アレッポ街道沿い)でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。
また、米国など有志連合の合同司令部によると、有志連合はアイン・アラブ市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して13回にわたって空爆を行った。
ARA News(1月28日付)が伝えた。
一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が支配するダイル・ハーフィル市一帯、ジャディード村、ヒルバト・マアージール村などをシリア軍が空爆した。
このほか、ARA News(1月28日付)によると、マンビジュ市でダーイシュ(イスラーム国)が住民6人を「有志連合に内通」、「自由シリア軍に内通」しているとの罪で処刑した。
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ハサカ県では、ARA News(1月28日付)によると、シャッダーディー市で、ダーイシュ(イスラーム国)が住民1人を処刑した。
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ヒムス県では、SANA(1月28日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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『ハヤート』(1月29日付)は、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガおよび米国など有志連合による、ニナワ県タッルアファル郡、モスル市一帯での攻勢を受け、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族約150世帯がシリア領内に避難したと伝えた。
AFP, January 28, 2015、AP, January 28, 2015、ARA News, January 28, 2015、January 29, 2015、Champress, January 28, 2015、al-Hayat, January 29, 2015、Iraqi News, January 28, 2015、Kull-na Shuraka’, January 28, 2015、al-Mada Press, January 28, 2015、Naharnet, January 28, 2015、NNA, January 28, 2015、Reuters, January 28, 2015、SANA, January 28, 2015、UPI, January 28, 2015などをもとに作成。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市各所、アイン・タルマー村、フーシュ・ファーラ村、ザバダーニー市西部山岳地帯をシリア軍が激しく砲撃、またハラスター市一帯やカラムーン地方郊外無人地帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(1月28日付)によると、ドゥーマー市、リーハーン農場、ザバダーニー市東部郊外、マダーヤー農場で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アクラバー村などでシリア軍と反体制武装集団が交戦、シリア軍が砲撃・空爆を加えた。
またクッルナー・シュラカー(1月28日付)によると、タファス市郊外の住宅密集地区で、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、少なくとも10人が死亡した。
これに関して、カラムーン広報局長を名のる人物は、爆発直前に、シリア軍が無線で同地一帯の検問所に、「解放地区」に入る車輌4台の通行を許可するよう司令を出していたのを、「自由シリア軍」が傍受していたと主張した。
このほか、クッルナー・シュラカー(1月28日付)は、シャームの民のヌスラ戦線がダルアー県シャイフ・マスキーン市の第82旅団基地制圧時に、シリア軍将兵複数を捕捉、そのなかにイラン人戦闘員1人が含まれていたと伝えた。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区、バニー・ザイド地区、ハーリディーヤ地区、マサーキン・サビール地区、ティシュリーン通り、ラーシディーン地区などで、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。
