米国のミサイル攻撃を受け閉鎖されていたシリア領空での偶発的衝突回避のための米国・ロシアのホットラインが再開(2017年5月7日)

ARA News(5月7日付)は、ロシア国防省の複数の消息筋の話として、米国とロシアの両軍参謀長が6日、シリア領空での偶発的な衝突を回避するために米・ロシア軍の間で2015年末に開設されていたホットラインを再開することで合意したと伝えた。

ホット・ラインは、ドナルド・トランプ米政権が、イドリブ県ハーン・シャイフーン市での化学兵器使用疑惑を受けて、4月7日にヒムス県シャイーラート航空基地をミサイル攻撃したことへの対抗措置として、ロシア側が4月8日付で閉鎖していた。

AFP, May 7, 2017、AP, May 7, 2017、ARA News, May 7, 2017、Champress, May 7, 2017、al-Hayat, May 8, 2017、Kull-na Shuraka’, May 7, 2017、al-Mada Press, May 7, 2017、Naharnet, May 7, 2017、NNA, May 7, 2017、Reuters, May 7, 2017、SANA, May 7, 2017、UPI, May 7, 2017などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末、タブカ市内の国立病院を制圧(2017年5月7日)

ラッカ県では、ARA News(5月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、タブカ市内の国立病院を制圧した。

AFP, May 7, 2017、AP, May 7, 2017、ARA News, May 7, 2017、Champress, May 7, 2017、al-Hayat, May 8, 2017、Kull-na Shuraka’, May 7, 2017、al-Mada Press, May 7, 2017、Naharnet, May 7, 2017、NNA, May 7, 2017、Reuters, May 7, 2017、SANA, May 7, 2017、UPI, May 7, 2017などをもとに作成。

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カタール政府仲介の停戦合意に基づき、ヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ(ダマスカス県)からのシャーム解放機構メンバーの退去開始(2017年5月7日)

マナール・チャンネル(5月7日付)は、カタール政府仲介によるファトフ軍とイラン・イスラーム革命防衛隊・ヒズブッラーの停戦合意(いわゆる「四市合意」)の第2段階として、ダマスカス県南部のヤルムーク・パレスチナ難民からアル=カーイダ系組織のシャーム解放機構の戦闘員のイドリブ県への退去が開始されたと報じた。

AFP, May 7, 2017、AP, May 7, 2017、ARA News, May 7, 2017、Champress, May 7, 2017、al-Hayat, May 8, 2017、Kull-na Shuraka’, May 7, 2017、al-Mada Press, May 7, 2017、Naharnet, May 7, 2017、NNA, May 7, 2017、Qanat al-Manar, May 7, 2017、Reuters, May 7, 2017、SANA, May 7, 2017、UPI, May 7, 2017などをもとに作成。

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シャーム自由人イスラーム運動のウマル総司令官「シリアでの戦争はアサド政権が崩壊するまで止むことはない」(2017年5月7日)

シャーム自由人イスラーム運動のアリー・ウマル総司令官は、アスタナ4会議でロシア、トルコ、イランが署名した「安全地帯」設置を骨子とする新停戦合意(緊張緩和地帯設置にかかる覚書)が発効したに合わせるかたちで、アサド政権を打倒するまで戦闘を継続する意思を改めて明示した。

シャーム自由人イスラーム運動は、アル=カーイダのメンバーなどが結成に携わった組織で、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)とともに、2016年12月末に発効したロシア・トルコ仲介によるシリア軍と反体制武装集団の停戦合意への参加を拒否してきた。

アナトリア通信(5月7日付)が伝えたところによると、ウマル氏は「過去3年にわたり、シリアの政権に帰属する軍隊は軍事的な意味において存在はしていない…。また革命諸勢力の政権に対する軍事作戦により、政権は自らの宗派を戦争に関与させ、ヒズブッラー、イラン・イスラーム革命防衛隊、イラクやアフガニスタンなどのシーア派民兵に完全に依存してしまっている…。ロシアとイランがシリアへの関与を強めることで、政治的解決は、シリア革命というレベルでも、また地域・国際社会のレベルでも困難となった」と主張した。

シャーム自由人イスラーム運動やシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配地域であるイドリブ県へのシリア軍の進攻の可能性について「アサド軍がこうした行動をとるのはこれが初めてではない…。しかし、彼らのこうした試みは頓挫し、甚大な被害を被ってきた」と述べた。

そのうえで「シリアでの戦争はアサド政権が崩壊するまで止むことはない」と強調、戦闘継続の意志を改めて表明した。

AFP, May 7, 2017、Anadolu Ajansı, May 7, 2017、AP, May 7, 2017、ARA News, May 7, 2017、Champress, May 7, 2017、al-Hayat, May 8, 2017、Kull-na Shuraka’, May 7, 2017、al-Mada Press, May 7, 2017、Naharnet, May 7, 2017、NNA, May 7, 2017、Reuters, May 7, 2017、SANA, May 7, 2017、UPI, May 7, 2017などをもとに作成。

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シリア軍はヒムス県東部、ダイル・ザウル市一帯でダーイシュとの戦いを続ける(2017年5月7日)

