米軍がハサカ県カフターニーヤ市近郊でロシア軍のパトロール部隊の進行を阻止(2020年8月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍のパトロール部隊が、同軍ヘリコプター2機の護衛を受けて、米軍の勢力下にあるカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市近郊に入ろうとしたが、米軍部隊がこれを阻止した。

AFP, August 24, 2020、ANHA, August 24, 2020、AP, August 24, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 24, 2020、Reuters, August 24, 2020、SANA, August 24, 2020、SOHR, August 24, 2020、UPI, August 24, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がアレッポ県西部で燃料密輸業者を摘発、業者が抗議デモ(2020年8月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が、トルコの占領地との境界に位置するガザーウィーヤ村の通行所で、燃料を密輸業者複数人を逮捕した。

これに対して、燃料密輸業者らが路上でタイヤを燃やすなどして抗議行動を行った。

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ラッカ県でダーイシュが仕掛けた地雷が爆発、親政権民兵2人死亡(2020年8月24日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のラサーファ市一帯にダーイシュ(イスラーム国)が敷設した地雷が爆発し、親政権民兵2人が死亡、5人が負傷した。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市、ラッカ県タッル・アブヤド市で抗議デモ(2020年8月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で抗議デモが発生した。

参加した住民は数十人で、電気、水道水、公共サービスの充実、国民軍に所属するハムザ師団寄りの国境通行所局長任命の撤回、任命に抗議して活動を呈している地元評議会の打倒を訴えた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるタッル・アブヤド市で国民軍の憲兵隊に抗議するデモが行われた。

デモに参加した住民は、23日に憲兵隊が市内の住居で強制捜査を行った際に、女性に暴行を加えたことに抗議した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍の第3軍団が、所属するすべての武装集団に対して、1週間以内にアフリーン市内に設置している本部・拠点を市街に撤去するよう指示した。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2020年8月24日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから171日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がザーウィヤ山地方のバイニーン村近郊の森林地帯でシリア軍兵士1人を射殺した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室がザーウィヤ山地方のルワイハ村一帯に展開しているシリア軍の拠点を砲撃し、兵士多数が負傷した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯を砲撃した。

なお、これに先立ち、シリア軍は未明にファッティーラ村一帯で「決戦」作戦司令室に所属する国民解放戦線と交戦した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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制憲委員会の会合は出席予定者の新型コロナウイルス感染が確認され延期(2020年8月24日)

ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表は声明を出し、新型コロナウイルス感染拡大を受けて開催が中止され、8月24日に再開が予定されていた制憲委員会(憲法委員会)の小委員会の会合を再び延期すると発表した。

参加予定者のなかに新型コロナウイルスの感染者が確認されたのが延期の理由。

複数の情報筋によると、感染が確認されたのは参加予定者3人。

SANA(8月24日付)が伝えた。

なお、感染者数はその後国連の発表により4人に修正された。

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ANHA(8月24日付)によると、感染が確認されたのは、シリアからジュネーブ入りした参加予定者。

シリア政府、反体制派、市民社会のいずれの代表メンバーかは明らかでない。

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ジェフリー米国務省シリア問題担当特使「ダマスカス郊外県での爆破はほぼ確実にダーイシュの攻撃」(2020年8月24日)

ジェームズ・ジェフリー米国務省シリア問題担当特使は、ダマスカス郊外県でのガス・パイプライン爆破に関して、制憲委員会(憲法委員会)再開に合わせて現地入りしていたスイスのジュネーブで記者団に対し「我々は今も事態について検討中だ。だが、ほぼ確実にISIS(ダーイシュ(イスラーム国))の攻撃だった」と述べた。

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ダマスカス郊外県でアラブ・ガス・パイプラインが「テロ行為」によって爆発、全土が停電(2020年8月24日)

ダマスカス郊外県では、SANA(8月24日付)などによると、8月24日未明から早朝にかけて、ドゥマイル市とアドラー市の間を通過するアラブ・ガス・パイプラインの主線で火災が発生した。

アラブ・ガス・パイプラインはエジプトのシナイ半島から、ヨルダン、シリア、レバノンに天然ガスを運ぶパイプラインで、全長は1,200キロ。

火災の発生で、ダイル・アリー火力発電所、ナースィリーヤ火力発電所などに供給されていたガスの圧力が低下し、発電不能となった。

これにより、シリア全土で停電が発生した。

消防隊、民間防衛隊(ホワイト・ヘルメットではなく、正規の消防隊)が消火にあたり、午前中に鎮火、その後、石油鉱物資源省、電力省などの職員が復旧作業にあたった。

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アリー・ガーニム石油鉱物資源大臣は、事件発生直後に報道声明を出し、「南部地域に供給されるガス・パイプラインの主線が、テロ行為と思われる攻撃に晒された」と発表し、テロの可能性を疑った。

その後、シリア政府はテロ行為による爆発だと断定した。

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フサイン・アルヌース首相は、主要閣僚とともに消火直後に現場での復旧作業を視察し、「テロリストたちは爆破を通じて世界全体に破壊という言葉を向けた。なぜなら、犯罪者たちの言葉は不正と破壊だからだ。だが、我が国の労働者は、建設、建築、労働を愛しており、確固たる生活を営みたいという意志が勝者となる」と述べた。

アルヌース首相はまた、「発電所にガスを供給していたパイプラインが破壊されたことにより、1,100メガワットの電力が一時的に供給不能となった」としつつ、「だが、午前8時から開始された復旧作業により、夕方までにパイプラインの修復が完了し、電力供給も再開されるだろう」と付言した。

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イマード・サーラ情報大臣は、テロ行為に関して、スイスのジュネーブでの制憲委員会(憲法委員会)での会合再開に合わせたものだとの見方を示した。

その動機に関して、サーラ情報大臣は「譲歩を得たい者がいるからだ。だが、こうした譲歩は、シリアに対していかなるテロを行おうとも得ることはできないだろう…。英雄的な「奉仕軍」がシリア・アラブ軍の支援を受けて数時間中に被害を修復することが可能で、シリアに電力を再び供給することになろう」と述べた。

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ガーニム石油鉱物資源大臣は、「消火後ただちに技術調査が行われ、破損した部品の交換や修理が開始され、数時間後に復旧、ダマスカス郊外県各所の発電所へのガスの供給を再開した」と述べた。

ガーニム石油鉱物資源大臣によると、この地域のパイプラインが攻撃を受けたのは今回が6度目。

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ムハンマド・ズハイル・ハルブートリー電力大臣は、ガス・パイプラインの火災に伴ってダマスカス郊外県で発生した停電に関して、ヒムス県、ハマー県、沿岸部から電力を融通することで、病院、住居が徐々に解消していることを明らかにした。

https://www.youtube.com/watch?v=ibVEoQiOLGI

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で76人、北・東シリア自治局支配地域で8人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で1人(2020年8月24日)

保健省は政府支配地域で新たに76人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者14人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月24日現在の同地での感染者数は計2,293人、うち死亡したのは92人、回復したのは519人となった。

SANA(8月24日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)のムスタファー・ジューワーン議長は、支配地域で新たに8人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者8人が完治し、3人が死亡したと発表した。

これにより、8月24日現在の同地での感染者数は計362人、うち死亡したのは25人、回復したのは66人となった。

感染者の内訳は、ハサカ県のハサカ市3人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市2人、ラッカ県のラッカ市1人、タブカ市1人、ダイル・ザウル県1人。

ANHA(8月24日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月24日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計61人、うち回復したのは52人となった。

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