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ヒムス県では、SANA(1月28日付)によると、ジュッブ・ジャッラーフ町、マスアダ村、マクサル・ヒサーン村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(1月28日付)によると、アブー・ズフール町、タッル・サラムー町一帯、ハーン・シャイフーン市、トゥバイシュ村、タマーニア町、アームーディーヤ村、ヒーシュ村、カンスフラ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(1月28日付)によると、アブー・クライスティーン農場、マジュダル・キーヒヤー村、ワーディー・シャイハーン村、ダルーシャーン村、マルジュ・シーリー村、ブルジュ・カバトゥー村、ナブア・サームール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, January 28, 2015、AP, January 28, 2015、ARA News, January 28, 2015、Champress, January 28, 2015、al-Hayat, January 29, 2015、Iraqi News, January 28, 2015、Kull-na Shuraka’, January 28, 2015、al-Mada Press, January 28, 2015、Naharnet, January 28, 2015、NNA, January 28, 2015、Reuters, January 28, 2015、SANA, January 28, 2015、UPI, January 28, 2015などをもとに作成。
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開催3日目となるモスクワでのシリア政府(バッシャール・ジャアファリー国連代表大使が団長)と反体制派の和平交渉「モスクワ1」は、双方の代表者が初めて会した。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、双方に対して「テロの脅威に立ち向かうため足並みをそろえる」よう呼びかけるとともに、「我々は政治家、市民社会の代表が、テロとの戦いで足並みをそろえることの重要性を理解していると確信する…。シリア国民の統合を再生させるカギとなるべきだ」と強調した。

『ハヤート』(1月29日付)によると、午前中のセッションでは、反体制派代表者が以下10項目からなる要求を文書で示した。
1. (樽爆弾、「地獄の大砲」による)無差別攻撃の停止。
2. 言論犯、平和的活動家、女性、子供の釈放。
3. 人質、捕虜、とりわけ女性、子供の解放。
4. シリア全土への食糧、医療、人道支援物資の搬入許可。
5. 「シリア人権委員会」の設置と、同委員会による人道侵害問題への直接介入。
6. メディア独占の解除。
7. 上記6点を実施するための合同委員会の設置。
8. シリア国民に対して(欧米諸国、湾岸諸国が科している)経済制裁の解除に向けた行動。
9. 過去の逮捕に関するファイルの開示。
10. シリア国家への武器保有制限に向けた政治プロセス。
このうち10番目の項目に関しては、反体制派内でも賛否が分かれ、シリア軍内にクルド人部隊を特設する案や、自由シリア軍を特別部隊として温存する案などが示された。
また経済制裁解除に関する8番目の項目についても、シリア政府に資するとの反対意見が見られたという。
AFP, January 28, 2015、AP, January 28, 2015、ARA News, January 28, 2015、Champress, January 28, 2015、al-Hayat, January 29, 2015、Iraqi News, January 28, 2015、Kull-na Shuraka’, January 28, 2015、al-Mada Press, January 28, 2015、Naharnet, January 28, 2015、NNA, January 28, 2015、Reuters, January 28, 2015、SANA, January 28, 2015、UPI, January 28, 2015などをもとに作成。
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日本時間の午後11時頃、ダーイシュ(イスラーム国)が拉致している日本人、後藤健二さんと思われる男性が写った静止画像と音声がツイッター上に公開された。
静止画像は「Second Public Message of Kenji Goto Jogo to His Family and the Government of Japan」と題されており、後藤さんと見られる人物は、白い背景の前でオレンジ色の服を着て手錠をかけられており、また2012年12月にシリアでの戦闘中にダーイシュに拉致されたヨルダン人パイロット、ムアーッズ・サーフィー・カサースィバ空軍中尉が写った写真を持たされている。
また後藤さんによると思われる男性が英語で次のようなメッセージを発している。
「私は後藤健二です…。日本の人たち、日本の国民へ。
これが、私の最後のメッセージになると伝えられました。