ヒムス県では、SANA(5月7日付)によると、シリア軍が予備部隊とともにダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を拡大し、県東部のマドラージュ丘、ウンム・スィルジュ村東部の複数カ所を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(5月7日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル市南部の墓地地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して空爆を実施、ダーイシュと交戦した。

AFP, May 7, 2017、AP, May 7, 2017、ARA News, May 7, 2017、Champress, May 7, 2017、al-Hayat, May 8, 2017、Kull-na Shuraka’, May 7, 2017、al-Mada Press, May 7, 2017、Naharnet, May 7, 2017、NNA, May 7, 2017、Reuters, May 7, 2017、SANA, May 7, 2017、UPI, May 7, 2017などをもとに作成。

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トルコ軍およびハワール・キリス作戦司令室支配下のアレッポ県北部に退去していたヒムス市ワアル地区の戦闘員および家族が「非人道的状況」を避けるためシリア政府支配地域に帰還(2017年5月7日)

SANA(5月7日付)は、ロシアの仲介によりシリア政府と反体制武装集団が交わした停戦合意に基づき、トルコ軍と同軍の支援を受けるハワール・キリス作戦司令室の支配下にあるアレッポ県ジャラーブルス市に退去していたヒムス市ワアル地区の反体制武装集団戦闘員とその家族のうち、9世帯37人がジャラーブルス市での「非人道的状況」を避けるため、ヒムス市ワアル地区に戻った。

またヒムス県のタラール・バラーズィー県知事はSANAに対して、ジャラーブルス市方面に退去した反体制武装集団戦闘員とその家族との連絡を取り合い、その多くがヒムス市ワアル地区への帰還を希望していることを確認していることを明らかにした。

なお、今回の帰還に先立って先週半ば、5世帯21人(うち子供12人)がジャラーブルス市からヒムス市ワアル地区に帰還している。

SANA, May 7, 2017

AFP, May 7, 2017、AP, May 7, 2017、ARA News, May 7, 2017、Champress, May 7, 2017、al-Hayat, May 8, 2017、Kull-na Shuraka’, May 7, 2017、al-Mada Press, May 7, 2017、Naharnet, May 7, 2017、NNA, May 7, 2017、Reuters, May 7, 2017、SANA, May 7, 2017、UPI, May 7, 2017などをもとに作成。

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「緊張緩和地帯」各所で20件弱の停戦違反が発生(2017年5月7日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月7日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」(5月6日0時0分に発効)への違反を18件確認したと発表した。

ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側の監視チームが確認した停戦違反の内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が10件、ラタキア県が3件、ダルアー県が3件、ハマー県が2件。

またトルコ側の監視チームも15件(内訳はダマスカス県・ダマスカス郊外県2件、ダルアー県3件、ハマー県7件、ヒムス県3件)の停戦違反を確認したという。

またトルコ側の監視チームも11件の停戦違反を確認したという。

その内訳は、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が4件、ダルアー県が2件、ハマー県が2件、ヒムス県が1件、アレッポ県が1件、イドリブ県が1件。

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一方、シリア人権監視団は、ロシア、トルコ、イランが署名した「安全地帯」設置を骨子とする新停戦合意(緊張緩和地帯設置にかかる覚書)の発効(5月6日0時0分)後「40時間の間に、イドリブ県、ハマー県、ヒムス県…、ダマスカス県東部の東グータ地方…シリア南部に拡がる緊張緩和地帯内で複数の違反が発生した」と発表した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町各所を「樽爆弾」で空爆、ズラーキーヤート村一帯で、シャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

『ハヤート』(5月8日付)によると、この戦闘でシリア軍はズラーキーヤート村を制圧した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるタルビーサ市、ガントゥー市とタルビーサ市を結ぶ街道一帯、ハウラ地方を砲撃し、子供1人が死亡した。

また反体制武装集団はシリア政府支配下のジャッブーリーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市西部郊外のザフラー協会地区一帯、バヤーヌーン町一帯で、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるカーブーン区を地対地ミサイルと思われる砲弾などで攻撃し、反体制武装集団と交戦した。

また、カーブーン区東部に隣接する東グータ地方では、シリア軍がラフマーン軍団、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム自由人イスラーム運動などからなる武装集団と交戦し、東グータ地方のアシュアリー農場一帯、ムハンマディーヤ町、カフルバトナー町一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヤードゥーダ村各所、ヒルバト・ガザーラ町一帯(西ガーリヤ村一帯)、ダルアー市内を砲撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(5月2日付)によると、シリア政府が県東部の反体制武装集団支配地域とシリア政府支配地域を結ぶために新たに設置した「通商路」を6日に閉鎖したことを受け、反体制武装集団側も「通商路」の封鎖を決定した発表した。

クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(5月7日付)によると、シリア軍とヒズブッラーが6日晩、西サムダーニーヤ村方面に進攻し、同地を支配する反体制武装集団と交戦した。

AFP, May 7, 2017、AP, May 7, 2017、ARA News, May 7, 2017、Champress, May 7, 2017、al-Hayat, May 8, 2017、Kull-na Shuraka’, May 7, 2017、al-Mada Press, May 7, 2017、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 7, 2017、Naharnet, May 7, 2017、NNA, May 7, 2017、Reuters, May 7, 2017、SANA, May 7, 2017、UPI, May 7, 2017などをもとに作成。

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