ヨルダン北部のラクバーン地区のシリア人難民キャンプで「新シリア軍」を狙った爆弾テロ発生(2017年5月4日)

クッルナー・シュラカー(5月5日付)が伝えたところによると、ヨルダン北部のシリア国境地帯に位置するルクバーン地区のシリア人難民キャンプ北部のガナム(羊)市場で、「新シリア軍」の軍用車輌が爆弾の爆発に巻き込まれ、戦闘員2人を含む3人が死亡した。

AFP, May 5, 2017、AP, May 5, 2017、ARA News, May 5, 2017、Champress, May 5, 2017、al-Hayat, May 6, 2017、Kull-na Shuraka’, May 5, 2017、al-Mada Press, May 5, 2017、Naharnet, May 5, 2017、NNA, May 5, 2017、Reuters, May 5, 2017、SANA, May 5, 2017、UPI, May 5, 2017などをもとに作成。

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イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動、ラフマーン軍団、自由シリア軍諸派は「安全地帯」(緊張緩和地帯)設置を骨子とする新停戦合意を拒否(2017年5月4日)

シリア国内で活動する反体制武装集団7組織は共同声明を出し、アスナタ4会議でロシア、トルコ、イランの3カ国が合意した「安全地帯」設置を骨子とする新停戦合意を拒否すると発表した。

共同声明に参加したのは、アスタナ4会議に参加するイスラーム軍、アスナタでの停戦・和平協議に呼応せず戦闘を継続しているアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、そしてアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構と共闘し戦闘を継続しているラフマーン軍団、シャーム戦線、ヤルムーク軍、イドリブ自由軍、ナスル軍。

声明で7組織は、トルコ、ロシアとともに停戦保障国を務めるイランに関して「体制支援を任務とする宗派主義的民兵に依拠して、テロを支援し、シリア国内の社会的亀裂を作り出そうとしている」と断じ、「いかなる政治プロセスにおいても保障国として受け入れることはできない」と非難した。

また、ロシアに対して、シリア国内での攻撃を停止するとともに、シリア政府に対して国連安保理諸決議を順守するための役割を果たすよう求めた。

Kull-na Shuraka’, May 4, 2017

AFP, May 4, 2017、AP, May 4, 2017、ARA News, May 4, 2017、Champress, May 4, 2017、al-Hayat, May 5, 2017、Kull-na Shuraka’, May 4, 2017、al-Mada Press, May 4, 2017、Naharnet, May 4, 2017、NNA, May 4, 2017、Reuters, May 4, 2017、SANA, May 4, 2017、UPI, May 4, 2017などをもとに作成。

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アスタナ4会議閉幕:ロシア、トルコ、イランは「安全地帯」(緊張緩和地帯)設置を骨子とする新停戦合意に署名、シリア政府はこれを支持、反体制武装集団は怒号を浴びせ退場(2017年5月4日)

カザフスタンの首都アスナタで3日に開幕したシリア政府と反体制武装集団の和平協議「アスナタ4会議」は2日間の日程を終え、閉幕した。

2日は、カザフスタンのカイラット・アブドラフマノフ外務大臣を議長とする全体会合が開かれ、シリア国内での停戦の保障国であるロシア、トルコ、イランの3カ国の代表団(ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使、イランのホセイン・ジャーベリー・アンサーリー・アラブ・アフリカ担当外務副大臣、トルコのセダト・オナル外務大臣特別顧問)は、ロシアが提案した「安全地帯」設置を骨子とする新たな停戦合意、「緊張緩和地帯(de-escalation zones)設置にかかる覚書」に署名した。

SANA, May 4, 2017
Ministry of Defence of the Russian Federation, May 5, 2017

 

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ロイター通信(5月4日付)によると、3日に米国の代表団との会談後に会議への参加中止を決定していた反体制武装集団の代表団(イスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ氏が代表)は、4日の全体会議に出席したが、ロシア、イラン、トルコの3カ国の代表が「安全地帯」設置を骨子とする新停戦合意に署名すると、怒号を浴びせて、議長を退出した。

反体制武装集団の代表団に参加するウサーマ・アブー・ザイド氏は、アスタナ4会議でロシア、トルコ、イランが合意した「安全地帯」設置を骨子とする新停戦合意に関して「反体制派はシリアの統合を維持したい…。我々はシリア分割に反対する。この合意において、我々は当事者ではない。イランが保障国とされる限り、もちろん支持などしない」と述べた。