また、私の自由を阻んでいる障害が、ヨルダン政府がサージダの引き渡しを遅らせていることだとも聞きました。
日本政府にあらゆる政治的圧力をヨルダン政府にかけるよう伝えて欲しい。
時間は短くなってきている。私のために、彼女を(引き渡せ)。何がそんなに難しいのか。
彼女は10年にもわたって捕らえられているが、私はわずか数ヶ月に過ぎない。
私のために彼女を(引き渡せ)。直接交換だ。
ヨルダン政府によるこれ以上の延滞は、彼らがパイロットの死に対する責任を負うことを意味する。
そしてその後は、私が死ぬことになる。私には、生きる時間が24時間しかない。パイロットにとってはより時間は短い。
私たちを、このまま死なせないで欲しい。
これ以上、遅らせるような戦術をとれば、我々双方が殺されるのを見ることになる。
ボールはヨルダン側のコートにある」。
AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、ダーイシュ(イスラーム国)のアイン・アラブ市での敗走に関連して、「我々はイラク、すなわちイラク北部の状況が繰り返されることを望まない。シリア北部に自治区が作られることを受け入れることは今のところできない」と述べ、西クルディスタン移行期民政局の勢力拡大を牽制した。
また『ヒュッリイェト』(1月27日付)によると、エルドアン大統領は「この問題に関してこれまでの姿勢を維持し、シリア北部がイラク北部のようにならないようにせねばならない。この政体(クルド自治政府)は、将来大きな問題の火種となるからだ」と述べたという。
『ハヤート』(12月28日付)が伝えた。
AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。
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ナハールネット(1月27日付)によると、レバノン軍がベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック市郊外の武装集団拠点などに対して砲撃を行った。
AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。
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アレッポ県では、ARA News(1月27日付)によると、アイン・アラブ市を制圧した西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、同市東部郊外のタッル・ハージブ村一帯などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ハルナジュ村、マズラアト・ダーウード村、ディーハービク村などを制圧した。
人民防衛隊はまた、アイン・アラブ市南部郊外のマナーズ村周辺でもダーイシュと交戦した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ティヤーナ村、ダイル・ザウル市各所でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。
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ヒムス県では、SANA(1月27日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーウィヤ山のバーラ村、ヒザーリーン村、マアッラトマーティル村、タラブ村、ウンム・ジャッリーン村、ハミーディーヤ村、アブー・ズフール町一帯を「樽爆弾」などで空爆した。
一方、SANA(1月27日付)によると、ラーミー村、バサーミス村、カフルシャラーヤー村、ハミーディーヤ村、タラブ村、ウンム・ジャッリーン村、タッル・サラムー村、サルミーン市、ナフラ村、シャイフ・ユースフ村、ダルクーシュ町南部などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、サルマー町一帯(いわゆる「クルド山地」)をシリア軍が空爆する一方、ジハード主義武装集団が、マシュキーター村、スクービーン村、アイン・バイダー町、バフルーリーヤ村などを砲撃し、女性1人を含む3人が死亡した。
またスィラージュ・プレス(1月27日付)によると、「クルド山地」(場所は不明)と称される一帯で、サラーフッディーン末裔大隊のハーリド・ハーッジ・バクリー司令官(アブー・サーミー)が何者かに暗殺された。
一方、SANA(1月27日付)によると、ダイル・ハンナ村、スッカリーヤ村、カンタラ村、ブルジュ・ハヤート村、アティーラ村、カッラス村、フラーフィー山、ズワイク村、キンサッバー町、カビール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマーダト・ウマル村、ラフジャーン村、クライブ・サウル村、ラターミナ町、カルマス村などをシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、サイファート村、ハンダラート・キャンプ一帯、アレッポ市ブスターン・カスル地区などで、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(1月27日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市一帯、カラムーン地方対レバノン国境無人地帯を砲撃した。
