ロシアのボグダノフ外務副大臣「ロシア、トルコ、イランの各国部隊が「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」に従い緊張緩和地帯境界画定を始める」(2017年5月26日)

ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」の署名国であるロシア、トルコ、イランの各国部隊が、覚書に従って緊張緩和地帯の境界画定を開始すると述べた。

ボグダノフ外務副大臣は「緊張緩和地帯設置にかかる覚書は、保障国が作業チームを設置すると規定している…。保障国は、現地での安全確保に責任を負う当事者の確定などすべての問題に対処するための作業チームを設置しなければならない…。作業チームはその活動を通じて、(緊張緩和地帯の)地図を作成し、監視地点を確定し、境界を画定し、市民の往来の安全確保と武装勢力の侵入阻止に責任を負う当事者を決定めることに合意することになろう」と述べた。


AFP, May 26, 2017、AP, May 26, 2017、ARA News, May 26, 2017、Champress, May 26, 2017、al-Hayat, May 27, 2017、Kull-na Shuraka’, May 26, 2017、al-Mada Press, May 26, 2017、Naharnet, May 26, 2017、NNA, May 26, 2017、Reuters, May 26, 2017、SANA, May 26, 2017、UPI, May 26, 2017などをもとに作成。

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フランスのグラール軍事大臣はシリア領内にフランス軍特殊部隊が展開していることを認める(2017年5月26日)

フランスのスィルヴィー・グラール軍事大臣は、Europe 1ラジオ(5月26日付)のなかで、シリア情勢に関して「シリア国内に特殊部隊を配置し、正確な作戦を行っている…。フランスはダーイシュ(イスラーム国)と戦う有志連合の枠内で可能なことすべてを行う。我が軍の戦闘機は活動している」と述べ、シリア国内に地上部隊を展開させていることを認めた。

フランス軍特殊部隊が展開している地域は不明だが、米英軍が展開するヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯だと思われる。

グラール軍事大臣はまた「今日、フランス、米国を含むすべての国が、ダーイシュとの戦いにおいてこれまで以上に効果的に貢献するため、そのプレゼンスを強化しなければならない」と付言した。

AFP, May 26, 2017、AP, May 26, 2017、ARA News, May 26, 2017、Champress, May 26, 2017、Europe 1, May 26, 2017、al-Hayat, May 27, 2017、Kull-na Shuraka’, May 26, 2017、al-Mada Press, May 26, 2017、Naharnet, May 26, 2017、NNA, May 26, 2017、Reuters, May 26, 2017、SANA, May 26, 2017、UPI, May 26, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末、ラッカ県のバアス・ダム北側入口に到達(2017年5月26日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(5月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ラッカ市とタブカ市の間に位置するバアス・ダムの北側入口に到達した。

Kull-na Shuraka’, May 26, 2017
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アレッポ市西部住民の苦情を受け、国防隊のサーミー・ウーバリー司令官解任、全検問所撤去(2017年5月26日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(5月26日付)によると、国防隊司令官のサーミー・ウーバリー氏が司令官職を解任され、アレッポ市ザフラー協会地区、ハラブ・ジャディーダ地区、ハムダーニーヤ地区西部に展開していた同氏が率いる部隊のすべての検問所が撤去された。

ウーバリー氏の解任は、地元住民からの苦情に対処したもので、彼の部隊は住民、とりわけ女性に再三にわたり嫌がらせを行い、また住民から金品を巻き上げていたという。

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シリア軍はヒムス県北部の反体制武装集団に投降を呼びかける(2017年5月26日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍ヘリコプターがタルビーサ市、ハウラ地方にビラを散布し、「テロ根絶を決定した」と告知、住民に対して反体制武装集団支配地域からの退去を呼びかけた。

散布されたビラには「テロを完全に根絶する決定を下した…。この犯罪集団(ダーイシュ(イスラーム国)のこと)から解放される時は近い…。シリア・アラブ軍はあなた方を救うためにまもなくやって来る。彼ら(テロリスト)から離反し…、率先してその勝利に参加しよう」などと書かれているという。

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ハマー県では、SANA(5月26日付)によると、反体制武装集団がムハルダ発電所をロケット弾で砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、フナイフィス村一帯でシリア軍がジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で、反体制武装集団の司令官が乗った車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、同司令官が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルカルビーン村で男性が何者かに撃たれ死亡した。

AFP, May 26, 2017、AP, May 26, 2017、ARA News, May 26, 2017、Champress, May 26, 2017、al-Hayat, May 27, 2017、May 28, 2017、Kull-na Shuraka’, May 26, 2017、al-Mada Press, May 26, 2017、Naharnet, May 26, 2017、NNA, May 26, 2017、Reuters, May 26, 2017、SANA, May 26, 2017、UPI, May 26, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュ掃討作戦を継続し、ヒムス県南東部の支配地域で拡大(2017年5月26日)

ヒムス県では、SANA(5月26日付)によると、シリア軍が予備部隊とともに県南東部でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、アブタル山地一帯、サワーナ町一帯およびその鉱山、フナイフィース村一帯およびとその鉱山を制圧し、工兵部隊がダマスカス県・タドムル市街道に通じる街道一帯で爆発物の処理を行った。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月26日付)によると、シリア軍がサルダ山一帯、電気保全旅団基地西部の工場地区、ダイル・ザウル市労働者住宅地区、旧空港地区、ラシュディーヤ地区、フワイジャト・サクル、パノラマ交差点一帯、ティーム街道一帯、サヌーフ丘一帯、ダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)を空爆・砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がサルダ山一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して激しい砲撃を行った。

AFP, May 26, 2017、AP, May 26, 2017、ARA News, May 26, 2017、Champress, May 26, 2017、al-Hayat, May 27, 2017、Kull-na Shuraka’, May 26, 2017、al-Mada Press, May 26, 2017、Naharnet, May 26, 2017、NNA, May 26, 2017、Reuters, May 26, 2017、SANA, May 26, 2017、UPI, May 26, 2017などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは11件の停戦違反を、トルコ側は7件の違反を確認(2017年5月26日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月26日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を11件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反の内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が4件、ダルアー県が2件、ラタキア県が2件、ハマー県が3件。

またトルコ側の監視チームも7件(ダルアー県4件、ダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ヒムス県1件)の停戦違反を確認したという。

ほとんどの停戦違反は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の支配地域として登録されている地域で発生したという。

一方、過去24時間に、クナイトラ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は1,508市町村、武装組織の数は219組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 26, 2017をもとに作成。

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米主導の有志連合は5月25日、ラッカ県、ダイル・ザウル県を中心に19回の爆撃を実施する一方、シリア北部で米軍兵士1人が事故死(2017年5月26日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月25日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して30回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は19回で、ブーカマール市近郊(2回)、フール市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(5回)、タドムル市近郊(1回)、ラッカ市近郊(9回)で実施された。

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米国防総省は声明を出し、シリア北部で米軍兵士1人が乗っていた車輌が転倒し重傷を負って死亡した、と発表した。

CENTCOM, May 26, 2017をもとに作成。

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