『ハヤート』(5月5日付)が伝えた。

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一方、シリアの外務在外居住者省は声明を出し、「シリア・アラブ共和国は、「緊張緩和地帯」にかかるロシアのイニシアチブを支持し、2016年12月30日に署名された停戦規定を順守する」と発表するとともに、「テロとの戦い」を継続する意思を改めて表明した。

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ロシア国防省が5日の会見で明らかにしたところによると、「緊張緩和地帯」は、ロシア国防省が5月に入って原案を作成、3日のソチでのヴラジミール・プーチン大統領とトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の会談など、トルコ、米国、イラン、シリア、イスラエルとの協議を経て合意に至り、国連のアントニオ・グテーレス事務総長、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表からも高く評価され、支持を得ているという。

「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」は、2017年5月6日0時00分に発効され、その実施により、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構(シャームの民のヌスラ戦線)と反体制派の峻別が実現するとともに、同地域への医療物資、食糧物資などの自由な支援、インフラ復興、難民および国内避難民の帰宅、内戦終結と紛争の政治的解決を保障するという。

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覚書によると、合意に基づいて設置される「緊張緩和地帯」は4カ所。

第1の地域はシリア北部のイドリブ県やラタキア県を含むシリア北東部、アレッポ県西部、ハマー県北部で、1万4,500人の反体制武装集団戦闘員が同地を支配し、約100万人が暮らしている。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 5, 2017

第2の地域はヒムス県北部のラスタン市、タルビーサ市一帯で、約3,000人の反体制武装集団戦闘員が同地を支配し、約18万人が暮らしている。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 5, 2017

第3の地域はダマスカス郊外県の東グータ地方で、約9,000人の反体制武装集団戦闘員が同地を支配し、約69万人が暮らしている。

なおこの地域には、シャーム解放機構の支配下にあるダマスカス県カーブーン区は含まれない。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 5, 2017

第4の地域はダルアー県、クナイトラ県内の地域で、いわゆる「南部戦線」(1万5,000人の戦闘員を擁する)が同地を支配、約80万人が暮らしている。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 5, 2017

「緊張緩和地帯」は必要に応じて増設されるという。

「緊張緩和地帯」では、シリア政府軍と反体制武装集団は停戦に応じ、戦闘を中止し、すべての兵器の使用が禁止される。

また、停戦実施のために、安全通路を確保し、検問所を設け、武器を持たない民間人の往来、人道物資の搬入、経済活動の支援が行われ、その監視にはロシア、イラン、トルコが2週間以内に合同作業グループを発足させ、人員を派遣する。

合同作業グループはまた、7月4日までに、「テロ組織」と反体制派を峻別する地図を作成する。

なお「緊張緩和地帯」設置に伴う停戦は、ダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構を含むものではなく、停戦保障国は引き続きシリア国内での「テロとの戦い」を継続する。

また、シリア軍もシリア中部、東部、ユーフラテス川一帯でダーイシュに対する「テロとの戦い」を継続、ロシア空軍はこれを支援する。

AFP, May 4, 2017、AP, May 4, 2017、ARA News, May 4, 2017、Champress, May 4, 2017、al-Hayat, May 5, 2017、Kull-na Shuraka’, May 4, 2017、al-Mada Press, May 4, 2017、Ministry of Defence of the Russian Federation , May 5, 2017、Naharnet, May 4, 2017、NNA, May 4, 2017、Reuters, May 4, 2017、SANA, May 4, 2017、UPI, May 4, 2017などをもとに作成。

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ドゥーマー市住民42人は共同声明で、アル=カーイダ系のシャーム解放機構、ラフマーン軍団への攻撃を続けるイスラーム軍を非難(2017年5月4日)

ダマスカス郊外県では、東グータ地方でのイスラーム軍とシャーム解放機構・ラフマーン軍団との交戦を受け、ドゥーマー市の住民42人が連名で声明を出し、「住民に対するイスラーム軍の振る舞いと行為」を非難した。