一方、SANA(1月27日付)によると、ドゥーマー市、フーシュ・ファーラ農場、バハーリーヤ村、サアサア町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
また、カーラ市郊外無人地帯では、「レバノンのムスタクバル潮流の支援を受けた」ジハード主義武装集団のレバノン領からの潜入をシリア軍が阻止、複数の戦闘員を殺傷した。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市でのシリア軍との戦闘でジハード主義武装集団戦闘員15人を含む16人が死亡した。
またシリア軍はイブタア町、アクラバー村、アトマーン村、サイダー町、ジーザ町、ダイル・アダス村、インヒル市、ダルアー市各所などを空爆した。
一方、SANA(1月27日付)によると、シャイフ・マスキーン市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(1月27日付)によると、カフルラーター村、タイバ村、マリーミーン村、シャニーヤ村、ムシャイリファ村、マスアダ村、ラスタン市、ガジャル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、Siraj Press, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。
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外務在外居住者省は国連安保理議長、事務総長に宛てて書簡を送付し、25日のイスラーム軍によるダマスカス県への無差別ロケット弾攻撃を「テロ行為」として非難し、「イスラーム軍をテロ組織に指定し、「実行犯とその背後にいる国々、勢力」とりわけサウジアラビア、トルコ、カタールへの制裁を定めた安保理決議を採択するよう要請した。
AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。
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西クルディスタン移行期民政局執行評議会(コバネ)のアンワル・ムスリム議長と人民防衛隊のマフムード・バドルハーン総司令官は記者会見を開き、アイン・アラブ市をダーイシュ(イスラーム国)から完全に解放したと宣言した。
『ハヤート』(1月28日付)が伝えた。
AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。
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ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・ムハンマド・アドナーニー報道官と思われる人物が音声声明(https://www.youtube.com/watch?v=kGq8k4WC8B0)を出し、ホラサン地方に拡大したと発表した。
アドナーニー報道官は「我々はムジャーヒディーンにイスラーム国がホラサンに拡大したことをことを告げる。これは(同地)のムジャーヒディーンがカリフ制の条件を満たし、州(ウィラーヤ)を宣言を受けたものである」と述べた。
Youtube, January 26, 2015をもとに作成。
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ダイル・ザウル県では、ARA News(1月27日付)によると、「マヤーディーンの鷹」を名のる集団が、マヤーディーン市とカム石油貯蔵所を結ぶ街道で、ダーイシュ戦闘員が乗った車を襲撃、マヤーディーン市のワーリー補佐を務めるイラク人司令官ムハンマド・ファッラーフ・カルカズ氏、シューラー検問所司令官(アミール)アブー・タルハ・トゥーニスィー氏、サラーフ・アリー氏、ヒシャーム・カースィム氏らダーイシュ・メンバー11人を殺害した。
AFP, January 27, 2015、AP, January 27, 2015、ARA News, January 27, 2015、Champress, January 27, 2015、al-Hayat, January 28, 2015、Iraqi News, January 27, 2015、Kull-na Shuraka’, January 27, 2015、al-Mada Press, January 27, 2015、Naharnet, January 27, 2015、NNA, January 27, 2015、Reuters, January 27, 2015、SANA, January 27, 2015、UPI, January 27, 2015などをもとに作成。
