ANHAはアラブ系部族の族長らがシリア民主軍への支持を表明したと伝える(2020年8月7日)

ANHA(8月7日付)は、ジャウワール部族、ウライユ部族、ブライジュ部族の族長らが声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍への支持を表明したと伝えた。

AFP, August 7, 2020、ANHA, August 7, 2020、AP, August 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2020、Reuters, August 7, 2020、SANA, August 7, 2020、SOHR, August 7, 2020、UPI, August 7, 2020などをもとに作成。

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シリア民主軍はダイル・ザウル県でのアラブ系部族殺害事件容疑者を逮捕、ムハーバラートが組織する「暗殺セル」のメンバーだと証言(2020年8月7日)

ユーフラテス通信(FHA、8月7日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の治安機関が、アカイダート部族の族長の一人のおじにあたるマトシャル・ハンムード・ジャドアーン・ハフル氏らの暗殺事件の容疑者として男性1人を逮捕したと伝えた。

逮捕されたのは、アブドゥッラッザーク・ナウワーフ・クタイ容疑者。

クタイ容疑者は、シリアの諜報機関(ムハーバラート)、とりわけ政治治安局ハサカ県支部がハフル氏らアラブ系部族の族長や名士を標的とする「暗殺セル」を組織していたことを認めたという。

FHAによると、クタイ氏は1981年生まれ、ハサカ県シャッダーディー郡の出身。

シリア民主軍によって7月29日に同郡内で逮捕された。

取り調べに対して、クタイ容疑者は、ムハーバラートによって結成された「アラブ武装抵抗」を名乗る組織の創設時からのメンバーで、この組織は、アラブ系部族の族長、北・東シリア自治局の傘下にある地元評議会の議長、裁判所の判事らの暗殺を目的としているという。

クタイ容疑者は、面会したFHAに対して、「ダイル・ザウル市での部族長2人暗殺はダイル・ザウル県の暗殺細胞が実行した。だが、ハサカ県の暗殺細胞はまだ活動していない」などと述べたという。

AFP, August 7, 2020、ANHA, August 7, 2020、AP, August 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2020、FHA, August 7, 2020、Reuters, August 7, 2020、SANA, August 7, 2020、SOHR, August 7, 2020、UPI, August 7, 2020などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県シュハイル村で住民がシリア民主軍と米軍の退去を求める抗議デモ(2020年8月7日)

ハサカ県では、SANA(8月7日付)によると、シュハイル村で住民が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と米軍の退去を求めて抗議デモを行った。

これに対して、シリア民主軍は、シュハイル村、同地近郊のカッサール村にある国内避難民(IDPs)キャンプ、ズィーバーン町、ハワーイジュ村で住民の摘発を継続し、多数を拘束、連行した他、金曜日午後のモスクでの集団礼拝を禁止し、外出禁止令を継続するなどの措置をとった。

シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるズィーバーン町にあるシリア民主軍の本部が何者かの砲撃を受けた。

死傷者はなかった。

これに対してシリア民主軍は、シリア政府支配下のユーフラテス川西岸と北・東シリア自治局支配下の同川東岸を結ぶズィーバーン町の水上通行所に対して強制捜査を行い、停泊していた船舶を没収した。

AFP, August 7, 2020、ANHA, August 7, 2020、AP, August 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2020、Reuters, August 7, 2020、SANA, August 7, 2020、SOHR, August 7, 2020、UPI, August 7, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県で国民軍戦闘員どうしが盗品分配をめぐって激しく交戦(2020年8月7日)

ハサカ県では、SANA(8月7日付)によると、トルコ占領下のウンム・アシュバ村(シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町西)で、国民軍の戦闘員どうしが盗品の分配をめぐって衝突、激しく交戦した。