Kull-na Shuraka’, May 4, 2017

AFP, May 4, 2017、AP, May 4, 2017、ARA News, May 4, 2017、Champress, May 4, 2017、al-Hayat, May 5, 2017、Kull-na Shuraka’, May 4, 2017、al-Mada Press, May 4, 2017、Naharnet, May 4, 2017、NNA, May 4, 2017、Reuters, May 4, 2017、SANA, May 4, 2017、UPI, May 4, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの交渉の末タブカ市を完全制圧したとの情報を否定(2017年5月4日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(5月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)の撤退を定めた停戦合意を受けて、シリア民主軍がタブカ市を完全制圧したとの一部情報を否定し、戦闘はサウラ市の第1地区、第2地区、第3地区で激しく続いていると発表した。

一方、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がタブカ市内、サフサーファ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との攻防戦を続けた。

またダーイシュの中心都市ラッカ市では深夜から未明にかけて、有志連合の空爆によると思われる爆音が複数回聞こえた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のウマル油田、CONOCO石油精製所一帯を空爆した。

AFP, May 4, 2017、AP, May 4, 2017、ARA News, May 4, 2017、Champress, May 4, 2017、al-Hayat, May 5, 2017、Kull-na Shuraka’, May 4, 2017、al-Mada Press, May 4, 2017、Naharnet, May 4, 2017、NNA, May 4, 2017、Reuters, May 4, 2017、SANA, May 4, 2017、UPI, May 4, 2017などをもとに作成。

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ダルアー県西部でダーイシュに忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が反体制武装集団と交戦(2017年5月4日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(5月4日付)によると、県西部のヤルムーク川河畔一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍が反体制武装集団と交戦した。

AFP, May 4, 2017、AP, May 4, 2017、ARA News, May 4, 2017、Champress, May 4, 2017、al-Hayat, May 5, 2017、Kull-na Shuraka’, May 4, 2017、al-Mada Press, May 4, 2017、Naharnet, May 4, 2017、NNA, May 4, 2017、Reuters, May 4, 2017、SANA, May 4, 2017、UPI, May 4, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとの戦闘を続け、ヒムス県東部の支配地域を拡大(2017年5月4日)

ヒムス県では、SANA(5月4日付)によると、シリア軍は予備部隊とともにダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を継続し、タドムル市東部郊外のタリーラ保護区西部の拠点4カ所、ジュッブ・ジャッラーフ町郊外の第968地点、第876地点、第881地点を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ルーワード協会地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(5月4日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ラサーファ地区、墓地地区一帯、サルダ山一帯などでダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, May 4, 2017、AP, May 4, 2017、ARA News, May 4, 2017、Champress, May 4, 2017、al-Hayat, May 5, 2017、Kull-na Shuraka’, May 4, 2017、al-Mada Press, May 4, 2017、Naharnet, May 4, 2017、NNA, May 4, 2017、Reuters, May 4, 2017、SANA, May 4, 2017、UPI, May 4, 2017などをもとに作成。

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ロシア・シリア両軍戦闘機がハマー県北部を爆撃(2017年5月4日)

ハマー県では、クッルナー・シュラカー(5月4日付)によると、ロシア軍およびシリア軍戦闘機が県北部のラターミナ町、カフルズィーター市、ズラーキーヤート村を空爆した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカーブーン区、ティシュリーン地区でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構のメンバーと思われる2人がダルクーシュ町に対する空爆で死亡した。

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スワイダー県では、クッルナー・シュラカー(5月4日付)によると、シリア軍と部族軍(反体制武装集団)がカスル村一帯で交戦した。

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ダルアー県では、SANA(5月4日付)によると、シリア軍がダルアー市内でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, May 4, 2017、AP, May 4, 2017、ARA News, May 4, 2017、Champress, May 4, 2017、al-Hayat, May 5, 2017、Kull-na Shuraka’, May 4, 2017、al-Mada Press, May 4, 2017、Naharnet, May 4, 2017、NNA, May 4, 2017、Reuters, May 4, 2017、SANA, May 4, 2017、UPI, May 4, 2017などをもとに作成。

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米主導の有志連合は5月3日、タブカ市などで28回の爆撃を実施(2017年5月4日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月3日のシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して34回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は28回で、ブーカマール市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(6回)、タドムル市近郊(2回)、ラッカ市近郊(1回)、タブカ市近郊(18回)で実施された。

CENTCOM, May 4, 2017をもとに作成。

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