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アサド大統領は米『フォーリン・アフェアーズ』誌の単独インタビュー(http://www.foreignaffairs.com/discussions/interviews/syrias-president-speaks)に応じた。

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:
「すべての戦争は、世界のどこで行われようと、政治的解決をもって終わる。なぜなら戦争それ自体は解決策ではなく、戦争は政治のツールの一つだからだ」。
(シリアが政府、ダーイシュ(イスラーム国)やヌスラ戦線といったイスラーム過激派、スンナ派とクルド人からなる反体制派の三つの「小国家」に分断されているとの質問に対して)「まずこのイメージは正確でない…。シリア国民は依然としてシリアの統合を支持している。彼らは政府を依然として支持している。あなたが言っている派閥は一部の地域を制圧はしているが、彼らはあちらこちらに移動し、定着していない…。住民は、国家を政治的に支持しているかいないかはともかくとして、国家を支持している。つまり、彼らは国家をシリアの統合の代表として支持している。シリア国民が統合を信じている限り、どんな政府、役人でもシリアを統合できる。国民が二つ、三つ、四つの集団に分かれていれば、この国を統合はできない」。
(スンナ派とクルド人が依然としてシリアの統合を信じているのかとの問いに対して)「もしダマスカスに今来れば、事態が異なっていることが分かる…。シリアの分断は、宗派やエスニック集団によるものではない…。それは特定の地域を軍事的に支配する派閥によるものだ」。
「当初から、我々は開放的だ。我々はすべての党派と対話を行ってきた…。またどんな解決策であれ、最後には信任投票を通じて国民に問うべきだ…。シリア国民に問うべきだ。つまり、対話を行うことは、決定を行うこととは別問題だ。決定は、政府、反体制派のいずれもが行うものではない」。
「我々はロシアに行って、こうした交渉を行う。しかし別の問いがそこにはある。誰と交渉するのかというものだ。我々は政府として、組織、軍を持っている…。これに対して、我々の交渉相手となる者たちは、誰を代表しているのか? ここに問題がある。反体制派とは通常、地方自治体、議会などに代表を持っている…。あるいは草の根を持ち、人々を代表していなければならない…。反乱分子が公式に発表してきたことに立ち返らねばならない。彼らは何度も、反体制派は自分たちを代表していないと言ってきた…。別の側面もある。反体制派とは国民的(愛国的)であるもので、シリア国民の利益のために活動することを意味する。もしカタールやサウジアラビア、さらには米国をはじめとする西欧諸国の操り人形だとしたら、それは反体制派ではない…。反体制派はシリアの反体制派でなければならない。我々には国民的(愛国的)な反体制派がいる。私はこうした反体制派を排除しない。すべての反体制派が合法的なわけではないが、国民的(愛国的)な反体制派と操り人形は区別されなければならない」・
(モスクワで開催されるシリア政府と反体制派の和平交渉(モスクワ1)に関して「モスクワで行われているのは、解決策に関する交渉ではない。それは(和平)会議の準備だ…。どのように対話を準備するかを交渉する。会議について話し始める場合、その原則となるものは何か?… 一部のグループは、先ほど述べた通り、他国の操り人形だ…。フランスをはじめとする多くの国は、会議が成功することには関心がない。だから、彼らはこうしたグループに会議を失敗させようと命令を出している。自分たちしか代表していない者、シリアの誰も代表していない者もいる…。反体制派を一つの勢力だとして話す場合、誰が誰に影響力を及ぼしているのか? これが問題だ。こうしたことはまったく明らかでない。だから楽観というのは大げさだ。ただ、私は悲観しているとは言いたくない。希望があると言いたい」。
(和平交渉を成功させるために)「反乱分子に対処することだ。しかし反乱分子には2種類ある。今やその大多数は、アル=カーイダ、つまりはイスラーム国やヌスラ戦線で、これと並んでよりアル=カーイダに所属する小規模の似たような派閥がいるだけだ…。オバマが「幻想」呼んだもの、ないしはいわゆる「穏健な反体制派」は、反体制派ではなく、反乱分子だ。そのほとんどがアル=カーイダだ…。アル=カーイダと交渉できるだろうか? 彼らには交渉する用意はなく、自分たちの計画を持っているだけだ。我々が始め、(スタファン・)デミストゥラ氏(シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表)が続けているのは、現場に即したプラクティカルな解決策だ」。
「また我々は、ヌスラ戦線やイスラーム国に対して、国連安保理決議第2170号を実施しなければならない…。この決議はこうした組織に軍事面、財政面、兵站面での支援を行うことを禁止している。しかし、トルコ、サウジアラビア、カタールはこうしたことを依然として続けている。この決議が実施されなければ、我々は解決策について話し合うことはできない」。