AFP, August 7, 2020、ANHA, August 7, 2020、AP, August 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2020、Reuters, August 7, 2020、SANA, August 7, 2020、SOHR, August 7, 2020、UPI, August 7, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県マンビジュ市でシリア民主軍戦闘員2人が殺害される(2020年8月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するイドリブ革命家旅団の戦闘員の自宅が何者かの襲撃をうけ、戦闘員2人が死亡した。

AFP, August 7, 2020、ANHA, August 7, 2020、AP, August 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2020、Reuters, August 7, 2020、SANA, August 7, 2020、SOHR, August 7, 2020、UPI, August 7, 2020などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で2人(2020年8月7日)

反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で8月7日に新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、1人が完治したと発表した。

これにより、同地での感染者数は計41人、うち回復したのは27人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1350714641800090/

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一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の「解放区」で、新たに1人の新型コロナウイルス感染者が確認された。

感染者が確認されたのは、イドリブ県タフタナーズ市。

これにより、6月9日以降、「解放区」とトルコ占領地で確認された感染者数は計41人(うち20人は「解放区」、19人はトルコ占領地)、うち死亡したのは0人、回復したのは27人となった。

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北・東シリア自治局支配地域で新型コロナウイルス感染者2人が新たに死亡(2020年8月7日)

北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)のジュワーン・ムスタファー共同議長は、アレッポ県内の支配地域であるいわゆるシャフバー地区で、新型コロナウイルス感染者1人が死亡したと発表した。

ムスタファー委員長はまた、ハサカ県内の支配地域であるいわゆるジャズィーラ地域のヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町でも感染者1人が死亡したと発表した。

これにより、北・東シリア自治局支配地域での新型コロナウイルス感染者数は66人、死者は3人となった。

ANHA(8月7日付)が伝えた。

AFP, August 7, 2020、ANHA, August 7, 2020、AP, August 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2020、Reuters, August 7, 2020、SANA, August 7, 2020、SOHR, August 7, 2020、UPI, August 7, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに61人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表(2020年8月7日)

保健省は政府支配地域で新たに61人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

これにより、8月7日現在の同地での感染者数は計1,060人、うち死亡したのは48人、回復したのは311人となった。

SANA(8月7日付)が伝えた。

AFP, August 7, 2020、ANHA, August 7, 2020、AP, August 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2020、Reuters, August 7, 2020、SANA, August 7, 2020、SOHR, August 7, 2020、UPI, August 7, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でシリア軍と「決戦」作戦司令室の戦闘激化、トルコ軍ドローンが爆撃(2020年8月7日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから155日目を迎えた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、ファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、ザーウィヤ山地方に展開するトルコ軍部隊が、シリア政府支配下のマアッラト・ヌウマーン市を砲撃したほか、バイラクタルTB2無人航空機(ドローン)も同市を爆撃した。

トルコ軍はまた、戦車4輌や兵站物資を積んだ車輌約35輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

一方、タッルアーダ村近郊では、正体不明の武装集団が、シャーム解放機構のメンバー戦闘員1人を含む2人に発砲し、殺害した。

また、トルキスタン・イスラーム党の拠点都市で「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市内の民家で、爆発が発生し、子供1人が死亡、女性と子供を含む4人が死亡した。

爆発は爆弾ではなく、武器装備が爆発したと思われる。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のハッダーダ丘一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、空軍情報部の工作員がジッリーン村近郊の街道で正体不明の武装集団の襲撃を受けて、殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, August 7, 2020、ANHA, August 7, 2020、AP, August 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 7, 2020、Reuters, August 7, 2020、SANA, August 7, 2020、SOHR, August 7, 2020、UPI, August 7, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民284人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は584,362人に(2020年8月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月7日付)を公開し、8月6日に難民284人(うち女性145人、子供85人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民284人(うち女性145人、子供85人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は584,362人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者189,114人(うち女性56,875人、子ども96,176人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,703,660人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は813,642人(うち女性244,151人、子供414,667人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 7, 2020をもとに作成。

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