「西側諸国は、「穏健な反体制派支援」などという言われる傘を取り除かねばならない。彼らは、我々が主にアル=カーイダ、すなわちイスラーム国やヌスラ戦線と対峙していることを知っているからだ」。
「武器を捨てた者に対して、我々は恩赦を与えている。彼らは普通の生活を取り戻している…。こうしたことが信頼醸成のための措置だ。だが、反体制派と収監者と間に何の関係があるのか? 無関係だ。反体制派は収監者ではない。まったく異なった問題だ」。
「イランはシリアにおいて何の野望も持っていない…。我々は他国が我々の主権を脅かすことを決して許さないからだ…。(イラン・イスラーム革命防衛隊によるシリア国内でのミサイル・プラント建設に関して)協力関係のなかで役割を果たすことは、覇権を通じて役割を果たすことは異なっている」。
(ヒズブッラー戦闘員やシーア派民兵との協力に関して)「政府機関、国家のみが安定を保証し、秩序をもたらすと言うのは当然だ。政府とともに何らかの役割を果たすそれ以外の要素は、特定の環境下では良い高価をもたらすこともあるし…、副作用、つまり悪い副作用もある…。政府を支持する民兵が生じることは、戦時下における副作用だ…。この副作用が生じたら、それをコントロールしようとするものだ」。
「1974年の停戦以降、ゴラン高原からイスラエルに対して(シリア軍は)何らの作戦も行っていない。だからイスラエルが何らかの作戦の計画があると主張することは、現実からほど遠い主張であり、言い訳に過ぎない。なぜなら、イスラエルはヒズブッラーのメンバーを誰でもよいから殺害したかったからだ…。イスラエルは2年近くシリアを攻撃し続けている。何の理由もなしに…。イスラエルは軍拠点を攻撃している。ヒズブッラーとシリア軍に何の関係があるというのか?… イスラエルはシリアの反乱分子を支援している。これは明確だ。なぜなら、我々がどこかで進軍を遂げれば、イスラエルはシリア軍を弱体化させようと攻撃をしてくる…。だから一部のシリア人は「アル=カーイダが空軍を持っていないなんでどうして言えるのか? 彼らにはイスラエル空軍があるじゃないか」と冗談で言っている」。
(イラク政府がシーア派民兵を制御できなくたっているとの問いに対して)「ポール・ブレマーはイラクという国家のためではなく、複数の宗派のための憲法を作ったのだ。これに対して、シリアではなぜ、制裁下であるにもかかわらず、4年間も軍が持ちこたえているのか?… なぜならシリアには真の憲法、つまり真に世俗的な憲法があるからだ。それが理由だ。イラクの憲法は宗派主義的だ。宗派主義的憲法は憲法ではない」。
「あらゆる政府、あらゆる個人が間違いを犯す…。しかし我々は三つの決定を実行した。第1にあらゆる対話に対して開放的になること、第2に新たに憲法を制定すること…、そして第3に自分たちの国を守ること。これら三つの決定が間違えだったとは思っていない…。テロリストから国を守ることが間違えだと言いたいのなら、テロリストを支援することが正しいことだということか」。
(イスラーム国を空爆する米国と奇妙なパートナー関係にあることに、米国との関係強化の可能性があると考えるかとの問いに対して)「可能性は常にここにある。なぜなら、我々は30年にわたってテロに対抗するための国際的な協力関係の構築を求めてきたからだ。しかしこの可能性には意志を必要とする。問題は、米国にどのくらい真剣にテロと戦おうとする意志があるかだ。これまでのところ、米国はシリア北部のイスラーム国を攻撃しているが、何ら具体的なものを目にしていない。具体性がない。これまで目にしてきたことは、実を欠いた見せかけだけだ。攻撃開始以降、イスラーム国はシリアとイラクで支配地域を拡大してしまっている…。コバネ(アイン・アラブ)は小さな都市だが、3ヶ月以上経っても攻撃は止んでいない…。つまり、米国はテロと真剣に戦っていないということだ」。
「(米国による)さらなる関与とは軍事的な面に限られない。政治的なものが求められている。米国がどの程度トルコに影響力を行使できるかということだ…。米国は、アル=カーイダを支援しないようトルコに圧力をかけているだろうか? 彼らは圧力はかけていない…。つまり軍事的な関与しかしていないのだ…。また、第2に、軍事的関与について話すのであれば、米国高官は現場に部隊がいなければ、具体的な成果を得られないことを公に認めるべきだ。現場でいったいどの部隊に依存しているのか?… シリア軍に依存しなければならないのは当然のことだ。ここは我々の領土であり、我々の国だ。我々が責任を負っている。我々は米軍に何も要請しない」。
「トルコへの圧力、サウジアラビアへの圧力、カタールへの圧力を通じて反乱分子への支援を止めさせねばならない。次いで、シリアと合法的な協力を行い、シリア政府にこうした攻撃を行う許可を求めることから始めねばならない。彼らはそしたことを行っていないので、攻撃は違法だ…。テロと真剣に戦う他国とであれば、我々は協力を行う用意がある。もし相手国が真剣ならば…」。
(米国が「穏健な反体制派」を軍事教練しようとしていることに関して)「シリア軍と協力しないいかなる部隊も違法であり、シリア軍の交戦対象となる。これは非常に明確なことだ…。シリア軍との協力しなければ、違法だし、他国の操り人形だ。彼らは他の違法な民兵と同じようにシリア軍と戦うことになる。しかし、こうした部隊に関して、もう一つ別の問いがある。オバマは彼らが幻想だと言った。幻想がなぜ現実になるのか?… 過激派を穏健になどできない」。
「なぜあなたが言うところの「穏健な反体制派」、つまり我々が言うところの「反乱分子」がますます弱体化しているのか? シリア危機の進捗がそうしているからだ。5,000人を(米国が)外国からシリアに潜入させたが、そのほとんどは離反し、一部はイスラーム国に合流してしまう、こうしたことが去年実際に起こっている。だから幻想的だと言っているのだ。5,000という数が幻想なのではなく、発想そのものが幻想なのだ」。
「(現下のシリアの危機は)二国間、二つの軍の戦争ではない…。市民が暮らしている地域に浸透する反乱分子について話しているのだ…。これがこの戦争の形態だ。だからこれを領土と関連で見ることはできない。次に、シリア軍は、いかなる地域であれ、進行すれば、成功を収めることができるが、シリア国内に1メートルおきに駐留することなどできない。それは不可能だ。過去2年間でいくつかの進軍を実現したが、戦況は良い方向に向かっているのかと聞かれれば、こう言いたい。すべての戦闘は、破壊をもたらすがゆえに悪いものだ。重要な問いとは、この戦争で我々が勝ち取った要素とは何かというものだ。我々が勝ち取ったものとは、シリア国民がテロリストを拒否し、政府と軍をさらに支援する姿勢が生じたことだ」。
「外国の支援がなければ…、何の問題もなく彼ら(反体制武装勢力)を打ち負かすことができる。今でも我々は軍事的には問題を抱えていない。問題は、彼らが主にトルコから断続的に支援を受けていることだ」。
「彼(トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領)は、アル=カーイダの基礎となっているムスリム同胞団のイデオロギーに属している…。彼は非常に狂信的だ。だから彼はイスラーム国さえも支援しちえる。今起きていることの責任は彼個人にある」。
(バラク・オバマ米大統領にメッセージはあるかとの問いに対して)「すべての米国人に問いかけたいのは、我々の国、我々の地域のテロリストを支援して何を得ようとしているのか、ということだ…。あなたの国の高官の一人は7年前にシリアでの会合の最後にこう聞いてきた。「我々にアフガニスタンの問題を解決できると思いますか?」 これに私はこう答えました。「操り人形でなく、あなたにNoと言える高官と折り合うべきだ」。米国が操り人形のような高官や従属しているような国ばかり見ることが、自国の国益に資することではない」。
なおアラビア語版はSANA(12月26日付)に全文(http://www.sana.sy/%d8%a7%d9%84%d8%b1%d8%a6%d9%8a%d8%b3-%d8%a7%d9%84%d8%a3%d8%b3%d8%af-%d9%84%d9%85%d8%ac%d9%84%d8%a9-%d9%81%d9%88%d8%b1%d9%86-%d8%a7%d9%81%d9%8a%d8%b1%d8%b2-%d8%a7%d9%84%d8%a7%d9%85%d8%b1%d9%8a%d9%83.html
)が掲載されている。
The Foreign Affairs, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015をもとに作成。
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トルコのアフマド・ダウトオール首相は米国の対シリア政策に関して『ワシントン・ポスト』(1月26日付)に対して「アサド政権打倒を最優先とするかたちで、シリアでのテロとの戦いを行うための戦略」を構築するよう要請した。
The Washington Post, January 26, 2015をもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、米国など有志連合のものと思われる戦闘機が未明、カフル・ハラブ村近郊(アレッポ市・イドリブ市間)で、シャームの民のヌスラ戦線の車輌に対して空爆を行い、ヌスラ戦線の幹部アブー・ハディージュア・ジャウラーニー氏(パレスチナ人)とアブー・ウマル・ハマウィー氏の2人が死亡した。
AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。
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ハサカ県では、ARA News(1月26日付)によると、シリア軍がタッル・ブラーク町、タッル・ハミース市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点を複数回にわたって空爆する一方、米国など有志連合も対イラク国境のジャズア村一帯を空爆した。
一方、フール町を制圧しているダーイシュ(イスラーム国)のアミール(司令官)は、治安部隊を結成すると発表した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、モロッコ人戦闘員ら9人が死亡した。
一方、SANA(1月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するマリーイーヤ村の要所をシリア軍が制圧し、多数の戦闘員を殺傷した。
これを受け、ダーイシュ戦闘員は、ブーライル村、ムーハサン市、タービヤ・シャーミーヤ村方面に撤退したという。
シリア軍はまた、ティブニー町、ハリータ村、ブー・ウマル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(1月26日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺、ラッフーム村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ARA News(1月27日付)によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して34回にわたって空爆した。
うちシリアでの空爆は21回、イラクでの空爆は13回だった。
AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、January 27, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ラッカ県では、SLN(1月26日付)が地元消息筋の話として、ラッカ市のダーイシュ(イスラーム国)宗教警察(ヒスバ、勧善懲悪委員会)のアブー・タルハ・クワイティー長官が離反、逃走したと伝えた。
アブー・タルハ氏は25日から連絡がとれず、ダーイシュは同氏の自宅を家宅捜査するとともに、ラッカ市内の検問を強化しているという。
アブー・タルハ氏は本名がムハンマド・ドゥーサリーで、クウェート人。クウェートでアル=カーイダとつながりがあるとの罪で7年投獄されたのち、レバノンに渡ったが、同地で身柄拘束されていた。その後2011年にレバノンのルーミヤ政治刑務所から脱獄し、シリアに入り、ダーイシュに参加したとされている。

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ラッカ県では、ARA News(1月26日付)によると、トルコ国境に面するタッル・アブヤド市でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー15人が離反し、トルコ領内に逃走した。
AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、SLN, Januaru 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、アイン・アラブ市での4ヶ月におよぶダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、同市をほぼ完全に奪還した。
ダーイシュは同市東部から市外に撤退、市内にはダーイシュ戦闘員はいない、という。
撤退に先立ち、人民防衛隊は、市内におけるダーイシュの最後の拠点だったカーニー・アラバーン地区を制圧していた。
また米国など有志連合は、アイン・アラブ市一帯のダーイシュ拠点などに対して17回にわたって空爆した。
有志連合は同地を含むシリア、イラク領内のダーイシュ拠点を21回にわたって空爆したという。

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ARA News(1月26日付)などによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によるアイン・アラブ市奪還を受け、ハサカ県のハサカ市、アフリーン市、マーリキーヤ市などでは、住民らが街頭に出てアイン・アラブ市解放を祝った。

AFP, January 26, 2015、AP, January 26, 2015、ARA News, January 26, 2015、Champress, January 26, 2015、al-Hayat, January 27, 2015、Iraqi News, January 26, 2015、Kull-na Shuraka’, January 26, 2015、al-Mada Press, January 26, 2015、Naharnet, January 26, 2015、NNA, January 26, 2015、Reuters, January 26, 2015、SANA, January 26, 2015、UPI, January 26, 2015などをもとに作成。
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